タイ料理と言えば、「トムヤムクン(Tom yum goong:ต้มยำกุ้ง)」(エビ入りトムヤムスープ)♪
“トム”は煮る、“ヤム”は混ぜる、“クン”はエビのことを言い、「トムヤムクン」とはエビ入りトムヤムスープを意味します。
ちなみに、鶏肉入りのトムヤムは「トムヤムガイ」、魚入りのトムヤムは「トムヤムプラー」、イカ入りのトムヤムは「トムヤムプラームック」です。
トムヤムクンは、エビの殻、バイマックルー(コブミカンの葉)、プリッキーヌ、カー(タイの生姜)などを入れて煮たスープに、エビの身やフクロ茸を入れ、ナンプラーやナムプリックパオ、ライムなどで味を整え、パクチーの葉を加えて作ります。
酸味と辛味、複雑な香りがたまらない、タイ料理を食べるなら必ず頼みたいスープです★
ちなみに、「トムヤム」には、澄んだクリアタイプの「ナムサイ(น้ําใส)」と、濃厚でまろやかな「ナムコン(น้ำข้น)」の2種類のスープが存在しています。
酸味と辛味がスッキリとストレートに感じられる「ナムサイ」は、トムヤムプラー(魚)やトムヤムタレー(海鮮)などに合い、ココナッツミルクのまろやかさとコクが味わい深い「ナムコン」は、トムヤムクン(エビ)が合うのだとか。
そんな、タイ料理を代表するスープ「トムヤムクン」
東京&バンコクでいただいた美味しい「トムヤムクン」を17杯、ご紹介します★
- 【閉店】『サイフォン』@小岩
- 【閉店】『インター』@小岩
- 『ゲウチャイ 江東橋店』@錦糸町
- 『バーン・タム』@新大久保
- 『タイ料理 パヤオ』@浅草橋
- 『はすの里』@新御徒町
- 『スクンビット ソイ 55』@西新宿
- 【閉店】『バーンキラオ 下北沢店』@下北沢
- 【閉店】『サイアムセラドン』@銀座
- 『バンタイ』@新宿
- 『バンコク屋台カオサン』@新宿
- 『ピーオー(P’Aor)』@バンコク:ラチャテウイ
- 『バーンメーユイ(Baan mae yui)』@バンコク:アーリー
- 『トムヤムクン・バンランプー』@バンコク:バンランプー
- 【閉店】『Forget Me Not』@バンコク:サムヤーン
- 『S&P THAI RESTAURANT』@バンコク:ドンムアン空港
- トムヤムクンヌードル(日清食品)
- タイ料理店
【閉店】『サイフォン』@小岩
タイ人が多く住んでいることで知られる東京都江戸川区小岩。
日本人向けに食べやすくしたタイ料理ではなく、本場タイそのままのお料理を提供するお店が多く、小岩のタイ料理のレベルは高いです。
そんな中でも群を抜いて高い評価を受けているのが『サイフォン』
『サイフォン』の「トム・ヤム・クン」(エビのハーブスープ)は、エビのだしの効いたスープは濃厚な旨味があって、そこんじゃそこらのタイ料理屋のトムヤムとは全く違うお味。
そして、パクチーにレモングラス、タイ生姜のカーなどのハーブがかなりインパクトあって、唐辛子の辛味も良い刺激感★エビもぷりっぷりです!
この「トム・ヤム・クン」、おいしい〜♪
【閉店】『インター』@小岩
小岩駅北口から徒歩5分ほど。
スナックやラブホテルが並ぶ、ちょっと昭和の場末風の界隈に、タイ料理店『インター』があります。
『サイフォン』と並んで評価の高いこのお店、『インター』の「トムヤムグンスープ」(トムヤムクン)は、プリッキーヌの辛さとレモングラスの酸味、ココナッツミルクのまろやかさとのバランスが絶妙!
