♪セルジオ・メンデス(タイムレス)ブラジル音楽のメロディーとHipHopのリズムが融合

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セルジオ・メンデス【音楽】 エスニック音楽
♪セルジオ・メンデス(タイムレス)ブラジル音楽のメロディーとHipHopのリズムが融合
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1950年代にブラジルで生まれ、1960年代に世界的なブームとなった「ボサ・ノヴァ」

「セルジオ・メンデス(Sergio Mendes)」は、ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンらとともに、そのブームの旗振り役となったミュージシャンのひとりです。

1966年にリリースされたアルバム「Sergio Mendes & Brasil ’66」とその中に収められた「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」の存在はあまりにも有名。

同曲は現在でも世界中で流されているスタンダード・チューンとなっています。

 

ボサ・ノヴァを始めとしたブラジル音楽をポップで洗練されたアレンジで世界へと広めた「セルジオ・メンデス」。常にポップ・シーンの最先端で活躍し続け、世界中の数多くのミュージシャンに大きな影響を与える大御所的な存在となっています。

そんな、「セルジオ・メンデス」が、1996年以来10年ぶり、2006年に満を持してリリースしたアルバムが、この「タイムレス(Timeless)」です。

アメリカのヒップホップグループ「ブラック・アイド・ピーズ(The Black Eyed Peas)」のリーダー格である「ウィル・アイ・アム(will.i.am)」を共同プロデューサーに迎え、ボサ・ノヴァとヒップホップの融合を図った意欲作です。

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ブラジルの名曲の数々をヒップホップやR&Bシンガーと共に見事にアレンジ

Sergio Mendes feat. Black Eyed Peas – Mas Que Nada

 

アルバムのリード・トラックである、ご存知「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」のフィーチャリング・ブラック・アイド・ピーズバージョン。

メンデスが1966年に大ヒットさせたこの曲が、ブラック・アイド・ピーズのフィーチャリングにより、こんなにもヒップホップな曲に生まれ変わりました(オリジナルの原曲はジョルジ・ベン(Jorge Ben)作曲)!

 

セルジオ・メンデスは、1941年、ブラジルのリオデジャネイロ近郊の町ニテロイの生まれ。

ジョアン・ジルベルトやアントニオ・カルロス・ジョビンらの影響を受けて1950年代後半からボサ・ノヴァに傾倒し、アメリカにボサ・ノヴァを知らしめることとなった1962年のカーネギー・ホールでの歴史的なコンサートにも出演。64年にはいち早くアメリカに活動の場を移し、66年にポップな要素を取り入れてアレンジした前述の「マシュ・ケ・ナダ」をリリースするなど、進取の気性に富むミュージシャンです。

1992年にグラミー賞ワールドミュージック部門を受賞した「ブラジレイロ(Brasileiro)」は、カルリーニョス・ブラウンを始めとした当時のブラジルの新進気鋭のミュージシャン達を集め、バイーア・ビートに取り組むなど、彼の新し物好き、クロスオーバー好きは根っからのもののようです。

 

「ブラック・アイド・ピーズ(The Black Eyed Peas)」(以下BEP)は、2006年当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだったヒップホップグループで、これまでに6度のグラミー賞を受賞するなど、2000年代のアメリカ・ヒップホップシーンの中心的な存在として知られていたグループです(現在は活動休止中)。

今回のメンデスとのコラボは、BEPのリーダーである「ウィル・アイ・アム(will.i.am)」がメンデスに、共同でのアルバム作りを持ちかけたのが発端のよう。

なんでも、ウィルは、メンデスの熱烈なファンなのだそうで、メンデスの家に押しかけに行った際、彼のアナログレコードを大量に持って行き、彼の曲をサンプリングした曲も披露したのだとのこと。

そして、その場でウィルのアルバムに一曲参加することが決まり、レコーディングを行うこととなるのですが、メンデスのブラジル音楽とウィルのヒップホップとのコラボ、その刺激的なマッチングに、彼の”新し物好き、クロスオーバー好き”のスイッチが、ここで一気に入ってしまったみたいです。

そんな経緯で生まれた、このアルバム「タイムレス(Timeless)」とリード・シングルである「マシュ・ケ・ナダ(Mas Que Nada)」

一聴してわかる通り、ものすごい完成度!

