メキシコの南の中米にある国「グアテマラ(Guatemala)」
“グアテマラ”と言えばコーヒーの産地として有名ですが、グアテマラの魅力は他にもたくさん!
スペイン統治時代の面影を残すコロニアルな街並みは趣深く、「ティカル」をはじめとした古代マヤの遺跡は壮麗で神秘的。
村ごとに模様が異なるという先住民族の民族衣装は色鮮やかで美しく、活火山がいくつも聳え立つ高地の風景や、様々な動植物が生息する熱帯雨林の風景など多様な景観も魅力的。
そんな、中米の宝石のような国「グアテマラ」に行って来ましたので、ご紹介致します★
グアテマラの旅
グアテマラ行きの航空券は、スカイスキャナーを利用し、エクスペディアで予約しました。
アエロメヒコ航空利用で料金は、120,640円(税・サービス料込み)
フライトスケジュールは、
◆往路(所要時間:17時間40分)※乗り継ぎ:3時間5分
4/28(土)
アエロメヒコ航空(AM057) 成田(14:25)-メキシコシティ(12:55)
アエロメヒコ航空(AM678) メキシコシティ(16:00)-グアテマラシティ(17:05)
◆復路(所要時間:21時間15分)※乗り継ぎ:4時間15分
5/4(金)
アエロメヒコ航空(AM679) グアテマラシティ(18:05)-メキシコシティ(21:35)
5/5(土)
アエロメヒコ航空(AM058) メキシコシティ(01:50) -羽田(06:20)※5/6(日)着
乗り継ぎ時間が若干長いですが、ハイシーズンで12万円でグアテマラ往復はかなりのお値打ち価格!※半年以上前に予約しました。
飛行ルートはこんな感じ↓
成田〜グアテマラシティ飛行ルート
グアテマラってどんな国?
ところで、グアテマラってどんな国なのでしょう?
ちょこっと説明します。
グアテマラの位置
上の地図がグアテマラの場所。
中米の国で、北にメキシコ、北東にベリーズ、東にホンジュラス、南東にエルサルバドルに国境を接していて、北東はカリブ海、南は太平洋に面しています。
北部はユカタン半島に至る熱帯雨林が広がる平原地帯。マヤ文明の遺跡が多く残るのがこの地域です。
南部は多くの活火山が分布する山岳高原地帯。先住民の文化が色濃く残り、村ごとに違った民族衣装を着た人々の姿を見ることができるのがこの地域です。
グアテマラ国旗
上はグアテマラの国旗です。
中心に描かれているのは、国鳥である「ケツァール」
赤と緑の鮮やかな色彩を持つ美しい鳥で、幻の鳥とも言われています。
なお、グアテマラの通貨単位も「ケツァール」で、紙幣にもその姿が描かれています。
グアテマラの通貨「ケツァール」
◆グアテマラの歴史
紀元前2000年頃から16世紀初頭まで、この地は先住民による古代マヤ文明が栄え、ティカルやコパン(ホンジュラス)など大規模な神殿を持った都市が熱帯雨林の中に造られていました。
1523年、スペイン人の征服者、ペドロ・デ・アルバラードがこの地に現れ、翌1523年にこの地を征服。マヤの文明は破壊され、この地はスペインの植民地支配下に入ることとなります。
グアテマラがスペインから独立したのは1821年のこと。
独立後は、革命やクーデターが繰り返されたり、独裁政権が苛烈な統治を行ったり、アメリカの資本に経済が牛耳られ、アメリカの過度な内政干渉を受け続けたり、ゲリラと政府軍の内戦が36年も続いたりと、グアテマラの近現代史は混迷に彩られています。
◆グアテマラの民族、言語、宗教
グアテマラの民族は、マヤ系の先住民族が約39%、ラディーノ(ヨーロッパ系と先住民の混血)が約42%、ヨーロッパ系が約18%。
