とある日の午後。神奈川県内をエスニック巡り♪
この日は、鵠沼にある行きつけのインドカレー屋さん『サンカリー』でランチ。
そして、横浜へ行き、「海外移住資料館」で南米への移民の歴史を学び、「シルク博物館」でアジアやアフリカなどのシルク民族服の展示を見て、横浜中華街にある『中国茶藝館 茗香閣』で中国茶を飲んでひと休み。
その後、中華街の「華正楼」で月餅をお土産として購入し、伊勢佐木町にあるコロンビア料理店『メデジン・ヨコハマ』でディナー。
インド、ブラジル、中国、コロンビアと、半日で4カ国、エスニック巡りを満喫しました♪
鵠沼のインドカリー屋さん『サンカリー』で「マドライチキンカリー」を食べる
『サンカリー』の入り口
まず始めに訪れたのが、藤沢市鵠沼にある、インドカレー屋さん『San curry(サンカリー)』。11時からで事前に予約していきました。
6年前に初めて訪問して以来、お気に入りのお店になり、何度も通っています。
黒板メニュー
「サンカリー」は、土日月水のランチ営業で、週替わりでインド各地のカレープレートを提供しています。
本日のメニューは、
- マドライチキンカリー
- ダルフライカリー
- マドライシチュー(新じゃが)
- キャベツ、ビーツ、ニンジンのポリヤル
- 春菊のパコラ
スイーツは、苺と自家製マーマレードのカステラケーキ(グルテンフリー)です。
本日のダバ(マドライチキンカリー、ダルフライカリー.etc)
こちらが、本日のサンカリーのダバ。
今回のプレートでは、マドライチキンカリーがお気に入り。
ほんのりと香るカルパシが上品な感じ♪ 春菊のパコラもサクサクして美味しい。
全体のバランスがよく、食後感がすっきりしているのがいいところです。
苺と自家製マーマレードのカステラケーキ、マドラスコーヒー
スイーツ「苺と自家製マーマレードのカステラケーキ」も美味でした♪
グルテンフリーで甘味も自然素材を使っているので重くない。
だけど、しっかりと甘くて美味しい。
いつ訪れても満足できるお店です♪
『サンカリー』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県藤沢市鵠沼松が岡1-2-4
- アクセス:江ノ島電鉄鵠沼駅から徒歩2分
- 営業時間:11:30〜15:30
- 営業日:水・木・金・土
横浜へ
食後は、江ノ電に乗り、「藤沢」で東海道線に乗り換え、「横浜」でみなとみらい線に乗り換えて「馬車道」へ。新港まで歩いて「海外移住資料館」へ。
エスニックというわけじゃないですが、南米に渡った日本人移民について関心があったので、行ってみることにしました。
「海外移住資料館」で海外移民に思いを馳せる
海外移住資料館
「海外移住資料館」は、「JICA」(国際協力機構)が運営する資料館。
海外移住の起点となったハワイを含む北米と、JICAが戦後、移住事業の一翼を担った中南米の国々を主たる対象とし、海外移住に関する歴史的な資料を展示している資料館です。入場は無料。
1866年に海外渡航禁止令(鎖国令)が解かれて以降、多くの日本人が海外に移住しました。
初めは、ハワイ王国のサトウキビ・プランテーション。以後、アメリカやカナダ、ペルー、ブラジルへと日本人が渡りました。
1924年にアメリカで日本人の入国が禁止されてからは、南米各国への移住が主流となり、第二次世界大戦前には約77万人、大戦後には約26万人が移住したのだそう。
現在、全世界に380万人以上(2021年)の海外移住者や日系人がいるそうですが、そのうち220万人以上が中南米諸国に住んでいると推定されているのだとのこと。
日本人農家がつくったローズ・フェスティバルの野菜山車
こちらは、アメリカ・オレゴン州ポートランドの「ローズ・フェスティバル」のパレードで出品された、日本人農家が作った野菜山車。
この山車が出品された1920年頃、アメリカで多くの日本人が農業や畜産を営み、都市に暮らす人々のための食料の多くを生産していたのだそう。
ありあんさ移住地
ブラジルのサンパウロ州西部にある「ありあんさ移住地」は、1925年から移住が開始された日本人だけの移住地(自作農の集団地)。
それまでは、コーヒー農園の契約労働での移民が多かったそうですが、1920年代以降は出稼ぎではなく定着を目的とした移民が増え、移民した日本人たちは、森林を伐採し、山を焼き、農業を営み、定着するための努力を必死に続けたのだとのこと。
最後の移民船「にっぽん丸」
1960年代まで、移民は船で渡航していました。
南米への集団移住では、横浜や神戸を出航する移民船が活躍していたそうです。
南米への最後の移民船は、1973年2月14日に285人の移住者を乗せて横浜を出航した「にっぽん丸」。この船には世界一周クルーズの客も多数乗船していたのだとのこと。
