ラオス旅3日目。
パクセーの町からバスとボートを乗り継いで2時間半。
お昼頃、ラオス最南部、カンボジア国境近くのメコン川中流域に広がる「シーパンドン(Siphan Don)」にある「コーン島(Don Khon)」に到着しました。
午後は、コーン島を散歩しつつ「ソンパミットの滝(リーピー滝)Somphamit Waterfall」を観に行き、夕方、メコン川に沈む夕陽を眺めます。
旧鉄道橋とメコン川を眺めながらランチ
コーン島の風景
ホテルを出て、コーン島のメインストリートを歩きながらランチできるお店を探します。
通りにはポツポツと食堂があるのですが、どのお店もガラガラで「ここ!」と思えるお店は見つけられず。
歩いていくと旧鉄道橋が見えてきました。
メコン川と旧鉄道橋
歩いていくうちに、コーン島の見どころのひとつ「旧鉄道橋」までやってきました。
「コーン島(Don Khon)」は、ラオス最南部、メコン川の中洲にあるおよそ4,000の島のうちのひとつ。
19世紀後半から20世紀半ば。ラオスはフランスの植民地となりましたが、その時代に、激流地帯における輸送を目的として、コーン島とデット島を結ぶ6.5kmの鉄道が建設されました。
第二次世界大戦後、鉄道は廃線となり、現在では線路も撤去され、その遺構のみが遺されています。
この旧鉄道橋は、そんな遺構のうちのひとつです。
ちなみに、橋の近くには、当時使われていた機関車が展示されているとのことでしたが、周囲を探したものの、残念ながら見つけることができず。
自転車の少年がいました。
誰もいないのが気持ちいい。
現在、鉄道橋は、コーン島とデット島を結ぶ唯一の橋として、人々に利用されています。
橋には柵も街灯もなく、通る車や人の姿も多くなく空虚な感じ。
だけど、そこが魅力的。
旧鉄道橋の上から見たメコン川
橋はコーン様とデット島を結んでいます。かつてここに鉄道が走っていました。
誰もいない橋の上からメコン川の流れと、両岸に生い茂る緑やローカルな感じの建物を眺めます。
静かな風景の中、子供の遊ぶ声や犬の鳴き声が聴こえてきて、たまに川をボートが通り掛かります。
ランチはローカルなこの食堂「Takham Sarnxok」で。
さて、ランチですが、旧鉄道橋の近くに2軒、食堂があり、そのうちのひとつに入ることにしました。
旧鉄道橋を眺めながらランチしたいと考えたのです。
「Takham Sarnxok」の店内
席からはメコン川と旧鉄道橋が見えます。
こちらが、そのお店。「Takham Sarnxok」です。
旅行者向けのレストランではあるものの、かなりローカルな感じで、お店に入った時は、家族全員で床に車座になって座り、昼食をいただいているところでした。
自分がお店に入ると、慌てて席まで案内してくれました。
お客さんは誰もおらず、独り占めです♪
ビアラオダーク
注文は、真昼間ですがビール!
スッキリとした普通のビアラオを頼んだつもりでしたが、濃厚なダークが来ました。
まあいいかと思うことにして、ビアラオダークをぐびぐび。
メコンを眺めながら飲むビアラオ。最高の気分です★
フライドヌードルとピンカイ
お料理は、無難にフライドヌードルと、ラオスの焼き鳥「ピンカイ」を注文。
想像通り無難な味でしたが、まずまずの美味しさ。
料金は、75,000K(921円)でした。
メコンを眺めながらのランチ
お食事をいただいていると、横では子供が勉強をしていたり、スマホでYoutube動画を見ていたり、犬が物欲しそうに寄ってきたり。
右手に見えるメコンは静かな流れ。
時折、橋の上をオートバイが通り掛かりました。
のんびりとした、コーン島らしいランチを楽しむことができました★
田舎道を歩いて「ソンパミットの滝」へ
滝へ向かう途中にあったお寺
お寺の境内の様子
食後は、島の北西にある「ソンパミットの滝」を観に行くことにしました。
ソンパミットの滝は、コーン島の村の中心から歩いて30分ほど。
ホテルの人には、滝見学とボートに乗ってのドルフィンウォッチング(滝の周囲には川イルカが生息していて、ボートで沖に出ると見ることができるのだそう)のツアーを勧められましたが、のんびりと過ごすことに決めました。
滝へ向かう途中、お寺があったので、ちょっと覗いてみることにします。
ガラーンとした本堂
黄金の仏像が安置されています。
ガラーンとした本堂には、オレンジ色の袈裟を纏った僧が2人。地元の方らしい男性と世間話をしていました。
民家の脇を歩いて行きます。
カラフルな鶏
鳥がたくさんいます。
民家の高床の下で遊ぶ子供たち
寺院を出て、未舗装の田舎道を歩いていきます。
道の脇にはぽつぽつと高床式の民家があり、おばちゃんが家仕事をしていたり、カラフルな鶏がいたり、子供たちが遊んでいたり。
コーン島の長閑な田園地帯
草むらの中を歩いていきます。
牛がいました。
長閑な風景の中、歩いて行きます。
途中、けもの道っぽいところがあったり、牛がたくさんいたり。
コーン島は、そのアクセスの不便さから、まだあまり開発が進んでいない島。
けれども、そののんびりさ加減が受けたのか、滝という名所があったからか、隣のデット島と共にいつしか欧米人バックパッカーが多く訪れるようになり、ゲストハウスやホテルがいくつも作られるようになりました。
コーン島、デット島とも、欧米人の長期滞在ツーリストが多いのだとのこと。
無数の滝が視界いっぱいに広がる「ソンパミットの滝」
「ソンパミットの滝」の入口。入場料は140B(501円)
30分ほど歩いたところで、「ソンパミットの滝」の入口に到着しました!
