メキシコの南、中米にある国「グアテマラ(Guatemala)」
前日の夜、グアテマラの古都アンティグアに到着し、一泊した翌朝、すぐにアンティグアから車で2時間半のところにある「チチカステナンゴ(Chichicastenango)」へと向かいます。
この日は日曜日。「チチカステナンゴ」では毎週日曜日に“日曜市”が開かれるのです!
チチカステナンゴの日曜市を観た後は、そのままアティトラン湖畔の町「パナハッチェル(Panajachel)」へと向かう予定です。
移動は、時間と手間を節約するため、現地旅行代理店「Atitlan Tours」のプライベートシャトルをネットで事前予約しました。
料金は、アンティグア〜チチカステナンゴ〜パナハッチェルまでの1日チャーターで170ドルです。
アンティグアからチチカステナンゴへ
アンティグア→チチカステナンゴ→パナハッチェルMAP
上が、アンティグア〜チチカステナンゴ〜パナハッチェルまでのMAPです。
予約した「Atitlan Tours」のドライバーのおじさん、約束していた朝7:00に宿泊していたホテルまで迎えに来てくれました。
おじさんはパナハッチェルに住んでいるらしく、本日朝の4時起きでアンティグアまでやって来たのだとのこと。
荷物を車に載せて、さっそく出発!
アンティグアからチチカステナンゴまでの車窓
おじさんの運転するトヨタのワンボックスは、古都アンティグアを抜け北へ。
交通の要衝である「チマルテナンゴ」を通り、パンアメリカンハイウェイをひた走ります。
街道で頻繁に見掛けるのが、アメリカのスクールバスを流用したボンネット型の路線バス、通称「チキンバス」。グアテマラの庶民の足です。
アンティグアからチチカステナンゴまでの車窓
街道の分岐点である「ロス・エンクエントロス」からパンアメリカンハイウェイを離れ、山道を北へ向かって進んで行くと、民族衣装を着た人々の姿が目に付くようになります。
皆さん、チチカステナンゴの日曜市を目指しているようです!
そして、アンティグアを出発して約2時間半後。車は「チチカステナンゴ」の町に到着しました★
この駐車場で午後2時に待ち合わせ
ドライバーのおじさん、車を上の写真の駐車場に停め、一緒に歩いて市場の方まで案内してくれました。
時刻は午前9時半。4時間半後の午後2時に、この駐車場で待ち合わせとのこと。
駐車場から歩いて市場の方へ
さあ、日曜市へ!
市場の入り口が見えてきました。
さあ、チチカステナンゴの日曜市を観て周りましょう〜♪
ちなみに、写真の右に立っているのが、ドライバーのおじさんです。
チチカステナンゴMAP
チチカステナンゴの日曜市
カラフルな布や雑貨を売る露店が並びます。
「チチカステナンゴ(Chichicastenango)」は、グアテマラのキチェ県にある町で標高は1,965m。マヤのキチェ族の文化が色濃く残る町として知られていて、周辺の村落を含めた約10万の人口のうち、9割以上をキチェ族が占めているとのこと。
「チチカステナンゴ」の一番の見どころは、毎週木曜と日曜に開かれる露天市。
市が開催される日には、周辺の村から多くの先住民たちが集まり、食料品や衣料品、日用品、民芸品など、あらゆるものが売り買いされます。
外国人観光客の姿もちらほらと見掛けますが、市にやってきている人の9割は先住民の方々。
それも、それぞれの村オリジナルのカラフルな民族衣装を着ているので、とても華やかです。
さっそく、無数にある露店を物色。
露店で売られている布や雑貨も色とりどりで、街は色彩の洪水です★
布や雑貨、工芸品などを売るお店が所狭しと
派手派手な原色使いのウィピル
カラフルな籠バッグ
仮面がこんなにたくさん!
