川の国「バングラデシュ」の料理は、お米と川魚が中心。
近年、日本で働くバングラデシュ人が増加し、東京都北区には“リトル・ダッカ”と呼ばれるコミュニティも形成され、バングラデシュ料理を提供するレストランも増えてきました。
今回は、東京都内にある「バングラデシュ料理店」《ガチな》13店舗をご紹介します。※西ベンガル料理のお店1店舗、東京以外のお店3店舗も掲載。
バングラデシュ料理とは?
バングラデシュ料理は、下記のような特徴があります。
- お米が主食で、炊き上げたお米とカレー風味の副菜を一緒に食べるのが一般的
- 魚介類のお料理が多い。バングラデシュ人は動物性たんぱく質の約60%を魚類から摂取。
- 香辛料はニンニク、ショウガ、タマネギ、トウガラシ、ウコン、コリアンダー、クミンシードが基本。インド料理に比べて素朴な味付け。
- お料理にマスタードオイルが多用される。バングラデシュ人はマスタードオイルに強いこだわりあり。
- 人口の90%以上をイスラム教徒が占めるため、ハラールを遵守した食材が使われる。
※参考:バングラデシュ料理『ウィキペディア(Wikipedia)』
「米と魚の国」と呼ばれるバングラデシュ。
ベンガル湾に面した大デルタ地帯の川の恵みは、豊富な川魚や米をもたらし、人々の食生活はお米と魚で溢れています。
なお、バングラデシュの西側、インドの西ベンガル州は同じベンガル人が住む地域であり料理も似ていますが、西ベンガルの料理は、東ベンガル(バングラデシュ)の料理に比べて、砂糖を多用するため甘味があり、辛さも控えめ。また、マスタードオイルをより多く使う傾向があるそう。
『サルシーナハラルフーズ』@新大久保
新大久保にあるバングラデシュ料理のお店『 サルシーナハラルフーズ』
在日バングラデシュ人向けのガチなバングラデシュ料理を、日替わりメニューで提供しているお店。アジア料理好き界隈で大人気のお店です★
お料理は、ドライなカレー「ブナ」と、水分多めのカレー「ジョル」をメインに、マッシュしたおかず「ボルタ」や炒め物「バジ」の付いたプレートが基本。
メインは魚や海老、チキン、マトンなど、常に5〜7種類のラインナップがあり、何度訪れても新しい味を発見できる貴重なお店です。
もちろん、お料理は、どれも抜群の美味しさ♪
『トルカリ』@神保町
地下鉄神保町駅A2出口から徒歩2分。専大通りから東に少し入った路地の一角に、バングラデシュ料理のお店『トルカリ』はあります。
お店のオーナーはバングラデシュ南東部にあるクミッラ地方出身の方。当店のお料理もクミッラの料理がベースになっています。
お店で提供されるバングラデシュ南東部クミッラ地方のお料理は、スパイス少なめでさっぱりとしたお味。日本人のお口にも合います♪
ボルタ、バジ、カレーやダールスープ。それぞれ個性のあるお料理を混ぜずにご飯と一緒に堪能♪ バングラデシュらしい、本場のバングラデシュ料理を味わえるお店です★
『アジアカレーハウス』@錦糸町
JR総武線錦糸町駅南口から徒歩4分の場所にある『アジアカレーハウス』は、知る人ぞ知るバングラデシュカレーのお店。
錦糸町界隈は在住バングラデシュ人が多く、バングラ人御用達のお店がここ『アジアカレーハウス』です。
バングラ感満点の狭い店内でいただく「日替わり定食」は、チニグラ米を使った「マトンビリヤニ」もどろっとしたソースが絡んだ骨付きの「チキンカレー」も絶品♪
リアル・バングラデシュの雰囲気の中、バングラデシュらしい定食をいただける珠玉のお店です★
『プリンスフードコーナー』@東十条
東京都北区東十条。この街は、都内で最も多くのバングラデシュ人が暮らす町。”リトルダッカ”とも呼ばれ、メディアでも度々紹介されています。
その東十条にある、在住バングラ人御用達の食堂のひとつが『プリンスフードコーナー』です。
バングラ人しかいない、バングラデシュの雰囲気満点の狭い店内でいただいたのが「コルマ入りビーフカロブナ」
