グアテマラ北部、ペテン低地のジャングル地帯の中に、マヤ文明の都市遺跡として最大規模の遺跡「ティカル(Tikal)」はあります。
ティカルは、紀元4世紀から9世紀頃にかけて繁栄を極め、最盛期である8世紀頃にはその人口は6万人にも及んだと言われています。
ユネスコの世界遺産のひとつであり、グアテマラ最大の見どころである「ティカル遺跡」
密林の中に佇む巨大な石造ピラミッドは見応えがありました★
今回は、「ティカル遺跡」についてご紹介します。
ティカル遺跡へと出発!
宿泊していた『Hotel Isla de Flores(ホテル イスラ デ フローレス)』から朝8時に出発
「ティカル遺跡」は、遺跡巡りの拠点となる町「フローレス」から北へ約60㎞の所に位置し、所要時間は車で片道1時間ほど。
フローレスの町からは複数の旅行会社がティカル遺跡ツアーや、遺跡までのシャトルバスを運行していますが、今回は日本からネットでガイド&ドライバーを事前予約。
トラベロコというサイトで、現地在住の日本人女性の方とグアテマラ人の旦那さんのご夫婦を紹介してもらい、彼らに丸一日、案内をお願いすることにしました(料金はティカルまでの往復と遺跡案内、遺跡入場料含め、1人70ドル)。
待ち合わせ時間の朝8時過ぎ、ガイド&ドライバーのお二人が登場。
おっとりした感じの日本人女性と、これまた大人し目な感じのグアテマラ人の旦那さんです。
挨拶もそこそこにさっそく車に乗り込み、出発!
フローレスからティカル遺跡までのルート
車は日本製の快適な車。ティカル遺跡までは約1時間です。
車中、お話を伺ったところ、ガイドの女性の方は、ガイドが本職ではなく、宗教関係のボランティアでグアテマラに住んでいて、その関係でグアテマラ人の旦那さんと知り合い、ご結婚されたのだそう。
お二人とも、とても親切で穏やかな方でした。
グアテマラやティカル遺跡のことなど、いろいろお話ししているうちに、車は遺跡のあるティカル国立公園の入り口に到着しました。
ティカル国立公園の入り口
ここで、ガイドさんとドライバーさんが、遺跡への入場手続きを行います。
パスポートを渡して待つこと10分ほど。手続きが済んだようで、遺跡へ向けて再出発。
ここで、トイレにも行かせてもらいました。
国立公園内を走って10数分、車はティカル遺跡の入り口に到着。
車を降りて、入場ゲートへと向かいます。
ティカル遺跡内にいたカラフルなキジ
土産物屋さんもありました。
ティカル遺跡に入場したところで巻かれる紙製のリストバンド
入場ゲートで、ガイドさんがチケット購入の手続きを行ってくれ(入場料はガイド費用に含まれていました)、入場許可を示す紙製のリストバンドを腕に巻かれ、遺跡内へ。
ティカル遺跡
ティカル遺跡MAP
「ティカル遺跡」は、マヤ文明最大の遺跡。
世界遺産に指定された「ティカル国立公園」は、約550㎢の広大な面積を誇り、エリア内には神殿と呼ばれる階段型のピラミッドや無数の宮殿が点在しています。
また、周辺の熱帯雨林の動植物もユネスコ世界遺産の保護の対象となっています。
ガイドさんと共に、入場ゲートを抜け、ビジターセンターのあるエリアから西へ。
ジャングルの中の道を歩いていきます。
ティカル遺跡の中心部へ
ティカル遺跡中心部へは、写真のような道を1.5㎞ほど歩いていきます。
気温と湿度がかなり高く、日差しもかなり強烈!暑いです。
森の方々から鳥の鳴き声や、猿らしき獣の吠え声が聴こえてきます。
まさに、ジャングルという感じです♪
大セイバの木
しばらく歩いていくと、巨大な木が立っていました。
「大セイバの木」です。
“セイバの木”は、成長すると高さ50メートルにもなるものもあるというバンヤ科の樹木で、グアテマラの国木にも指定されているそうです。
マヤの世界では「聖なる木」と考えられていたそうで、幹の上に広がる枝は、神の住む天界へと続いていると信じられていたのだとか。
ティカル遺跡の地図
大セイバの木を過ぎてしばらく歩くと、いよいよ遺跡が見えてきました♪
「コンプレッホQ」の遺跡です。
コンプレッホQの遺跡