メンデスとウィルの、このアルバムにかける熱意が伝わってきます。

Sergio Mendes – That Heat ft. Erykah Badu, will.i.am of The Black Eyed Peas

 

このアルバム「タイムレス(Timeless)」は、その制作過程として、まずメンデスとウィルでやりたい曲をピックアップし、そして、それぞれの歌を誰に歌わせるかを決めていったのだそう。

収録された14曲には、ヒップホップやR&B、ブラジリアンミュージックからポップシンガーまで、様々なミュージシャンが参加しています。

 

上の動画の曲は、アルバム2曲目に収録された「ザット・ヒート(That Heat)」

この曲には、BEPの他に、ヒップホップやR&Bにジャズを融合させたスタイルで知られる女性シンガー「エリカ・バドゥ(Erykah Badu)」が参加しています。

BEPのラップ、メンデスのピアノ、エリカの歌声、サンバのリズム。

勢いとメロウさが同居した見事な曲に仕上がっています♪

Sergio Mendes feat Stevie Wonder and Gracinha Leporace – Berimbau Consolacao

 

こちらは、3曲目の「ベリンバウ/コンソラソン(Berimbau/Consolacao)」

1970年代からメンデスと親交があるという大御所「スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)」とブラジルのボサ・ノヴァ・ミュージシャンであり、メンデスの妻でもある「グラシーニャ・レポラーセ(Gracinha Leporace)」が参加した楽曲。

原曲は「ヴィニシウス・ジ・モライス/バーデン・パウエル(Vinicius de Moraes-Baden Powell)」作曲です。

スティーヴィーのハーモニカの音色とグラシーニャの歌声、心地よいです♪

sergio mendes ft q-tip – The Frog

 

こちらは、「ザ・フロッグ(The Frog)」

BEPと、ニューヨーク出身のラッパー&プロデューサーである「Qティップ(q-tip)」が参加した楽曲。原曲は「ジョアン・ドナート(Joao Donato)」作曲です。

Qティップの鼻にかかったような特徴的なラップが気だるい風情を作り出していてなかなかGoodです。

Sergio Mendes feat. Mr. Vegas – Bananeira

 

「バナナイラ(バナナ・トゥリー)(Bananeira)」

ジャマイカのダンスホール・レゲエシンガーである「ミスター・ヴェガス(Mr. Vegas)」が参加したレゲトンリズムのナンバーです。

原曲は「ジョアン・ドナート(Joao Donato)」作曲です。

レゲトンのリズムが見事!素晴らしいセンスです♪

 

他にも、アルバムには、「ジル・スコット(Jill Scott)」「ジョン・レジェンド(John Legend)」「マルセロ・デードイス(Marcelo D2)」「インディア・アリー(India.Arie)」「ジャスティン・ティンバーレイク(Justin Timberlake)」「ファロア・モンチ(Pharoahe Monch)」「ギンガ(Guinga)」「マオガニ・カルテット(Maogani Quartet)」「ブラック・ソート・オブ・ザ・ルーツ(Black Thought of The Roots)」「チャーリー・ツナ・オブ・ジュラシック5(Chali 2na of Jurassic5)」「デビ・ノヴァ(Debi Nova)」といった錚々たるミュージシャンが参加。

いずれも魅力的な楽曲ばかりです。

 

2006年にアメリカ・デビュー40周年を迎えたメンデスの記念碑的な作品となった、本アルバム「タイムレス(Timeless)」は、アメリカやヨーロッパを中心に世界的なヒットを記録し、ブラジル音楽にスポットライトを浴びせるきっかけを作りました。