移民の七つ道具
味のある古いトランク。草履や傘なども
テイチクレコード
川瀬夫婦の携行品
「花嫁探しに一時帰国をしていたところ、不二代さんと出会い伴侶に迎えました。」
「結婚後すぐにブラジルへ渡りました。荷物は多くしてはいけないと言われ、とにかく使っているものを行季に詰めました。役に立ったのは子ども用浣腸器や裁縫道具です。行季も赤ん坊の揺りかごがわりになりました。」
「イグアス移住地」
イグアス移住地・市街地
パラグアイの「イグアス移住地」の地図です。
イグアス移住地の入植は、1961年から始まり、原生林の開墾を進めながら、野菜栽培、養鶏、養豚、牧畜、果樹栽培などの多様な取り組みが行われたのだとのこと。
開拓された原生林は、東京都の約3分の1の広さにもなるのだそう。
現在でも、日本人会や日本語学校があるほか、診療所では日本語を話せる医師が勤務し、スーパーでは味噌や納豆、漬物、どら焼きなどが売られ、レストランではラーメン屋カツ丼、すき焼きなどがメニューにあるのだとのこと。
市街地には、移住地のシンボルともなっている赤い鳥居もあるのだそう。
中南米の日本人移住地
コーヒー栽培
綿花栽培
コショウ栽培
日本人移民たちが栽培したもの。
コーヒー、綿花、コショウ。コショウは、日本人移住者がアマゾンに持ち込み、その栽培に成功した代表的農作物であるとのこと。
野菜栽培
クプアス
カジュー
製材業、サケ漁
食品加工業
萬屋
萬屋の売り物
萬屋の売り物
六世が誕生したビッグ・ファミリー(ハワイ・マウイ島)
「海外移住資料館」、なかなか見応えがありました。無料だし、お客さんが少ないのでゆっくり見られるのもGoodです。
横浜のみなとみらいに行った時に、ちょっと立ち寄ってみるのも良いと思います。
南米に渡って今もその子孫たちが暮らす、日本人移民について思いを馳せる貴重なひと時になると思います★
『海外移住資料館』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区新港2丁目3−1 2階
- アクセス:みなとみらい線「馬車道」駅(4番出口)から徒歩約8分
- 営業時間:10:00~18:00
- 営業日:火曜日~日曜日
- 入館料:無料
- HP:https://www.jica.go.jp/domestic/jomm/index.html
海外に渡った日本人の記事
「シルク博物館」で民族衣装の展示を見る
シルク博物館
海外移住資料館で移民について思いを馳せた後は、近くにある「シルク博物館」へ。
「シルク博物館」は、シルク蚕から絹ができるまでの過程や、絹の歴史、絹染織工芸品を展示紹介する博物館ですが、今回は、館内でインドや東南アジア、アフリカなどのシルク民族衣装が展示されているというので見に行きました。
モン族の衣装
「モン族」(Hmong)とは、中国の雲貴高原、ベトナム、ラオス、タイの山岳地帯に住む総人口400〜500万人ほどの民族のこと。タイには約15万人ほどが住んでいるそうです。
ちなみに、“モン”とは、モン語で「自由」という意味があるのだとのこと。
アニミズム・シャーマニズムを信仰し、生業は農業。色とりどりの刺繍が施された民族衣装が有名です。
モン族の刺繍
モン族の刺繍には、それぞれ意味が込められていて、モン族の歴史や伝統、生活習慣などが刺繍のモチーフとして表されているのだそう。
刺繍はクロスステッチが多用され、ろうけつ染めをするのも特徴的です。
ちなみに、モン族には文字がありません。
話によると、中央政府の迫害を逃れるため、自分たちがモン族であると知られないように文字を捨てたのだとか。そして、文字の代わりに自分たちの伝統や文化を伝えるものとして、刺繍が用いられているのだそうです。
インドのサリー
こちらは、インドのサリー。
「サリー」の起源は、インダス文明時代の祭司の一枚布の衣装だとされています。
そこから女性用の衣装は「サリー」へと、男性用の衣装は、「ドーティ」という腰巻の一枚布へと発展していったと考えられています。
「サリー」の素材はシルクが主ですが、これはイスラム教徒の影響によるものだそうで、それまでは綿の「サリー」が中心だったと考えられているのだとのこと。
ブータンのゴとキラ
ブータンの民族衣装です。
女性が着る民族衣装は「キラ」
3枚の布をつなぎ合わせた大きな布を体に巻き、肩の部分を留め具で固定して着用するそうです。
「キラ」に用いられる布にはたくさんの種類があります。赤、青、黄、緑、白、黒など色とりどりの糸を使い、縞模様や格子模様、幾何学模様や動植物をモチーフにした模様など、様々な柄の織り布があります。
男性が着る民族衣装は「ゴ」