辛すぎもせず、まろやか過ぎもせず、バイマックルーやカーなどのハーブもしっかり感じられて、エビもぷりっぷり♪
個人的にかなり気に入ったトムヤムクンでした★
『ゲウチャイ 江東橋店』@錦糸町
東京の東部の玄関口、総武線沿線最大の繁華街と言われる「錦糸町」
錦糸町は、日本で一番タイ人が多く住む街。タイ料理屋さんも数多くあるのですが、その中でも草分け的な存在のお店が、『ゲウチャイ 江東橋店』です。
『ゲウチャイ 江東橋店』の「トムヤムクン」は、濃厚でまろやかな「ナムコン」タイプのトムヤムクン。
まろやかなココナッツミルクとレモングラスの酸味、プリッキーヌの辛さのバランスが最高♪
さすが、”リトル・タイランド”錦糸町で15年以上も愛され続けているお店のトムヤムクンです!
『バーン・タム』@新大久保
JR新大久保駅から徒歩6分の所にあるタイ料理店『バーン・タム』は、知る人ぞ知る天才タイ料理シェフ「タムさん」が腕を奮う人気タイ料理店。
タイスキ風の鍋で出てきた「トムヤムクン」。もちろん、鍋の下には火が点いていて、真っ赤なトムヤムスープがぐつぐつとしています。
この「トムヤムクン」、絶品の部類でした★
見た目は、他のタイ料理屋さんの「トムヤムクン」と変わらないのですが、ひと口スープをすすってみると、その深い味わいにびっくり!
カーやレモングラス、バイマックルー、パクチー、プリッキーヌを始めとした様々なハーブ&スパイスが酸味と辛味を出しているのはもちろんなのですが、エビなどのダシがとっても濃厚!
ココナッツミルクのまろやかさとも絡んで複雑かつ、キレと深みのあるスープに仕上がっていました♪
『タイ料理 パヤオ』@浅草橋
JR総武線・浅草橋駅から徒歩2分ほどの線路沿いにあるお店『タイ料理 パヤオ』。
タイ人シェフが腕を振るう、本格的な美味しいタイ料理がいただける人気店です。
『タイ料理 パヤオ』のトムヤムクンは、素焼きの器で登場!
「ナムコン」タイプのトムヤムクンで、酸味と辛味と甘味のバランスが最高★
食べやすくて美味しい!!
具材もたくさん入っていて、食べ応えもあります♪
『はすの里』@新御徒町
新御徒町から徒歩4分ほどの住宅街の中にあるタイ料理屋さん『はすの里』。
どのお料理もとても美味しくて、日本人のお口に合った食べやすいお味。
タイ料理初心者でも満足できるお店です!
素焼きの器で提供されたトムヤムクン(海老のトムヤムスープ)は、ナムコンタイプ。
辛味と酸味は若干控えめで、万人が食べやすく美味しいお味★
カオニャオ(もち米)を付けていただくと、かなりイケます♪
『スクンビット ソイ 55』@西新宿
新宿三井ビル内にあるタイ料理のお店『スクンビット ソイ 55(Sukhumvit Soi 55)』は、落ち着いた高級感のある雰囲気の中で本格タイ料理をいただけるお店。
ナムコンタイプのトムヤムクンは、ココナッツミルクのまろやかさが濃厚!
辛味と酸味は控え目ですが、上品で洗練されたお味★
タイ商務省からお墨付きを受けた「タイセレクト認定店舗」ということで、美味しさは折り紙付きです♪
【閉店】『バーンキラオ 下北沢店』@下北沢
下北沢駅北口から徒歩1分の賑やかな通りの2階にある『バーン・キラオ 下北沢店』
まさにタイの屋台感満載の店内で、まるで現地に来たかのような雰囲気。メニューが豊富で、気軽に立ち寄れるお店です。
写真は、「ゴイティオトムヤムクン(トムヤムクンラーメン)」。中華のどんぶりで登場しました(笑)
「ゴイティオ」とは細身の米麺(センレック)のこと。酸っぱ辛いトムヤムスープと淡白なゴイティオが合います★
【閉店】『サイアムセラドン』@銀座
『サイアムセラドン銀座店』は、銀座並木通りに面した「銀座ベルビア館」の7階にあるタイ料理店。レベルの高いお料理をお洒落な雰囲気の中で味わえる、銀座でも人気のタイ料理店のひとつです。
写真は、「トムヤムシーフードヌードル(クィッティアオ・トムヤム・タレー)」
定番のトムヤムにヌードルとでっかいカニがごっそり入っているリッチな一品です。
カニだけでなく、イカや貝などもたくさんで、なかなかの豪華さ♪
トムヤムの辛味、シーフードの旨味、パクチーの香り、間違いのない美味しさです★
『バンタイ』@新宿
新宿歌舞伎町一番街の雑居ビルの3階にある、1985年創業の老舗のタイ料理店が『バンタイ』です。
写真は、「センミートムヤムクン」(辛酸っぱいスープ入り細ビーフン)。細ビーフンの「センミー」の入ったトムヤムクンです。
この、辛酸っぱさ、タイ料理を食べているんだという実感が湧きます♪
ぷりぷりの海老も、センミー(細ビーフン)の食感もトムヤムスープと相性抜群!
