グアテマラの乗り物と言えば、「チキンバス」!
グアテマラの道には写真のようなカラフルでゴテゴテした「チキンバス」がたくさん走っています。
「チキンバス」とは、アメリカやカナダで使われていたスクールバスを流用して改造したグアテマラのバス。グアテマラの都市間を結ぶ公共路線バスは、ほとんどがこのバスが使われています。
グアテマラの道はチキンバスだらけ!
派手にデコレートされたチキンバスの車体は、グアテマラの風物詩のひとつです★
ズラリと並ぶ!派手派手な「チキンバス」 in アンティグア・グアテマラ
アンティグアのバスターミナルに並ぶ「チキンバス」
グアテマラに訪れたら、ぜひ行って欲しいのが、バスターミナル。
カラフルで派手なデコレーションのチキンバスがズラリと並び、引っ切り無しに行き交う様子は壮観のひと言!
観光地並みに見応えあります★
引っ切り無しにやって来る「チキンバス」
後ろから見た「チキンバス」
正面から見た「チキンバス」
ちなみに、この「チキンバス」という名称、外国人が付けたもののようで、グアテマラの人は、「カミオネッタ(camioneta)」と呼んでいるのだとか。
「チキンバス」の名前の由来は、車内に生きた鶏を持ち込む人が多いからとか、あまりに混みようがひどいのでそれを“チキン”と表現しているからだとか色々あるのだとのこと。
けれども、やたら飛ばすチキンバスが多いので、もしかしたら“チキンレース”を由来とした名前なのかもしれません。
アメリカのスクールバスの流用です。
カラフルにデコレートされた車体が多いチキンバスですが、北米のスクールバス時代そのままの黄色い車もたくさん走っています。
チキンバスの形は日本では珍しいボンネット型で、車両はスクールバスの製造で有名なアメリカのブルーバード社製がほとんどであるとのこと。
「アンティグア〜サン・イシドロ」正面に行き先が書かれています。
チキンバスのフロント部分です。
チキンバスは、だいたい正面のフロントガラスの上に運行区間が書かれているので、行き先はわかりやすいです。
また、車掌がいつも大声で呼び込みをしているので、お目当てのバスはすぐに見つかります。
カラフルにデコレートされた「チキンバス」
爽やかな黄緑のカラーリングの「チキンバス」
いかつい顔つきの「チキンバス」
赤とクリーム色の華やかな色合いの「チキンバス」
チキンバス大集合!
横から見た「チキンバス」
「アンティグア〜サン・アントニオ」路線の「チキンバス」
アンティグアのバスターミナルでチキンバスの行き交う様子を見物してましたが、ほんと引っ切り無しに来ます。
エンジンの轟音と車掌の呼び込みの声が響き渡って、バスターミナルはかなり喧しいです。
また、チキンバスの運転手の天才的なドライビングテクニックも見どころのひとつ。
ものすごいスピードで直進して転回し、ピタリと一回で車庫入れを決めたりします★
グアテマラ庶民の足、チキンバス大集合!
ずらりと並ぶ「チキンバス」
グアテマラの道路で目立ちまくっているチキンバスですが、グアテマラには他にも様々な種類のバスが走っています。
チキンバスは、都市間の中距離路線用。その中でも一番運賃が安く、地元の人が日常的に利用する庶民のバスです。
中・長距離バスでは、運賃の高い座席指定の二階建てデラックスバスや外国人旅行者向けのワンボックスを使ったシャトルバスなどがあります。
また、首都グアテマラシティなどでは、チキンバス並みに運賃の安いボロボロの市内バスなどが走っています。
そんなバラエティーに富んだバスの中でも、チキンバスの存在感はピカイチ★
グアテマラに入国して、グアテマラシティ〜アンティグア〜チチカステナンゴ〜パナハッチェル〜アンティグアと移動する中、チキンバスがやたらと目に付きました!
「チキンバス」に乗る!
チチカステナンゴの「チキンバス」
上は、チチカステナンゴの街中を走っていたチキンバス。
屋根に何やら大量の荷物を乗せています。
旅行者の荷物だけでなく、こういう業務用の資材とか、時には生きた鶏なども載せることがあるみたいで、何でもありな感があるのがチキンバス★
ところで、この「チキンバス」、強盗によく襲われるという噂があり、乗る時はちょっとビビっておりました(汗)
何でも、路線バスのため乗客が頻繁に乗り降りするので、強盗に狙われやすいんだとか!
特に、首都グアテマラシティを発着する路線は強盗出現率が高いらしく、それ以外の路線でも強盗に遭ったというネット情報がちらほら。
強盗は銃を持っており、盗られてもいいように偽の財布を用意すべしとの記事も!
また、チキンバスはスリの数も多いらしく、時差ボケで居眠りをした旅行者は格好の餌食となり、ブログやサイトなどの情報で、チキンバスの車内でスリに遭ったという報告が多数!
さらに、チキンバスの運転手は運転が荒く、事故が頻繁に起こっているとか、古いバスが多いのでしょっ中故障し、路上で修理をすることもよくあるとか、いつも地元の利用客で大混雑していて、椅子が硬くて乗り心地が悪く、乗るととても疲れるという話も!
でも、せっかくグアテマラに来たからには、チキンバスに一度は乗ってみたい!
ということで、長距離路線は避け、ちょこっとだけ。
アンティグアから近郊へ向かう短距離の路線に乗ることにしました。
チキンバスに乗ったのは2回。
アンティグアから近郊の「サン・アントニオ・アグアスカリエンテス」までと、「ホコテナンゴ」まで。
どちらも、20分ほどのルートです。
チキンバスの車内
こちらが、チキンバスの車内。
アンティグアのバスターミナルで、「アント〜ニオ!アント〜ニオ!」と呼び込みをする車掌のお兄ちゃんに連れられ乗り込んだ「サン・アントニオ・アグアスカリエンテス」行きのチキンバスです。
車内は空席が目立ちましたが、走りながら呼び込みを続け、少しづつお客を集めていきました。
チキンバスの運行は、運転手と車掌の2人体制。車掌はお客の呼び込みから運賃の徴収、荷物の上げ下ろしまで何でもこなす、かなりの働き者。
走り始めてしばらくして、さっそく車掌のお兄ちゃんがやってきて、運賃を徴収していきました。
アンティグアからサン・アントニオ・アグアスカリエンテスまで、約6㎞、20分ほどで運賃は4ケツァール(60円)です。
揺れまくり!チキンバスの車内の様子
チキンバスの乗り心地は、はっきり言って悪いです。
椅子が硬く、つるつるしているので、カーブの時は踏ん張らないといけないし、揺れが激しいので落ち着けないし、疲れます(汗)
だけど、地元の人のリアルな日常風景を垣間見ることができたり、混んでいる時などグアテマラ人のホスピタリティに触れることができたりと、良いところもあります。
「サン・アントニオ・アグアスカリエンテス」の「チキンバス」
チキンバス車内から「サン・アントニオ・アグアスカリエンテス」の街を眺める
チキンバスとウィピルを着た女性(サン・アントニオ・アグアスカリエンテス)
このチキンバスに乗ってアンティグアへと戻ります。
チキンバスの運転手の手慣れたドライビング
後ろの扉からも乗り降りできます。
グアテマラの「チキンバス」、治安とか安全性とか快適さとかに問題はあるけど、グアテマラの人々の日常を知るには、これ以上ない乗り物です。
グアテマラを訪問したら、チキンバスに乗ってみることをおすすめします。
きっと楽しい経験になると思います★
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