「ラクサ」(Laksa)は、シンガポール、マレーシアで食べられている国民的麺料理。シンガポールやマレーシアの屋台麺と言ったら「ラクサ」を置いて他はありません。
近年、東京や近郊にも「ラクサ」を食べられるお店が少しずつ増えてきました。
東京都内・近郊・現地で食べた「ラクサ」、絶品!9杯をご紹介します。
ラクサとは?
「ラクサ」(Laksa)は、マレーシア、シンガポール、インドネシアで食べられている麺料理。
ココナッツミルクをベースに、唐辛子やシナモン、八角、コショウ、ターメリック、ニンニク、レモングラス、ガランガル、ライム、紫玉ねぎなどのスパイスやハーブを加えた麺で、味はクリーミーでスパイシー!
ニョニャ料理を起源としていて、出汁は魚やエビなどの海鮮から取られ、豚肉が使われておらず、ムスリムでも安心して食べられる料理のため、ムスリムの多いマレーシア全土で食べられるようになりました。麺は地域によって違いがありますが、米粉を使った押し出し麺がメジャーです。
「ラクサ」は、地域によって様々なバリエーションがあります。
マレーシア・クアラルンプール周辺で食べられているのが「カレーラクサ」。黄色い中華麺(ミー)と白い米麺のビーフンがミックスした2種の麺を使うのが特徴。出汁はエビベース。
マラッカのラクサは「ニョニャラクサ」。カレーラクサに似ていますが、調味料に辛味のあるサンバルブラチャンが使われ、香り付けにベトナミーズコリアンダーが使われます。
ペナンで食べられているラクサは「アッサムラクサ」。麺は米粉を使った押し出し麺で、タマリンドメインでココナッツミルクは使われないのが特徴。魚出汁ベースでエビを使った発酵調味料が使われるほか、キュウリ、ミント、パイナップル、ベトナミーズコリアンダーなど様々な具材がトッピングされます。
他にも、サラワク州で食べられている「サラワクラクサ」、ジョホール州の「ジョホールラクサ」、トレンガヌ州の「ラクサ・クア・メラ」「ラクサ・クア・プティ」。それ以外もたくさん!
シンガポールのラクサは、その発祥の地「カトン地区」にちなんで「カトンラクサ」と呼ばれ、ココナッツミルクだけではなく粉状の干しエビがスープに加えられていることから、ザラザラした食感が特徴です。
『シンガポール・ホリック・ラクサ』@渋谷
奥渋谷にあるシンガポールラクサの専門店『シンガポール・ホリック・ラクサ』
シンガポール人シェフから習得したという「ラクサ」は、本場シンガポールで食べたものよりも美味しいと感じさせられるお味。量や辛さ、トッピングなどを自分好みにカスタマイズできるのも嬉しい♪
ココナッツミルクの入ったオレンジ色のスープは、エビの出汁が濃厚に効いていて、マイルドなココナッツミルクの甘味と絶妙なマッチング♪
麺は、つるっとしていてコシのある食感のロング麺。スープに麺が絡んでたまらない美味しさ!
『獅天鶏飯』@渋谷
渋谷駅から徒歩2分。明治通り沿いの雑居ビルの2階に、シンガポール料理と中華のお店『獅天鶏飯』はあります。
『獅天鶏飯』の「ラクサ:海老出汁濃厚スパイシー麺」は、ココナッツミルクが濃厚で、米粉の押し出し麺を使ったタイプ。
まろやかなココナッツミルクの中に、海老の出汁が濃厚に効いていて、旨味たっぷり!
米粉押し出し麺にスープがよく絡んで、プリプリの海老や油揚げなどの具材も美味しく、辛味調味料「サンバルブラチャン」も良い味変♪
『マレーチャン』@池袋
池袋にある、日本のマレーシア料理店の草分け的なお店『マレーチャン』
在日マレーシア人も多く訪れる、本場マレーシアのお味を楽しめるお店です。
『マレーチャン』の「ラクサ麺」は、タマリンドメインで魚出汁とエビの発酵調味料が使われた「アッサムラクサ」。麺は米粉を使った押し出し麺です。具材は、キュウリ、トマト、レタス、魚、卵、紫玉ねぎなど、いろいろ。
ココナッツミルクベースの「カレーラクサ」も美味しいですが、タマリンドの酸味でさっぱりスッキリした「アッサムラクサ」も甲乙付け難いくらいに美味♪
『ちりばり』@五反田
五反田にあるマレーシア料理のお店『ちりばり』
本格マレーシア屋台料理をリーズナブルな価格で提供しているお店です。
『ちりばり』の「ラクサ」は、濃厚なココナッツミルクに旨味たっぷりの海老の出汁。細いビーフンの麺がとっても合います♪
辛味調味料「サンバルブラチャン」の味変もGood!