歌舞伎町で35年以上も続いている老舗のお味、さすがです★
『バンコク屋台カオサン』@新宿
新宿駅南口に隣接する駅デパート「ルミネ1」、その地下2階のレストラン街の一角にタイ料理店『バンコク屋台カオサン ルミネ新宿店』があります。
しっかりとしたタイ料理をタイの屋台感覚で気軽に楽しめるのが人気のヒミツ★
『バンコク屋台カオサン』のトムヤムヌードルは、クリアタイプの「クエッティオ・トムヤムタイ」と濃厚タイプの「トムヤムカオサンヌードル(クェッティアオ・トムヤム・カオサン)」があります。
写真は、「トムヤムカオサンヌードル」
麺はセンミー(極細ビーフン)、センレック(中細ビーフン)、センヤイ(極太ビーフン)、バミー(中華麺)から選ぶことができますが、バミーをチョイス!
濃厚で辛酸っぱいスープに、どっちゃりと入ったたくさんの具材。中華麺のバミーとも良く合います★
安定のお味。満足できるトムヤムヌードルです。
『ピーオー(P’Aor)』@バンコク:ラチャテウイ
タイの首都バンコクに「トムヤムラーメン」の美味しいお店、それも行列のできる超人気店があります。タイ本国を始め、香港や中国、日本など各国のメディアでも“バンコク一番のトムヤムラーメン”として紹介されているお店です。
お店の名前は『ピーオー(P’Aor)』(ラーンピーオー(Larn Pii Ao:พี่อ้อ ก๋วยเตี๋ยวต้มย))。場所はBTSのラチャテウイ駅、またはパヤタイ駅から徒歩8分ほど。庶民的な飲食店が建ち並ぶペッブリー通りソイ5にあります。
写真は、注文した「トムヤムクンヌードル(prawn,marinate pork,boiled egg)」(80バーツ:270円)
濃厚なスープには、ココナッツミルクたっぷり。そして、細かなエビのかけらがザクザク入っていて、ハーブ類の風味もしっかり効いています。
辛さはそれほどないですが、酸味と辛味、甘み、エビの出汁の旨味のマッチングが最高!米の細麺(センレック)とトムヤムスープの相性はもちろん抜群で、具材であるプリプリのエビとゆで卵、そして、スパイスの効いたポークマリネもGoodでした★
さすが、“バンコク一番と言われる『ピーオー(P’Aor)』のトムヤムラーメン”!めちゃくちゃ美味しかったです!!
『バーンメーユイ(Baan mae yui)』@バンコク:アーリー
本場バンコクには、数多くのトムヤムクンの名店がありますが、ここ最近、「トムヤムクン」が絶品と評判を集めているお店があるというので行ってみることにしました。
お店の名前は、『バーンメーユイ(Baan mae yui)』。お店の場所は、BTSのアーリー駅から徒歩5分ほど。アーリー通りソイ1にあります。
写真は、注文した「トムヤムクンナムコン」(180バーツ)。手長エビがどーんと入ったインパクトのあるビジュアルです♪
ココナッツミルクがたっぷり入った濃厚スープに、レモングラスやコブミカンの葉、カー(しょうが)、プリッキーヌー、パクチーなどが入っていて、手長エビの旨味もスープの中にしっかり沁み込んでいます。
ひと口啜って、「こりゃ美味い!」と思わず声が出てしまったほど!
