今まで聴いた音楽の中で最もインパクトの強かったのがこれです!
オマール・スレイマン、94年から活動しているシリアのポップ・ミュージシャンです。
むちゃくちゃ格好いい!シリアのクレイジー・サイケ・トラッド
シリアでは最も有名なミュージシャンの一人であるという彼ですが、そのサウンドはまさにカオス!
ブズーキやパーカッションなどを使った「ダブケ」という伝統音楽をベースに、エレクトリックシンセのクレイジーなビートが炸裂しまくり!
オマールの強烈な歌声、ブズーキやシンセの早弾き、拡声器から発せられるような割れたような安っぽい音、トランシーに繰り返されるループの嵐・・・。
もうむちゃくちゃです!
でも、格好いい。
音楽だけじゃなく、上の動画のPVもインパクト抜群。
アラブ風のカンドゥーラ、グトゥラの出で立ちに、怪しいサングラスを掛けたオマールは胡散臭さ満点です。
トランシーなリズムに乗って大勢の人が踊っていますが、皆ほとんど笑っていないのも特徴的。
でも、なんだか全体的に楽しそうな雰囲気がするのが不思議です。
ところで、このオマール・スレイマン、シリア本国では500本以上のカセットを出しているミュージシャンなのだそうですが、当然ながら海外では発表されてはいませんでした。
そんな折、アメリカ人のMARK GERISがそれらを発掘し収集。SUBLIME FREQUENCIESというレーベルからコンピレーションアルバムとして世界へ向けて発表したのだとのこと。
発表されたアルバムは、「Highway to Hassake」と「Dabke2020」の2枚あり、「Highway to Hassake」の方はアナログ盤もリリースされています。
この紹介によって、世界各国のクラブでもプレイされているのかもしれませんね、オマール・スレイマン。
それにしても、こんなマニアックなミュージシャンのCDを制作し、世界へ向けて発表しようとするなんて、物好きな人もいるものだとつくづく思います。
2011年には、ビョークにも大絶賛され、彼女の 楽曲「クリスタライン」のリミックスを手掛けているそうです。
けれども、現在のシリアで彼と彼の音楽がどうなっているのかは、ちょっと心配です。
♪アラブ・中東音楽
https://search-ethnic.com/music/omar-souleyman
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