水分を飛ばして煮詰めた「ビーフカロブナ」は、お肉の旨味が凝縮された感じ。
スパイシーだけど辛さはそれほどなく、甘味と塩気が強く、マイルドな「コルマ」と、ゆで卵、シンプルなサラダ、ホールのカルダモンが入ったパラパラな「プラオ」も、それぞれ美味で、ビーフカロブナと合わせて、混ぜていただくと、たまらない旨さ★
『インド&バングラレストランタイガー』@東十条
東京の”リトルダッカ”東十条にあるバングラデシュ料理店『インド&バングラレストラン タイガー』
東十条におけるバングラデシュ料理店の先駆け的な存在のお店であるとのこと。
事前情報によると、お店のメニューには無いものの、頼めばバングラデシュ料理を作ってくれるということでしたので、前日に電話でお料理をリクエスト。快くOKしてくれました♪
いただいたお料理は、じゃがいもボルタ、トマトボルタ、ダールスープ、チキンのブナ、ルイのカレー、ベグンバジ、シュキボルタ。そして、ライス。
いずれも美味しい♪ バングラデシュ人シェフの作る本場バングラデシュのお味です★
『ブーゲンビリア』@川口
川口にあるバングラデシュ家庭料理のお店『ブーゲンビリア』
普段はインネパなナンカレーがメインですが、土日限定で提供される「ベンガルプレート」は、川魚を使ったジョルや水分多めのダルスープが乗ったバングラデシュらしいプレート。
ほど良い酸味が効いた「魚とじゃがいものジョル」、深みのあるお味のジョルタイプの「マトンカレー」、しっとりとしたクレープ状のデザート「パティシャプタ」も美味★
マスタードオイル香る、バングラデシュのお料理を堪能できる貴重なお店です♪
『ライリ』@池袋
池袋駅西口1b出口から徒歩1分。東京芸術劇場の目の前のビルの2階に、バングラデシュ料理のお店『ライリ』はあります。
2023年12月にオープンしたこのお店、埼玉県志木市にある『アジアンバル ロイの食堂』というお店の店主、バングラデシュ人のロイさんがオープンさせた新店舗なのだそう。
いただいた「フィッシュプレート」は、鯉のカレーにボルタ、ピアジ、ダールスープの付いた満足感の高いプレートでした。
ランチタイムにバングラデシュ感満点のプレートを気軽にいただけるのは嬉しい♪
『Tokyo Halal Restaurant』@十条
”リトルダッカ” 東京都北区十条にある在住バングラ人御用達の食堂のひとつ『Tokyo Halal Restaurant』
バングラデシュ人しか居ない、リアル・バングラデシュな雰囲気の中、在住バングラデシュ人向けのガチのバングラデシュ料理をいただけるお店。
「デシチキン」、初めていただきましたが、今まで食べたことのない味のチキンカレーでした!
「イリシュコルマ」や「レザラ」などのバングラデシュ料理。在住バングラデシュ人向けのハラルラーメンも、どんなお味なのか興味津々★
にこやかで親切なバングラデシュ人スタッフの接客対応も二重丸です◉
『サディアカレー&ビリヤニハウス』@十条
”リトルダッカ” 十条にある在住バングラ人御用達の食堂のひとつ『サディアカレー&ビリヤニハウス』
レザラ、ニハリ、ハリーム、ビリヤニなど、十条ならではのガチなバングラデシュ料理をいただけるお店です。
いただいた「鴨カレー(鴨レザラ)」、めちゃ旨!
グレイビーのお味が最高でした♪
少しとろみのあるグレイビーは、そこそこの辛さで濃いめの味付け。クセがなくリッチな深みがありながら、食べやすいお味。絶品でした★
『サビハハラルレストラン』@大久保
大久保にあるバングラデシュ料理のお店『サビハハラルレストラン』
いただいた「スペシャルボルタセット」は、バングラデシュ定番のお料理「ボルタ」の味を楽しめるセット。4種のボルタとダールスープ、ライス、ベンガルサラダ、ドリンクのセットで1,000円!
お料理のお味は、ガチなバングラデシュ仕様。それぞれのボルタをライスと混ぜ、ダールスープを掛けていただくとイケます!
