JR新大久保駅から徒歩6分。大久保通りを東へ真っ直ぐ進んでいくと左手に茶色い外観のビルが見えてきます。そのビルの地下1階にあるのが、タイ料理店『バーン・タム』
2016年8月1日にオープンしたこのお店、すでに食べログのTOP1000にランクインするほどの高評価&人気店となっています。
それもそのはず、この『バーン・タム』は、知る人ぞ知る天才タイ料理シェフ「タムさん」が腕を奮うお店なのです。
お店の名前の意味は「タムの家」。タムさんがオーナーとなったタイ料理店の誕生です!
※この記事は、2016年時点の内容です。なお、2024年現在、タムさんはタイに帰国してしまい、お店の経営とシェフは別の方に変わっているようです。
天才タイ料理シェフ、タムさんが腕を奮うお店『バーン・タム』
伝説のシェフ、タムさんのタイレストラン『バーン・タム』
この方がタムさん
ビルの入り口に掲げられた、伝説のシェフ、タムさんのタイレストラン『バーン・タム』の看板。
ファンが多いということが窺えます。
この「タムさん」という方は、タイ東北部イサーン地方出身の料理人。
フランス料理家を父に持ち、10代の頃からバンコクのホテルで研鑽を積んだという経歴の持ち主です。
初めて来日したのは2011年頃のようですが、いくつかのタイ料理店で働くものの、長く続かず、様々なお店を転々としてきた様子。
けれども、その料理の腕前は折り紙付きのため、タムさんがシェフになったお店は、どのお店もまたたく間に大人気となり、タイ料理フリークの間では、タムさんが今どのお店に居るかが大きな関心ごとであったのだとのこと。
そんな”流浪の料理人”タムさんが自分のお店を構えたということで、ファンの間では俄然盛り上がってきている模様!
『バーンタム』店内の様子。厨房に居るのがタムさん
小ぢんまりとした店内は、座席が22席。
飾り付けなどはほとんどなく、かなり殺風景です。
訪問したのは平日のディナータイムでしたが、満席状態。
オープンしたばかりなのに連日満席で、インテリアやサービスなどに気を遣う余裕がなかったのでしょう。
電話の予約対応(タイの方が担当していました)もよく分からない感じでしたし、ブッキングもかなりめちゃくちゃな状態になっていたようで、店員さんがかなり慌てていました。
お客さんは、周りで話している内容を聞くと、皆さんかなり「タイ料理通」の方々である様子。
伝説のシェフ、タムさんがお店を出したとあって、都内の「タイ料理通」「食通」の方々が大集結してきている感じです。
『バーンタム』のメニュー「ヤムネーム」と「ネームクルック」
「プラームックトートガティアム」
「トムヤムクン」
「ソムタムタイ」
さてさて、メニューを見ながらお料理を選びましょう〜。
メニューには、選べないくらいのたくさんのお料理がズラリ!
結構迷いましたが、とりあえず、サラダとして「ソムタムタイ」(パパイヤサラダ都会風)、おつまみとして「プラームックトートガティアム」(イカのニンニク風味揚げ)と、「タプワーン」(レバーの和え物)、スープは「トムヤムクン」(エビのスープ)、主食代わりとして「ネームクルック」(タイ風ソーセージともち米を揚げた和え物)をチョイス。
ドリンクは、シンハービールを注文しました!
