世界でカップ麺と言えば、日清食品のカップヌードル「CUP NOODLE」(日本国外では「CUP NOODLES」)
1971年に発売された世界初のカップ麺で、現在では世界80か国で販売され、その累計販売数は310億食(2011年)を超えているそうです!
「シーフード味」や「カレー味」を始め、最近では「トムヤムクンヌードル」や「チリトマトヌードル」など、バラエティーに富んだラインナップが販売されていますが、日本での売れ線は、ダントツで「しょうゆ味」★
やっぱり、日本人、しょうゆの味が一番しっくりくるんですね〜。
同じように、世界各国のカップヌードルも、それぞれ売れ線が違っていて、日清食品も各国に合わせたローカライズを行っている様子。
例えば、ドイツのカップヌードルはブイヨンが入っていたり、インドのカップヌードルはマサラ味だったり、メキシコのカップヌードルはチリ味だったり。
今回、ご紹介するのは、タイのカップヌードル。
タイのカップヌードルは、かなりバラエティーに富んでいるんです!
タイのカップヌードル5種類を食べ比べ
どどーん!
タイのカップヌードル5種類です。
タイの日清のホームページを見ると、現在タイで売られているカップヌードルは6種類ある様子。
そのうち、今回購入したのは、
- Tom Yum Jey Flavour
- Minced Pork Flavour
- Tom Yum Shrimp Sabb Flavour
- Seafood Creamy Flavour
- Mushroom Jey Flavour
の5種類。
もう1種類の、Moo Manao Flavour は、今回は発見することが出来ませんでした(ちなみに、Moo Manao Flavour は、水色のパッケージ)。
パッケージデザインは、日本のカップヌードルに比べるとかなりカラフル。原色を多用した色使いです。
カップの下の方に、お料理の写真が掲載されていて、日本のトムヤムクンヌードルのようなデザイン。
文字表記は、表がタイ語表記で、裏が英語表記です。
見てください!
彩り鮮やかなタイカップヌードル5種。
水色のムーマナオフレーバーがないことがつくづく惜しい。
前回、シンガポールの現地でカップヌードルを5種類購入し、いただきましたが、なかなかバラエティーに富んだ味わいで、シンガポールのミクスチャー文化を楽しむことができました★
シンガポールのカップヌードルの記事はこちら→シンガポールで買った日清食品の「カップヌードル」5種類を食べ比べ!
果たして、タイのカップヌードルのお味はどうなのか、さっそく食べてみましょう〜!
TOM YUM JEY FLAVOUR(トムヤムジェイ味)
まずは、「TOM YUM JEY FLAVOUR(トムヤムジェイ味)」から。
辛みと酸味が混じり合ったタイ料理の代表的なスープ「トムヤム」をベースにしたカップヌードルです。
赤と黄色のインパクトだけはあるパッケージが目を引きます。
日本でも「トムヤムクンヌードル」がヒットしていますが、こちらは「クン(エビ)」ではなくて、「ジェイ」
で、「ジェイ」って何なの?ってことなんですが、調べてみたところ、「ジェイ」は、肉や魚を使っていないベジタリアン向けの食品を意味する言葉なのだとか。
ロゴの横に「齋」のマークがありますが、これを「ジェイ」と読むのだそうです。
さて、フタを開けてみると、海外のカップヌードルではお馴染みの折りたたみ式フォークと、麺の後ろに隠れて別添えのトムヤムソースが付いていました。
かやくの量は日本のものに比べてかなり少なめ。そして、麺の量も少なめ。
同じアジアのカップヌードルでもシンガポールのものはかやくが結構入っていたので、ちょっとチープな印象です。
さて、お味は?というと、
お味は、しっかりとトムヤムしてました〜。
酸っぱ辛いこのトムヤムスープがあるだけで、トムヤム好きとしては満足満足!
