JR高円寺駅北口から徒歩2分。路地裏にあるディープな飲食店街「大一市場」の一角に、バングラデシュ家庭料理のお店『トルカリ 高円寺店』はあります。
この『トルカリ 高円寺店』、バングラデシュ東部「クミッラ地方」出身の女性シェフがお料理を作っているのだそう。東京に居ながらにしてベンガルのおふくろの味をいただくことができるお店なのです。
ちなみに『トルカリ』は、系列店として神保町に本店があり、この高円寺店は2号店なのだそう。お店のプロデュースは高円寺のカレー屋さん『豆くじら』の店主。オープンは2020年7月であるとのこと。
バングラデシュ・クミッラ地方のお料理、どんなお料理なのか興味津々です♪
※『トルカリ 高円寺店』は閉店しました。神保町店(東京都千代田区神田神保町2-34 Phoenix 神保町ビル 1F)は営業中です。
高円寺の「大一市場」内にあるバングラデシュ
高円寺北口の路地裏にあるディープな飲食店街「大一市場」
高円寺北口のロータリーに面した路地を北西に入り、少し進むと、右手に見えるのが「大一市場」。
多国籍な飲食店が10店鋪ほど集まる屋内の食堂街で、昭和の飲み屋街とか、アジアの屋台街を彷彿とさせるディープな場所です。
門構えからして、アジアっぽい混沌とした風情を醸し出しています。
いいですね、こういう雰囲気♪
「大一市場」の入り口にあった『トルカリ 高円寺店』の看板
「大一市場」には、ベトナム料理屋やカレーバル、韓国焼肉屋、ラーメン屋、串焼き屋さんなど、バラエティに富んだお店がありますが、その一番奥の方に『トルカリ 高円寺店』はありました。
『トルカリ 高円寺店』の店舗
『トルカリ 高円寺店』の店内の様子
こちらが、『トルカリ 高円寺店』の店舗です。
オープンで明るい雰囲気の店内空間。座席はテーブル席メインで合計16席。
土曜日の17時半頃訪問しましたが、お客さんはゼロ。他のベトナム料理屋とか串焼き屋にはお客が入っていたので心配になりましたが、お料理をいただいている間に3組ほど来店したのでひと安心。
お店のスタッフはバングラデシュ出身の方。スカーフを被った女性の方が接客対応してくれました。
バングラデシュの刺し子布「ノクシカタ」も販売されてます。
「HALAL」の看板
バングラデシュの工芸品と言えば、母から子へと伝承されるという刺し子刺繍布「ノクシカタ」。お店の店頭にて販売されていました。
また、お店の入り口には、「HALAL」の文字が記された看板が!
『トルカリ 高円寺店』は、ハラール食材を選別して使用したお料理を提供する、ハラール対応のお店であるのだとのこと。
さてさて、テーブルに置かれたメニューを見て、お料理を選びましょうか〜♪
「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」1,250円
「おまかせモジャ」1,550円
ドリンクメニュー。アルコールは無し
こちらは本店のスタッフ写真でしょうか。
メニューは、結構色々あるのですが、セットメニューがいくつかあって、それがお得な感じ。
色々悩んだ挙句、下記のセット(上の写真)を頼むことにしました。
- バシャ・ディボッシュ・ディナーセット(1,250円)
- おまかせモジャ(1,550円)
バングラデシュ・クミッラ地方のお料理、メニューを見ても初めて聞くような品目ばかり。どんなお味なのか。錦糸町のバングラデシュ料理のお店の味とは違うのか。
楽しみです★
ちなみに、バングラデシュのお料理ってどんなものなのか、ちょこっと調べたところ。
- お米が主食で、炊き上げたお米とカレー風味の副菜を一緒に食べるのが一般的
- 魚介類のお料理が多い。バングラデシュ人は動物性たんぱく質の約60%を魚類から摂取。
- 香辛料はニンニク、ショウガ、タマネギ、トウガラシ、ウコン、コリアンダー、クミンシードが基本。インド料理に比べて素朴な味付け。
- お料理にマスタードオイルが多用される。バングラデシュ人はマスタードオイルに強いこだわりあり。
- 人口の90%以上をイスラム教徒が占めるため、ハラールを遵守した食材が使われる。
とのこと。
優しいお味のバングラデシュ・クミッラ地方家庭料理
「バービカン(レモンフレーバー)」400円
「バービカン(アップルフレーバー)」400円
お飲み物は、ムスリムのお店なのでアルコールの用意がないので、ノンアルコールビールの「バービカン(レモンフレーバー)」と「バービカン(アップルフレーバー)」をチョイス。
ビールの味とはほど遠いですが、甘さ控え目のスッキリ爽やかな炭酸水って感じ。
ちびちび飲みながら待っていると、しばらくしてお料理が運ばれて来ました〜♪
「おまかせモジャ」1,550円
まず、こちらは「おまかせモジャ」(1,500円)
ビリヤニやキチュリ(お粥)、バジやボルタ、カレーなどをプレートに載せた定食セットです。“モジャ”とは、ベンガル語で“美味しい”の意味であるとのこと。
「おまかせモジャ」のお料理内容は下記の通り。
- ビリヤニ
- キチュリ
- ショブジ(野菜)バジ2種類