「シンハービール」
さっそく出てきましたー!シンハービールです。
相変わらず美味しい。
冷たいビールをグビグビ飲みながらお料理が出てくるのを待ちます。
「プラームックトートガティアム」(イカのニンニク風味揚げ)1,100円
最初に出てきたのは、「プラームックトートガティアム」(イカのニンニク風味揚げ)
イカを食べたいなーと思って注文しました。
カラリと揚げられたイカに、細切りのニンニク揚げがバラバラと。
ニンニク揚げと一緒に、添えられたキャベツと合わせ、手前の辛いソースを付けて食べると美味しい。
ビールによく合います。
だけど、ここからが長かったです。
厨房を見ると、タムさんが一人で次々と注文される料理を大わらわで作っており、ホールのスタッフ(お料理の注文を取るタイ人の女性と、ドリンク注文とお客様対応&レジ係の日本人男性)も、予約が重複していたり、注文が間違っていたりと、てんてこ舞いな様子。
次のお料理がなかなか来ません。
ソムタムタイ、トムヤムクン、ネームクルック。辛いけど美味い本格派タイ料理
「ソムタムタイ」(パパイヤサラダ都会風)1,100円
20分以上待って、ようやく来たのが「ソムタムタイ」(パパイヤサラダ都会風)
待ってましたー、「ソムタム」
青パパイヤ、ニンジン、トマトのシャキシャキサラダ。ピーナッツの食感が程よいアクセントで、結構辛めなのも美味しさを高めている感じ。
辛過ぎる時は、フレッシュなキュウリとサニーレタスで箸休め。
うん、ビジュアルも華やかだし、これは美味しいソムタムです。
サービスで頂いた生ビール
ソムタムをいただきながら、追加ビールを注文しようかなぁと思っていたところ、店員さんが、「これ、サービスします!」と生ビールをサービスでくれました。
何でも、注文を間違えてしまったのだとのこと。
結構お店はドタバタ模様を呈してきていますが、サービスでいただけるとは嬉しいです。
「トムヤムクン」(エビのスープ)1,280円
しばらくして、「トムヤムクン」(エビのスープ)がやってきましたー。
タイスキ風の鍋で出てきた「トムヤムクン」。もちろん、鍋の下には火が点いていて、真っ赤なトムヤムスープがぐつぐつとしています。
この「トムヤムクン」、絶品の部類でした。
見た目は、他のタイ料理屋さんの「トムヤムクン」と変わらないのですが、ひと口スープをすすってみると、その深い味わいにびっくり!
カーやレモングラス、バイマックルー、パクチー、プリッキーヌを始めとした様々なハーブ&スパイスが酸味と辛味を出しているのはもちろんなのですが、エビなどのダシがとっても濃厚!
ココナッツミルクのまろやかさとも絡んで複雑かつ、キレと深みのあるスープに仕上がっていました。
かなり辛さはありましたが、これは美味しい〜。
「ネームクルック」(タイ風ソーセージともち米を揚げた和え物)1,280円
「ネームクルック」
お野菜たくさん!
そして、立て続けに出てきたのが、この「ネームクルック」(タイ風ソーセージともち米を揚げた和え物)
味わい深いタイのソーセージ「ネーム」と、カリカリの歯ごたえが心地よい揚げもち、パクチーやホムデン(紫玉ねぎ)、ショウガ、プリッキーヌなどが和えられています。
付け合せとして、大量のキャベツやサニーレタス、キュウリとパクチーがどっさり!
この「ネームクルック」も、ネームの旨みと揚げもちの食感のバランスがベストマッチで、かなり味わい深いお味でしたが、いかんせん辛い。
これが本場の辛さと言うのでしょうか!!
ちょっとクセのあるお味といい、その激辛度合いといい、『バーン・タム』の「ネームクルック」はタイ料理上級者向けなのかもしれません。
兎にも角にも、付け合せのお野菜を食べつつ辛さを和らげようとしていましたが、次第にお口の中が大変なことになってきました。
モヒートとカクテル
そこで、ちょっと甘めのお酒を注文!
モヒートはかなり薄味でミントも載っていませんでしたが、どうにか辛さを抑えましたー。
最後の一品「タプワーン」(レバーの和え物)ですが、待てど暮らせどやって来ません。
時間も時間だったので、仕方なくキャンセルすることに・・・。
口コミで評判の良いお料理だったので、ちょっぴり残念です。
知る人ぞ知る天才タイ料理シェフ「タムさん」のお店『バーン・タム』
オープンしたてで店舗運営はかなりドタバタな感じでしたが、お味は噂通りの本格の本格派です。
お店の運営が軌道に乗り、オープン当初の人気がひと段落してから、また再訪したいと思います。
◉『バーン・タム』の地図・アクセス
- 住所:東京都新宿区大久保2-19-1 セントラル大久保ビル B1F
- アクセス:新大久保駅から408m
- 営業時間: [火〜日]11:00 ~ 15:00 17:00 ~ 23:00
- 定休日:月曜日
- 電話:03-3205-5661
コメント