あまり馴染みのないペルー料理を、おしゃれに美味しくいただけるお店『荒井商店』。
新橋駅から都営三田線御成門駅方面に10分ほど歩いたところに荒井商店はあります。
店名や店構えからイメージするものとは違う、オシャレで素敵なお料理がいただけます!
※移転前の情報です(2023年2月末で閉店。神奈川県湯河原町に近日中に移転オープンとのこと)
洗練されたペルー料理がコースでいただけます!
ペルー料理のお店『荒井商店』は、新橋駅や都営三田線御成門駅から徒歩10分くらいのところにあります。駅からちょっと離れた場所にありますが、予約必須の人気店です!
以前に一度、週末に伺おうとして予約の電話をしたところ、満席で行けなかったことがあったので、今回は平日の訪問でしたが、早めに予約を入れました。
予約の時に言われたのが、「シェフがほとんど一人で作っているので、アラカルトだと時間がかかってお待たせしてしまう。」「なので、コースをオススメしています」。
コースは、3,500円から500円刻みの料金設定で、基本シェフのお任せとのこと。
食べたい料理とか、苦手な食材を伝えておけば、それを基に作っていただけるんだそうです。
料金の違いは、品数の違いではなく、使用する食材・調理方法の違いだそう。
コースがオススメとのことだったので、今回は3,500円のお任せコースにしました。
今回事前に伝えたのは、食べたいお料理が「セビーチェ(魚介のマリネ)」、苦手な食材が「ラム肉」の2点です。
どんなお料理が出るのか、楽しみです♪
お店の看板です。この木の看板の感じから、ペルー料理のお店とは想像がつかないですよね!
『荒井商店』は、シェフのお名前「荒井隆宏」さんの苗字を使った店名です。自信が伺えますね。
この『荒井商店』、「ミシュランガイド東京」のビブグルマンに掲載されているのです!
※ビブグルマン・・・星は付かないながらコストパフォーマンスが高く、良質な料理を提供する飲食店・レストラン(5,000円以下で食事ができる飲食店・レストラン)
そして、荒井シェフは、あのフレンチの三國清三の「オテル・ドゥ・ミクニ」で修業をし、本場ペルーでも料理を学んだという経歴の持ち主です。
これは、期待度が上がります♪
『ABIERTO』
MENU
入口のドアには、『ABIERTO』(スペイン語)=”OPEN” のプレート。
メニュー看板もスペイン語です。
では、店内へ~。
全18席のこじんまりとした店内は、満席で賑わっていました!
店先の丸い女性の像
ペルーの?置き物
店先の丸い女性の像は、ペルーの女性でしょうか。手に持っているのは、お花と思いきや、きっとトウモロコシでしょう。
店内は、全面にペルーを押し出した感じではないですが、マチュピチュの写真やペルーのドリンク「INCA KOLA」のポスターなどがこっそりと飾られています。
ペルーの蒸留酒「ピスコ」
古織物のタペストリー
ペルーのお酒といえば、「ピスコ」! 色んなピスコがありました。
「ピスコ」は、ペルー原産のブドウ果汁を原料とした蒸留酒で、無色透明または淡い琥珀色でアルコール度数は約42度あります。
あ、ミシュランマンがいますね!本当の名前は「ビバンダム」って言うそうですよ。
ペルーの布ものといえば、原色のカラフルなものを想像しますが、古いアンティークなどの織物は、こういった渋い色味のものがあるようです。
テーブルの上には、ペルービールの瓶がズラリ☆
「CUSQUENA(クスケーニャ)」が4種類と、「CRISTAL(クリスタル)」です。
クスケーニャ キヌア
クスケーニャ ロハ レッドラガー
悩みに悩んで選んだのは、「CUSQUENA QUINUA(クスケーニャ キヌア)」\830と「CUSQUENA RED LAGER(クスケーニャ ロハ レッドラガー)」\830!
決め手は、キヌアには『新発売』、ロハ レッドラガーには『日本初上陸』の文字があったから(笑)
キヌアは、2015年に発売されたばかりだそうです。
見た目がカワイイですよね♪ アンデス風のカラフルな帯が巻かれていて、瓶にはマチュピチュの刻印がされています。
スーパーフードのキヌアを主な原料とした特別醸造のビールなので、いつまで飲めるかは分からないそうです。貴重なクスケーニャをいただけて良かった☆
アルコール度数6.5%。苦みがあるけどフルーティーな香りのする美味しいビールです。
ロハは、深い色味が特徴的なレッド・ラガービールで、日本の「琥珀色ビール」と同じだそうです。キヌアと比べると、色が全然違います。
アルコール度数5%。深い味わいに苦みがあるビールです。
さて、いよいよコース料理のスタートです!