- ボルタ1種類
- バングラサラダ
- バングラカレー
- 本日のスープ
- ドリンク1つ
- 本日のデザート
ちなみに、謎な言葉、“バジ”と“ボルタ”とは、メニューの説明によると、
BHAJI(バジ)
数種類のスパイスを使って焼いたり炒めたりする料理です。食材そのものの味を楽しめるよう軽めのスパイス使いで、ライスやダルスープによく合います。栄養満点!BHORTA(ボルタ)
ボルタは、様々な食材をマッシュして作る伝統的なベンガル料理です。特に家庭でよく食されます。強めの塩気、パンチのある辛さ、マスタードオイルの香りが特徴的。
とのこと。
では、さっそく、いただきましょう〜♪
バングラカレー、ビリヤニ、バングラサラダ
キチュリ、ボルタ
ダルスープ
ショブジ(野菜)バジ2種類
お料理は、全体的にマイルドで優しいお味。初めて食べるお料理ばかりでしたが、どのおかずやカレーもあまりクセがなく食べやすいです。
豆やスパイスと一緒に炊いたお米料理「キチュリ」は素朴な食感がクセになる感じ。薄味なので塩気のあるボルタやバングラカレーなどをかけて食べると美味しいです♪
野菜のバジ2種類やダルスープもいずれもマイルドな薄味で、インパクトはないものの、しみじみと旨味を感じさせてくれます。
「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」1,250円
こちらは、「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」(1,250円)
「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」のお料理内容は下記の通り。
- パトラーキチュリ(柔らかい)※野菜、バスモティライス、ダールスパイシーなどのミクス
- シュティキボルタ
- ディムバジ(スパイス付き卵の炒め物)
- バングラサラダ
- ムルガトルカリ
- マス(魚)バジ
- パエッシュ
- ドリンク1杯
この「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」は、期間限定のメニューであるとのこと。
パトラーキチュリ、ディムバジ、シュティキボルタ
先ほどの「おまかせモジャ」のセットよりも、こちらの「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」の方が個人的には好みでした。
「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」のキチュリは、野菜、パスモティーライス、ダールスパイシーなどをミックスした柔らかいキチュリ「パトラーキチュリ」。
豆の旨味があるスパイスが適度に効いたお粥って感じで、とっても美味しい★
ムルガトルカリ
「ムルガトルカリ」は、サラッとしたタイプのチキンカレー。辛さ、スパイス感も控えめで、日本人が思い描くようなチキンカレーって感じのお味。
美味しいです。パトラーキチュリと一緒に食べると最高です★
マス(魚)バジ
そして、特に絶品だったのが、「マス(魚)バジ」
魚を素材としたバジですが、やっぱり川の国バングラデシュのお料理。川魚を使ったお料理は美味しい!
身の締まったマスと玉ねぎが、マスタードオイルとスパイスで味付けされていて、とっても香ばしい。お酒がないのが残念に思えるほど。
「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」
「おまかせモジャ」と「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」
「おまかせモジャ」と「バシャ・ディボッシュ・ディナーセット」
両方のセットとも、バラエティに富んだバングラデシュ家庭料理の世界を垣間見ることができるお得なセット。
マイルドなお味は日本人にも食べやすく、毎日でもいただけそうな優しいお味でした。
食後にいただいた「ラッシー」
実は、バングラデシュには旅行で訪れたことがあるのですが、チキンやマトンなどのカレーやダール、ビリヤニなどは食べていたものの、こういう家庭料理を食べたことはありませんでした。
バングラデシュに旅行しても食べられなかったお料理を日本で気軽にいただくことができる。すごいことですね!
高円寺のディープな食堂街「大一市場」にあるバングラデシュ料理のお店『トルカリ 高円寺店』
毎日でもいただけそうな優しいお味のバングラデシュ・クミッラ地方家庭料理をいただけるお店です。
ベンガル料理のスパイスの効いたおかず「トルカリ」は日本人のお口にも合うこと請け合い★
◉『トルカリ 高円寺店』の地図・アクセス
- 住所:東京都杉並区高円寺北3-22-8 大一市場 レストランホエール内
- アクセス:JR高円寺駅北口 徒歩2分
- 営業時間:17:00~22:00
- 定休日:水曜日
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