公用語はスペイン語で国民の6割が話しますが、残りの4割は先住民族それぞれの言語を使用しています。
宗教は、キリスト教が多数派で、ローマ・カトリックが約50%、プロテスタントが約30%ほどですが、マヤの伝統の信仰も息づいており、政府の先住民文化保護の政策によって、近年復興の兆しを見せ始めているのだとのこと。
◆グアテマラの経済
グアテマラの主要産業は農業で、国民の半数が農業に従事しています。主要産品はコーヒー、バナナ、砂糖で、経済がこれらの産品の国際市場価格に依存するため不安定です。
GDPは756億ドル(日本の64分の1)、1人あたりのGDPは4,472ドル(日本の8分の1)。
国民の52%が貧困層に属し、都市部と農村部、非先住民族と先住民族の貧困差も大きいことが問題となっています。
また、国民の約1割(150万人以上)がアメリカに居住し、海外送金がGDPの約1割を占めています。
◆グアテマラの治安
グアテマラは中米の中でも治安の悪い国のひとつ。
特に、首都のグアテマラシティは、世界の殺人発生率の高い都市ランキングで25位(2016年統計)にランクインした治安の悪い都市であり、訪れる際は細心の注意が必要です。
グアテマラシティ以外の都市の治安はそれほど悪くはありませんが、36年にも及んだ内戦で使われた銃器が闇市場で出回っているせいか、グアテマラ全土で銃器による犯罪発生率が高く、外務省の海外安全情報(危険情報)でも全土に「レベル1:十分注意してください」が発令されています。
旅行ルート(アンティグア〜チチカステナンゴ〜パナハッチェル〜ティカル)
今回の旅程は、首都「グアテマラシティ」から車で1時間ほどの場所にある「アンティグア」を拠点に、日曜市が開かれる「チチカステナンゴ」、風光明媚なアティトラン湖畔の町「パナハッチェル」、ティカル遺跡のベースとなる町「フローレス」を周りました。
今回のグアテマラの旅で一番不安だったのが“治安”です。
グアテマラへのゲートウェイシティは首都「グアテマラシティ」であり、「フローレス」へのアクセスも首都「グアテマラシティ」が起点となるのですが、治安の悪い「グアテマラシティ」への滞在は避け、空港にダイレクトでアクセスするという方法を取ることにしました。
都市間の移動は、旅行代理店のシャトルバスを利用し(グアテマラシティ↔︎フローレスは飛行機利用)、ホテルは、Booking.comやエクスペディアでネット予約していきました。
成田からメキシコシティへ
アエロメヒコ航空 AM057便で成田空港を出発
京成スカイライナーで出発(14:25)の2時間半前、12時頃に成田空港に到着。アエロメヒコ航空なので第1ターミナルです。
カウンターでチェックインを済ませ、お金を米ドルに両替。
税関とパスポートコントロールを通過して、ボーディングです。
眼下に見える雲海
メキシコシティ行きのアエロメヒコ航空。機内は満席で、もちろん日本人率高いです。
メキシコに行く方が大多数なようでしたが、グアテマラ周遊ツアーやホンジュラスやニカラグアなど中米周遊ツアーのツアー客も多数搭乗していました。
メキシコが舞台のディズニー映画「リメンバー・ミー」を鑑賞
成田からメキシコシティまでは、12時間45分のフライト。
かなりの長さです(汗)
機中で、ちょうど観たいと思っていたメキシコが舞台のディズニー映画「リメンバー・ミー(原題:Coco)」を鑑賞。日本出発便なので日本語で観れたのが嬉しい!
アエロメヒコで観る「リメンバー・ミー」、なかなか乙です★
かなり感動しました(涙)
アエロメヒコの機内食(夕)
アエロメヒコの機内食(朝)
メキシコシティ上空
メキシコシティが見えてきました〜!
