東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅C1出口から徒歩4分ほど。
六本木ヒルズの西側の通り沿いにあるビルの2階に、イラン・アラブ料理のお店『アラジン』があります。
お店のオーナーは、アスガー・ケメスタリィさんというイラン人の方。日本で初めてイラン料理店をオープンさせた方だそうです。
お店のオープンは1996年。20年以上も六本木で愛され続けている老舗です。
『アラジン』では、イラン料理とアラブ料理を提供していますが、特にイラン料理は、東京でいただけるレストランが少なく、この『アラジン』はかなり貴重な存在です。
※移転前の情報です(現在は東京都渋谷区広尾5-14-14 第二大澤ビル 1Fに移転)
20年以上も六本木で愛され続けているイラン料理の老舗
『アラジン』の外観
お店は六本木ヒルズから六本木通りを渋谷方面へ進んだ最初の道を左に入ってすぐ。
ひと昔前の少し古めかしいビルの2階。看板が出ているのですぐわかります。
『アラジン』店頭のメニュー
本場イラン料理『アラジン』
『アラジン』の入り口
店頭に掲げられてたメニュー看板。
「本場イラン料理」と書かれています。
ホームページや食べログでは、“イラン・アラブ料理”と銘打っていますが、イラン人オーナーのお店ですし、本当に提供したいのはイラン料理ってことでしょうか。
パキスタン人が経営する”インド・パキスタン料理店”に似ています。
『アラジン』の店内
『アラジン』の店内です。
店内空間はかなり広め。座席は56席もあり、6人入れる個室もあるとのこと。
休日のディナータイムの訪問でしたが、お客さんは、日本人男性とイラン人女性の2人組のみ。途中でイラン人らしき家族連れが1組入ってきました。
大使館がオープンしている平日昼間などはお客さんで賑わうのかもしれません。
『アラジン』のメニュー
『アラジン』のメニューです。
日本ではあまり馴染みがないイラン料理。
どんなお料理なのか、ちょこっとご紹介します。
イラン料理は、さくらんぼやザクロ、オレンジなどのフルーツや、ミントやディル、コリアンダーなどのハーブを多用し、少し甘酸っぱさがあり、味付けが薄めなのが特徴。
スパイスも用いられ、サフランやシナモン、ターメリックなどが主に使われますが、唐辛子はほとんど使われないため、辛さはありません。
食材としては豆がよく使われ、お肉はマトンとチキンがメイン。主食はインドのチャパティのような薄焼きのナンとパラパラとした長粒米のライスです。
調理法としては、焼き物と煮込み料理が中心となります。
イラン人は、外食に頓着しないようで、イランのレストランのレベルはあまり高くなく、どのお店もケバブやチキンライスばかりで、バリエーションがないです。
その代わり、家庭料理は豊富な種類の料理が供され、レシピが各家庭ごとに受け継がれているのだとのこと。
さて、注文です!
まずは、前菜として、シラーズサラダ、フムスとナン。
メインは焼き物系のクビデカバブとジュジェカバブ。そして、煮込み料理のゴルメサブジとライスを頼むことにしました。
生ビール(500円)を注文!
お飲み物は、レバノンビールを頼みたかったのですが、ないとのことだったので、生ビールを注文。
ぐびぐび飲みながらお料理を待ちます。
スパイスやハーブが効いた羊肉のミンチ焼肉「クビデカバブ」、ほうれん草とラム肉のハーブシチュー「ゴルメサブジ」
お通しの豆のスープ。美味しい!
