神奈川県横浜市。京急の日ノ出町駅とJRの関内駅、横浜市営地下鉄の伊勢佐木長者町駅の中間辺り。伊勢佐木町の歓楽街の一角に、タイ料理のお店『クァクンティム』は、あります。
2018年4月にオープンしたこのお店、他のお店では食べられないマニアックなタイ・イサーン料理をいただけるお店として巷で有名なお店です。
※現在は完全予約制とのこと。
オーナーはフォロワー54万人のタイ人ブロガー。シェフはガチなイサーン料理を作るお母さん
『クァクンティム』の外観
こちらが、『クァクンティム』の外観です。
キャバクラや風俗店、ラブホテルなどが並ぶ、伊勢佐木町界隈。
お店は、そんな少しディープな雰囲気の通りの一角にあります。
Facebookブログ フォロワー54万人をかかえるブロガーのお店!
このお店のオーナー、テンクワさんは、タイでフォロワー54万人を抱えるFacebookブログの人気ブロガーなのだそう。
写真を見ると、とても綺麗な方ですが、残念ながら訪れたこの日は、お店にはおりませんでした。
クァクンティムだョ!全員集合 クレイジーなタイ料理!
こちらは、テンクワさんのお母さんであるティムさん。このティムさんがお店の調理を担当しているそうで、現地そのものの”クレイジーな”イサーン料理を作っている張本人である様子。
訪れたこの日も、厨房で調理をしている姿が見えました。
ほかに、厨房にはアシスタント的なタイの女性のスタッフがいて、接客やサーブを担当していたのは、日本人のおじ様スタッフ。
店内空間は狭めで、座席数は15席。お客さんは、タイ人のグループ客や日本人客が数組。常連さんが多い様子。
店内写真はお客さんが多くて撮れませんでしたが、店内は雑然とした感じで、テーブルの脇にも野菜が置かれていて、スタッフがごそごそと取り出したり。
そんな風情も、タイっぽい感じ。
今回は、食べログにて事前予約して訪問。案内された予約席に座り、さっそくメニューを見てお料理の物色開始です!
『クァクンティム』のメニュー
『クァクンティム』には、2種類のメニューがあります。
通常のメニューと裏メニューです。
通常のメニューには、トムヤムクンやグリーンカレー、ガパオやカオマンガイなどが並び、こちらも十分美味しそうなのですが、とにかくすごいのが裏メニュー(↓)。
『クァクンティム』裏メニュー(の一部)
『クァクンティム』裏メニュー(の一部)
見たこともない料理、正体もわからない料理がズラリと並んでいます。
料理名をGoogle検索してもわからない料理が多いですが、Googleのクチコミなどを見ると、コオロギや赤アリなどの昆虫を使った料理、カエルを使った料理、猪肉を使った料理、豚の血を使った料理など、このお店でしか食べられないマニアックな料理がたくさんあるとのこと。
また、レアな食材はタイ現地から運んでくるほか、タイ野菜やハーブは自家農園で育てたものを使用しているのだとか。
それでもって、今回注文したお料理は↓です。
チムチュム鍋 ハーブだしのしゃぶしゃぶ
『クァクンティム』通常メニューの一部
裏メニューの一番最初に紹介されていた「チムチュム鍋」と、通常メニューに載っていた「ソムタムプーパーラー」の2品(2人で)。
「チムチュム鍋」は、クチコミで美味しいと評価が多かったので注文。
店員さんに「時間がかかるよ」と言われたので、鍋が到着する前のおつまみ的なものとして「ソムタムプーパーラー」をチョイス。
その他、裏メニューから、ディープなお料理をもう一品頼んでみようとも思ったのですが、店員さんに「チムチュム鍋は量が多いから、たぶん食べきれないよ」と言われたので、とりあえず、2品のみで注文することにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
奥深いお味の「ソムタムプーパーラー」と、ハーブの香りがたまらない「チムチュム鍋」
シンハービールとチャーンビール
まずは、お飲み物から。
「シンハービール」と「チャーンビール」です。
「シンハービール」は、タイ王室に認められた唯一のビール。アルコール度数は5%。爽やかでバランスの取れた味は、スパイシーなタイ料理によく合います。
「チャーンビール」は、象の名前を持つ、タイのシェアナンバーワンビール。アルコール度数は5%。クセがなく軽い飲み口で、こちらもタイ料理との相性抜群!