『マレーアジアンクイジーン』@渋谷
渋谷にあるマレーシア料理店『マレーアジアンクイジーン』
マレーシア人シェフによる本場のマレーシア料理をいただけるお店です。
いただいた「ミーラクサ」(海老ダシの濃厚スープ麺)は、ココナッツミルク濃厚なクアラルンプール風のカレーラクサで、麺は中華麺を使っていました。
まろやかでクリーミーなココナッツミルクと、程よい海老ダシの風味。もやしや厚揚げ、つみれなどの食感。間違いのない美味しさ★
『Limapulo(リマプロ)』@マレーシア・クアラルンプール
マレーシアの首都クアラルンプール。大きな市場のある「チョウキット」と呼ばれるエリアにある「マレーシア・ニョニャ料理」を食べられるお店『Limapulo(リマプロ)』
このお店、クアラルンプールでは数少ない、本格的な「ニョニャ料理」を提供しているお店。本場マラッカよりも美味しいとの声もある「ニョニャ・ラクサ」が評判で、あの「ミシュランガイド」にも掲載されている評価の高いお店です。
『Limapulo(リマプロ)』の「Nyonya Laksa(ニョニャ・ラクサ)」は、まろやかなココナッツミルクのスープはエビ出汁が効いていて、旨味たっぷり♪
2種の麺(中華麺とビーフン)も、それぞれ違った味と食感を楽しめます。
プリプリのエビやほっこりしたゆで卵、サクッとした揚げ煎餅、練り物や野菜などの具材もバラエティに富んでいて美味しい。
『328カトンラクサ』@シンガポール
シンガポール定番料理のひとつ「ラクサ」。
プラナカンが多く住んでいた街「カトン」に、ラクサの人気店『328カトンラクサ』はあります。ラクサを気軽に食べることができるお店です。
『328カトンラクサ』のラクサ。ココナッツミルクベースなのでクリーミーなんだけれど、スパイシー。このバランスが絶妙!
海老などの海鮮からとれたダシが効いていて、なんとも深いコクがあって美味しい♪
【閉店】『マカンマカン』@大和
神奈川県大和にあるシンガポール料理・ニョニャ料理のお店『マカンマカン』
日本でも数少ない「シンガポール、ニョニャ料理」を提供しているお店だったのですが、残念ながら閉店してしまいました。
『マカンマカン』の「ラクサ」、まさに絶品でした★
ココナッツミルクベースのスープは、エビの旨味が本当に濃厚!甘味と辛味、酸味、旨味。複雑なお味がバランスよく噛み合っていて、これまでいただいた「ラクサ」の中でも特に美味しいと思えるラクサでした。
【閉店】『新東記』@恵比寿
恵比寿にあったシンガポール料理店『新東記』
シンガポール政府観光局に「第一号認定シンガポール料理店」の称号を受けたというお店でしたが、現在は閉店。シンガポール人のオーナーは、大手町に「新東記 CLARKE QUAY 大手町」という別店舗をオープンさせています。
『新東記』の「ラクサ」は、クリーミーなココナッツミルクに濃厚なエビのダシ、それに秘伝の自家製のチリペースト等を加えた王道ラクサ。美味です★
カップヌードル シンガポール風ラクサ
「ラクサ」を日清シンガポールの開発協力を得て、現地の味を忠実に再現。
まろやかな甘さのココナッツミルクをベースに、スパイスの辛味を加えたコク深いスープ。そこに、10種類のスパイスとハーブを使用した「ラクサペースト」の辛味と酸味がうまく合わさって、とってもリッチな味わい。
日清の「世界のカップヌードル」シリーズの中でも完成度の高い一品です★
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マレーシア・シンガポール料理店
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