※前回の記事→砂漠の入り口のオアシス都市「ワルザザート」【モロッコ】
ワルザザートの町を出発した車は、すぐに荒野の広がる風景へと突入します。
目的地は、サハラ砂漠の入り口の町「メルズーガ」(Merzouga:مرزوقة)
ドライバーのおじさんの話によると、「メルズーガ」に着くのは、夕方の17:00頃。7時間くらいかかるとのこと。
長旅が始まりました❗️
広漠とした荒野の道を突っ走る
車は、峡谷地帯に入り、つづら折りの坂道を登っていきます。
冬の朝10時過ぎですが、日差しはかなり強いです。
荒涼とした岩漠の風景
空は真っ青。雲ひとつありません。
大地の茶色と青のコントラストが鮮やかです。
つづら折りの峠を登ったところに、広い駐車スペースがありました。
峠の上から風景を眺め見れるビューポイントのようです。
ここで、ちょっと小休止。
ビューポイントからは、グランドキャニオンのような雄大な峡谷の風景が見渡せました。
峠でちょっと一休み
チャーターしたドライバーの車
雄大な風景です。
なぜか、子供がこんなところに
樹木のまったく生えていない荒野
さて、休憩もそこそこに出発です❗️
ドライバーの運ちゃんが「いくぞ」と手招きします。
ところで、このドライバーの運ちゃん、名前は「ハサン」と言うそうです。
ハサンとは、カタコトの英語で会話しました。
お互いカタコトということもありましたが、ハサンは寡黙な人で、黙々とハンドルを握りアクセルを踏んで運転してくれました。
峠を越えると、車は平坦な岩漠地帯へと入ります。
途中、いくつか小さな町があって、砂色の建物が通り沿いに並び、人が歩いていたり、何やら作業をしていたりしていました。
チキンとアーモンドのタジン
しばらくして、ハサンが「ランチだ」と言います。
街道沿いにある少し立派な建物に車は停まりました。
車を降り、中に入っていきます。
レストランの主人らしい人が出てきて、ハサンと握手。
そして、ダイニングに案内されましたー。
チキンとアーモンドのタジン
モロッカンサラダとミントティー
オレンジ
さっそく料理が出てきます。
まず出てきたのは、「モロッカンサラダ」
モロッコ料理で必ず出てくるサラダで、粗く切ったトマト、ピーマン、キュウリ、玉ねぎなどの野菜に、クミン風味のドレッシングをかけたもの。
シンプルでさっぱりしていて、日本人の口に合います❗️
そして、モロッコ料理と言えばこれ❗️
煮込み鍋「タジン」です。
厚い陶器製の皿に具材を入れ、三角の蓋をかぶせて弱火にかけて煮込みます。
具の種類は、鶏肉や羊肉、魚、野菜など様々です。
今回は、チキンとアーモンドのタジンでした❗️
中には、プラムやピーナッツなども入っていて、上にはクリーム的なものが載っかっています。
このタジン、かなり美味しかったです❗️
食後は、ミントティーでサッパリ❗️
デザートにオレンジも食べてビタミン補給❗️
大満足のランチでしたー。
レストランの内部
レストランの外観
レストランの内部と外観です。
内部は、モロッコ建築のリヤド風。私たち以外誰もいなかったので、少し寒々しい感じでした。
ところで、このランチ、190DH(1,710円)もしました。
というのも、ハサンと2人分だからです。
ご馳走してもよいのですが、普通に注文して食べて、払う段になったらプイッといなくなりました。。。
レストランからの眺め
さて、時間もありません。
食べ終えると、すぐに出発です❗️
車に乗り込むと、すぐにハサンはアクセルを踏み、メルズーガのある東へと向かって走り出し始めました。
荒野を抜け、サハラ砂漠へ
何もない荒野の風景
荒野の中にもいくつもの町が
時々、潅木や椰子の木が生えるオアシスがあります。
不毛の大地が延々と続きます。
車は、何もない荒野をスピードを上げて走っていきます。
すれ違う車もほとんどなく、人も動物もまったく見かけません。
風景の変化が乏しいので、景色を見ているうちにだんだん眠くなってきます。
運転するハサンの後ろで、うとうととし続けました。
リッサニの町
ワルザザートから330kmあまり。リッサニの町に到着しました。
ここは、南のサハラ砂漠へと向かう最後のオアシスの町。
結構大きな町で、かつては、アフリカ北部を東西に結ぶ交易路「塩の道」の中継点として栄えたそうです。
町は城壁に囲まれていて、市場なども人で賑わっていましたが、旅行者の多くはここをスルー。
私たちもリッサニには立ち寄らず、そのまま町を抜けてさらに南のメルズーガへと向かいました。
サハラ砂漠が近づいてきました。
リッサニを抜けてしばらく進むと、周りの荒野が次第に砂っぽくなってきます。
岩や潅木も姿を消し、地平線の彼方まで真っ平らな風景が広がるようになります。
もうすでに夕方。
太陽の光が斜めから差し込み、真っ平らな荒野に車の長い影が映り始めます。
砂丘の姿が見えてきます。
さらに走ると、地平線の彼方に砂丘が見えてきました。
砂丘は夕陽を浴びて、オレンジ色に輝いています。
砂丘の姿は次第に広がっていき、砂の山脈のような感じになってきました。
サハラが近づいてきているのです❗️
夕陽に赤く染まる砂丘
そして、ワルザザートを出発して7時間。
夕方の17:00頃、車はメルズーガの村に到着しました。
車は街道を逸れ、道無き道を少し進んだ後、一軒の大きな建物の前に停まります。
サハラ砂漠へと向かうラクダ
建物の前には、何頭かのラクダがいました。
待ち構えていたラクダ引きにハサンが何事かを言うと、ラクダ引きのお兄さんは、「乗れ」と私に言います。
ゆっくりする間も無く、すぐにラクダの上に跨り、砂漠へと向けて歩き始める私たち。
日が暮れかかっているので、急ぐ必要があるみたいです。
ラクダに乗ってサハラ砂漠へ
ラクダに揺られながら、砂の轍を歩いていきます。
前方には、広大な砂丘の姿が広がっています。
夕陽を浴びて、辺りは一面オレンジ色❗️
世界最大の砂漠、サハラ。
いよいよです❗️
旅行時期:2013年12月〜2014年1月
※次の記事→サハラ砂漠での一夜 in メルズーガ【モロッコ】