カラフルな布がたくさん!ここで布を2枚買いました★
路上でおしゃべりをする売り子のおばさんたち
民族衣装を着た人々の姿を眺めながら歩き回り、売り子の先住民のおばちゃんや女の子たちと値段交渉をしつつ、布を3枚、ベルトをひとつ、木彫りの壁掛けをひとつ、籠バッグを4つ購入しました♪
サント・トマス教会
こちらは、「サント・トマス教会(Iglesia de Santo Tomás)」
スペイン人によって1540年に建てられたカトリックの教会で、町の守護聖人である聖トマスが祀られています。
この教会、もともとマヤの神殿であった建物を取り壊して建てられたのだそうで、礎石である18段の石段は古代マヤ時代のものであるとのこと。
古来より、この場所はマヤのキチェ族にとって神聖な場所であったそうで、現在でも教会内ではマヤの伝統的な信仰と入り混じったキリスト教の儀式を見ることができます。
ちなみに、18世紀初頭、先住民キチェ族の国家創設神話である「ポポル・ブフ」が発見されたのもこの教会の一角からであるとのこと。
日曜市には近隣の村からたくさんの先住民族たちが集まってきます!
トルティーヤ屋台
生きている鳥も売られてます。
ピックアップトラックも現地の移動手段のひとつ
店舗を構えている露店以外でも、建物の軒先や道端など様々な場所で、商品が売り買いされています。
そんな様子を見ているだけで面白いです★
チチカステナンゴの日曜市の記事はこちら→カラフルな雑貨がてんこ盛り☆チチカステナンゴ日曜市【グアテマラ】
ムニシパル市場
野菜や果物が山盛りのムニシパル市場
雑貨の並ぶ露天市を歩いて行くと、オレンジ色の壁の大きな建物が現れました。
入り口から中に入って行くと大広間に野菜や果物を売る人々がたくさん!
ここは「ムニシパル市場」。チチカステナンゴ随一の青果市場です★
野菜や果物、売り子のウィピルの色で場内はとってもカラフル
場内は大勢の売り子と買い物客で大賑わい!
トマト、きゅうり、トウモロコシ、カブ、ピーマン、人参、バナナ・・・、様々な野菜や果物、売り子や買い物客のウィピルの色で場内はとってもカラフルです★
大賑わいのムニシパル市場、2階のバルコニーから眺めたところ
トマト、きゅうり、トウモロコシ、カブ、ピーマン、人参、バナナ・・・
市場は2階建ての吹き抜けになっており、階段で2階に上ると、バルコニーから大広間の様子を見下ろすことができます。
う〜ん、壮観!カラフルです♪
この大広間、両端にバスケットのゴールが設置されていました。
市がない時は体育館として利用されているのでしょうか?
階段の踊り場で佇む人たち
2階には刺繍糸などを販売する手芸洋品店なども
市場の2階にあった散髪屋さん
ゲームセンターもありました。
市場の2階には、日用品のお店や手芸洋品店、散髪屋さんやゲームセンターもありました。
ゲームはほとんどが日本製。子供たちで大賑わいです!
カラフルな墓地
坂を下った向こうにカラフルな建物がたくさん見えます!
サント・トマス教会から露天市を抜け西へ進むと、急な下り坂が現れます。
その坂の向こうにカラフルな建物がたくさん建っているのが見えます。
坂を下って、近づいてみることにしましょう〜。
カラフルなパステルカラーのお墓がたくさん!
坂を下った先の丘の上に建っていたカラフルな建物、それはなんとお墓でした!
日本では考えられないような明るい雰囲気の墓地。
グアテマラのお墓はパステルカラーに塗られていて、日本や他の国のお墓と違ってかなり主張しています★
お墓はひとつひとつが大きいです。
青空に映えるパステルカラー墓地
死者の名前が刻まれています。
ガンダムのようなロボットが描かれたお墓
お墓は、ひとつひとつが結構大きく、一見すると小さな家のように見えます。
この大きなお墓の中には、遺体が安置された棺桶がそのまま入っているのだとのこと。
お墓を建てられない人用の小さな区画
立派なお墓を建てられない人用の集合墓もあります。
それぞれの区画には絵が描かれていたり、カラフルなお花が供えられていたり。
墓地にいたアイスクリーム屋さん
墓地でランチを食べる人々
グアテマラの墓地は日本と違ってかなりオープンな雰囲気。
お墓に座って家族でランチを食べていたり、お酒を飲んでいたり。
移動販売のアイスクリーム屋さんも出ていました♪
話によると、毎年11月2日に行われる「死者の日(日本のお盆のような日)」では、家族総出で墓地に来て、お酒を飲んだり、お食事を食べたりといった宴会が行われるのだとか。