ほんと、酸味と辛味とまろやかさのバランスがピカイチ!かなり洗練されたお味です♪
手長エビの身もぷりぷりの肉厚でボリュームたっぷりで、かなり満足のいく食べ応え★
『トムヤムクン・バンランプー』@バンコク:バンランプー
タイの首都バンコク。旅行者の集まるカオサン通りの3本北の通り沿いに、地元の人々に愛され、多くの日本人旅行者の舌を唸らせたという濃厚海老味噌入りトムヤムクンを提供する屋台風のお店『トムヤムクン・バンランプー』があります。
写真が、評判の、『トムヤムクン・バンランプー』のトムヤムクン★
プラスチック製の器が安っぽいですが、中に入ったスープは、見た目からして只者じゃなさを醸し出しています。
スープをひと口啜ると、海老味噌の旨味がお口いっぱいに広がり、こぶみかんの酸味やジンジャーの爽やかさ、チリの辛味と相まって、たまらない美味しさ♪
辛さは控えめという話でしたが、そこそこ辛さもあり、ライスとビールが進みます!
【閉店】『Forget Me Not』@バンコク:サムヤーン
バンコクには美味しいトムヤムクンを食べられるお店が無数にありますが、ママー麺(タイのインスタントラーメン)入りの絶品トムヤム鍋をいただけるお店があるというので、行ってみることにしました★
お店の名前は『Forget Me Not』。バンコクのMRTブルーラインの「サムヤーン(Sam Yan)」駅から徒歩5分ほどの場所にあるお洒落海鮮料理店です。
写真が、噂の「トムヤム海鮮鍋」。オレンジ色の辛そうなトムヤムスープに、シャコ、カニ、エビ、イカ、生タマゴ、野菜類がどっちゃりと入っています。
煮立ったトムヤム鍋の中をかき混ぜてみると、鍋の中からタイのインスタントラーメン「ママー麺」がどっさりと出てきました!
さて、お鍋から器に取り分けて、さっそく「トムヤム海鮮鍋」いただきます♪
スープは、バラエティに富んだ海鮮の旨味が沁み込んでいて濃厚かつ、スキッとした酸味とパンチのある辛味が効いていてかなりのインパクト!
しっかりと煮込まれたシャコやエビ、カニ、イカ、白身魚などの具材は、出汁の旨味と、スープの酸味と辛味が沁み込んでおり、たまらない美味しさ♪
さらに、縮れママー麺に濃厚なトムヤムスープの味がよく絡んでいて、とっても美味しい★
辛味、酸味、ほのかな甘み、そして、海鮮の旨味のバランスの取れたトムヤムスープとプリプリで身の締まった海鮮、ちょっとジャンクな感じのママー麺のマッチング、最高の最高です★
ただし、むちゃくちゃ辛い(滝汗)
『S&P THAI RESTAURANT』@バンコク:ドンムアン空港
こちらは、バンコクのドンムアン空港内にあるレストラン『S&P THAI RESTAURANT』
ここでいただいた『ソーメントムヤムクン』が結構美味しかったのでご紹介。
濃厚な「ナムコン」タイプのスープは、海老の出汁やハーブがしっかり効いていて美味★
殻付きの大きなエビも食べ応えあり、スルスルといただけるさっぱりとしたソーメンと濃厚なスープが素晴らしいマッチングを見せていました♪
ただし、お値段(295バーツ)はちょっと高過ぎ。
トムヤムクンヌードル(日清食品)
最後に、日清食品の「トムヤムクンヌードル」をご紹介します。
2014年4月に発売されるや否や、瞬く間に評判となり、生産が追いつかなくなって一時販売休止となったことは、有名な話。
日清食品が数多く送り出してきたエスニック風カップヌードルの中で、唯一レギュラー商品化したヌードルでもあります。
この「トムヤムクンヌードル」が、カップヌードルながら、なかなかのお味。
すっきりと清涼感のある酸味、クリーミーでコクのある甘み、じんわりと効いてくるピリリとした辛み。それらの絶妙なハーモニー♪
カップヌードルの縮れた麺が、トムヤムスープに合います★
タイ料理店
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