アラビア半島の南東、ペルシャ湾岸にある国「オマーン(Oman:عمان)」への旅。
オマーンの首都「マスカット(Muscat:مسقط)」滞在4日目。午前中に市内の西にあるオマーン最大のモスク「スルタン・カブース・グランドモスク」を訪れた後、午後は東の端、マスカット最古の地区である「オールド・マスカット」を観光します。
マスカット最古の地域「オールド・マスカット(Old Muscat)」
オールド・マスカット到着!
ルイからRoute4のバスで20分ほど。バスはマトラ経由でマスカット市内東部にある「オールド・マスカット」に到着しました。
「オールド・マスカット(Old Muscat)」は、2世紀頃から既に繁栄していたというマスカット最古の地域。王宮や官庁が並ぶ静かな地区です。
国立博物館(National Museum)
税務署の建物
広々とした「アラム・パレス」前の大通り
オールド・マスカットのバス停は広々としたロータリーにあり、その周りには、王宮である「アラム・パレス」へと続く大通り、国立博物館、税務署などがあります。
大通りの向こうに見える「アラム・パレス」へと歩いて行きましょう〜。
「アラム・パレス(Alam Palace)」
「アラム・パレス」の中には入れません。
こちらが、オマーンの王宮「アラム・パレス(Alam Palace)」
ここに、オマーンの国王(スルタン)である「カブース・ビン・サイード」がいます。
水色と黄色に塗られたカラフルな王宮の内部がどうなっているか興味津々ですが、残念ながら中には入ることはできません。
岩山に囲まれた「オールド・マスカット」
オールド・マスカットのモスク
オールド・マスカットは政府の官庁が並びます。
街の人口密度が低いマスカットの中でも、ここ「オールド・マスカット」は、特に歩いている人が少ない印象。
走っている車の数も少なく、界隈はとても静かです。
岩山が間近にそびえ立っています。
岩山の上に建てられた砦
「アラム・パレス」の外観を眺めた後、西へと歩き、オマーンの伝統工芸や民族衣装などが展示されている「ベイト・アル・ズベール」へと向かいます。
ベイト・アル・ズベール(Bait Al Zubair)
「ベイト・アル・ズベール(Bait Al Zubair)」
こちらが、「ベイト・アル・ズベール(Bait Al Zubair)」
1998年に、シェイク・アル・ズベール・ビン・アリ(Sheikh Al Zubair Bin Ali)の家だった建物を改築した博物館。
館内には、ダッラーと呼ばれる伝統的なアラブのコーヒーポットや、オマーン男性が身に付けるハンジャルという半月刀をはじめ、ライフル銃、宝石、貨幣、家具、民族衣装など、オマーンの伝統工芸品が展示されています。
館内はそれほど広くはありませんが、わかりやすく展示・紹介されていて、なかなか見応えがあります。
また、館内にはミュージアムショップが入っていて、センスの良い土産物が販売されている他、敷地内にお洒落なカフェもあり、軽食をいただくことができます。
営業時間は、土〜木曜の9:30〜18:00 入場料は、2オマーン・リヤル(580円)
ちなみに、館内は写真撮影禁止です。
「ベイト・アル・ズベール」入り口。ヤギのオブジェがたくさん!
「ベイト・アル・ズベール」併設のカフェ入り口
こちらが、「ベイト・アル・ズベール」併設のカフェ入り口です。
ちょうどお昼どき、カフェでランチをいただくことにしましょう〜♪
お洒落でセンスのあるカフェ店内
高い天井とイスラム風のアーチが並ぶ、お洒落でセンスのあるカフェ店内。
壁際にはブックスタンドがあり、イスラム美術の図版やオマーンやアラブの写真集などを閲覧することができます。
アラブ風のアーチのある店内
照明がオマーン帽!