「ゴ」は、日本の丹前にも似た着物です。
丈がくるぶしくらいまである着物を膝上丈くらいまでたくし上げ、帯できつく締めて着用します。正装の時は、「ゴ」の上に「カムニ」というスカーフを纏います。
ブータンの衣装は、以前、東京上野の「上野の森美術館」で開催された「ブータン しあわせに生きるためのヒント展」でたくさん飾られていました↓
ベトナム、カンボジア、インドネシアのシルク衣装
ガーナの民族衣装「ケンテ」
ウズベキスタンの民族衣装「ハンアトラス」、インドの民族衣装
ラオスの織り機
中国の民族衣装
日本の着物
他にも、ベトナム、カンボジア、インドネシア、ガーナ、ウズベキスタン、ラオス、中国、日本などの民族衣装が飾られていました。
それと、写真は撮っていませんが、日本の古墳時代から江戸時代までの時代別の衣装の展示も面白かったです。
『シルク博物館』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区山下町1 シルクセンタ 2階
- アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」下車4番出口徒歩3分
- 営業時間:9:30~17:00
- 営業日:火曜日~日曜日
- 入館料:一般(500円)
- HP:https://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/
横浜中華街
「シルク博物館」を観た後は、横浜中華街へ。
歩いてすぐのところにあります。
ディナーの時間まで、中華街にある中国茶館でお茶しようということに。
「中国茶藝館 茗香閣」で中国茶を飲む
「中国茶藝館 茗香閣」
ここが、今回訪れた中国茶館「中国茶藝館 茗香閣」です。
以前から気になっていたお店です。
場所は、横浜関帝廟のすぐ近く。メインストリートからは少し離れているので、あまり混雑せず、静かに中国茶をいただけるお店であるとのこと。
「中国茶藝館 茗香閣」の入り口
お店は階段を登った2階
高級中国茶「茗香閣」。中国茶・台湾茶専門喫茶。
お店は階段を登った2階にあります。
「中国茶藝館 茗香閣」の店内
ずらりと並べられたお茶の缶
「中国茶藝館 茗香閣」の店内です。
落ち着いた雰囲気の店内。調度はそんなにクラシックではないですが、中国の伝統音楽が流れる店内の雰囲気は、中国っぽさあり。
お客さんは、若いカップル客が数人いました。
「中国茶藝館 茗香閣」のメニュー
「中国茶藝館 茗香閣」のメニュー
「中国茶藝館 茗香閣」のメニュー
「中国茶藝館 茗香閣」のメニュー
「中国茶藝館 茗香閣」のメニュー
「中国茶藝館 茗香閣」のメニューです。
お茶の種類がたくさんあって、かなり迷います。
結局、選んだのは、普洱茶をキンカンに入れた「小青柑」と、深みのある香りと味わいが特徴の烏龍茶「半天妖」の2品。
お茶のセットが用意されました!
ポットからお湯を急須に入れ、一杯になったところで器に注ぎます。
器に入ったお茶
お茶の淹れ方は、店員さんが丁寧に説明してくれます。
一杯目は店員さんが、二杯目からは自分で淹れていきます。
中国茶の茶杯は小さいので何杯も何杯もいただく感じ
普洱茶をキンカンに入れた「小青柑」がなかなか面白い
ドライフルーツ3種のお茶請けも付きます。
いただいた2種のお茶「小青柑」と「半天妖」は、それぞれ個性のあるお味。
キンカンの果実の中に普洱茶が入った「小青柑」がなかなか面白く、柑橘系のお味も良かったです♪ ドライフルーツ3種のお茶請けも美味しい。
「中国茶藝館 茗香閣」
「中国茶藝館 茗香閣」で中国茶を飲みながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました♪
ちょっと、お値段は高めでしたが。
『中国茶藝館 茗香閣』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区山下町220緑苑ビル2F
- アクセス:JR京浜東北線石川町駅 徒歩5分
- 営業時間:12:00~19:00
- 営業日:金曜日~水曜日
- HP:https://www.instagram.com/ryokuenteaeitaishu/
横浜関帝廟
横浜中華街の夕暮れ
「中国茶藝館 茗香閣」で中国茶をいただいた後は、豪華な横浜関帝廟の建物を通り過ぎ、夕暮れの賑やかな中華街のお店を見ながら、中華街にある月餅屋さん「華正楼」へ。
「華正楼」で月餅をお土産として購入
「華正楼 新館売店」
こちらが、「華正楼 新館売店」。老舗の中華菓子の名店です。
ここで、お土産として月餅を買います。
「華正楼 新館売店」の店内
月餅がたくさん!
