読書人の一族の土楼「衍香楼」(客家土楼)【中国福建省】

※前回の記事→おばちゃんとガチョウがお出迎え!「振福楼」(客家土楼)【中国福建省】

中国福建省の北西部にある永定県。山深い田舎な地域です。

そんな田舎道をバスで走っていくと、山あいに大きな円形の建物がいくつも見えてきます。

これは「客家土楼」という集合住宅。2008年7月には世界遺産にも登録されました。

今回は、新南村の「衍香楼」をご紹介!

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円楼の中心に方形の祖堂があるコンパクトな土楼

衍香楼

新南村にある「衍香楼(イェンシャンロウ)」です。

4階建ての中型円形土楼で、直径は40メートル。壁の高さが14.5メートル、136の部屋があります。

1880年に蘇谷春という人によって建てられた土楼だそうです。

衍香楼「衍香楼」の入口

「衍香楼」の入口には、わんちゃんがいました!

入口の白壁の所に金色の文字の跡がありますが、あれは文化大革命の時のスローガンが記された跡だそうです。

衍香楼

「衍香楼」の内部です。この楼には今も蘇谷春氏の子孫である十数家族が暮らしているそうです。基本的に土楼では1階のひと部屋をあてがわれると、その上の階の部屋(4階建てだと3部屋)もその家族のものになるみたいです。

衍香楼

中央の祖堂です。紅いぼんぼりがあり、バイクが置かれています。この場所は土楼に住む一族の公共の場となっていて、話し合いやら宴席などもここで行われるそうです。

衍香楼

「衍香楼」は、円楼の内部に方形の祖堂がある珍しい構成の土楼だそうです。

楼は保存状態もよく、1988年には県の文化財にも指定されています。

衍香楼

衍香楼

チャイナネットには、「衍香楼」について、次のような記述があります。

衍香楼という名称の意味は「生まれた子孫が隆盛をきわめ、読書人の家柄が代々伝わる」というものである。各時代に詩経と書経(近代になってからは書物のことを指す)で代々伝わる人柄は、典型的な読書人のものであった。衍香楼は1880年に建てられ、今年9月に衍香楼建立120周年の盛大な記念行事が催され、香港、澳門(マカオ)と東南アジアなどから来た子孫の親族と外国人数百人がこの記念行事に参加した。

「チャイナネット」2008年11月10日 読書人の一族の土楼

世界に散らばっても、一族の絆は強固なんですね~。

※次の記事→広い中庭で子供たちが遊ぶ「環極楼」(客家土楼)【中国福建省】

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