オマーン帽の照明の紹介
カフェの天井からは「オマーン帽」(クンマ)を使った照明がいくつもぶら下がっていて、なかなか面白いです★
お客さんの数は数組でしたが、外国人観光客だけでなくアバヤを纏ったオマーンの女性も来店していました。
カフェのメニュー
パスタが美味しそう!
さて、メニューを見て、お料理を注文です。
洋食メインのこのカフェ、今回は写真が美味しそうだったパスタをチョイス♪
「Lemon Mint Juice」(1.7リヤル)と「Lemonade」(1.5リヤル)
お飲み物は、レモン・ミント・ジュースとレモネードを注文。
暑くて乾燥したマスカット、冷たいドリンクが体に沁み渡ります♪
お味は、まあまあ普通の美味しさ。
「Shrimp Fra Diavolo Pasta」(3.1リヤル)
「Mushroom Bolognese」(2.7リヤル)
パスタは、トマトベースの「シュリンプ・フラ・ディアボロ・パスタ」と「マッシュルーム・ボロネーゼ」
イタリア以外で食べるパスタはイマイチなことが多いのですが、このカフェのパスタはなかなか美味しかったです★
料金は合計で9オマーン・リヤル(2,614円)
カフェを出て、国立博物館へ
「ベイト・アル・ズベール」のカフェを出て、バス停のロータリーの前にある「国立博物館」へと向かいます。
オールド・マスカットの街並み
スプリンクラーが涼やか
芝生やナツメヤシの街路樹が整備された「オールド・マスカット」の街並み。
スプリンクラーが涼やかです♪
国立博物館(National Museum)
国立博物館(National Museum)
「国立博物館(National Museum)」です。
2017年にリニューアルオープンしたばかりの新しい博物館で、二階建ての館内には、実物大のダウ船やフォート(城塞)の模型。オマーンの伝統的な扉やモスクのミフラーブ(メッカの方角であるキブラを示す窪み)の彫刻、豪華なハンジャル(オマーン男性が身に付ける小刀)などなど、様々な展示品がわかりやすく紹介されています。
国立博物館のロゴ
国立博物館はアラム・パレスの正面にあります。
国立博物館の館内
オマーン伝統の「ダウ船」
オマーン伝統の船「ダウ船」の実物が展示されています。
フォートの模型
ニズワ・フォートのメインタワーの模型
見やすくわかりやすい展示
ニズワ・フォートを始め、オマーンに残る数々のフォートを模型で紹介。
見やすくてわかりやすい展示です。
一階のホールは吹き抜けになっています。
交易の品物。日本の九谷焼が展示されていました。
精緻な彫刻が施された「キブラ」
アラブ風ステンドグラス
伝統的なオマーンの扉
オマーン伝統の小刀「ハンジャル」
ピカピカで美しい館内
広々とした真新しい館内。混雑もなくゆったりとオマーンの歴史や文化について理解を深めることができます。
マスカットの必見の見どころのひとつ。
開館時間は、土曜から木曜までの10:00~17:00 金曜は14:00~18:00
入場料は、5オマーン・リヤル(1,450円)です。
再び夕暮れのマトラへ
オールドマスカットからマトラへのバスの車窓【オマーン】
国立博物館を観覧した後、バスに乗ってマトラへ。
あたりは、既に夕暮れに差し掛かり始めていました。
再びコルニーシュへ
ぐるっと湾になっています。
マトラのスーク前でバスを降り、再びコルニーシュの海岸通りをぶらぶら歩き。
いつ来ても気持ちの良い所ですコルニーシュ。
コルニーシュからマトラ・スークの中に入り、お土産を物色します♪
マトラ・スークの裏手の出口の風景
夕暮れ時、アザーンが界隈に響き渡ります。
布地を扱うスーク
カラフルな布地や衣服が並びます。
メインのスークの裏手の、地元民しか来ないようなローカルスークをうろついたり。
