中央アジア全域で広く食べられている手延べ麺『ラグメン(ラグマン)』(Лагман:Laghman:ﻟﻪﯕﻤﻪﻦ:拉條子:拌面)
中国料理の拉麺のルーツとされる麺料理で、コシの強い麺の食感とトマトベースの誰にでも食べやすい味付けは、日本人のお口にも合います。
近年、東京や近郊にも「ラグメン」を食べられるお店が少しずつ増えてきました。
東京都内・近郊にある「ラグメン」を食べられるお店、おすすめ8店舗をご紹介します。
『ラグメン(ラグマン)』とは?
「ラグメン」とは、手延べ麺を使った混ぜ麺料理で、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、東トルキスタン(中国・新疆ウイグル自治区)などで日常的に食べられているお料理です。
ラグメンの麺は、中力粉の小麦粉に塩水を加え十分にこね、粘りが出てから引き伸ばして作るとのこと。コシが強いのが特徴です。
この麺を茹で、牛のスープにトマトペーストを加えた汁で煮た具材(トマト、ピーマン、パプリカ、玉ねぎ、羊肉or牛肉、セロリ、人参など)を食べる直前に掛け、麺と混ぜて食べるのが一般的なラグメンのスタイル(拌麺(混ぜ麺)の形式:掛けラグメン)です。
ちなみに、中央アジアではスープ麺スタイルの汁ラグメンが主流であるほか、焼うどんのような焼きラグメンもあるとのこと。
『シルクロードタリム』@東京・初台
東京、京王線初台駅から徒歩4分ほどの場所にある『シルクロードタリム』
2010年にオープンした東京で初めてできたウイグル料理専門店。本場のウイグル料理を味わえる貴重なお店です。
『シルクロードタリム』の「ラグメン」(あんかけ麺(手打ち麺))。羊肉やピーマン、パプリカ、ジャガイモ、ニンニクの芽などが入ったあんかけが麺の上に載せられています。
もっちりと適度にコシのある麺に、ニンニクやクミンなどのスパイスが絡んで絶妙なお味★
『シルクロードムラト』@埼玉・南与野
埼玉、JR埼京線・南与野駅から徒歩20分。ウイグル料理のお店『シルクロードムラト』はあります。
オープンは2006年。日本にあるウイグル料理店の先駆けとも言えるお店です。
ウイグル出身の店主とその奥様が、日本の人にもウイグル料理を食べてもらいたいという思いから開いたお店であるとのこと。
『シルクロードムラト』の「ラグメン」、言わずもがな、絶品でした!
コシの強い自家製平麺の食感、歯応えが絶妙! ほくほくしたジャガイモやシャキシャキ感ある青菜、トマトベースの炒め汁の味が沁みたラム肉も美味です★
『ブドウエン』@神奈川・三ツ境
神奈川、相鉄線三ツ境駅南口から徒歩4分、シルクロード料理のお店『ブドウエン』はあります。
お店のオープンは2018年7月。店主は、中国・新疆ウイグル自治区出身の方。ラグメンやポロ、シシカバブーなど、本場のウイグル料理をいただけるお店。神奈川県唯一の中央アジア料理のお店です。
『ブドウエン』の「野菜たっぷり スペシャルラグメン」、さすが、本場新疆仕込みのお味、めちゃくちゃ美味しかったです!
兎にも角にも、コシの強い麺が本当に旨い♪ 羊肉やキクラゲ、ニンニクの芽などの具材ももちろん美味しいのですが、麺が美味すぎて、争って麺を取り合い、麺の方があっという間に無くなってくる感じ。
『火焔山 新疆・味道』@東京・池袋
東京・池袋にある中国西北、新疆中華のお店『火焔山 新疆・味道』
新疆ウイグル自治区の土着の料理「ウイグル料理」と四川料理を始めとした中華料理をフュージョンさせた「新疆中華」を提供するお店です。
『火焔山 新疆・味道』のラグマン「过油肉拌面」(油かけ肉入り混ぜ麺)、手延べ麺のほどよいコシの強さと、旨味の沁み込んだ具材、唐辛子のビビッドな辛味のマッチングが最高!
