ウズベキスタン料理。どんな料理があるのか?
ウズベキスタン(Uzbekistan・Oʻzbekiston・Ўзбекистон)に行ったことあるか、興味がある人以外は絶対にわからないですよね。
私も行くまでは、まったく想像もつきませんでした。
でも、食べてみると、結構いけるんです!
それでは、ウズベキスタンのめくるめく料理の数々をご紹介しますね。
ウズベキスタンの焼き飯「プロフ」
ウズベキスタンに行ったら必ず食べるであろう、ウズベキスタンを代表する料理がこの「プロフ」
いわゆるピラフですね!
羊肉や玉ねぎ、にんじんを混ぜて炊き込んだご飯で、中には豆やレーズンなどもたくさん入っています。
写真のプロフは、タシケントのレストランで食べたもの。プロフには地域ごとに特色があって、私個人的にはこのタシケントのプロフが一番おいしかったです。
こちらは、ブハラの民家でご馳走になったプロフ。
ブハラやサマルカンド、ヒヴァのプロフは、ご飯の上ににんじんと肉が盛り付けられているのが特徴です。タシケントのプロフのように全ての具材を一緒に混ぜて炒めるのではなく、肉やにんじんは別に茹でて最後に盛り付けるみたいです。
タシケントのプロフのように豆やレーズンなどは入っていませんでした。
酢玉ねぎと一緒に食べると絶品!ウズベク肉串「シャシリク」
こちらも中央アジア全域で一般的な肉串料理「シャシリク」
羊肉や牛肉の角切りを串に刺して焼くシンプルな料理です。角切りだけでなく、ミンチにした肉やレバーなどを使ったバージョンもあります。
肉串料理は世界中にありますが、このウズベキスタンの「シャシリク」は、酢をかけた玉ねぎを載せて食べるのが特徴です。
この酢玉ねぎと肉串とのマッチング、ほんとに絶妙なんです。
かなり美味しかったです!
上の写真は、酢玉ねぎと一緒に、香菜のようなものが載ってますね(何が載ってたかは忘れてしまいました・・・)。ブハラで食べました。
下の写真は、ミンチにした肉を串に刺したバージョンの「シャシリク」。ブハラからサマルカンドへと向かう途中の食堂で食べた一品です。
シャシリクを焼くお兄さん。
こんな感じで焼いてくれます(ブハラにて)。
ウズベク風トマトスープのうどん「ラグマン」
「ラグマン」は、これも中央アジア全域でよく食べられているスープうどん料理です。
このスープはトマトベースのスープで、羊肉とかにんじん、じゃがいも、かぶなどが入っています。上にかかっているのは香菜(コリアンダー)。
麺は小麦粉で作った手延べ麺。
日本人の口にも合うシンプルなうどん料理で、とりあえずどこで食べてもハズレはない感じ。
写真は、ヒヴァで食べたラグマン(ビールとナンと一緒に)。
こちらは、サマルカンドで食べたラグマン。
ラグマンはどこで食べても似たような味。安心して食べられます。
もうひとつの「ラグマン」、汁なしラグマン
ラグマンには別バージョンがあります。汁なしのラグマンです。
茹でたうどんの上にトマトペーストをかけ、肉や野菜などを載せたラグマン。ナポリタンのような雰囲気です。
写真は、ブハラで食べた汁なしラグマン。目玉焼きやネギが載ってますね。
この汁なしラグマンも結構食べやすくて美味しかったです。だけど、汁ありラグマンの方が見かける機会が多かったかな。
栄養満点!具だくさんスープ「ショールヴァ」
「ショールヴァ」は、肉や野菜がたくさん入ったスープ料理です。
語源は「飲む」を意味するアラビア語の「ショールバ」に由来するそうで、東ヨーロッパから中東、インド、ウイグルに至るまで、幅広い地域で同じような名前のスープ料理が存在します。
ルーマニアでは「チョルバ」、ロシアでは「シュルパ」、トルコでは「チョルバス」、ウイグルでは「スルパ」。
写真は、ヒヴァで食べたショールヴァ。羊肉やじゃがいも、にんじんなどが入っていました。
写真の手前にあるのがショールヴァ(ブハラからサマルカンドへ向う途中の食堂にて)。
ナンを浸して食べると美味しいです!
