前日、南インド随一のビーチ「コヴァーラム・ビーチ」(Kovalam:കോവളം)でゆったりのんびりと過ごし、リゾートライフを満喫したところで、この日は旅の最終日。
アラビア海の海も見納めっていうことで、早起きし、ビーチを見に行くことにします。
今回は、前日訪れていなかった「サムドラ・ビーチ(Samudra Beach)」へ♪
①サムドラビーチ(Samudra Beach)へ
朝、早起きしてホテルのベランダから外を眺めます。
椰子の木のシルエットの向こうにヴィリンジャム灯台の回転灯が見え、その上の空は徐々に明るくなり始めているのがわかります。
この日は、コヴァーラムを出発する日。
“楽園”とのお別れの日です(涙)
アラビア海の海の「見納め」ということで、早めにビーチへと向かうことにしました。
宿泊しているホテル「ホテル・タートル・オン・ザ・ビーチ」から、コヴァーラム・ビーチ・ロードを北へ道なりに進むと、すぐ左手にあるのがコヴァーラム最高級のホテル「ホテル・リーラ」
その「ホテル・リーラ」の北に広がっているのが、「サムドラ・ビーチ」です。
「サムドラ・ビーチ」は、レストランや売店など一軒もない静かなビーチ。
地元の漁師たちと、幾人かのインド人観光客しか見かけませんでした。
②サムドラ・ビーチ、漁師たちの出航
この「サムドラ・ビーチ」では、早朝、地元の漁師たちが小さな木の舟で沖合いに漁に出掛ける様子を見ることができました。
その様子は20年前に訪問した時と全く同じ。
浜辺で木を何本か組み合わせて舟を作り、櫂を片手に沖合いへと向かうのです。
コヴァーラム・ビーチの漁師
漁師たちの舟はどんどん出航していきます。
みんな、小さな木造の舟で、上半身裸で櫂を一本持って、ひとりで沖合に向かっていきます。
漁師たちの舟がどんどん出航していくのを眺めていると、渋めな感じの漁師がひとり、近くにやってきて、おもむろに木材を並べ、舟を作り始めました。
ちょっと、舟造りを観察してみることにしましょう〜!
まずは、細長い木材のパーツ(4~5本くらいでしょうか)を並べて組み合わせます。
そして、組み合わせた木材の両端に衝立パーツを設置して・・・。
ロープで縛っていきます。
黙々と作業をこなす漁師。毎日この作業をこなしているんでしょう。
動きに無駄がありません。
反対側の衝立も縛って、準備が完了しました!
取り敢えず、一服。
周りの観光客には目もくれず、陶然とタバコをふかす漁師。
熟練の職人的な佇まいが渋いです!
浜辺で舟を作る
こちらが、組み上がった状態の舟です。
舟の中には網とロープしか見えません。
どうやって魚を獲るのでしょうか。
素潜りするのか、それとも、すでに仕掛けておいた網を取りに行くのか・・・。
出航!
タバコを吸い終えると、渋い漁師はすぐさま舟を波打ち際に運び、海へと乗り出します。
さあ、出航です!
漁師は櫂を漕ぎつつ、徐々に沖合へと進んでいきます。
今日の収穫はどのくらいになるのでしょうか。
浜辺に目を転じると、すでに戻ってきた漁師たちが魚をより分けている姿が見えました。
網に引っかかった魚を網から取り出しています。
網は複雑に絡まっていて、結構難儀な作業のようです。
網の中には、獲れた魚がたくさん!
いろいろな種類の魚が獲れています。
獲れた魚には、当然のことながら食べられる魚と食べられない魚があります。
漁師たちは、食べられない魚は海に返していました。
舟を作り、海に出て魚を獲る。そして、戻ってきて網から魚を外し、より分ける。
漁師たちの毎日の日課です。
獲ってきた魚をお店に売るのは女性たちの仕事なのかもしれません。
●サムドラ・ビーチの風景
漁の様子を観察した後、「サムドラ・ビーチ」をぶらぶらと歩き始めます。
ビーチの向こうにはモスクが建っているのが見えました。
「ライトハウス・ビーチ」や「ハワ・ビーチ」と違い、この「サムドラ・ビーチ」は外国人がほとんどいません。
いるのは、漁師たちなど地元の人とインド人観光客。
「リーラ・ホテル」の宿泊客も、ここにはあまり来ない様子。
海沿いのモスクの脇には売店が数件併設されていました。
カバンや服、雑貨などが売られていましたが、おそらくインド人観光客向けの品揃え。
モスクと雑貨屋、海、カラフルな服を着たインドの人々。
フォトジェニックな光景です。
モスクの正面に回ってみました。
白と黄緑、金色のドームのカラーリングが爽やかです。
コヴァーラムやトリヴァンドラムでは、モスクの姿が目立ちました。
それも、結構立派でカラフルなモスクがたくさん!