この「コンプレッホQ」の遺跡は、ティカル衰退時の最後期の王、ヤシュ・ヌーン・アイン2世によって建てられたものであるとのこと。
東西に2つの双子のピラミッドがあり、ピラミッドの前には石碑や祭壇があります。
これは、マヤ長期暦のうち、約20年で一巡する「カトゥン」の終了を祝うために造られたと考えられています。
双子のピラミッドのもうひとつは未発掘
こちらは、「コンプレッホQ」の双子のピラミッドのもうひとつの方。
まだ未発掘であるとのこと。
あの土手の中に先ほど見たのと同じようなピラミッドが埋まっているものと思われます。
後ろから見た「1号神殿」
「コンプレッホQ」を過ぎ、しばらく歩いていくと、巨大なピラミッドが見えてきました。
写真は、後ろから見た「1号神殿」のピラミッド。
このピラミッドの向こう側が、ティカル遺跡の中心となる広場「グラン・プラサ」です。
さて、「グラン・プラサ」へ行く前に、ティカルを作った「マヤ文明」について、ちょこっとご紹介。
マヤ文明(Maya)と都市国家ティカル(Tikal)
メソアメリカ文明MAP
「マヤ文明(Maya)」は、紀元前3000年〜16世紀頃まで、メキシコ南東部、グアテマラ、ホンジュラス、ベリーズなどの地域で栄えた文明です。
グアテマラの「ティカル(Tikal)」、ホンジュラスの「コパン(Copán)」、メキシコ・ユカタン半島の「チチェン・イツァー(Chichén Itzá)」、「パレンケ(Palenque)」、「ウシュマル(Uxmal)」など、数多くの遺跡が残されています。
約4500年という長い歴史を持った文明ですが、「マヤ文明」では、歴史上統一国家は存在せずに無数の都市国家が群雄割拠する状態が続いていたのだとのこと。
都市の数は、メキシコおよび中米4カ国に約70あったと推測されており、ティカルは、その中でも最有力の都市のひとつ。
「マヤ文明」の権力者は王。マヤの王は、超自然的な力を持つ神と同一視された存在であり、王は絶対的な権力を持っていたのだとのこと。王権は血筋によって継承され、男性が継承優位にあったそうですが、時には女性が王になることもあったのだとか。
「マヤ文明」は、他の新大陸の文明と同様に、鉄器を持たず、家畜の利用や車輪の実用化も行われていませんでしたが、アンデスの文明と違うのは文字を持っていたというところ。
独自にゼロの概念を発明するなど数学も発達しており、神殿のアーチの工法など建築についても高い技術力を持っていました。
マヤ文明では、交易も活発に行われ、その交易網はマヤ都市間のみにとどまらず、メキシコ高原や中央アメリカといった近隣地域、そして、アメリカ西部にまで及んでいたのだとか。
「ティカル(Tikal)」は、紀元前800年頃から集落が出来始め、ティカル王朝に最初の王が生まれたのは紀元1世紀頃だったと言われています。
その後、ティカルはテオティワカン出身の将軍や、北にある都市国家カラクムルなどに征服され衰退しましたが、682年に26代目のハサウ・チャン・カウィールが即位するとティカル王朝は再び勢力を取り戻し、次のイキン・チャン・カウィールのときにティカルは最盛期を迎えました。
9世紀に入ると、ティカルを含む熱帯雨林のマヤの都市は衰退し、人口が激減。都市は次々に放棄されていったのだとのこと。ティカルの最後の石碑は869年の日付を示しているそうです。
マヤの都市が衰退したのは、人口増加による環境破壊や食糧難が要因だと考えられています。
さてさて、Ⅰ号神殿を後ろから回り込み、ティカル遺跡の中心部である「グラン・プラサ」へとやってきました!
グラン・プラサ
「グラン・プラサ」
こちらが、「グラン・プラサ」
ティカル遺跡の中心となる広場で、高さ38mの「2号神殿」、高さ47mの「1号神殿」、歴代の王の墓所や神殿が建ち並ぶ北アクロポリス、支配者層の住居がある中央アクロポリスに四方を囲まれています。
ティカル遺跡を象徴する壮大な空間。
試さなかったですが、この広場の中心で手を叩くと、天から音が響くように聴こえるのだとか。
いにしえのマヤの王が、群衆に向かってここで演説したと想像すると、胸が熱くなりますね!