素晴らしいアルバムです♪

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♪ラテンアメリカ音楽

https://search-ethnic.com/music/sergio-mendes

♪カルリーニョス・ブラウン(オムレツマン)サルヴァドール生まれのカリスマ
ブラジル黒人文化の中心地、バイーア州サルヴァドール。サンバやカーニバル発祥の地とも言われている町です。この町からはブラジルを代表する数多くのミュージシャンが生まれました。そんな「サルヴァドール」が生んだ現代の最高の才能のひとりが、この「カルリーニョス・ブラウン(Carlinhos Brown)」です。
♪ピットブル(ダーレ)ラテンなヒップホップスターのスパニッシュアルバム
アメリカ、フロリダ州マイアミ出身のラッパー「Pitbull(ピットブル)」。アルバム「DALE(ダーレ)」は、全曲スペイン語で歌う通算2作目のスパニッシュ・アルバム。中南米カリブのアーティストが勢ぞろいした、ラテンな雰囲気満点の、真夏にぴったりのノリノリのアルバムです。
♪システマ・ソラール(コロンビア音楽「クンビア」のデジタル&カラフルな進化形)
コロンビアで、今最高にアツいのがミュージックシーン。特にアンダーグラウンドの音楽シーンでは、コロンビアの伝統音楽「クンビア」をテクノ化した「デジタル・クンビア」が世界のフロアシーンを賑わすようになってきています。「システマ・ソラール」は、そんな中でも最も注目されているグループのひとつです。
♪システマ・ボム/エレクトロ・ハローチョ(メキシコの伝統音楽をハイブリッド化)
メキシコ東海岸、ベラクルス州発祥の音楽「ソン・ハローチョ」。スペインとアフロ・カリビアンの音楽がミックスされた伝統のアコースティック音楽です。この「ソン・ハローチョ」を現代的なエレクトリックを使ってハイブリッド化したのが、「システマ・ボム」のアルバム「エレクトロ・ハローチョ」です。
♪マーク・アンソニー(3.0)サルサの帝王、ラテン・アメリカのカリスマの最新アルバム
現在のサルサ界を代表する歌手、”サルサの帝王”こと「マーク・アンソニー」。全世界でのアルバム総セールス数は1,200万枚以上、グラミー賞を2度、ラテングラミー賞を5度も受賞しており、名実ともにラテン・ミュージック・シーンのトップに君臨するアーティストです。
♪ボブ・マーリー(レジェンド)/レゲエを世界に広めた”レゲエの神様”のベスト
ジャマイカ出身のレゲエミュージシャン「ボブ・マーリー」(Bob Marley)。”レゲエの神様”と呼ばれ、ミュージシャンのみならず世界中の数多くの人々に影響を与え、死後30年以上経った現在でも世界中でその楽曲が聴かれ続けているミュージシャン「ボブ・マーリー」の聴き応え満点のベスト盤♪
♪メキシコ・ロック界の大御所「マナー(Maná)」の名曲「Mariposa traicionera」
メキシコのU2と言われることもあるメキシコ・ロック界の大御所「マナー(Maná)」。日本ではあまり知られていませんが、メキシコを始めラテン・アメリカでは有名なバンドで、これまでのアルバムの総販売枚数は全世界で4000万枚以上。世界で最も成功したラテン・アメリカのバンドと言われています。
♪リリアナ・エレーロ(風の告白)アルゼンチンの大地を感じさせるハスキーヴォイス
「リリアナ・エレーロ」は、生まれ故郷であるアルゼンチンの伝統音楽「フォルクローレ」の名曲を、独自のアプローチによってモダンにアレンジして歌う女性シンガー。独特の歌い回しと深みのあるハスキー・ヴォイスが魅力的。アルゼンチンの大地の空気を感じさせてくれる音楽です。
♪ザ・ルーツ・オヴ・チーチャ〜ペルーのサイケデリック・クンビア
ユルさがたまらない!コロンビアのクンビアとアンデス先住民族の音楽、サーフ・ロックなどを融合してできたペルーの音楽「チーチャ」。このアルバムは、60~70年代にかけてペルーで大流行した知られざる音楽「チーチャ」を聴くことができる貴重なアルバムです。
♪ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(Buena Vista Social Club)
1996年、アメリカ人ギタリスト「ライ・クーダー」は、キューバを訪れます。そこで出会ったのが、1940、50年代に活躍していたキューバ音楽の老ミュージシャンたち。彼らの音楽に惚れ込んだクーダーは、彼らとともにバンドを結成、アルバムを世界に発表しました。それが、この「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」です。
♪Los Guardianes De La Musica Criolla/Renacimiento(クリオーヤ音楽)
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ボゴタの壮大な夜景とコロンビア音楽「バジェナート」のライブを鑑賞♪
南アメリカ大陸北西部に位置する国「コロンビア」。夜は、ボゴタの街のパノラマを屋上から360度一望できるという「トーレ・コルパトリアビル」で夜景を眺め、コロンビアを代表するミュージシャン「カルロス・ビベス」の弟がオーナーのライブ・レストラン「ガイラ・カフェ」でライブを鑑賞します。

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