一昨年の8月に訪問したメキシコシティに再訪です。
メキシコシティ到着は、現地時間の12:55分。日本とは14時間の時差があります(日本は翌日の02:55分)。
メキシコシティ到着!乗り換えてグアテマラシティへ
メキシコシティ国際空港(ベニート・フアレス国際空港)に到着
メキシコシティでは、トランジットの場合も一度メキシコに入国する必要があります。
なので、機内で渡される税関申告カードの記入は必須。
メキシコ入国→出国→手荷物検査の流れも、それほど時間はかかりませんでした。
グアテマラシティ行きは16:05発
グアテマラシティ行きは16:05発。乗り継ぎ時間は3時間5分。
ゲートKへと移動します。
アエロメヒコの機体
グアテマラシティ行きアエロメヒコ航空 AM678便に搭乗
ボーディングタイムになったので、搭乗開始です。
乗客は先ほどのグアテマラ周遊ツアーの日本人の他は、ほぼグアテマラかメキシコの人。
機体は、成田からの便に比べてかなり小さくなりました。
雨模様の天気のため、離陸が1時間遅れる。
搭乗してシートに座ってから、ここでちょっとした問題が・・・。
雨模様の天気のせいか、各便の空港への到着&離陸が遅れているらしく、離陸が30分遅れるというアナウンスが!
「グアテマラシティ」到着は17:05分の予定ですが、到着が遅れると夜になってしまう。空港から宿泊地である「アンティグア」まではプライベートシャトルを予約していますが、夜遅くの移動は治安の面で不安・・・。
結局、約1時間遅れで離陸。ちょっと心配になってきました・・・。
グアテマラシティ行きアエロメヒコ航空の機内食
グアテマラシティ行きアエロメヒコ航空の機内食
グアテマラ上空の風景
グアテマラシティ到着
メキシコシティから1時間55分、グアテマラシティに到着しましたー!
時間は現地時間の18:00頃。日本とは15時間半の時差があります(日本は翌9:00)
空から見るグアテマラシティの街並みは雑然としていて治安の悪さを想像させ、ちょっと不気味な感じがしましたが、とりあえず暗くなる前に到着できてひと安心★
グアテマラシティ、ラ・アウロラ国際空港の両替所
到着してまずは両替。
途中にあった両替所でとりあえず、US300ドルを1,835ケツァールに替えましたが(1ドル=6.1ケツァール)、かなりレートが悪かった可能性大(たぶん、7.3ケツァールくらいが相場かも)。
空港からプライベートシャトルでアンティグアへ
パスポートコントロールを抜け、グアテマラ入国!
ゲートを出ると、ホテルや旅行代理店のプラカードを持ったたくさんの人が待ち構えていました。
その人たちの中に、我々の名前の書かれたプラカードを持った人が・・・、いた!
事前にネットで予約していた「Atitlan Tours」のプライベートシャトルです。
ほっとひと安心★
グアテマラシティからの夜間の移動はリスクがあるので、公共のバスやタクシーではなく、プライベートのシャトルを予約していたのです。
料金は$45。ちょっとお高めですが、安全には変えられません。
挨拶もそこそこに、さっそく車に案内され、荷物を載せて乗車。
車はトヨタのワンボックスでした。
プライベートシャトルで空港からアンティグアへ
夜のアンティグアを走る
グアテマラシティ、ラ・アウロラ国際空港から宿泊地である「アンティグア」までは車で約1時間ほど。
車は夕暮れの闇に包まれゆくグアテマラシティの街を進んでいきます。
治安が悪いと言われるグアテマラシティ、パッと見はそんなに犯罪が多発しているようには見えませんが、ひと気のない鉄格子とシャッターで閉ざされた夜の街路を見ると、何か犯罪が起こりそうな気もしてきます。
車はグアテマラシティの街を抜け、カーブの続く山道へ。
その頃には夜の帳が降り、街道は真っ暗闇となってしまいました。
この暗闇の中、路線バスに乗っていたら流石に怖そう・・・。
グアテマラシティ、ラ・アウロラ国際空港→アンティグア
約1時間でアンティグア到着!