だけど、具材も少ないし、麺も日本のようにしっかりした食感がないし、何より「ジェイ」なのでエビの旨みがないしで、ちょっと物足りない印象。
日本の「トムヤムクンヌードル」の方が数倍美味しいです。
MINCED PORK FLAVOUR(ミンスドポーク味)
お次は、「MINCED PORK FLAVOUR(ミンスドポーク味)」
「MINCED PORK」とは、豚の挽肉のこと。
タイ料理に「MINCED PORK」があるのかわかりませんが、パッケージの写真を見ると、豚肉の肉団子と野菜が入ったスープの様子。
パッケージはグリーンでシックな感じ。辛くはなさそうです。
フタを開けてみると、こちらも折りたたみ式フォークと別添えのソースが入っていました。
そして、先ほどと同じく、かやくも麺も少なめ。
タイの人は小食なのか、それとも量よりも値段の安さの方が求められるのか・・・。
ちなみに、別添えのソースは、焦がしニンニクオイルのようです。
さあ、お味です。
この「MINCED PORK FLAVOUR(ミンスドポーク味)」、予想に反してなかなかイケました★
焦がしニンニクオイルのニンニク風味がかなり効いていて、ニンニク感はありながらも意外とさっぱりといただける感じ。
具材も「TOM YUM JEY FLAVOUR(トムヤムジェイ味)」よりも多めで、食べ応えがあります。
タイ料理っぽさはあまりありませんでしたが・・・
TOM YUM SHRIMP SABB FLAVOUR(トムヤムシュリンプサーブ味)
そして、「TOM YUM SHRIMP SABB FLAVOUR(トムヤムシュリンプサーブ味)」
このトムヤムシュリンプサーブ味は、2016年5月に行われた「世界のカップヌードル総選挙」でタイ代表としてエントリーしていた商品のひとつ(もう一つはムーマナオ味)。
「世界のカップヌードル総選挙」では、“タイ日清売上No.1!王道の味 濃厚トムヤムクン”と紹介されていました。
なぜ、トムヤムクンではなく、トムヤムシュリンプなのか、“SABB”とはどういう意味なのか、などなど、いろいろ謎がありますが、“タイ日清売上No.1!”というのは期待が持てます★
フタを開けると、こちらも別添えトムヤムペーストが入っていました!
そして、かやく、麺が少なめ。シュリンプなのでエビがごろっとしているかな〜と少し期待しましたが、案の定小さめのエビが2個くらいのみ。
お味はと言うと、
まずまず美味しい。
酸味と辛みの合わさったスープの味はトムヤム感あり!
日本の「トムヤムクンヌードル」よりも辛さは強いです。
ベジ仕様の「TOM YUM JEY FLAVOUR(トムヤムジェイ味)」に比べてエビの旨味があるせいか、味が立体的な感じ。
だけど、やっぱり、具材の質と量、スープの旨味、麺のコシなど含め、日本の「トムヤムクンヌードル」の方が美味しいです。
日本のトムヤムクンヌードルの記事はこちら→うまいと評判のトムヤムクンヌードル食べてみた!
SEAFOOD CREAMY FLAVOUR(シーフードクリーミー味)
こちらは、「SEAFOOD CREAMY FLAVOUR(シーフードクリーミー味)」
藍色のパッケージがお洒落な感じ。
タイには、以前「シーフードヌードル」があったそうですが、それが販売中止になり、代わりにこの「シーフードクリーミー味」が登場した様子。
この「シーフードクリーミー味」、別添えのソースは入っていません。
具材、麺の量は他のタイカップヌードルと同じでかなり少なめ。
お味ですが、日本の「シーフードヌードル」にかなり似ている味。
まあまあ美味しい。
「シーフードヌードル」の味を薄めにして、具材と麺の量を少なくして、麺をコシのない丸麺にした、日本の「シーフードヌードル」をグレードダウンさせたようなヌードルです。
辛さもタイっぽさもほとんどないです。
ただし、この「シーフードクリーミー味」、タイ在住の日本人には、辛くもなくタイの独特のハーブ感もない日本っぽいカップヌードルを現地タイでいただけるとあって、なかなか評判が良いとのこと。
MUSHROOM JEY FLAVOUR(マッシュルームジェイ味)
ラストにいただくのが、「MUSHROOM JEY FLAVOUR(マッシュルームジェイ味)」
最初に食べた「TOM YUM JEY FLAVOUR(トムヤムジェイ味)」と同じで、「齋(ジェイ)」のマークが入ったベジタリアン向けのヌードルです。
マッシュルームジェイ味なので、キノコ(椎茸)が入っています。
フタを開けた図は、ほかのタイカップヌードルと似たり寄ったり。
この「MUSHROOM JEY FLAVOUR(マッシュルームジェイ味)」は、別添えソースは付いていませんでした。
お味はと言うと、う〜ん、「齋(ジェイ)」のためお肉やお魚の旨みがないし、トムヤムのような酸っぱさ、辛さもなく、薄味だし、具材も少ないし、タイっぽさがあるわけでもないし・・・。
不味くはないんだけど、う〜ん、イマイチです。
タイの「カップヌードル」の食べ比べ。
前回いただいたシンガポールのカップヌードルに比べ、味のバリエーション、オリジナリティー、美味しさともに一段落ちる印象でした。
けれども、タイのカップヌードルのお値段は、15バーツ(約52円)。
シンガポールのカップヌードルのお値段は、1.5シンガポールドル(約125円)、日本のカップヌードルのお値段は、180円。
タイのカップヌードル、圧倒的に安い!
お値段も考慮すると、タイのカップヌードルもなかなかいいんじゃないかと思えてきました。
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