こちらは、お通しで出てきた豆のスープ。
トマトベースのお豆感たっぷりの濃厚なスープ。モロッコのハリラスープに似たお味でした。美味しい♪
フムス(750円)
フムスは、レバノンやイスラエルなどのレバント地方発祥のひよこ豆のペースト料理で、イランでもよく食べられているのだそう。
『アラジン』のフムスは、ひよこ豆、ゴマペースト、ヨーグルト、ガーリック、レモンジュースを使用とのこと。
間違いなく美味しいです★
シラーズサラダ(500円)
こちらは、シラーズサラダ。バラと詩人の町として知られるシラーズの名前が付いたサラダ。
イランではとてもメジャーなサラダであるとのこと。
ダイスカットされたキュウリ、トマト、オニオンをレモンドレッシングで和えた一品。
中東らしいシンプルなサラダで、こちらも美味い!
ナン(300円)
イラン風の薄めのナン。
小麦粉、卵、ミルク、水、砂糖、酢を使用。
アラブ圏のホブスに似ています。
ナンにフムスや豆のスープを付けたり、シラーズサラダを包んで食べると絶品★
フムスとナンとシラーズサラダ
フムスとナンとシラーズサラダ。
前菜だけでもう大満足!
クビデカバブ(1,250円)
メインの登場です!
クビデカバブです。
ハーブやスパイスをミックスした羊肉のミンチ焼肉で、ゴロッとした焼きトマトと一緒に供されるのがイラニアンスタイル。
焼いたトマトが本当に美味しい★
ミンチの羊肉もスパイスやハーブが効いていて臭みがなく、ジューシーで旨味たっぷりです。
焼きトマトとカバブを一緒に食べるとベストマッチ!ナンに挟んで食べるのもイケます♪
ゴルメサブジ(1,250円)
イラン料理店に訪問したら、やっぱりこれを食べたい!
イランのおふくろの味、ゴルメサブジです。
ゴルメサブジは、ほうれん草とラム肉のハーブシチュー。
ラム肉、ほうれん草、キドニービーンズ、ハーブミックス(リーク、パセリ、フェネグリーク、コリアンダーのドライミックス)、ドライレモンが使用されているとのこと。
日本にはない独特なお味ですが、これがなかなか美味しいんです。
ラム肉や豆の旨味にドライレモンの酸味が程よいマッチング!
イランではかなり人気のお料理であるとのこと。
ライス(350円)
ゴルメサブジは、ライスに掛けてカレーライスのようにいただくのがスタンダード。
パラパラのライスにハーブの香り高いゴルメサブジが良く合います♪
イラン料理の数々
ジュジェカバブ(1,500円)
もう少し食べたいねってことで、ジュジェカバブを追加注文!
ジュジェカバブは鶏肉のカバブ。
ジューシーで肉厚の鶏肉にレモンジュースビネガーが掛かっていて、これまた美味しい!
レバノンワイン(ローズワイン:サンセット・ローズ)800円
ジュジェカバブをいただきながら、ワインも注文。
レバノンのローズワイン、サンセット・ローズです。
中東のワインの名産地レバノンで一番人気のワインが、このサンセット・ローズ。
夕陽を思わせるピンクがかったオレンジ色のロゼワインで、フルーティーな果実味と酸味、渋みが程よく調和したバランスの良い味わいの辛口ワイン。
とても美味しく飲みやすいワインです♪
イランのチャイ
締めはチャイで。
イランのチャイはミルクを入れないイングリッシュティータイプ。
お砂糖を入れるのがイラン流です。
スッキリとしたチャイでホッとひと息。
大満足のディナーとなりました★
六本木で20年以上も愛され続けているイラン・アラブ料理店の老舗『アラジン』
イラン料理はマイルドで食べやすく、日本人の口にも合うお味。
都内でイラン料理をいただくなら、六本木の『アラジン』がおススメです★
◉『アラジン』の地図・アクセス
※移転前の情報です(現在は東京都渋谷区広尾5-14-14 第二大澤ビル 1Fに移転)
- 住所:東京都港区西麻布3-2-6 六本木安田ビル 2F
- アクセス:六本木駅1C出口より徒歩4分
- 営業時間:11:30~14:30 17:30~22:00
- 定休日:無休(日曜の昼は休み)
- 予約:『アラジン』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
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