川沿いに建つ、地域で一番リッチな土楼「福裕楼」(客家土楼)【中国福建省】

※前回の記事→20世紀に建てられたモダンな土楼「振成楼」(客家土楼)【中国福建省】

中国福建省の北西部にある永定県。山深い田舎な地域です。

そんな田舎道をバスで走っていくと、山あいに大きな円形の建物がいくつも見えてきます。

これは「客家土楼」という集合住宅。2008年7月には世界遺産にも登録されました。

今回は、湖坑鎮洪抗村の「福裕楼」をご紹介!

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タバコで儲けた三兄弟が建てた白壁の豪邸

福裕楼「福裕楼」の外観

川沿いに白壁の美しい豪邸があります。「福裕楼」です。

「福裕楼」は、「五鳳楼」と呼ばれる建築様式の建物。

いくつかの建物を口の字型に構成したのが「四合院住宅」。その四合院住宅の最後部の上堂にあたる主楼の高さを4・5階建てにして防衛力を高めたのが「五鳳楼」と呼ばれる建物です。

「福裕楼」は、その五鳳楼の、上堂と下堂、横屋を口の字型に連結した方楼状となっていて、五鳳楼から方楼への過渡期にあたる建築スタイルとなっています。

福裕楼豪華な「福裕楼」

福裕楼は、前回紹介した「振成楼」と同じ林氏の建造です。

1880年から建立を始め、10数万元の銀貨を費やし3年間で築き上げたそうです。福裕楼は、永定県では最もお金のかかった土楼といわれていて、振成楼の約3倍の費用がかかっているらしいです。

福裕楼「福裕楼」の入口

福裕楼「福裕楼」の中庭

洪抗村「福裕楼」のニワトリ

福裕楼を建造した林三兄弟はタバコの生産で財を成した一族で、この辺りでは最も成功した一族だそうです。チャイナネットには、林氏について以下のような紹介がありました。

「清代(1616-1911)の末期、土楼のあるじの林氏兄弟三人は、細長い刻み葉タバコと葉タバコを刻む生業を営み、製品は日本、東南アジア諸国へ輸出され、大儲けをし、永定の大金持ちとなった。そして巨額の資本を寄付して「日新学堂」という学校を開設した。この学校もその兄弟三人の1人張星炳さんが設計したものであり、優雅かつ華麗で、中国と西洋の建築の風格を結び付けた学校の建物である。この学校が開設した後、多くの人材を育成し、評判は遠くまで伝わり、たくさんの他の地の人たちが「日新学堂」に来て就学した。「数百年も続いている人家は善行を積み上げたからだが、何よりものすばらしいことは読書である」、福裕楼の中からは人材が輩出した。」

「チャイナネット」2008年11月10日

福裕楼「福裕楼」の屋根

福裕楼「福裕楼」の内部

福裕楼の内部。細かな彫刻で装飾されていてとても豪華です。

福裕楼では、初老の男性が迎えてくれました。

中国茶を出してくれます。肌寒かったので、あったかいお茶はうれしい!

福裕楼には旅行者の訪問ノートが置かれていました。中国人、日本人、韓国人のコメントが多かったですが、欧米人のサインやコメントもありました。わたしも、もちろん、コメントを書いておきました!

洪抗村の土楼

洪抗村の土楼

洪抗村の土楼

福裕楼や振成楼のある湖坑鎮洪抗村の風景。この村には、他にもたくさんの土楼が建っています。

このあたりでは、どれもごく普通の民家。

こんなのがごろごろ建っているなんて、不思議な風景ですね〜。

※次の記事→1元切手の図柄でもある中国を代表する土楼の王「承啓楼」(客家土楼)【中国福建省】

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