他の州に比べキリスト教徒の割合が多いことで知られるケララ州ですが、宗派別の割合としてはイスラム教徒の方が多いそう(一番多いのはもちろんヒンドゥー教徒)。
長らく香辛料貿易が行われてきたケララ州には、古くからイスラム教徒が暮らしていたのだそうです。
なお、ケララ州は、ヒンドゥー、イスラム、キリストを中心とした多宗教が衝突することなく共存しているのだとのこと。
モスク前には、コーヒー&チャイ屋さんがおりました。
自転車の荷台を使った屋台です。人々が談笑しています。
こういうのいいですね!
ケララ式に、器から器へと滝のように注いでコーヒーを泡だてるコーヒー&チャイ屋のおじさん。
ここでコーヒーを飲んで談笑するのが、彼らの一日の始まりなのかもしれません。
さて、そろそろ朝食をいただきにホテルへと帰りましょう。
ビーチを後にし、来た道を戻り始めます。
ホテルへの帰り道、コヴァーラム・ビーチ・ロードには、至る所に学校に通う子供たちがバス待ちをしている姿がありました。
ケララ州はインドで一番教育水準が高い州として知られ、識字率はなんと94%!
しかも、教育における男女間の格差が少ないことも特徴であるのだとのこと。
③「ホテル・タートル・オン・ザ・ビーチ」での朝食
ホテルに戻った後、さっそく1階にあるレストランへと向かいます。
昨晩ディナーをいただいた、プールサイドにあるレストラン。
朝食は、ビュッフェ形式です。
まずは、ジュース。
パイナップルとスイカのジュースです。
薄味でした(汗)
こちらは、「マサラ・ドーサ」
南インド料理を代表する軽食(ティファン)です。
パリッとした皮の中に、ジャガイモと玉ねぎのマサラ炒めが入っています。
ビュッフェで、サンバルと3種のチャトニ(ココナッツ・トマト・ミント&コリアンダー)をピックアップしました!
お味は、なかなか!
安定の美味しさのサンバルに、3種のチャトニが味にバリエーションをもたらしてくれます。
トーストやクロワッサン、オムレツなど西洋風のお料理ももちろんあります。
お味はまずまず。普通な感じです。
ビュッフェには、アッパムやイドゥリ、ワダなどのティファンから、カレーもいくつか用意されていました。
カレーも興味あったけど、お昼にミールスを食べる予定なので、ここは軽くティファンのみに。
食後のチャイです。
もちろん、ケララ風の泡だてたミルクコーヒーもあります。
甘さがありながら、さっぱりしたチャイ、美味しいです。
こちらは、お料理をサーブしてくれた「ホテル・タートル・オン・ザ・ビーチ」のスタッフ。
昨晩のディナーの時から、お料理の内容などを親切に教えてくれた方なのですが、お料理の写真などをパシャパシャ撮っていると、ぜひ、自分の写真も撮って欲しいと言ってきました。
明るい朝に撮って欲しいとのことだったので、朝食の時にと約束していたのです。
ポーズを変えて、場所を変えて、何枚もパシャパシャ!
写真は、帰国後メールで送りました★
④チェック・アウト。トリヴァンドラムへ出発!
さて、2泊した「コヴァーラム・ビーチ」とももうお別れ。
宿泊したこのホテル「ホテル・タートル・オン・ザ・ビーチ」も大満足でした。
“楽園”を離れるのは、かなり名残惜しいですが、今晩の飛行機で日本へと帰らなければなりません(涙)
荷物をまとめ、フロントでチェックアウトを済ませ、ホテルを後にします。
ホテルを出て通り沿いでリキシャを捕まえ、値段交渉。
ちょっぴりコワモテの運ちゃん、トリヴァンドラム駅までRs.300(¥540)でOKしてくれました。
さっそく、リキシャに乗り込み、トリヴァンドラムへ!
夜のフライトの時間まで、トリヴァンドラムの町を観光です★
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