地下鉄神保町駅A2出口から徒歩2分。専大通りから東に少し入った路地の一角に、バングラデシュ料理のお店『トルカリ』はあります。
2020年8月にオープンしたこのお店、ベンガル地方(バングラデシュ・インドの西ベンガル州)のローカルな家庭料理を提供するお店であるとのこと。
ちなみに、お店のオーナーはバングラデシュ南東部にあるクミッラ地方出身の方。当店のお料理もクミッラの料理がベースになっているようです。
なお、以前は高円寺にも『トルカリ 高円寺店』という2号店があったのですが、現在は閉店し、神保町の当店のみとなっています。
バングラデシュ南東部「クミッラ」のお料理を提供するベンガル料理店
こちらが、『トルカリ』の外観。
深緑色の店舗テントと看板がバングラデシュっぽい感じ。
裏路地にある渋い佇まいのお店。なかなかGoodです♪
店頭には、大きな電飾看板やメニュースタンド、ドアなどにもメニューがいくつも貼られており、結構賑やかな感じ。ハラル認証のマークもあります。
渋い入り口だな〜と思っていたのですが、後でこの入り口は裏口であることが判明!
ちなみに、表の入り口は↓です。
表の入り口は、モダンだけど普通な感じ。
裏口の方がアジアっぽくて好きです。
兎にも角にも、さっそく店内へ。
こちらが、『トルカリ』の店内です。
店内は、狭めで小ぢんまりとした印象でしたが、実は地下にも広い部屋があるそう。
座席は、1階がカウンター6席、テーブル2人掛×4テーブルの合計14席。地下1階はテーブル2人掛×11席の合計22席。
訪問したのは休日のランチタイム。専大の学生が多いであろう平日とは違って界隈は閑散とした雰囲気でしたが、店内には若めのお客さんが合計6人ほど。
店員さんは、ホールにお店のオーナーと思われる方、厨房にはシェフが1人の2名体制です。
お店の内装は、クリーム色ベースのシンプルな感じですが、所々にバングラデシュの写真や工芸品が飾られています。
上の海岸の写真は、バングラデシュ南東部にある世界一長いビーチ「コックスバザール」
「ベンガル地方」の地図と説明も貼られていました。
ベンガル地方=バングラデシュ&インドの西ベンガル。
「トルカリ」のお店の料理の味は、バングラデシュ南東部の「クミッラ」の味です。
さて、席に座ったところで、さっそくメニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『トルカリ』のメニュー
こちらが、「トルカリ」のメニューです。
ランチは、セットメニューを選び、必要ならアラカルトを追加するというスタイルなのですが、セットメニューの種類がかなり豊富。12種類もあります!
すべて写真付きなのは有り難いのですが、ビジュアルが似ている料理が多く、情報量が多過ぎるそれぞれのメニューの説明を読み込むのが大変!
そんな時は、話好きのオーナーさんに聞くと、おすすめを提案してくれます。
今回は、お店のHPなどで調べ、事前に当たりを付けていたお料理を選ぶことにしました。
バングラデシュの味を満喫できそうな、「ドス・ミシャリー・セット」(1,650円)と「ボルタ・バジ・ライス」(1,400円)です。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
それぞれのおかずやカレーを混ぜずに食べる! バングラデシュのプレート
まずは、お飲み物から。
こちらは、「スパイスティー」
生姜やシナモンなどのスパイスが入ったミルク無しのティー。
結構甘いですが、生姜やシナモンの風味が結構効いていてインパクトあり!体が温まります。
こちらは、「ラッシー」
サラッとしたスッキリタイプのラッシーで、甘さも控えめ。飲みやすくて美味しい♪
お飲み物を飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理が運ばれてきました!
「ドス・ミシャリー・セット」です♪
大きめのターリー皿に、カレーとダールのカトリ。ライスとビリヤニ、おかずがたくさん乗っています。
プレートの内容は↓
- ビリヤニ(ダムビリヤニ)
- プレイン・バスモティライス
- バングラ・ポロタ
- 本日のおまかせバジ3種類
- ボルタ
- バングラサラダ
- ダールスープ
- チキン・カレー
- トルカリの辛いチリソース
- ドリンク1
- バングラ・デザート
メニューに書かれた説明は↓です(原文ママ)。
説明:ドスミシャリというのは10種類の盛り合わせです。色々のベンガル料理は一皿で楽しめるためそれぞれのセットから色々なメニューをちょっとずつ選んでドスミシャリセットを作る理由です。初めてベンガル料理を召し上がるの経験のお客様が混乱時目を瞑ってドスミシャリセットを頼めば安心して料理を楽しめます。食べ方としてマイルドからスタート(例:ビリヤニ&サラダ、ご飯&バジ、ご飯&カレー等召し上がるのはおすすめです)。ご飯、ダールスープ&シュッキボルタを混ぜても美味しいです。
注意点:バングラカレーには一般的な同じグレービーを色々のカレーに使わないため見た目同じしても一つずつカレー・ボルタ等の味は別々です。全種類一緒に混ぜずに一つずつ(例:ご飯とカレー、ご飯&ボルタ等)を召し上がるながら色々種類の味を楽しめます。
バラエティに富んだプレート。美味しそうです♪
説明に書かれた食べ方を参考にしつつ、さっそく、いただきましょう〜!