滝の敷地内への入場料は140B(501円)
ラオス国内では、ラオスキープだけでなくタイバーツでもお支払いさせてくれる所が多いです。
さっそく、中へと入っていきましょう〜♪
敷地内を歩いていくと、轟音が聴こえてきました。
「ソンパミットの滝(リーピー滝)Somphamit Waterfall」
敷地内を歩いていくと、前方から轟音が聴こえてきました。
そして、整備された木製の展望デッキの目の前に、「ソンパミットの滝(リーピー滝)Somphamit Waterfall」が姿を現しました★
かなり迫力のある滝です!
視界の至る所に滝が見えます。
ゴツゴツとした岩肌と急流
勢いよく流れゆくメコン
ソンパミットの滝は、メコン川の流れが無数に離合集散を繰り返している流域の一角にあります。
視界一杯に数え切れないくらいの滝が連なっていて壮観です!
ジップラインも走っています。
ここで命懸けで漁師が漁をするのだそうですが、漁師の姿は見えず。
「ソンパミットの滝(リーピー滝)」のパノラマ
コーン島のソンパミットの滝【ラオス】
ちなみに、コーン島の東の少し離れた所には、「コーンパペンの滝」という、ソンパミットよりも規模が大きく、滝幅では世界一とされる滝があるのですが(今回は時間が無くて行けませんでしたが)、情報によると、ソンパミットの滝の見た目の迫力は、コーンパペンの滝に決して負けていないのだとのこと。
滝の先にあったビーチ
なお、滝には、手網を使って命懸けで漁をする漁師が見られるとの事でしたが、今回は見ることが出来ず。
また、滝はアクティビティのスポットともなっていて、滝壺を渡るジップラインや砂州にあるプリミティブな感じのビーチなど、いろいろ楽しめるところがあります。
滝の上にあるオープンレストラン
さて、ひと通り滝を鑑賞した後、滝の上にあるオープンレストランで飲み物でも飲んでひと休みすることにします。
このレストラン、近年出来たらしい新しいレストランで、とてもモダンでユニークな作りをしていました。
開放的で気持ちいいレストランの店内
このゴザの上で三角クッションを枕にしてお昼寝
オープンレストランの店内です。
カウンターを中心に円形に広がった座席には御座が敷かれ、三角クッションの枕があり、のんびりと過ごすことができるようになっています。
バナナシェイク(15,000K:184円)
ドリンクは、バナナシェイクをチョイス!
暑い中歩いてきた後で飲む、キンキンに冷えた濃厚なバナナシェイクのお味は最高のひと言!
ネコがそばに寄ってきて一緒に昼寝をしました。
バナナシェイクを飲みながら、緑溢れる風景を眺め、滝の轟音を聴いていると、次第にまどろんできました。
すると、レストランに居たネコが寄ってきてちょこんと膝の上に。
ちょっと寝ようと思って横になると、ネコも寄り添って添い寝してきました。
むちゃくちゃ可愛いです★
滝の轟音を聴きながら、ネコと一緒にのんびり優雅にお昼寝
しばらくネコと一緒に昼寝をした後、そろそろホテルへと戻ることにします。
もうすぐ日没の時間です。
メコンの夕陽を眺めながら、ホテルでディナーです★
ソンパミットの滝の敷地内に居た牛たち
ネコに別れを告げ、ホテルへと戻ります。
その前に、最後に滝をもう一度鑑賞。
迫力のある「ソンパミットの滝(リーピー滝)」
陽が傾くと、滝の水の色がまた違って見えます。
滝がどこまでも広がっているのが見えます。
陽が傾くと光の具合が変わり、滝の水の色が変化し、また、違った印象となります。
それにしても、改めて見ると大迫力!凄い水量です!
