メキシコのU2と言われることもあるメキシコ・ロック界の大御所「マナー(Maná)」
日本ではあまり知られていませんが、メキシコを始めラテン・アメリカでは有名なバンドで、これまでのアルバムの総販売枚数は全世界で4000万枚以上!
世界で最も成功したラテン・アメリカのバンドと言われています。
「マナー(Maná)」は、マリアッチの故郷でもあるハリスコ州グアダラハラ出身。
メンバーは、ヴォーカルの「Fher Olvera(フェル・オルベラ)」、ギターの「Sergio Vallín(セルヒオ・バジン)」、ドラムの「Alex González(アレックス・ゴンサレス)」、ベースの「Juan Diego(フアン・ディエゴ)」の四人です。
1987年、1stアルバム「Maná」でメジャーデビューを果たした彼らは、2ndアルバム「Falta Amor」(1990年)に収録されたファーストシングル「Rayando El Sol」が大ヒット!
一躍スターダムにのし上がります。
1992年にリリースした3rdアルバム「Donde Jugaran Los Ninos」は、「Vivir Sin Aire」「Oye Mi Amor」「Como Te Deseo」などヒット曲を連発し、アルバムは全世界で300万枚の売り上げ、スペイン語のロック・アルバムとしては世界最高のヒット作となりました。
1999年には、アルバム「Sueños Líquidos」で、グラミー賞のベスト・ラテン・ロック・オルタナティブ・パフォーマンスを受賞。
名実ともに、メキシコが世界に誇るロック・バンドとなりました♪
ラテン・アメリカ中で歌い続けられる「マナー(Maná)」の楽曲
このアルバム「Revolución de Amor」(愛の革命)は、2002年にリリースされたアルバム。
日本盤がリリースされていないどころか、英語盤、スペイン語盤も日本では探すのが困難なほど日本では知られていませんが、このアルバムは、2003年のグラミー賞ベスト・ラテン・ロック・オルタナティブ・アルバムを受賞した傑作アルバム。
アメリカのビルボードのチャートで22位まで上昇し、ビルボードのトップ・ラテン・アルバム、ラテン・ポップ・アルバムのチャートではそれぞれ1位を獲得。
メキシコ、アメリカでそれぞれ50万枚、アルゼンチンでも28万枚の売り上げを記録したヒット作です。
Maná – Mariposa traicionera
上の動画は、「Revolución de Amor」(愛の革命)収録のマナーの代表曲のひとつ「Mariposa traicionera」(裏切りの蝶)です。
歌詞の内容は、ひらひらと花から花へと舞移る蝶のような女性について歌った歌であるよう。
メロディーがとても美しく、大好きな曲です。
この曲、2003年頃、ペルーやボリビアを旅行していた時、街の方々で流されていました。
誰の曲なのかな?と思い、ラパスのCD屋で曲を口ずさみつつ聞いたところ、メキシコの「マナー」というバンドの曲であるとのこと。
その後、しばらくしてキューバに行った時、再びこの曲に出会いました。
キューバの伝統音楽「ソン」発祥の地「サンティアゴ・デ・クーバ」にある伝説的なライブハウス「カサ・デ・ラ・トローバ」で、バンドがこの曲を演奏していたのです(その時の動画は↓)。
ラテン・アメリカの国々で歌い続けられるこの曲「Mariposa traicionera」(裏切りの蝶)
ラテン・アメリカの人々の感性にピッタリとマッチした曲なのでしょうね。
「カサ・デ・ラ・トローバ」についてはこちら→キューバ音楽「ソン」のふるさと「サンティアゴ・デ・クーバ」へ【キューバ】
Mana – Angel de amor
こちらは、アルバム「Revolución de Amor」(愛の革命)に収められたヒット曲のひとつ「Angel de amor」(愛の天使)
メキシコの音楽的要素の強い「Mariposa traicionera」(裏切りの蝶)とは違って、この「Angel de amor」(愛の天使)は、欧米のロック的な曲です。
Maná – Eres mi religión
こちらもシングル・ヒット曲「Eres mi religión」
この曲もポップ&ロックな曲。ヴォーカルの「Fher Olvera(フェル・オルベラ)」の味のある独特な歌声がなかなか良いです。
Santana – Corazon Espinado ft. Mana
これは、カルロス・サンタナの1999年のアルバム「SUPERNATURAL」に収録されている楽曲「Corazon Espinado」
この曲は、マナーがフィーチャリングされた楽曲で、マナーのヴォーカリストである「Fher Olvera(フェル・オルベラ)」が作曲とヴォーカルを担当しています。
サルサな感じのリズムに、フェル・オリベラの歌声、そして、さすが!という感じのサンタナのギターが素晴らしい曲。
メキシコでは、ランチェラやコリード、ノルテーニョ、グルペーラなどの伝統音楽を始め、プエルトリコのサルサやレゲトン、コロンビアのクンビア、キューバのソン、ボレロなど様々な音楽が聴かれていますが、ポップスやロックもなかなかのもの。
メキシコ・ロック界の大御所「マナー(Maná)」の楽曲、なかなか聴き応えのある音楽です♪
♪ラテンアメリカ音楽
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