空港を出発して約1時間。
唐突に道が石畳になって車がガタガタ揺れ始め、辺りに仄かにライトアップされたコロニアル風の建物が並び始めたところで、到着!
目的地である世界遺産の古都「アンティグア(Antigua Guatemala)」の町です。
アンティグア到着!ディナーとホテル
宿泊した「ホテル・メゾン・デ・マリア」
こちらが宿泊した『Hotel Mesón de María(ホテル メゾン デ マリア)』
ホテル検索サイト経由で予約をして料金はツインルームで8,497円。アンティグアの町の中心部という抜群のロケーションに位置し、どこへ行くにもとても便利なホテルです。
「ホテル・メゾン・デ・マリア」の室内
『Hotel Mesón de María(ホテル メゾン デ マリア)』の記事はこちら↓
ホテルのチェックインを済ませ、荷を解くや否や、ディナーをいただきに夜の街へ。
すでに時刻は20:00過ぎ。ネットで事前チェック済みのお目当のお店へと向かいます。
「レストランテ・ラス・アントーチャス(Restaurante Las Antorchas)」外観
ディナーは、「レストランテ・ラス・アントーチャス(Restaurante Las Antorchas)」で。
炭火焼のバーベキューが有名で、アンティグアのレストランの中でも人気のあるお店のひとつです。
場所はアンティグアの町の中心「中央公園」から1ブロック南西の辺り。宿泊している「ホテル・メゾン・デ・マリア(Hotel Mesón de María)」からは徒歩5分くらいです。
「レストランテ・ラス・アントーチャス(Restaurante Las Antorchas)」の内部
「レストランテ・ラス・アントーチャス(Restaurante Las Antorchas)」のお料理
バーベキューは今回は頼まず、注文したのは、グアテマラビールの「ガジョ」と、アンティグアステーキセット、ブロッコリーのスープ、チキンのシーザーサラダ。
長旅の疲れと時差のせいか、そんなに食欲がなかったのですが、お味の方はまずまず。
お値段は、Q322(約4,830円:2人分)でした。
夜のアンティグアの街を歩く
夜のアンティグアの街
食後は、ホテルへ戻りがてら、夜のアンティグアの街を眺め見ます♪
「アンティグア」は、1543年から1776年までスペイン植民地グアテマラ総督府の首都が置かれた町で、現在の首都グアテマラシティに対して「アンティグア・グアテマラ(古いグアテマラ)」と名付けられています。
周りを3つの火山に囲まれた標高1,520mの高原都市で、スペイン時代のコロニアルな街並みと火山を望む美しい風景が見どころの世界遺産の町です。
時計台とトゥクトゥク
こちらは、町のランドマークである「時計台(エル・アルコ)」
夜はライトアップされます。
アンティグアはグアテマラの中でも治安の良い町なので、夜歩いても大丈夫。
地元の人も外国人観光客もそぞろ歩いています。
夜のアンティグアを歩く
屋台のタコス屋さん
花火が上がりました!
アンティグアのコロニアルな街並み
スペイン風の建物が並ぶ街並み
ライトアップされた「カテドラル」
中央公園に面した市庁舎
ここはアンティグアの町の中心である「中央公園(Parque Central)」
公園の正面にはリズミカルなアーチが連なる市庁舎のアーケードがあり、夜はライトアップされます。
市庁舎前でマリンバが演奏されていました♪
市庁舎のアーケードの中では毎週日曜日の夜、マリンバが演奏されます。
マリンバはグアテマラの国民楽器として愛されている木琴の一種。アフリカを起源とするマリンバですが、現在のスタイルになったのはグアテマラだと言われています。
グアテマラの古都アンティグアのマリンバ演奏
マリンバの演奏に合わせて地元の人々がダンスを踊ります。
マヤ先住民の伝統とスペイン植民地時代の文化が残る“グアテマラ”
世界遺産の古都アンティグアでマリンバを聴きながら、旅のオープニングです♪
翌日は、チチカステナンゴの日曜市を観に行きます★
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