東京の東部の玄関口、総武線沿線最大の繁華街と言われる「錦糸町」
昭和の香り漂う南口駅前の歓楽街には、中国、韓国、フィリピン、タイなどアジアから、ロシア、ルーマニアなど旧東側の国々まで、多国籍なレストランや飲み屋が並ぶその様子は、”カオス”のひと言。
その中でも、特に目を引くのが「タイ」のお店です。
錦糸町は、日本で一番タイ人が多く住む街。
一番賑わっていた2000年頃に比べて、かなり減ったとのことですが、現在でも400人近くのタイ人が錦糸町界隈で暮らし、働いているそうです。
そんな、東京の”リトル・タイランド”錦糸町には、タイ料理屋さんも数多くあるのですが、その中でも草分け的な存在のお店が、『ゲウチャイ 江東橋店』です。
錦糸町にある日本のタイ料理屋のパイオニアのひとつ『ゲウチャイ 江東橋店』
タイ国料理『ゲウチャイ 江東橋店』
かわいい象さんがお出迎え
『ゲウチャイ 江東橋店』は、錦糸町南口を出て、大通り(国道14号線)を西へ。
2つ目の信号(江東橋二丁目)を右折したすぐのところにあります。
タイの伝統的な屋根を模した破風に、タイ国旗のある看板、店頭にはかわいい象の置物が置かれています。
『ゲウチャイ 江東橋店』の店内
『ゲウチャイ 江東橋店』の店内です。
店内は結構広々していて、座席数は70席。オープンテラスの席もあります。
お店に入ると、さっそく店員さんがやってきて、席を案内してくれました。
予約していなかったのですが、オープンテラス席が空いていたため、そこに座ることに。
訪問したのは休日のディナータイムでしたが、結構暑かったのでちょうどよかったです。
店内にあるタイ食材販売コーナー
店内には、タイ食材の販売コーナーもありました。
タイのインスタントラーメンや、ナンプラーなどの調味料、スナック菓子などが中心です。
さて、ところでこのお店『ゲウチャイ 江東橋店』ですが、お店のオーナーは、錦糸町でタイ食材の輸入事業「ビーケーサイアム」を営む女性、松本ピムチャイさんという方です。
このピムチャイさん、日本におけるタイ文化普及のリーダー的存在であるそうで、1988年に「ビーケーサイアム」を設立し、1990年に「ゲウチャイ」をオープン。
2007年には、タイ語やタイ料理、カービングの教室を行っている「タイ教育・文化センター」を設立。タイ文化の普及に努めている方なのだそうです。
ドリンクメニュー
タイサラダメニュー
各種スープ
スペシャルメニュー
さて、メニューを見ながら、何を注文しようか考えます。
ビールは、チャーンビールとシンハービール、そして、生ビールがありましたが、「チャーンビール」を選ぶことにします。
お料理は、いろいろあって迷いに迷いましたが、とりあえずは、定番のサラダ「ソムタムタイ」、そして、スープは「トムヤムクン」、それから、”おすすめ”と書かれた「ネームクルック」をチョイス!
「チャーンビール」(850円)
チャーンビールのラベル
さっそく、来ました〜!
「チャーンビール」
グリーンの瓶が涼やかです♪
グラスに注いで、キンキンに冷えたビールをいただきます!
ぷはぁ〜、美味しいー♪
さっぱりとしているけど苦味とコクがあって、アルコール度数は強め。
タイを思い出すような味です★
本場の味!辛いけど美味い♪ソムタムタイ、トムヤムクン、ネームクルック、パッキーマオタレー
「ソムタムタイ」(1,300円)
そして、来ました来ました〜!
タイのサラダと言ったらこれ「ソムタムタイ」
青パパイヤを使ったサラダです。
シャキシャキとした青パパイヤとプリッキーヌの辛さ、ピーナッツの食感、レモンの酸味のマッチングがたまりません!
付け合わせのキャベツとキュウリも、辛いソムタムの箸休めとしてGood!
ビールにほんと合います♪
「トムヤムクン」(1,300円)
お次は、タイ料理の代名詞「トムヤムクン」!
このトムヤムクン、美味しかった〜★
まろやかなココナッツミルクとレモングラスの酸味、プリッキーヌの辛さのバランスが最高!
やっぱり、タイ料理はトムヤムクンですねー♪
「ネームクルック」(1,200円)
ビールを追加注文しつつ、飲み進めていると、「ネームクルック」の登場です!
「ネーム」とは、豚肉の生肉をみじん切りにして、ニンニクや塩、唐辛子と一緒に発酵させて作るソーセージのこと。
タイ東北部イサーン地方のお料理です。
ラオスやタイ東北部では「ネーム」が、ちまきみたいに葉っぱに包まれた形で売られているのをよく見かけます。
この「ネーム」に、揚げたライスボールをほぐしたもの、ピーナッツ、揚げた豚皮、紫たまねぎ(ホムデーン)、細ねぎ(トンホーム)、赤唐辛子、生姜、パクチー、バジルなどと混ぜた料理が「ネームクルック」
写真では、「ネーム」の姿がちょこっとしか見えませんが、この「ネーム」が本当に美味しい!
そして、「ネーム」と混ぜ合わされた、カリカリとした揚げライス、ピーナッツ、揚げ豚皮の食感と、ホムデーンやトンホームなどのお野菜のフレッシュさのハーモニーがたまりません!
お店がおすすめしているだけあって、本日のベストお料理でしたー★
ただし、この「ネームクルック」、相当辛かったです。
ビールの冷たさで抑えようと思っても、逆にビールの炭酸で舌がしびれてくる始末。
だけど、辛くてもやめられない旨さ。
あっという間に平らげてしまいましたー!
「クェティオ パッキーマオタレー」(1,300円)
最後に炭水化物系を、ということで頼んだのが、この「クェティオ パッキーマオタレー」
タイの焼きそばと言えば「パッタイ」が有名ですが、甘じょっぱいお味の「パッタイ」と違って、この「パッキーマオ」は辛いお味。
先ほど、「ネームクルック」で辛さにヒーヒー言っていたのに、また、辛いのを頼んでしまいましたー!
幅広麺(センヤイ)を使った麺料理で、タイ語で「パッ」は”炒める”、「キーマオ」は”酔っ払い”なので、「酔っ払い炒め」
酔っ払いも思わず目を覚ましてしまうほどの辛さだということから、こういう名前になったのだとのこと。
ちなみに、「タレー」は”海”のことで、この「クェティオ パッキーマオタレー」には、エビやイカなどのシーフードがどっさりと入っています。
この「クェティオ パッキーマオタレー」、プリッキーヌが強烈に効いていて、本当に辛い!
だけど、味の沁みたセンヤイと、ぷりぷりの海老やイカなどのシーフードの旨味が旨いです★
『ゲウチャイ 江東橋店』
どのお料理も美味しく、大満足だった『ゲウチャイ 江東橋店』
さすが、日本のタイ料理屋さんのパイオニアのひとつ。
”リトル・タイランド”錦糸町で15年以上も愛され続けているだけのことはあります。
錦糸町でタイ料理なら、何はともあれ『ゲウチャイ 江東橋店』、おすすめです!
ちなみに、『ゲウチャイ』は、目黒や横浜、成田、茨城県阿見町にも支店があるのだとのこと。
◉『ゲウチャイ 江東橋店』の地図・アクセス
- 住所:東京都墨田区江東橋2-15-4
- アクセス:錦糸町駅から255m
- 営業時間:11:00~翌23:00
- 定休日:無休
- 予約: 『ゲウチャイ 江東橋店』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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