ビールをぐびぐび飲みながら待っていると、ほどなくして最初のお料理が運ばれてきました♪
「ソムタムプーパーラー」(1,000円)
「ソムタムプーパーラー」です。
タイ東北部イサーン地方を代表する料理が「ソムタム」。熟す前の青パパイヤを細く切り、唐辛子、ニンニク、ライム、ナンプラー、砂糖を加えて棒で叩き、野菜やシーフード、肉などと和えたサラダです(タイ語で”ソム”は「酸っぱい」、“タム”は「搗く」の意味)。
「ソムタムプーパーラー」で使われる蟹は、サワガニに似た淡水の蟹。プーパーラーの“プー”は「蟹」を意味します。
“パーラー”は、イサーン地方の魚醤「ナムパラー」の意味です。
タイ中央部でポピュラーなソムタムには、「ナンプラー」(魚介を発酵させて出来る上澄み液のみの魚醤)が使われますが、タイ東北部やラオスで食べられる本来のソムタムでは、上澄み液だけでなく沈澱した魚介も混ざった「ナムパラー」が使われるのだそう。
この「ソムタムプーパーラー」、かなり美味しかったです♪
しっかり搗かれた歯応えのある青パパイヤに、タイナスやトマト、いんげん、空芯菜などの野菜が和えられていて、ボリュームあり。
ナムパラーの少し生臭さのあるクセと、ライムの酸味、パンチのある唐辛子の辛味のマッチングがたまりません★
ご飯が欲しくなってくる一品。
「ソムタムプーパーラー」をつまみに、ビールを飲んでいると、しばらくしてから「チムチュム鍋」の素材が運ばれてきました。
「チムチュム鍋」の野菜
大皿の上にドーンと載った「チムチュム鍋」の野菜です!
シメジやシイタケなどの数種のキノコと、春雨、空芯菜、タイバジルなどの青菜が載っています。
「チムチュム鍋」着火
続いて、卓上コンロと「チムチュム鍋」もテーブルの上に置かれました。
さっそく、コンロを着火!
鍋の中に入ったタイハーブ
鍋の中身はこんな感じ。
大量の葉っぱが何なのかはわかりませんが、メニューの記載によると、こぶみかんの葉やレモングラスなどのタイハーブのだしスープであるとのこと。
鍋を着火してほどなくすると、お肉が運ばれてきました!
大量のお肉!
こちらが、お肉。
ドドーン! って感じ。かなり大量。インパクト抜群!
メニューには、牛タンと牛ハラミと書かれていましたが、少なくとも牛タンではなさそう。そして、2種類ある肉のどちらも牛肉で間違いなさそう。
お肉の上にはネギやパクチーが散らされ、真ん中には生卵が載っています。
卵を肉と絡めます。
店員さんに、卵を肉と絡めるように促されたので、真ん中の卵を潰し、お肉に満遍なく絡めていきます。
そうこうしている間に、お鍋も煮立ってきた様子。
「チムチュム鍋」
さて、準備が整ったところで、店員さんの「食べてもOK」というゴーサインが出ました。さっそく、いただきましょう〜♪
ハーブだしの鍋
ハーブだしの鍋にお野菜を入れ、お肉を入れ、軽くしゃぶしゃぶしつつ、器に取り分けます。レンゲでスープも取り分け。
鍋から漂うタイハーブの香りがたまらない爽やかさ♪
お鍋にしゃぶしゃぶして器に取り分け
まず、スープを啜ります。
このスープがめちゃくちゃ美味しい♪
こぶみかんの葉やレモングラスなどのタイハーブの爽やかかつ、刺激的な香りがたまりません!
お肉はちょっと硬めでしたが、タイハーブ風味のだしを吸ったお肉は、抜群の美味しさ★
もちろん、キノコや春雨、青菜などの野菜とのマッチングもベスト!
イサーン地方のつけダレ
そして、付け合わせとして提供された、イサーン地方のつけダレ。
結構唐辛子が効いていて、辛いですが、これをお肉や野菜に付けていただくと、本当に美味!
お肉や野菜に付けて、もりもりいただきました★
しかしながら、この「チムチュム鍋」、お肉の量が多過ぎ!
結局完食出来ず、8割ぐらい食べたところでギブアップ(汗)
話によると、「チムチュム鍋」は3人前であるとのこと。
『クァクンティム』
横浜、伊勢佐木町にあるタイ料理のお店『クァクンティム』
他のお店では食べられないマニアックなタイ・イサーン料理をいただけるお店として有名なお店です。
イサーン出身のお母さんが作るお料理は、現地そのもののイサーン料理。
ナムパラーの風味とクセがたまらない「ソムタムプーパーラー」も、ハーブの風味満点の「チムチュム鍋」も、とっても美味♪ イサーン料理の奥深さを感じられるお味でした。
※現在は完全予約制とのこと。
◉『クァクンティム』の地図・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区曙町2-29 アベビル 1F
- アクセス:関内駅より徒歩7分
- 営業時間:完全予約制
- 定休日:水曜日
- 予約:『クァクンティム』のネット予約はこちら(食べログ)
タイ料理店














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