アジア料理4店舗が入居する、カオスな建物の風情も魅力的♪
『エウサ』@仲御徒町
仲御徒町にあるインド・バングラデシュ料理のお店『エウサ』
お店で提供していたベンガル料理は「ベンガルフィッシュカレーセット」のみでしたが、これが本当に美味でした★
甘さと辛さと酸味と魚の旨味がマッチした「ルイのジョル」も、ツンと効いたマスタードオイルがいい感じの「アルボルタ」も、ギーの風味がリッチな「ダルスープ」もGoodなベンガルらしいワンプレート。
『プージャ』@町屋(西ベンガル料理)
東京・町屋にあるベンガル料理専門店『Puja (プージャー)』
このお店、全国でも珍しい本格的なインド・西ベンガル州の料理が食べられるお店。
いただいた定食「ターラ(Thala)」は、マスタードがガッツリ効いた、まさにベンガルのお味♪ 豆の旨みが凝縮した優しいお味の「ダル」。素朴で安心する味わいのジャガイモやかぼちゃの煮付け「ニラミシュ」。そして、タマリンドの酸味とマスタードオイルの辛味が魚の味を引き立てていて、個性的な味わいの「魚のマスタードカレー」
他では味わえない、西ベンガルの味覚を堪能できます★
【閉店】『トルカリ高円寺店』@高円寺
高円寺にあったバングラデシュ家庭料理のお店『トルカリ 高円寺店』
バングラデシュ東部「クミッラ地方」の料理を提供するお店でしたが、現在は閉店し、神保町にある本店に統合されてしまいました。
いただいた「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」は、豆の旨味があるスパイスが適度に効いたお粥って感じの「パトラーキチュリ」やサラッとしたタイプのチキンカレー「ムルガ トルカリ」が美味♪
そして、特に絶品だったのが、「マス(魚)バジ」。身の締まったマスと玉ねぎが、マスタードオイルとスパイスで味付けされていて、とっても香ばしい! お酒がないのが残念に思えるほど。
【閉店】『アジア・バングラ・カレーハウス』@錦糸町
錦糸町にあったバングラデシュ料理のお店『アジアン・バングラ・ カレーハウス&バー』。残念ながら現在は閉店してしまいました。
いただいた「バングラセット」は、ライスと、ダルスープ、海老のカレー、ジャガイモのマサラ炒め、チキンカレー、サラダの6皿が乗ったセット。1,000円でこれは、なかなか豪華!
ほろほろの鶏肉とみじん切りされた玉ねぎに、シナモンとカルダモンの風味が効いたチキンカレー。クミンの香りがほど良いアクセントになっているジャガイモのマサラ炒め。
そして、大きめの食べ応えのある川エビ2匹に、玉ねぎたっぷりの甘めのソースが絡んだ海老のカレーが絶品★
東京以外のバングラデシュ・ベンガル料理店
『モジャ』@神奈川・川崎
川崎にあるバングラデシュ料理のお店『モジャ』
バングラデシュのダッカ出身の店主が作る料理は、バングラデシュ現地の食材やスパイスを使って作る本格派。料理の味にはかなり自信を持っている様子。
チニグラ米の食感と牛肉の旨味が絶品の「ビーフビリヤニ」、ハリームのような滑らかな食感が旨い「シャミケバブ」。マスタードオイルがガツンと効いた「三種盛りボルタ」もさすがの美味しさ★
『バングラデシュレストラン アハール』@埼玉・霞ヶ関
埼玉県霞ヶ関にある、バングラデシュ料理のお店『バングラデシュレストラン アハール』
ワンオペの簡素なお店ですが、お料理のお味はGood! マスタードオイルがガッツリ効いた「フィッシュカレー」と、マイルドでリッチな「チキンカレー」が載った「日替わりセット」は、バングラ感満点のお味でした♪
『too much india』@名古屋・浅間町
月替わりでメニューが変わるスタイルの名古屋のインド料理店『too much india(トゥー マッチ インディア)』。
訪問した5月は、西ベンガル州コルカタの料理を中心にした「ベンガルプレート(Egg Thali エッグターリー)」。
シャバシャバのグレービーにゆで卵がゴロンと入った「Dimer Jhol(卵のジョル)」。5種の野菜をパンチフォロンを使って炒めた「Panch Mashari Tarkari (5種の野菜のタルカリ)」。チーズとマスタードの香りがフワっと漂う「Chanar Paturi(チーズとマスタードのバナナリーフ蒸し)」。ベンガル地方の伝統的なスイーツのミシュティ・ドイをフローズンヨーグルトにした「Frozen Mishti Doi ice cream(フローズン・ミシュティ・ドイ)」など、どれも絶品♪
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