現在のサルサ界を代表する歌手、”サルサの帝王”こと「マーク・アンソニー」(Marc Anthony)
全世界でのアルバム総セールス数は1,200万枚以上、グラミー賞を2度、ラテングラミー賞を5度も受賞しており、最も売れたサルサ・アーティストとしてギネス世界一も記録。名実ともにラテン・ミュージック・シーンのトップに君臨するアーティストです。
出身はニューヨークですが、両親はプエルトリコ人のスペイン語ネイティブ。
また、同じプエルトリコ系の女優、ジェニファー・ロペスの元夫としても知られています。
1988年から本格的な音楽活動を開始したマーク・アンソニー。
デビュー当初はクラブ系のミュージシャンでしたが、1992年にラテンの大物ミュージシャン「ティト・プエンテ」のコンサートに参加したのをきっかけに、以降はサルサ・ミュージックをメインとして活動するようになります。
彼のサルサアルバム・デビューは、1993年の「オートラ・ノタ」(Otra Nota)
以後、5枚のサルサアルバムをリリースし、特に2001年の4枚目の「リブレ」(Libre)では、ビルボード・トップ・ラテンアルバムチャートで14週連続1位を記録するなど、大ヒットとなりました。
1999年には英語のポップアルバム「マーク・アンソニー」(Marc Anthony)、2004年にはスペイン語のポップアルバム「アマール・シン・メンティーラス」(Amar Sin Mentiras)と、サルサアルバム「パリオ・ラ・ペーナ」(Valió La Pena)を相次いでリリース。
いずれもメガ・ヒットを記録し、2004年の2枚のアルバムには、ジェニファー・ロペスとのッデュエットも収録され、デュエット曲「Escapémonos」は、グラミー賞を受賞しています。
アルバム「3.0」(2013年リリース)は、「パリオ・ラ・ペーナ」以来約10年ぶりのサルサアルバム。
プロデュースは、彼をスターダムにのし上げたとされるラテン音楽界の大御所プロデューサー「セルジオ・ジョージ」との共同プロデュース。
ラテンアメリカを中心に全世界で大ヒットを記録したプラチナ・アルバムです。
素晴らしい歌唱力!サルサの帝王「マーク・アンソニー」
Marc Anthony – Vivir Mi Vida
上の動画の曲は、アルバムのリード・シングル「Vivir Mi Vida」(Live My Life)
”私の人生を生きる”という意味でしょうか。
アルジェリアのライの歌手「ハレド」の大ヒット曲「セ・ラ・ヴィ」(C’est La Vie)をカヴァーした曲です。
リリースされるや否や、アメリカのi-Tunesチャートで1位になり、ビルボード・ホット・ラテン・チャートで16週連続1位を獲得、史上2番目に長い51週間連続でトップ5以内を記録した大大ヒット曲!
サルサの曲としては、史上最高にヒットした曲だそうです。
歌詞は、”笑おう、踊ろう、人生を楽しもう、自分の人生を生きよう”というような内容。
どんなに苦しい状況でも陽気で笑顔なラテンの人々にぴったりな歌詞です。
ラテンアメリカ中で大ヒットしたのも頷けます。
すごくいい曲ですね。
Flor Pálida – Marc Anthony – 3.0
アルバム「3.0」からもう1曲。「Flor Pálida」
”乾いた花”という意味でしょうか。
この曲もカヴァーで、原曲はキューバのシンガーソングライター「Polo Montañez」によって2002年にリリース。
マーク・アンソニーのバージョンは、「3.0」からの3枚目のシングルとしてリリースされ、彼のバージョンだけでなく、「Polo Montañez」の原曲も批評家から絶賛されることとなったそうです。
Marc Anthony – Valio La Pena (Salsa Version)
さてさて、ここで、アルバム「3.0」以外から、マーク・アンソニーの良い曲をいくつかご紹介。
上の動画は、2004年リリースの「パリオ・ラ・ペーナ」(Valió La Pena)
ビルボードのトップラテンアルバムで1位を記録し、2005年ラテングラミー賞でベスト・サルサアルバム、トロピカル・アルバム・オブ・ザ・イヤーに輝いた同名アルバムのタイトル曲です。
Marc Anthony – El Cantante
こちらは、「エル・カンタンテ」(El Cantante)
2006年に公開された、サルサ歌手の「エクトル・ラボー」を描いた伝記映画のメインテーマ曲です。
この映画では、マーク・アンソニーがラボーを、当時アンソニーの妻で女優兼歌手のジェニファー・ロペスがラボーの妻を演じて話題になりました。
Pitbull – Rain Over Me ft. Marc Anthony
マーク・アンソニーは、様々なラテンのミュージシャンの楽曲にフィーチャリングすることが多いです。
そんな中でもお気に入りの曲がこれ!
ピットブルの「レイン・オーバー・ミー」(Rain Over Me)
2011年にリリースされたこの曲は、ピットブル第2のビルボード・ホット・ラテン・ソングス・ナンバーワンヒット曲となりました。
動画のPVがめちゃくちゃ格好いいです!
YOU TUBEでは、なんと7億回も視聴されています。
Gente de Zona – La Gozadera (Official Video) ft. Marc Anthony
こちらは、キューバ出身のレゲトンアーティスト「Gente De Zona(ヘンテ・デ・ソーナ)」の楽曲「La Gozadera」(2015年リリース)
スペインのチャート、アメリカのトロピカル・エアプレイ・チャートで1位を獲得し、ラテン・アメリカン・ミュージック・アワードを受賞したヒット曲です。
レゲトンとサルサが共演した陽気なPVがいい感じです。
Romeo Santos – Yo También ft. Marc Anthony
こちらは、ドミニカ音楽「バチャータ」のグループ「アヴェントゥラ」のヴォーカル「ロメオ・サントス」(Romeo Santos)の曲「ヨ・タンビエン」(Yo También)
2014年リリースのアルバム「Formula, Vol.2」に収録された楽曲です。
アルバムは、アルゼンチン、メキシコ、USのビルボード・トップ・ラテン・アルバム、ビルボード・トロピカル・アルバム・チャートで1位を獲得。
刑事モノアクション映画風のPVがなかなか面白いです。
日本ではそこまで知名度はないですが、ラテン・アメリカでは知らない人がいないくらいのスーパースターである「マーク・アンソニー」
カリスマ的人気なのも頷ける格好よさと、素晴らしい歌唱力です。
♪ラテンアメリカ音楽
https://search-ethnic.com/music/marc-anthony
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