店内は、月餅がたくさん! 中に入った餡の種類も大きさもバラエティに富んでいます。
お客さんの数も多くて、店内はかなり混雑していました。
中月餅(黒餡)、伍仁月餅、巧克力月餅
それでもって、購入したのが上の3種の月餅。
スタンダードな黒餡の「中月餅(黒餡)」と、数種類のナッツが入った「伍仁月餅」、チョコレート入りの「巧克力月餅」です。
「伍仁月餅」
「巧克力月餅」
上の写真は、家でカットしたところ(中月餅の写真は無し)。
3種とも食べましたが、それぞれ美味でした★
『華正楼 新館売店』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区山下町164
- アクセス:みなとみらい線元町・中華街駅 徒歩2分
- 営業時間:10:00~20:00
- 営業日:毎日
- HP:https://www.kaseiro.com/
コロンビア料理店『メデジン・ヨコハマ』で「パンデハ・パイサ」を食べる
『メデジン・ヨコハマ』
「華正楼」で月餅を買った後、中華街から歩いて伊勢佐木町へ。
伊勢佐木町の歓楽街の一角に、コロンビア料理のお店『メデジン・ヨコハマ』は、あります。
本日のディナーはこのお店。
『メデジン・ヨコハマ』の店内
こちらが、『メデジン・ヨコハマ』の店内。
店内に入ると、いきなりビートの強いコロンビア音楽の爆音!
ピンクと青の間接照明に照らされた薄暗い店内は、まるでクラブやダンスホールのよう。
コロンビア感満点のディスプレイ
店内は薄暗くてよく見えませんでしたが、壁にはコロンビアの写真や民芸品、ポスターなど、様々なものが飾られています。
店名ともなっているコロンビアのメデジンには、以前行ったことがあるので、店主さんにそのことを伝えると、結構喜んでくれました♪
「エンパナーダ」300円
こちらは、牛肉や鶏肉などをパンやペイストリーで包んだ中南米の軽食「エンパナーダ」
サクッとした衣に柔らかなペースト状の挽き肉が入ったライトで食べやすい『メデジン・ヨコハマ』の「エンパナーダ」。
付け合わせのサルサソースを掛けていただくと美味しい♪
「パンデハ・パイサ」1,500円
チョリソ、鶏肉、豚肉、バナナのフライ、豆の煮込みなどコロンビアの食材を盛り合わせたコロンビアの定食「パンデハ・パイサ」
この「パンデハ・パイサ」、コロンビアに行った時、現地で食べて美味しかったので、今回は楽しみにしていました。
『メデジン・ヨコハマ』の「バンデハ・パイサ」は、特に豆のソースが美味しく、数種類の豆のミックス具合もGood! トマトベースのチリソースとブレンドしても美味しいし、ライスとの相性も抜群♪
『メデジン・ヨコハマ』
横浜、伊勢佐木町にあるコロンビア料理のお店『メデジン・ヨコハマ』
日本では珍しい、コロンビア料理をいただけるお店。
爆音のラテンミュージックが鳴り響き、ミラーボールやレーザーの光に照らされた店内は、まるでダンスホールのような雰囲気。
いただいたコロンビアの国民食「パンデハ・パイサ」は、数種類の豆が入ったソースが美味なプレート。チョリソや豚肉、鶏肉、バナナフリッター、目玉焼きなども載った満足度の高い一品です★
コロンビア人女性店主さんの陽気な接客もNiceです♪
『メデジン・ヨコハマ』の営業時間・アクセス
- 住所:神奈川県横浜市中区長者町8-133谷知ビル5階
- アクセス:京浜急行日ノ出町駅から徒歩3分
- 営業時間:19:00~23:55
- 定休日:月、火、日
- 予約:『メデジン・ヨコハマ』のネット予約はこちら(ホットペッパーグルメ)
まとめ
鵠沼の『サンカリー』で本日のダバ(マドライチキンカリー、ダルフライカリー.etc)をいただき、横浜の「海外移住資料館」で南米への移民の歴史を学び、「シルク博物館」でアジアなどの民族衣装を鑑賞。横浜中華街の『中国茶藝館 茗香閣』で中国茶を飲み、「華正楼」で月餅をお土産として購入。伊勢佐木町の『メデジン・ヨコハマ』でコロンビア料理を賞味。
インド、ブラジル、中国、コロンビアと、半日で4カ国、エスニック巡りを満喫しました♪
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