ペルー料理を目一杯堪能♪3,500円のお任せコース!
まずは、『チフレ』というおつまみ。
エクアドル産の緑バナナを使ったバナナチップスです。
これが、とっても美味しかった♪ 一般的なバナナチップスとは違って、パリパリではなく、サクサクというか、若干柔らかい感じの残るバナナチップス。
甘味があって、ホントに美味しかった。お持ち帰りしたいくらいでした(笑)
そして、リクエストもした『セビーチェ』(魚介のマリネ)!
セビーチェは、ペルー料理には欠かせない代表的なお料理なので必ず出ると思いますが、リクエストしたものが出てくると何だか嬉しい♪
白身魚のマリネに、お芋とペルーの大っきいとうもろこしが添えられています。
うん、これはハズレがないですね☆ 間違いなく美味しいです♪
ペルーでは、今2通りのセビーチェがあって、ひとつは伝統的なシンプルなセビーチェ。もうひとつは、魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁『レチェ・デ・ディーグレ』を使ったセビーチェです。最近は、レチェ・デ・ディーグレを使ったセビーチェが人気があるそうで、今回のセビーチェも、レチェ・デ・ディーグレを使ったものだとのこと。
『レチェ・デ・ディーグレ』は、ペルー語で『虎のミルク』という意味だそうです。
お次は、なんとフランス料理で出てきそうな、見目麗しきお料理が!
こちらは、『カウサ』というペルー風ピリ辛マッシュポテトです。
マッシュポテトに、エビやカニなどのマヨネーズ和えをはさんだサラダは一般的で、ペルーの家庭には必ず大きなポテトマッシャーがあるそうですよ。
今回のマヨネーズ和えには、キュウリや玉ねぎが入っていたと思います。この黄色いポテトが甘くて美味しいんです。食べ応えもあって、満足度高し!
上に乗ってるオリーブが大きくてビックリ!
途中、おつまみが食べたくなって別注文したのが、『カンチータ』(\310)というペルー産とうもろこしのスナック。
チュルピという品種のとうもろこしで、セビーチェに添えられていたとうもろこしとは別物で、煎ってもはじけないんだそうです。カリカリしてて、箸休めに最適です!
メインディッシュの登場です!
『ピカンテ デ ポジョ』という、「チキンの煮込み料理のピリ辛ピーナッツ風味」です。
本来は、クイという食用モルモットを使う料理だそうです。モ・・・モルモット。。汗
チキンは柔らかくホロホロで、ピリ辛ソースが合います!
この黄色いソースは「アヒソース」といって、玉ねぎと唐辛子を、炒めてミキサーにかけたもの。
このソースもピリ辛なのですが(唐辛子なので当然ですね)、これがまた合うんです! チキンにはもちろん、ご飯にアヒソースだけでもいけそうです。。
ペルーのレストランでは、必ずテーブルに置いてあるんだとか。
ビールがなくなったので、ドリンク2杯目は、やっぱり飲まなくちゃね!『ピスコサワー』\1,000です。
ピスコのカクテルは、2杯からの注文だそうです。。2人とも飲みたかったので問題ないのですが、同じドリンクを頼まなきゃいけないのは、ちょっと残念な決まり事。
ピスコサワーは、爽やかでまろやかなので飲みやすく美味しいのですが、サワーといえどもアルコール度数は高めなので、気を付けないと酔っぱらいます!
最後はデザート♪
『カボチャとアボカドのドーナツ』とバニラアイス(チョコレートソースがけ)です。
カボチャとアボカドとは、珍しい組み合わせですが、アボカドの味はそれほど感じず、違和感なく美味しくいただけました。ドーナツにバニラアイスは合いますね。ドーナツがさっぱりといただけます。
でも、かなりお腹がいっぱいで、最後はなかなか厳しかったです(汗)
ドリンク代が別にかかるにしても、3,500円のコースでこれだけいただけたら、かなり満足できます。
そして、シェフのおまかせコースというのも、楽しみがあっていいですよね☆
お隣の方のお料理が、自分たちのとちょっと違っていたので、とても気になりました。4,000円以上のコースだったのでしょうか。。
帰り際、お店の方が、「次回、お名前と行った日にちを言っていただけたら、今回のメニューとは違うものを提供しますよ。」とのことでした。こう言われたら、リピートしたくなっちゃいますね★
◉『荒井商店』の地図・アクセス
※移転前の情報です(2023年2月末で閉店。神奈川県湯河原町に近日中に移転オープンとのこと)
- 住所:東京都港区新橋5-32-4 江成ビル1F
- アクセス:JR新橋駅から、徒歩7分
- 営業時間:11:30~15:00 18:00~23:00
- 定休日:日曜
- 電話:03-3432-0368
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