宴会では、人々は音楽を鳴らし、踊りを踊って、地域によっては墓地で凧揚げ大会が開催されるなど、「死者の日」は観光客も見物に来るような一大イベントになるのだとのこと。
グアテマラのお盆は、亡くなった親族や先祖と一緒に飲めや歌えやの大騒ぎをする、年一回の楽しみな行事なのです。
火を焚いて何やら儀式が行われていました。
カラフル墓地の景観
グアテマラのカラフル墓地、かなりインパクトありました★
この世から去った後も親族や先祖には陽気で楽しく過ごして欲しい。
そんな、グアテマラ先住民の思いが表れているような、陽気で楽しい雰囲気の墓地です。
ラス・ブラサス(Las Brasas)
「ラス・ブラサス(Las Brasas)」の店内
カラフルなお墓を見物した後、ランチを頂くことにしました。
市場の中の食堂で食べようと思っていたのですが、見つからず。
時間もないので、市場のメイン通りに看板の出ていたレストラン「ラス・ブラサス(Las Brasas)」に行くことに。
レモネードとオレンジジュース
原色のカラフルな布やお祭り用のお面が飾られた店内は、エスニックな雰囲気満点★
お客さんは、外国人バックパッカーや他の地域から旅行に来たらしきグアテマラの人など、数組入っておりました。
暑い中歩き回っていたので、フレッシュジュースが美味しい♪
量が多過ぎのナチョス
トルティーヤにチキンが入ったタコス
注文したお料理は、ミートソースが掛かったナチョスと、トルティーヤにチキンが入ったタコス。
グアテマラらしいお食事です。
お味はまあまあでしたが、ナチョスの量が多過ぎ!
料金は全部で90ケツァール(1,350円)でした。
チチカステナンゴからパナハッチェルへ
グアテマラはトゥクトゥクがたくさん走っています。
食後、再び露店を回って買い物に勤しんでいると、いつの間にか時刻は午後2時近くに。
ドライバーのおじさんと待ち合わせの時間です。
待ち合わせ場所である駐車場へと戻りましょう〜。
グアテマラ庶民の足、チキンバス
駐車場に戻るや否や、おじさんさっそく車のエンジンを掛け、出発!
目的地である「パナハッチェル」へと向かいます。
ちなみにドライバーのおじさんの出身地はパナハッチェルであるとのこと。
チチカステナンゴからパナハッチェルへ。ソロラ付近から見たアティトラン湖
眼下に見えるパナハッチェルの町
車は、「チチカステナンゴ」を出て山道を抜け、パナハッチェルへの分岐点「ロス・エンクエントロス」へ。そこから南へ街道を進み「ソロラ」へ。
ソロラを抜けると、右手に広大な「アティトラン湖」が現れ、湖畔にへばりつくようにある「パナハッチェル」の街並みも見えてきました。
ここから、山道をぐねぐねと下り、しばらく走ったところで、パナハッチェル、通称「パナ」の町に到着しました★
チチカステナンゴ、通称「チチ」からは、約1時間半ほど。
この「チチ」から「パナ」へのルート、今回はプライベートシャトルを使って移動しましたが、公共のバス「チキンバス」を使っても移動できます。
「チキンバス」利用の場合は、チチからパナへ行く場合、「ロス・エンクエントロス」と「ソロラ」でそれぞれ乗り換えが必要となるそう。
- チチカステナンゴ〜ロスエンクエントロス 5Q(75円):40分
- ロス・エンクエントロス〜ソロラ 2.5Q(38円):30分
- ソロラ〜パナハッチェル 3Q(45円):20分
だけど、今回は値段は高かったですが、プライベートシャトルを使って良かったです。
というのも、チチからパナまでの道中、時差ボケで眠くて車内で寝まくり!!
スリが多いという「チキンバス」を使っていたらと思うと、ゾッとします(汗)
パナハッチェル到着!
「パナハッチェル(Panajachel)」は、ソロラ県のアティトラン湖畔にある町。
アティトラン湖観光のゲートウェイシティーであり、旅行者が多く訪れる町です。
上の写真は「パナハッチェル」のメインストリートである「サンタンデール通り」
旅行者向けのレストランやカフェ、お土産やさん、ホテルやゲストハウス、旅行会社などが軒を連ねています。
ドライバーのおじさん
「パナハッチェル」の宿は、『レジス・ホテル&スパ(Regis Hotel Spa)』
サンタンデール通り沿いの便利な立地にある中級ホテルで、ホテル検索サイト経由で予約しました(4,512円)。
ホテルでチェックインを済ませ、荷を解いた後、パナハッチェルの街をぶらぶら散歩します♪
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