まずは、マイルドなお料理からスタート。本日のおまかせバジ3種類(オクラ・インゲン・ほうれん草)をいただきます。※「バジ」とは主に野菜をスパイスで炒めたおかず
3種類とも素材を活かした優しいお味。ねばりのあるオクラ、シャキシャキした食感のインゲン、ほうれん草のバジも美味しい♪ スパイスは控えめな感じ。
クミッラ地方の料理はスパイス少なめ、さっぱり仕上げる味付けが多いのだそう。
続いて、ダールスープを啜り、チキン・カレーをいただきます。
水分多めでインドやネパールのものとはまた違ったお味のダールスープ。チキン・カレーもシャバっとしてクセがなく食べやすいお味。チキンも柔らかくて美味しい♪ それぞれご飯との相性も抜群です!
マトンの風味がしっかりある「ビリヤニ」。マトンのお肉も程よい柔らかさで旨味もたっぷりで美味♪
魚の発酵の風味が独特な「ボルタ」は、かなり辛いお味。こちらは「ポロタ」と一緒に食べると美味しい★
さっぱりとした「バングラサラダ」も箸休めとしてGood!
もう一つのプレート、「ボルタ・バジ・ライス」です。
こちらも、大きめのターリー皿の上にカレーとダールのカトリ。ポロタとビリヤニは無く、ライスの量が多め。
プレートの内容は↓
- バスモティ・ライス(白ご飯)
- 本日のおまかせボルタ3種類
- 本日の野菜バジ1つ
- ムルガ・トルカリ
- バングラサラダ
- ダールスープ
- トルカリの辛いチリソース
- ドリンク1杯
- バングラ・デザート
メニューに書かれた説明は↓です(原文ママ)。
説明:ボルタ・バジ・ダールスープはバングラデシュで日常生活用(特に村の人々)食事です。食べ方として先ずは辛くない・Mildからスタート(バジ&キチュリを混ぜて召し上がるのはおすすめです)。次は白ご飯の上にチキンカレーを掛けて混ぜて、サラダを噛むながら楽しんで下さい。ボルタというのは辛いです。辛いボルタやダールスープと白ご飯を一緒にまぜると美味しいです(例:日本のお茶漬け)。シュッキボルタは辛い・激辛なので辛い二位が手な方最後に白ご飯と召し上がるのはおすすめです。
注意点:バングラカレーには一般的なグレービーを使わないため、見た目同じしても一つずつ料理・カレー・ボルタ等の味はばらばらです。全種類一緒に混ぜずに一つずつ(例:白ご飯とカレー、白ご飯&ボルタ等)を召し上がるながらばらばらの味を楽しめます。
こちらは、バジではなく、ボルタが3種類乗っています。
「ドス・ミシャリー・セット」と違うおかずは、ジャガイモのボルタとナスのボルタ。
※「ボルタ」とは、野菜や魚などをマスタードオイルや唐辛子などとマッシュしたおかず。
茄子のボルタは、マスタードオイルがガッツリ効いたベンガル料理らしいお味。
一方、ジャガイモのボルタは、マスタードオイル感は控えめで食べやすいお味。ホクホクの食感もGood!
全部のおかずを混ぜることなく、それぞれ個別にご飯と混ぜていただくのがベンガル流の食べ方。
個性的なおかず、それぞれの味を確認し、なるほどなるほどと味わい続けながら食べる、南インド料理とはまた違った楽しさがあります♪
セモリナ粉を使った素朴なお味の「バングラ・デザート」も、食後の良いお口直し。マスタードオイルとボルタの辛さで火照ったお口を癒してくれました★
神保町にあるバングラデシュ料理のお店『トルカリ』
お店で提供されるバングラデシュ南東部クミッラ地方のお料理は、スパイス少なめでさっぱりとしたお味。日本人のお口にも合います♪
ボルタ、バジ、カレーやダールスープ。それぞれ個性のあるお料理を混ぜずにご飯と一緒に堪能♪ バングラデシュらしい、本場のバングラデシュ料理を味わえるお店です★
◉『トルカリ』の地図・アクセス
- 住所:東京都千代田区神田神保町2-34 Phoenix 神保町ビル 1F
- アクセス:神保町駅A2出口から徒歩2分
- 営業時間:平日11:00~15:00 17:00~22:00 土日祝11:00~16:30 17:00~22:30
- 定休日:年末年始
- 予約:『トルカリ』のネット予約はこちら(食べログ)
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