グラン・プラサ
「1号神殿」
こちらは、高さ47mの「1号神殿」。
734年に建造された古典期マヤを代表する階段ピラミッドです。
神殿には、ティカル第6代の王、ハサン・チャン・カウィールが埋葬されていたのだとのこと。
神殿の最上部の入り口でジャガーの彫刻が発見されたため、「大ジャガーの神殿」とも呼ばれているのだとか。
「2号神殿」
こちらは、高さ38mの「2号神殿」。
この神殿も、ハサン・チャン・カウィールの時代に造られたそうです。
飾り屋根に仮面の浮き彫りがあることから「仮面の神殿」とも呼ばれているのだとか。
2号神殿の墓室は未発見ですが、神殿から発見された部材や石碑に王家の女性の姿が彫られていることから、ハサン・チャン・カウィール王の王后の神殿であると考えられています。
「中央アクロポリス」
「中央アクロポリス」の建物
「中央アクロポリス」です。
45の建造物と、6つの中庭を取り囲むように建てられた2〜3階建ての細長い建物が密集して建ち並んでいます。
ここは、ティカルの王族や貴族の居住区であったと考えられています。
また、中央アクロポリスの近くには競技場の跡も見つかっており、ボールを使った命懸けの競技が行われていたそうです。
北アクロポリス
王や貴族の神殿や墓所の跡である「北アクロポリス」です。
紀元前350年頃から歴代の王たちが、古い建物の上に積み重ねるように建物を建てていったという北アクロポリス。
かつては、1号神殿や2号神殿を小ぶりにしたような、たくさんの小神殿が建ち並ぶ壮観な姿だったのだそうです。
彫刻が掘られた土台の石組み
北アクロポリスの建物の土台には、写真のような人面のレリーフが彫られていました。
なお、現在のティカルは、石そのままの灰色ですが、建造された当初は全体が朱色に塗られていたのだとか。
北アクロポリスから見た1号神殿
グラン・プラサのパノラマ
北アクロポリスから見た2号神殿
グラン・プラサの西側に建つ2号神殿。この神殿は上に登ることができます。
それでは、2号神殿に登ってみることにしましょう〜♪
2号神殿の階段(この階段は登れません)
2号神殿の正面には、かなり急な階段がありますが、この階段は登ることはできません。
最初、これを登るのかなと思い、ちょっと恐々としてしまいましたが、ガイドさんによると、神殿の裏手に観光客が登るための階段が別にあるとのこと。
2号神殿の上へと登る階段
こちらが、その階段。
手すりが付いていて、傾斜も緩やかで、登りやすいです。
しかしながら、この暑さの中、これでもキツイ(汗)
2号神殿の上から見た「グラン・プラサ」
汗をかきかき、階段を登り切って、2号神殿の上部に到着!
神殿の上からは、緑の芝生に覆われた「グラン・プラサ」と、向かいに建つ1号神殿の勇壮な姿、そして、延々と連なる北アクロポリスと中央アクロポリスの建造物群が見えました★
2号神殿の上から見た風景
壮大な「グラン・プラサ」の全景。
これぞ、ティカル!と言うべき、圧巻の風景です♪
マヤ時代の繁栄の様子を思い描きながら、しばし眺めます。
ジャングルの中に見える3号神殿
2号神殿の上から西の方角を眺めると、向こうに「3号神殿」の姿が見えました。
次は、あの「3号神殿」に行ってみましょう〜!
3号神殿
リスらしき動物がいました。
3号神殿に向かう途中で見掛けたリスらしき動物。
ティカルでは、他にも様々な珍しい動物が生息しているようですが、今回見掛けたのはこのリスのみ。
猿の吠え声はたくさん聴こえてきていたのですが・・・。
3号神殿
こちらが「3号神殿」。
高さは55m。810年に建造されたティカル最後期の建物で、神殿で発見された彫刻により、「偉大な司祭の神殿」とも呼ばれているのだそう。
3号神殿と虹
丸い虹(ハロ)が出ていました!
ジャングルの合間に見える3号神殿を遠目に見ていると、空に虹が出ているのが見えました!
よく見ると、虹は太陽の周りに円になって出ています。
これは、暈(ハロ )と呼ばれる、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のこと。
ジャングルに囲まれた古の遺跡の上に現れた虹色の輪。神秘的な感じです★
4号神殿
ジャングルの合間に見えた4号神殿
3号神殿の次に向かうのは「4号神殿」。
ジャングルの合間にその姿が見えました。
4号神殿の高さは、ティカルで最も高い64.6m。
ピラミッドの基台の頂上まで登ることができる唯一のピラミッドで、地上数十mからの壮大な眺めは、ティカル遺跡のハイライトのひとつであるとのこと。
4号神殿に向かう途中にある「コンプレッホN」
4号神殿の麓
ジャングルの道を歩いて、4号神殿の麓に辿り着きました。
麓から神殿の頂上へは木製の階段が設置されています。
さて、階段を登って頂上へと向かいましょう〜!
