京王線幡ヶ谷駅から徒歩7分。六号通商店街を進んだ左手の建物の2階に『エメラダ』があります。
2022年9月号の dancyu に曲がり営業ながら特集記事が組まれ、カレーマニアやインド料理好きの間で密かに語り継がれていたお店『エメラダ』
2025年に幡ヶ谷に実店舗オープンしたということで、行ってみることにしました。
『エメラダ』の外観と店内の雰囲気

こちらが、『エメラダ』の入り口です。
「SPICE CULTURE TABLE」と書かれています。
『エメラダ』は、一般的な「インド料理店」というよりも、南インド料理、パキスタン料理、ビリヤニ、さらには店主自身の思想や研究を反映した創作スパイス料理を提供するお店。
店主さんが自身の note や クラウドファウンディングの募集ページで公表している経歴によると、もともと料理人としてのキャリアを積んだわけではなく、料理未経験に近い状態から2017年に福岡で間借りカレー店を始め、そこから独学で料理を研究し、自らの感覚や哲学を言語化しながら独自のスタイルを築いていったのだそう。
コロナ禍の2020年には拠点を京都に移し、アイスクリームの専門家や、パンやうどんの名店など様々なスペシャリストたちとコラボ。
2022年以降は東京に進出し、イベント出店をメインに活動していましたが、今回、クラウドファウンディングで資金を募り、初の実店舗出店となったのだそう。
階段を上って2階へ。入り口には目立った案内表示は無く、一見客には少し入りづらい雰囲気もありますが、扉を開けて店内へ。
店内はちょっと薄暗いバー的な雰囲気。
部屋の真ん中に大きな円卓が一台のみ置かれており、お客は必ず相席することになります。座席は7席ほど。
訪問した時間は平日のディナータイム。お客さんは3人組がひと組おりました。
スタッフは店主さん兄弟のツーオペです。
お店に入ると、店主さんが柔和な笑顔で席に案内してくれました。
『エメラダ』のメニューと注文方法
『エメラダ』には、メニュー表の提示は無く、その日の料理は口頭で伝えられ、金額の明示もありません。
何も知らないで来店すると面食らうかと思いますが、事前にネットで情報を得た上で、料金は2人で一万円程度と当たりをつけ、後は流れに任せることにしました。
口頭で伝えられた本日の料理は「ラムニハリ」「チキンニハリ」「マトンキーマ」の3種。主食として「ライス」と「チャパティ」を選べるとのこと。
それでもって今回は、2人で「ラムニハリ」と「マトンキーマ」をチョイス。主食は「ライス」と「チャパティ」の両方をオーダーすることに。
ドリンクは数種類の中から「クラフトコーラ」と「ローズラッシー」を選択。
注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
クラフトコーラとローズラッシー


まずは、お飲み物。
「クラフトコーラ」と「ローズラッシー」です。
スパイスなどの素材を独自のセンスで配合したという自家製クラフトコーラがかなり美味しい。
量が少なめですが、ローズの香りが上品な塩梅のローズラッシーも良いお味。
ドリンクをちびちびと飲んでいると、しばらくしてからお料理が運ばれてきました。
ちなみに、注文してから料理が到着したのは30分以上経った頃。
それくらい掛かることを想定し、気長にゆっくりと待つことが肝要です。

それでもって、こちらが今回頼んだお料理。
メインのカレー「ラムニハリ」「マトンキーマ」と、主食の「ライス」「チャパティ」2人分です。
ラムニハリのカルパシの仄かな香り。マトンキーマのミントの爽やかな香り。焼き立てのチャパティの芳しい香り。
食欲そそられます。
さっそく、いただきましょう〜♪
ラムニハリ

「ラムニハリ」
赤み掛かった茶色のグレイビーの上に、ドカッと載った骨付きのラム肉。グリーンのパクチーがハラリと散らされています。
まるでアート作品のような美しいビジュアル。
ラム肉は骨からほろほろとほぐれ、とろけるように柔らか。
グレイビーは適度な酸味と辛味が効いており、カルパシが上品に効いています。
ひと口食べただけで、試行錯誤を繰り返し、丁寧に作られたことがわかる完成度の高いお味。
これは、絶品です♪

さらに、添えられたカットレモンや針生姜、微塵切りの玉ねぎ、細切りの青唐辛子を加えると、それぞれ小気味の良い味変が楽しめます。
チャパティやライスとの相性も抜群!
マトンキーマ

「マトンキーマ」
まず、トッピングされた大きめの葉のミントの香りがすごい!
マトンの旨味の凝縮されたキーマはジューシーで、ミントとのマッチングがたまりません。
フレッシュな生のグリンピースも良いアクセントを効かせています。
これまた抜群の美味しさ♪
ライスとチャパティ

主食の「ライス」は、サーブされる際に店主さんがギーをかなり大量にトッピングしました。
掛ける量が多過ぎるような気もしましたが、それは杞憂でした。
ギーのオイリー感はしつこくなく、むしろ、その多めの量がほど良いバランス。
ブラックペッパーやクミンのホールの風味がいい塩梅にパラパラとしたお米の食感に変化を加えています。

焼き立ての「チャパティ」は、円形にふっくらと焼き上げられ、焼き色も完璧。
これほど、綺麗なチャパティはなかなか見掛けません。
食感も柔らか且つ生地の粒子がきめ細やかで、時間を掛けて丁寧に捏ねられていることがわかります。
これまで食べたベストに近いチャパティかも。

いただいた「ラムニハリ」と「マトンキーマ」。「ライス」と「チャパティ」
まさに絶品の美味しさ♪
至福のディナーを堪能しました。
チャイとアイスクリーム

食後のお飲み物は「チャイ」を注文。
綺麗な泡立ち具合。茶葉の風味やミルク感、甘さもほど良く、美味しいチャイ。
スパイシーな食後の後で、ホッとひと息。

チャイと一緒に「アイスクリーム」もいただきました。
このアイスクリームは、京都のアイスクリームの専門家「ピカロアイス」と共同開発したアイスだそうで、ラムニハリに使われているスパイス「カルパシ」が使用されているのだそう。
驚くほど滑らか且つ上品なアイスクリームの食感に、カルパシの仄かな香りが効いていて、うっとりするような美味しさ♪
食後の良いお口直しとなりました!

幡ヶ谷にある、インド料理をメインとした創作スパイス料理のお店『エメラダ』
店主の思想や研究を反映したお料理は、圧倒的な完成度の高さ。
いただいた「ラムニハリ」「マトンキーマ」や「チャパティ」は、これまでいただいたことのない個性とこだわりが感じられ、絶品の美味しさでした。
ぜひ、次回はコースメニューのミールスをいただいてみたいです。
『エメラダ』の地図・アクセス・営業時間
北インド料理・西インド料理店