辛味の効いた四川料理とフュージョンすることで、さらにバージョンアップしたようです。
『ウイグル料理ドラン』@東京・本郷三丁目
東京・本郷三丁目にオープンしたウイグル料理のお店『ウイグル料理ドラン』
お店のオープンは2023年4月。ウイグル族の店主さんが作るラグメンやポロは、本場の味で美味だとの評判です。
『ウイグル料理ドラン』の「過油肉 ラグメン(过油肉拌面)」、これぞラグメン!と言った感じのコシのある麺。たっぷりの具材。野菜がシャキシャキして美味しい♪ 羊肉はほとんど臭みがなく、本当に食べやすい!
そして、味付けがかなりピリ辛! 結構な辛さですが、それがまた美味なんです!
お店が、今風の明るく開放的な雰囲気で、1人でも気軽に入りやすいのもGood!
『疆萊(キョウライ)』@東京・池袋
東京・池袋駅東口にある中国新疆料理(ウイグル料理)のお店『疆萊(キョウライ)』
お店の雰囲気も、働いているスタッフも、店内のお客さんも、提供されるお料理も、完全にここは新疆ウイグル自治区な感じ。
『疆萊(キョウライ)』の「過油肉あんかけ麺(过油肉拌面)」、なかなかの美味しさでした♪
たっぷりの具材、歯応えのある羊肉。ピリ辛の味付け。あんかけのとろみはあまりなく、トマト感も少なめですが、コシのある麺が美味しく、ボリュームあるのにどんどん食べ進められます。
『サマルカンドテラス』@東京・高田馬場
東京・高田馬場にあるウズベキスタン料理のお店『サマルカンドテラス』
現地の雰囲気そのままの店内で、本場さながらのウズベキスタン料理をいただけるお店です。
『サマルカンドテラス』の「ラグマン」は、中央アジア風のスープラグマン。
スープはトマトベースのスープで、牛肉(本場は羊肉主体)とかにんじん、じゃがいも、ピーマン、だいこんなどが入っています。上にかかっているのは香菜(コリアンダー)とディル。麺は小麦粉で作った手延べ麺。
コシのある麺に、スパイスやハーブの風味、トマトの酸味が効いたスープが絡んで美味♪スープを吸ったお肉も美味しい★
『キャラヴァンサライ包』@東京・東中野
東京・東中野にあるアフガニスタン料理店『キャラヴァンサライ包』
知られざる絶品料理である「アフガニスタン料理」を、遊牧民の住居「包(パオ)」のような空間で味わえる貴重なお店。
『キャラヴァンサライ包』の「ラグマン」(羊挽肉とトマトとシシトウの胡麻ダレ和え麺)は、お店オリジナルの胡麻ダレ風味の汁なしラグマン。
トマトの酸味と胡麻ダレの旨み、爽やかなパクチーの香りが羊挽肉と麺に絡んで本当に美味★
中央アジアの現地で食べたラグマン
ウズベキスタン・ヒヴァで食べた「ラグマン」
ウズベキスタン西部の古都「ヒヴァ」の食堂で食べたスープ麺スタイルの「ラグマン」です。
スープはトマトベースのスープで、羊肉とかにんじん、じゃがいも、かぶなどが入っています。上にかかっているのは香菜(コリアンダー)。麺は小麦粉で作った手延べ麺。
シンプルなお味ですが、食べやすくて美味しい♪ お値段もビールと合わせ346円と激安!
ウズベキスタン・サマルカンドで食べた「ラグマン」
ウズベキスタン・サマルカンドのレストランで食べたスープ麺スタイルの「ラグマン」
あっさりしたトマトベースのスープに、羊肉、ニンジン、ジャガイモなどが入っていて具沢山!
ウズベキスタンは油っぽい料理が多いですが、「ラグマン」は比較的あっさりしていて、お腹にも優しいのがGood!
キルギス・カラコルで食べた「ラグマン」
キルギスのドライブインの中の食堂でいただいた「ラグマン」
ウズベキスタンと同じく、キルギスでも「ラグマン」は人気です。
トマトベースのスープの中に、小麦粉で出来た手延べ麺、赤ピーマン、玉ねぎや瓜などのお野菜、お肉、パクチーや唐辛子などの香辛料が入っています。
このラグマン、しっかりとコシのある麺にピリ辛のスープと具材がマッチして、シンプルながらかなり美味しかったです★
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