4号神殿頂上の飾り屋根
4号神殿の高さ64.6mは、ビルの20階に相当する高さ。
この炎天下の中、20階分の階段を登るのは結構難儀ですが、なんとか頂上に到着!
「4号神殿」は、741年に建造された神殿で、神殿を支える歩合に双頭の蛇が刻まれていることから、「双頭の蛇の神殿」とも呼ばれています。
神殿上部には、すでにたくさんの観光客の姿がありました。
4号神殿の上からの雄大な眺め
4号神殿の上からは、ティカル国立公園を一望することができます。
地平線の果てまで延々と広がる広大なジャングル風景の中に、ティカル遺跡の1号神殿、2号神殿、3号神殿などの建物が点在しているのが見えます。
ジャングルの中からは、鳥の鳴き声やサルの吠え声などが聴こえてきます。
4号神殿の最大の見どころは、この壮大な眺め。
思い描いていた通りの素晴らしい光景!感動です★
炎天下の暑さも忘れ、しばし、このパノラマを呆然と眺め続けてしまいました。
左の方に1号神殿と2号神殿、右の方に3号神殿
4号神殿の上から
ちなみに、この4号神殿の上からの眺めは、映画「スターウォーズ エピソードIV 新たなる希望」(1977年公開の第1作目)のワンシーンとして使われていた場所であるとのこと。
↓がその映像。
反乱軍の秘密基地のあるヤヴィン第4衛星に、デススターから逃れたルークたちがミレニアム・ファルコン号で到着するシーンです。
ほんのちょこっとですが、左の方に1号神殿と2号神殿、右の方に3号神殿が映っています。
4号神殿の上は、傾斜のある階段のスペースしかなく、結構狭いのですが、たくさんの観光客がいました。
日本のツアー団体客も来ていて、ツアーガイドの方が説明をしておりました。
失われた世界
「失われた世界」(タルー・タブレロ様式のピラミッド)
4号神殿を降りて南東の方へジャングルの道を歩き、次に訪れたのが「失われた世界」と呼ばれる遺跡群です。
「失われた世界」は、ティカルで最も古い建築群(紀元前700年頃〜)が集まる区画で、他の建築物と明らかに異なる様式の建物が並ぶので、「失われた世界」(ムンド・ペルディード)と名付けられたのだそうです。
上の写真は、メキシコのテオティワカンに起源を持つ「タルー・タブレロ様式」という建築様式で建てられたピラミッド。
「タルー・タブレロ様式」は、「タルー」と呼ばれる斜面部分の基壇と「タブレロ」と呼ばれる直線的で平坦な基壇部分の組み合わされた建築様式のことで、確かにテオティワカンのピラミッドに似た形です。
このピラミッド、正面の階段を登ることができたので、登ってみました。
結構傾斜がきつくて怖かったのですが、何とか上のテラス部分へ。
「失われた世界」のピラミッド上からの眺め
「失われた世界」タルー・タブレロ様式のピラミッドの上からの眺めです。
登るのに苦労した割には、眺めは微妙な感じ・・・。
だけど、直にピラミッドの石段を登るのは、なかなか貴重な経験でした。
「失われた世界」の大神殿
こちらは、「失われた世界」の大神殿。
高さ約30mの正四角錐形のピラミッドで、階段の両脇に大きな仮面の彫刻が施されているのが特徴(仮面はどこにあるのかわからなかったですが)。
「失われた世界」の大神殿に登る階段
「失われた世界」の大神殿も、上部に登ることができます。
神殿の横に、新し目の木造の階段が設置されていました。
先ほどのタルー・タブレロ様式のピラミッドよりも、登るのがかなりラク♪
「失われた世界」の大神殿の上から見下ろす
階段を登り切り、「失われた世界」の大神殿の上に到着。
上から麓を見下ろします。
さすがに、この石段を直に登るのは難しそうですね。
「失われた世界」の大神殿からの眺め
「失われた世界」の大神殿の上から、周りの風景を眺めます。
手前がタルー・タブレロ様式のピラミッド、奥に見えるのは4号神殿。
左手に3号神殿、右手に1号神殿、2号神殿
左手に3号神殿、右手に1号神殿、2号神殿。
4号神殿の上からの眺めとはまた違った、これまた見応えのあるパノラマです★
4号神殿の上からとは違って、訪れる観光客の数が少ないので、ゆっくり落ち着いて眺められるのも高ポイント!