アザーンが響き渡る中、夕暮れの礼拝へ向かう人々の様子を眺めたり。
オマーン帽の専門店
乳香の専門店
マトラ・スークで購入したお土産は2品。
オマーン帽(クンマ)と乳香と乳香を焚く素焼きの台です。
オマーン帽のお店は、色々な帽子を試着させてくれました。
乳香の店主は、商売っ気が全然なく、無愛想でしたが、スークの他のお店よりもかなりお値段は安めでした。
料金は、オマーン帽が4リヤル(1,160円)、乳香とその焚き台が2リヤル(580円)
マトラ・スークの詳細はこちら↓
夕暮れのコルニーシュ
レストラン「ベイト・アル・ルバン」
さて、そろそろ夕食のお時間ですが、今回、マトラでのディナーはコルニーシュ沿いにあるオマーン料理の名店「ベイト・アル・ルバン」でいただく予定でした。
しかし・・・。
お店に訪問してみたところ、残念ながら満席であるとのこと(涙)
しかも、翌日、お店のホームページでネット予約し再訪したのですが、返信メールの内容を見て席が空いているものだと勘違いし、再び門前払いを食らってしまいました(滝涙)
とっても残念ながら、オマーン料理の名店「ベイト・アル・ルバン」でお料理をいただくことは叶わず・・・。
入り口から見えた店内の雰囲気はとても素敵だったのですが・・・。
黄金色に光り輝く、コルニーシュの夜景
コルニーシュの夜景
気を取り直して、お店の外に出たところ、辺りは既に夜の風景。
目の前に、ぐるりと弧を描いた湾に黄金色の灯りが灯った「コルニーシュ」の夜景が広がっていました♪
う〜ん、素晴らしい★
クルーズ船もライトアップ
コルニーシュ夜景の遠景
灯りが海に映って綺麗です♪
街並みの背後に聳える夜の闇に沈んだ岩山と、黄金色の街明かりのコントラストが見事です。
海に街明かりが映っているのが綺麗。モスクのドームとミナレットが良いアクセント♪
夜の闇が深まってきました。
何枚も写真を撮ってしまいます。
うっとりと夜景を眺め続けます。
次第に、夜の闇が深まってきました。
見事な夜景、何枚も何枚も写真を撮り、うっとりとしながらいつまでも眺め続けてしまいます。
さて、そろそろ夕食を食べに行きましょう〜♪
「ベイト・アル・ルバン」が満席だったので、プランBのお店、南インド料理店『サラバナバワン』に変更です。
『サラバナバワン』は、ルイにあるので、バスに乗ってルイへと向かいます。
南インド料理レストラン『サラバナバワン(Saravanaa Bhavan)』
南インド料理店『サラバナバワン』
『サラバナバワン(Saravanaa Bhavan)』は、インド国内32店舗、海外19ヶ国で61店舗支店があるという世界最大の南インド料理のチェーン店。
マスカットには『サラヴァナバワン』は2店鋪ありますが、今回はそのうちの1店鋪、ルイのお店に訪問しました。
『サラバナバワン』の店内
ディナーでもミールスを頂けます!
豪華なタミル風ミールスを堪能!
注文したのは、「South Indian Special Meals」
ディナータイムでもミールスを注文できるのが嬉しいです。
銀の丸い大皿の上に11個のカトリが載った豪華なミールス。サンバルもラッサムもポリヤルやダール、ピックルも期待に違わぬ南インドのお味。
マスカットの『サラバナバワン』、期待通りのタミルのお味を堪能することができます★
『サラバナバワン(Saravanaa Bhavan)』の詳細はこちら↓
夜のルイの風景
夜のホテル前の風景
この日は、マスカット市内の観光スポット「スルタン・カブース・グランドモスク」と「オールド・マスカット」を見て回りました。
翌日は、再びプライベートツアーで、「ワヒバ砂漠」と「ワディ・バニ・ハリド」を訪問します★
オールド・マスカットMAP
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