田舎道を歩いてホテルのある村の中心へと戻ります。
田園風景とトラクター
ラストの滝を拝んだ後、再び田舎道を歩いてホテルのある村の中心へと戻ります。
田園風景の中、東南アジアらしい三角の笠を被ったおじさんが、トラクターを運転していました。
帰り道すがら、なぜか急にお腹がゴロゴロと・・・。
急いでホテルに戻り、トイレに篭ること数十分。
トイレを済ませ、部屋を出た時には、今にも夕陽が沈み掛けている時分でした。
急いでホテルのレストランへと向かいます。
メコン川の夕陽 in コーン島
ホテルのレストランから見たメコンの夕陽
ホテルのレストランから見たメコンの夕陽です。
間に合いました〜!
メコンの川の向こうに太陽が沈んでいきます。
コーラが美味しい!
取り敢えずコーラを注文し(本当はビアラオを飲みたかったけど、お腹の調子がイマイチなのでやめておいた)、ぐびぐびと飲みながら、オレンジ色の夕陽と、夕陽に染まるメコンの川面と、その向こうに広がる椰子の木々のシルエットを眺めます。
沈みゆく夕陽とメコンに浮かぶ船
静寂の風景。たまにボートのモーター音が聴こえてきます。
美しい光景です。
コーン島の夕暮れ風景
ボートに乗って漁をする漁師
川を何度も行き来して漁をする漁師さん
川には、ボートに乗った漁師の姿が見えます。
漁師は、ゆっくりとボートで網を引いて魚を掬い、しばらく進んだところでモーターを点けて上流に遡り、再びゆっくりと網を引いて魚を掬うということを繰り返しています。
川の向こうの森からは、夕暮れ時らしい、鳥たちの賑やかな鳴き声が聴こえてきて、その鳴き声が辺り一帯に響き渡っています。
鳥の鳴き声の音量はかなり大きいのですが、にもかかわらず、目の前に広がる景色は静寂を感じさせます。
美しい光景です。
コーン島のメコンに沈む夕陽、たっぷりと堪能しました★
ライトアップされたホテルのレストラン
夕陽が沈んだ後、お料理を注文することにしました。
お腹の具合がイマイチなので、優しいお料理をと、ラオスの麺料理「カオピアック・セン」を注文。
お味がイマイチだった「カオピアック・セン」
こちらが、ホテルのレストランの「カオピアック・セン」
欧米人向けなのかどうなのか、いつものあっさり鶏がらスープではなく、鶏がらスープにトマトの味が加えられていて、正直イマイチな感じの「カオピアック・セン」でした。
料金は、45,000K(553円)
コーン島の一日が終わりを告げます。
イマイチな「カオピアック・セン」を食べ終わった頃には、既に辺りは夜の闇。
特に当てはないですが、食後の運動がてら、夜の村の通りを少し散歩してみることにします。
夜のコーン島の界隈
真っ暗な道、通り沿いの民家から聴こえてくる団欒の声
絵に描いたような田舎の風情。空を見上げると星がもの凄かったです。
夜のコーン島の村の界隈です。
通りに車の姿も人の姿もありませんが、道の両側にポツポツと建ち並ぶ家の中からは、家族の団欒の声、子供たちのはしゃぎ声、テレビの音が聴こえてきます。
通りの向こうからは犬の遠吠えが聴こえ、周囲の田園や椰子の森からは虫の鳴き声が延々と響き渡ってきています。
何だかやけに懐かしく感じる風情。子供の頃の記憶を呼び起こすような風景です。
そして、空に目を向けると、そこには満点の星空!
ビーズを散りばめたような、という言葉が本当にしっくりくるような、圧倒的な数の星が夜空を埋め尽くしていました★
翌日は、早朝6時にボートでコーン島を出発。対岸のナーカサンからプライベートのピックアップに乗ってパクセーへ。パクセーから飛行機でバンコクへと向かう予定です。
コーン島からパクセーまでのトランスファーは、ホテルで手配しました。
料金は、$120(13,004円)です。
コーン島MAP
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