7つの神殿の広場と5号神殿
7つの神殿の広場
「失われた世界」の大神殿を降りて、東へ歩くと現れるのが「7つの神殿の広場」。
広場の東側の基壇の上に小さな7つの神殿が並んで建てられていて、北側には3つの球技場、南側には入り口が3つある細長い神殿があります。
7つの神殿の広場の神殿
7つの神殿の広場
7つの神殿の広場に現存する建物は、700年頃の古典期後期の建物ですが、広場自体が造られたのは紀元前に遡るのだとのこと。
たくさんの背の高い木々に包まれた、観光客の姿の少ない静かな広場でした。
ジャングルの中に佇む遺跡群
7つの神殿の広場からジャングルの道を歩いてさらに東へ。
5号神殿へと向かいます。
5号神殿
こちらが「5号神殿」。
「5号神殿」は、550〜650年頃に造られた神殿で、現在残る形に建て替えられたのは700年前後であるとのこと。
基壇の角が丸みを帯びているのと、飾り屋根に雨の神の像が6体彫刻されているのが特徴。
ティカル遺跡で2番目に高い57mの高さがあり、以前は上に登ることができたそうなのですが、転落事故が起こったそうで、2012年から登頂禁止になっているのだとか。
残念ながらこういう鳥は見られませんでした。
「5号神殿」を抜け、ジャングルの道を歩いて、再び「グラン・プラサ」の方へ向かいます。
途中、こんな鳥の紹介案内板が!
これは、サンショクキムネオオハシという名前の鳥。
実際に見てみたかったですが、残念ながら出現せず・・・。
「グラン・プラサ」
グラン・プラサと1号神殿
再び「グラン・プラサ」に戻ってきました。
そろそろお昼時。入り口へと向かい、レストランでお食事することにしましょう〜。
レストラン、土産物屋、博物館など
ティカル遺跡内のレストラン
ガイドさんに案内されたのはこちらのレストラン。
入り口のビジターセンター近くにあった吹き抜けのお店です。
お客も誰もおらずガラガラで、ちょっと大丈夫かなと思いましたが、とりあえず注文。
レストランで注文したパスタ
注文したのは、カルボナーラとアラビアータ。
アメリカ大陸でのパスタは味が微妙なことが多いので心配しましたが、普通に美味しかったです。
料金は、コーラ2本とパスタ2種で合計120ケツァール(1,800円)
遺跡を歩き回り、暑さと疲労でかなりグロッキー状態だったので、冷たいコーラの甘さがほんと染み渡ります。
ティカル遺跡の模型と土産物屋さん
黄色い珍しい鳥が!
日本の協力で建てられた「ティカル国立公園文化遺産保存研究センター」
食後は、土産物屋を物色したり、ティカル遺跡の模型を眺めたり、3ヶ所ある博物館(ティカル博物館、石碑博物館、ティカル国立公園文化遺産保存研究センター)を回ったり・・・。
ちなみに、博物館ですが、ティカル博物館は場所がわからず見ることができず、石碑博物館とティカル国立公園文化遺産保存研究センターは内容的に物足りなかったので、微妙な感じになってしまいましたが・・・。
フローレスへ
ティカル遺跡からフローレスへと帰る途中、牛の行列に遭遇!
牛で大渋滞!
ティカル遺跡を後にし、再びガイドさんとその旦那さんの車に乗って、フローレスへと向かいます。
途中、道を走っていくと、いきなり牛の行列が出現!!
牛で大渋滞です!
ペテン・イツァ湖
ペテン・イツァ湖で泳ぐ青年たち
牛の渋滞を抜け、しばらく走ると右手にペテン・イツァ湖が見えてきました。
ガイドさんの旦那さん、景色が綺麗だということで、車を停めてくれました。
美しいペテン・イツァ湖の風景をしばし眺めます。
宿泊していた『Hotel Isla de Flores』に到着!
そして、ティカル遺跡を出発して約1時間。
車は宿泊していたフローレスの『Hotel Isla de Flores』に到着しました。
朝8時から夕方の17時まで、丸一日のティカル遺跡プライベートツアー。
世界遺産ティカル遺跡を満喫できた9時間でした★
日本人女性のガイドさんも、グアテマラ人ドライバーの旦那さんも、お二人ともとても親切でティカル遺跡をしっかりと案内してくれました。
グラシアス!!
ホテルの部屋のバルコニーから夕陽を眺めます。
ガイドさんたちとお別れしホテルの部屋に戻ると、ちょうど夕陽が沈むところでした。
部屋のバルコニーから見えた、ペテン・イツァ湖に沈む夕陽。
美しい、感動的な光景です。
翌日は、朝の飛行機で再び、アンティグアへと向かいます。
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