ウズベキスタン風肉饅頭「マンティ」
手前にある「ショールヴァ」と「プロフ」の向こうに見えるのが「マンティ」です。
「マンティ」は、羊肉のミンチと玉ねぎのみじん切りを薄い小麦粉の皮で包んで蒸したウズベク風肉饅頭。
中国やモンゴルの食文化の影響を感じられる料理ですね。名前も中国語そのまんまな感じ。
ウズベキスタンは文化の交差点らしく、食文化においても様々な地域の料理が食生活の中に入っています。この「マンティ」をはじめ、「チュチュヴァラ」という水餃子、「ボルシチ」を始めとしたロシア料理、コーカサス料理の「ドルマ」なんかもあります。
この「マンティ」、もちろん美味しかったですよ〜。
ブハラで食べた魚の揚げ物
ウズベキスタンでは魚を食べることがあまりなかったのですが、ブハラでは魚の揚げ物を食べる機会がありました。
何の魚だったかは忘れちゃいましたが、羊肉ばかりで食傷気味だったので、久々に食べる魚はかなり美味しく感じました。
あの手前にある辛いソースをつけて食べると、またイケるんです!
ただ、骨が結構多かったのがたまにキズでしたけど・・・
アッチク・チュチュク(サラダ)とナン
ウズベキスタンで食事をすると、必ずついてくるのが「アッチク・チュチュク」というトマトとキュウリと玉ねぎのサラダ、そして、ナンです。
ウズベク料理って、結構油ぎっていることが多いので、このサラダはかなり重要な存在。
サラダ全体に酢がかかっていて、口の中がスッキリします。
そして、ナン。
言わずもがなのウズベキスタンの主食です。
どんな料理を頼んでも(プロフでもラグマンでも)、カゴに入ったナンがテーブルにドサッと置かれます。
ヒヴァの宿の朝食です。
サラミやチーズ、クッキーやケーキと共にナンが・・・
ウズベキスタンの人々は朝から晩までナンを食べるんですね〜。
高級レストランで食べた洋食
こちらは、サマルカンドの高級っぽいレストランで食べたチキン定食。
ウズベク料理って、どうやら油が日本人の胃腸に合わないものを使っているみたいで、お腹を壊してしまうことが多いです。
そこで、お腹に優しそうな料理をということで向かったのがこのお店。
けれども、ここも、やっぱり洋食っぽくはしてありますが、味はウズベク料理でしたー。
何はともあれ、とにかくチャイ
油分が多めで、ちょっと日本人の胃腸には厳しいウズベク料理。
だけど、そんなへこたれそうな胃腸を癒してくれるのが「チャイ」です。
ウズベキスタンの旅は、何はともあれチャイ!旅行中、何杯も何杯もチャイを飲みましたー。
ウズベキスタンのチャイには、「コク・チャイ」と呼ばれる緑茶と「カラ・チャイ」と呼ばれる紅茶があります。コク・チャイの「コク」は青の意味、カラ・チャイの「カラ」は黒の意味です。
ウズベキスタンでは、コク・チャイの方が多く飲まれているそうで、こちらの方が健康に良いとされています。
チャイを頼むと、急須で出てくるのが普通。
食後に、午後の一服に、何杯も何杯もチャイを飲むのです。
ウズベキスタンでの食費
ウズベキスタンの食事の費用は下記になります(2012年)。
●アムール・ティムール通りのレストラン(タシケント)
プロフ、シャシリク、コーラ・・・11300Cym(434円)
●西門前の食堂(ヒヴァ)
ラグマン、ビール・・・9000Cym(346円)
●イチャン・カラ内のレストラン、ファルーフ(ヒヴァ)
プロフ、マンティ、ショールヴァ、コーラ・・・26450Cym(1017円)
●西門前の食堂(ヒヴァ)
シャシリク×2、サモサ×2、ビール・・・14000Cym(538円)
●ヒヴァ〜ブハラ間のテント食堂
ナン、サラミ、コーヒー・・・4000Cym(153円)
●ラヒハウズ近くのレストラン(ブハラ)
汁なしラグマン、シャシリク、ビール・・・20000Cym(769円)
●民家のプロフ(ブハラ)
プロフ・・・1300Cym(500円)
●アルク城脇のオープンエア食堂(ブハラ)
シャシリク、魚、アッチク・チュチュク、ビール・・・16000Cym(615円)
●ブハラ〜サマルカンド間の食堂
シャシリク、アッチク・チュチュク、ショールヴァ・・・16000Cym(615円)
●高級レストラン(サマルカンド)
チキンプレート、コーラ・・・16000Cym(615円)
●レギスタン前の食堂(サマルカンド)
ラグマン・・・12000Cym(461円)
●レストラン、カリムベック(サマルカンド)
肉団子チーズ、フライドポテト・・・13000Cym(500円)
ウズベキスタン料理(中央アジア料理)のおすすめのお店
ウズベキスタン料理(中央アジア料理)のおすすめのお店をご紹介します(東京近郊のお店)
美味しいウズベキスタン料理(中央アジア料理)をぜひ、味わってみてください。
中央アジア料理店
https://search-ethnic.com/gourmet/uzbekistan-food
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