東京都北区十条。この街は、都内で最も多くのバングラデシュ人が暮らす町。”リトルダッカ”とも呼ばれ、メディアでも度々紹介されています。
今回訪れたのは、そんな在住バングラ人御用達の食堂のひとつ『Tokyo Halal Restaurant』
お店のオープンは、2021年3月。在住バングラデシュ人向けのガチのバングラデシュ料理をいただけるお店です。
場所は、JR埼京線十条駅南口から徒歩30秒。駅の目の前にあります。
バングラデシュ人しか居ない、リアル・バングラデシュな店内
『Tokyo Halal Restaurant』の外観
こちらが、『Tokyo Halal Restaurant』の外観です。
赤と黄色の目立つ店名看板があり、店頭には大きめのメニュー看板が2つ。
右隣は、クルド料理店『メソポタミア』です。
お店は、階段を昇った2階にあります。
店頭のメニュー看板のデザインが海外チック
ランチメニューの看板
店頭のメニュー看板は、ビジュアル重視で説明少なめの、海外にあるようなクリエイティブ。この看板だけで既に異国な感じ♪ 料理の種類も多そうです。
さっそく、階段を昇って2階の店内へ。
『Tokyo Halal Restaurant』の入口
こちらが、2階のお店の入り口。
入り口ドアの窓から店内を覗くと、在住バングラデシュ人らしきお客さんが数人いました。
アウェイ感アリアリな感じですが、思い切って中に入ってみましょう〜♪
『Tokyo Halal Restaurant』の店内
こちらが、『Tokyo Halal Restaurant』の店内です。
シンプルで簡素だけど明るい雰囲気の内装。
座席はカウンター席、テーブル席合わせて22席。テーブルの間隔にゆとりがあり、実際の室内面積よりも広さを感じさせます。
窓側の席からは十条駅が見えます。
窓側の席からは、十条駅の改札口を見渡すことができました。
お客さんは、在住バングラデシュ人の親子、おひとり様などが数名。店員さんは2名おりました。いずれもバングラデシュ人!
新たなお客さんが来る度に、店員さんも店内にいたお客さんも「サラーム・アレイクム!」と挨拶し、ベンガル語らしき言語で言葉を交わします。
完全なるアウェイ状態です!
兎にも角にも、座席に座り、テーブルの上に置かれたメニューを見て、注文するお料理の物色を開始。
『Tokyo Halal Restaurant』のメニュー
ランチメニュー
こちらが、『Tokyo Halal Restaurant』のランチメニューです。
所々、メニューの日本語が間違っていますが、「でしチケン(デシチキン?)」「ビーフレザら(ビーフレザラ)」「キチュリ」などのバングラデシュ料理に加えて、「ロコモコジューシーハンバーグ」(ハラルハンバーグ)もあり!
イリッシュ・コルマ
Appetizer(とりあえず)
ハラルハンバーグ&ラーメン
お店のスペシャル
バングラのスペシャル
お店のスペシャル
こちらは、グランドメニュー。
「イリシュコルマ」や「ビーフハリーム」「ビーフニハリ」、「レザラ」や「テハリ」「ポラオ」「パラタ」などのバングラデシュ料理に加えて、「イタリアンチーズハンバーグ」「特製ニワトリ出しポタージュラーメン」「スパイシー唐揚げラーメン」。「ギョウザ」もあります!
お店で提供している料理は、すべてハラルフード。バングラデシュ人にとって、ハラルのラーメンはきっと嬉しい存在♪
ドリンクメニュー
デザート ハラルケーキ
ドリンクとデザートです。
もちろん、イスラム教徒のお店なのでアルコールは無く、ビールやワインもノンアルコールのハラル仕様です。
さて、注文ですが、何にしようか迷いましたが、謎なメニューだった「でしチケンとポラオ」(890円)を選んでみることに。
注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
ちなみに、バングラデシュのお料理ってどんなものなのか、ちょこっと調べたところ。
- お米が主食で、炊き上げたお米とカレー風味の副菜を一緒に食べるのが一般的
- 魚介類のお料理が多い。バングラデシュ人は動物性たんぱく質の約60%を魚類から摂取。
- 香辛料はニンニク、ショウガ、タマネギ、トウガラシ、ウコン、コリアンダー、クミンシードが基本。インド料理に比べて素朴な味付け。
- お料理にマスタードオイルが多用される。バングラデシュ人はマスタードオイルに強いこだわりあり。
- 人口の90%以上をイスラム教徒が占めるため、ハラールを遵守した食材が使われる。
※参考:バングラデシュ料理『ウィキペディア(Wikipedia)』
とのこと。
とろりとしたグレイビーが美味な「でしチケン(デシチキン?)とポラオ」
セットのコーラ
注文を済ませると、すぐにお飲み物が運ばれてきました。
ランチのセットドリンクは、ジンジャーエールとコーヒー(ICE/HOT)、ウーロン茶、コーラから選べましたが、今回はコーラをチョイス。
ちびちび飲みながら待っていると、ほどなくしてお料理が登場!
「でしチケンとポラオ」890円
「でしチケンとポラオ」です。
「でしチケン」、もちろん正しくは「デシチキン(Desi Chicken)」。
謎の料理でしたが、ネットで調べたところ、「デシ」という言葉は、サンスクリット語で「国」を意味する「デシュ」に由来しているそうで、「デシチキン」は、たぶん、“ふるさとの味のチキン”とか、“お母さんの味のチキン”のような意味合いのお料理であると思われます。
「ポラオ」は、スパイス炊き込みご飯。インドのプラウと同じものです。きゅうりや紫玉ねぎなどの生野菜が添えられていました。
さっそく、いただきましょうか〜♪
「でしチケン」
「ポラオ」
「デシチキン」、初めていただきましたが、今まで食べたことのない味のチキンカレーでした!
とろみがあるグレイビーは、玉ねぎの風味とマスタードオイルのツンとした風味が感じられる独特なお味。骨付きのチキンは柔らかくて食べやすく、グレイビーの中にはホールのクローブも入っていました。辛さはあまりなく、マイルドな味わいです。
その「デシチキン」をチニグラ米と思われる小粒のお米の「ポラオ」に掛けていただきます。
「ポラオ」も、マスタードオイルでしょうか? 結構オイリーな感じでしたが、お米はべちゃっとはしておらず程よい硬さ。こちらもクローブ入り。
「デシチキン」を「ポラオ」に掛けていただくと美味しいです♪ きゅうりや紫玉ねぎのサラダも良いアクセント!
簡素なランチでしたが、ベンガル料理の新たな味を知ることができて満足★
マスタードの風味が効いたベンガルらしいお味
十条にあるバングラデシュ料理店『Tokyo Halal Restaurant』
バングラデシュ人しか居ない、リアル・バングラデシュな雰囲気の中、在住バングラデシュ人向けのガチのバングラデシュ料理をいただけるお店。他では味わえない、新たな味を発見できます!
「イリシュコルマ」や「レザラ」などのバングラデシュ料理。そして、「特製ニワトリ出しポタージュラーメン」「スパイシー唐揚げラーメン」など、在住バングラデシュ人向けのハラルラーメンも、どんなお味なのか興味津々★
にこやかで親切なバングラデシュ人スタッフの接客対応も二重丸です◉
◉『Tokyo Halal Restaurant』の地図・アクセス
- 住所:東京都北区上十条1-11-9 ASK Bld, 2F
- アクセス:JR十条駅南改札より徒歩30秒
- 営業時間:11:30~21:00
- 定休日:不定休
コメント