♪ディープ・フォレスト/ワールドミックス(Deep Forest)

ディープフォレスト、ワールドミックス【音楽】 エスニック音楽
♪ディープ・フォレスト/ワールドミックス(Deep Forest)
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「ディープ・フォレスト」(Deep Forest)は、エリック・ムーケ(Eric Mouquet)とミシェル・サンチェーズ(Michel Sanchez)によるフランスのエレクトロニカ・ユニットです。

「ディープ・フォレスト」の音楽の特徴は、アンビエント調のテクノ・ハウスサウンドに世界各国の民族音楽や伝統歌唱などがミックスされた音楽であるということ。

ドラム・ベース・シンセサイザーなどの「打ち込み音」をベースとしたエレクトロニカ(電子音)の楽曲に、あらかじめ録音された歌唱や節回し、動物の声、自然音などをコラージュし、要所に散りばめていくといったスタイルが主体です。

 

1992年にリリースされたデビュー曲「ディープ・フォレスト」(Deep Forest)は、まず、ヨーロッパのクラブピープルの間で話題になり、その後、一般のポップファン、そして、エコロジー関係者の間にもセンセーションを巻き起こしました。

ファーストアルバムである「Deep Forest」(邦題:アフリカン・コーリング)は、1993年のグラミー賞でベスト・ワールド・アルバム賞にも選ばれています。

このアルバム「ワールド・ミックス」(World Mix)は、ファーストアルバム「Deep Forest」に、リミックス・ヴァージョンと新曲1曲を追加したリニューアル盤です。

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アフリカ、ピグミー族の伝統歌唱とハウスビートの融合

Deep Forest – Deep Forest 1992

 

デビュー曲「ディープ・フォレスト」(Deep Forest)です。

ファーストアルバムのテーマは中央・西アフリカ。

コンゴなどアフリカ中部に住むピグミー族の口承伝達されてきた歌や、カメルーンやセネガルなどの伝統コーラスがコラージュされています。

これらの歌はユネスコの科学者によって集められた音源であるのだとのこと。

エリックとミッシェルは、その音源を現代的なハウスビートとミックスさせたのです。

 

透明感のあるアンビエント調のサウンドと、伝統的な民族チャントの優しい声。

聴いていて心地いいです。

エコロジー関係者に話題になったのも頷けます。

 

現代的なダンスビートと伝統的なチャントのミックスは、様々なアーティストによって行われていますが、その先駆けとなったのは、「ディープ・フォレスト」リリースの2年前、1990年にセンセーションを巻き起こした「エニグマ」です。

グランドビートのリズムにグレゴリオ聖歌を合わせた「エニグマ」の楽曲は世界中で話題を呼び、原典である「グレゴリオ聖歌」が再評価されるきっかけともなりました。

Deep Forest – Sweet Lullaby (Original Completo)

 

アルバムのファーストシングルである「スウィート・ララバイ」(Sweet Lullabyです。

この曲はイギリスのナショナルチャートとアメリカのニューエイジミュージックのチャートで上位を記録するスマッシュ・ヒットとなりました。

「ディープ・フォレスト」の代表曲のひとつとして、日本のCMソングとしても使われました。

 

アフリカの雄大さと、そこに暮らす人々の息吹を感じさせる曲。

ミックス、コラージュのセンスが抜群です!

deep forest – night bird

 

繰り返されるピグミーチャントの声が心地いい曲「ナイト・バード」(Night Bird)

印象的なフレーズと、サンプリングされた鳥の鳴き声。

絶妙です♪

 

そもそもこのプロジェクトのアイデアは、メンバーのひとりであるミッシェルのエスニックミュージックの趣味趣向から生まれたものであるとのこと。

ミッシェルは、フランスの音楽院「コンセルヴァトワール」でクラシックを学び、その後、ポップスのキーボードプレイヤー、アレンジャー、プロデューサーとなった人物で、ピグミー音楽は「コンセルヴァトワール」時代の師から教えられ、いつしかアフリカを中心としたエスニックミュージックのマニアになっていったのだとか。

このアイデアをスタジオで出会ったスタジオワークのベテラン、エリックに話したことから「ディープ・フォレスト」は生まれることになったようです。

 

「ディープ・フォレスト」は、このファーストアルバムを皮切りに、東ヨーロッパやモンゴルをテーマにしたセカンドアルバム「ボエム」(Boheme)、中米やカリブをテーマにした「コンパルサ」(Comparsa)、南太平洋をテーマにした「パシフィーク」(Pacifique)、東アジアをテーマにし、元ちとせがヴォーカルとして参加した「ミュージック・ディテクテッド」(Music Detected)などをリリース。

現在では、エリックが中心となり、旅からインスピレーションを受けた音楽と世界中のミュージシャンとの出会いを目的として、2008年6月にDEEP PROJECTSのレーベルを設立。

ブラジル・アマゾンのシンガー「フラヴィオ・デルイゾラ」をフォーカスした「Deep Brasil」、インドのサントゥール奏者「ラフル・シャルマ」とコラボした「Deep India」など、より、現地のアーティストにフォーカスした作品をリリースし続けています。

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♪テクノ・ハウス・ラウンジ

♪ディープ・フォレスト/ワールドミックス(Deep Forest)
エリック・ムーケとミシェル・サンチェーズによるフランスのエレクトロニカ・ユニット「ディープ・フォレスト」。その音楽の特徴は、アンビエント調のテクノ・ハウスサウンドに世界各国の民族音楽や伝統歌唱などがミックスされた音楽であるということ。1STアルバムではピグミー族の伝統コーラスがコラージュされています。
♪ディープ・フォレスト(ボエム)ジプシーの古歌をハウス・ビートでミックス
世界各地の民族歌をサンプリングし、ハウス・ビートとミックスした楽曲を作りづつけているフランスのエレクトロニカ・ユニット「ディープ・フォレスト(Deep Forest)」。セカンド・アルバム「ボエム(Boheme)」の舞台は東ヨーロッパ。広大なユーラシア大陸の空気を感じさせる作品に仕上がっています。
♪デレリアム/カルマ(世界の伝統音楽をグランドビートに乗せ、神秘的にアレンジ)
「デレリアム」(Delerium)は、カナダのバンクーバーを拠点に活動するビル・リーブ(Bill Leeb)を中心とした音楽プロジェクト。エレクトロビートをベースに、世界中の民族の音をミックスし、女性ヴォーカルの神秘的な歌声を絡めたのが、「デレリアム」の音楽の特徴です。
♪ストーン・エイジ(伝統的ケルト音楽と現代的テクノハウス音楽の融合)
数千年前、ヨーロッパ全土を覆っていた「ケルト文化」。その末裔たちが、自らの伝統的ケルト音楽と現代的テクノハウスミュージックを融合して作ったのが、このアルバム「ストーン・エイジ」です。アルバムのジャケットには「ケルト」の渦巻き紋様が使われ、音も古代の風景を想起させる壮大で神秘的な雰囲気に溢れています。
♪ブッダ・バー(Buddha-bar)by Claude Challe
ブッダ・バー(Buddha-bar)by Claude Challe。欧米人が好むアジアの風情。ブッダ・バー。「Buddha-bar(ブッダ・バー)」とは、1996年にオープンしたパリにある無国籍料理レストランのこと。パリで無国籍料理をいち早く広めたレストランとしても知られているお店です。

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