インド北部。カシミールの夏の主都「シュリーナガル」
ハウスボートで1泊した後、市内の陸上のホテルへ移動。ランチでワズワンを食べ、その後、旧市街を散策。モスクをメインに巡りました。
今回は、下記を中心にご紹介します。
- 「Ahdoos Restaurant」のワズワン
- シュリーナガル旧市街散策
- ジャマー・マスジッド
- シャー・ハマダーン・モスク
前回の記事は↓
https://search-ethnic.com/travel/floating_market/
ハウスボートから市内のホテルへ

朝10時頃、宿泊していたハウスボート「Moustache Houseboat Srinagar」をチェックアウト。
シュリーナガル市内のホテルに移るため、シカラに乗って出発地点の船着場「ガート17」へと向かいます。

10分ほどでガート17が見えてきました。

ここで、お世話になった船頭さんとお別れ。シカラに揺られてのダル湖遊覧、夜明け前の水上マーケット見学。貴重な時間を体験させてくれて感謝です!
シカラを降り、リキシャで移動先のホテルへ。
リキシャはすぐに捕まり、15分ほどで移動先のホテル「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」
に到着しました。
4つ星の高級ホテル「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」

の外観
こちらが、「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」
の外観。
4つ星の高級ホテルでダル湖や街の中心地であるラル・チョウクに近く、アクセスは抜群。
このホテルを拠点として旧市街を見て回ります。

「ラディソン・シュリーナガル」は、カシミール渓谷に初めて進出したラディソンブランドのホテルです。
なお、シュリーナガルには別に「Radisson Collection Hotel & Spa, Riverfront Srinagar」というホテルもあります。こちらはジェラム川沿いにある別施設なので、混同しないよう注意が必要です。

チェックインを済ませ客室へ。
ホテルの内部は吹き抜けになっています。
1階にはレストランがあり、後日、ここでコーヒーを飲みました。
レストランでは、インド料理、カシミール地方料理、中華料理などが提供されているようです。

「ラディソン・シュリーナガル」の客室です。
若干狭めですが、国際的なラディソングループのホテルなので快適さは申し分無し。
何よりWifiがサクサク繋がるのが嬉しい♪


バスルームの使い勝手も良好。熱いホットシャワーが気持ちいい♪

疲労が溜まりやすく、体調を崩すことも多いインドの旅行。
体調管理のためにも、少々お値段は高くてもしっかりと休息できるホテルに宿泊するのがお勧めです。
その点で、「ラディソン・シュリーナガル」は、かなり満足できるホテルでした。
「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」の詳細
シュリーナガルの中心部に位置する「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」
は、4つ星の高級ホテル。ダル湖や商業の中心地であるラル・チョウクに近く、アクセスは抜群。
- 住所:11, MA Road, Kashmir Golf Course, Nohata, Srinagar, Jammu and Kashmir 190001
- 電話番号:+911942484000
- チェックイン時間: 14:00 チェックアウト時間: 12:00
「AHDOO’S(アードゥーズ)」でワズワンを食べる

ランチは、カシミールの伝統料理、とりわけ宮廷料理の流れをくむ「ワズワン(Wazwan)」を味わえることで知られる老舗レストラン「AHDOO’S(アードゥーズ)」に行きました。
場所は旧市街「ラル・チョウク」へと繋がるシュリーナガルのメインストリートのひとつ「レジデンシーロード」から少し入ったところ。
ホテルからは歩いて15分ほどです。

「AHDOO’S(アードゥーズ)」の創業は1918年。当初はベーカリーとして始まりましたが、1921年にレストランをオープン。
婚礼や祝宴で提供されていた「ワズワン」を、一般の客がレストランで食べられるようにした先駆的な店とされています。
また、1989年以降のカシミール紛争が激化した時代にも営業を続けたことでも知られ、治安悪化によって多くのホテルが休業するなか、AHDOO’S はジャーナリストや政府関係者などの宿泊・食事の拠点となったそうです。


いただいたのは、ワズワンの料理を自分で組み合わせる 「Make Your Own Trami」 というセット。
米飯の上に盛られる基本の肉料理3品(メティ・マーズ、カバブ、タバク・マーズ)に、選択式の肉料理3品、野菜料理1品を組み合わせる構成です。
選んだ料理は下記(2人分)。
- リスタ(赤いグレイビーで煮込んだ羊肉団子)
- グシュタバ(ヨーグルトベースの白っぽいソースで煮込む羊肉団子)
- ヤクニ(ヨーグルトと香辛料による比較的穏やかな煮込み)
- ローガンジョシュ(カシミールチリの色と香りが特徴の羊肉煮込み)
- ミルチ・コルマ(カシミール唐辛子を効かせた濃厚な肉料理)
- ラハビ・カバブ(トマトとヨーグルトで煮込む舟形に整形した羊肉団子)
- カシミーリー・サーグ(ハークという青菜の煮込み)
- バム・シュント(マルメロを使った煮込み料理。季節限定)
お味は、衝撃的な美味しさでした!
どのお料理もグレイビーが秀逸。スパイス感と酸味と肉の旨みが合わさった複雑なお味で、それぞれ個性的。初めて味わう味も多かったです。
特に美味しかったのが、舟形をした適度に柔らかな羊肉団子が入った「ラハビ・カバブ」。このグレイビーが最高でした♪
詳細は下記の記事をご覧ください↓
シュリーナガルの中心街「ラル・チョウク(Lal Chowk)」

「AHDOO’S(アードゥーズ)」で充実のランチを食べた後は、メインストリートである「レジデンシーロード」を歩いて街の中心「ラル・チョウク」へ。

しばらく進むと、時計塔「ガンタ・ガール (Ghanta Ghar)」が見えてきました。
時計塔が建設されたのは1979年頃。「ラル・チョウク(赤の広場)」の中心にあり、当初は企業の広告塔として建てられたのだそう。
1989年以降、カシミールで武装闘争が激化すると、ラル・チョウクは抗議活動や政治的対立の舞台となり、時計塔はインドへの帰属を主張する人々と、独立やパキスタンへの帰属を求める人々の対立を象徴する場所になりました。
その後、2023年に時計塔は改修され、周辺のラル・チョウクも綺麗に整備されます。
インド政府側は、改修されたラール・チョークを平和と正常化、経済発展の象徴として位置付けていますが、カシミールをめぐる政治的問題が解決されたわけではありません。
時計塔の周囲には他の場所にも増して多くの兵士がおり、装甲車の姿も見えました。



時計塔からさらに西へと進み、アミラ・カダル橋を渡ると、周囲に木造建築が建ち並ぶ広場がありました。
この界隈はさらに下町チックな雰囲気で、地元の人御用達のバザールという感じ。ローカルな屋台もたくさん並んでいます。
さっそく、界隈の路地を散策。

まず、広場からすぐの所にある、一番賑わっているメインの路地。
この雑踏、この雰囲気。建ち並ぶ建物も、売られている商品も、歩いている人の要望も、どことなく中央アジアや中東的な空気が感じられます。







スパイス、野菜、ザクロやバナナなどのフルーツ、揚げ物、カシミールのソウルフード「ナドル(蓮根)」。様々な屋台が並びます。
店も多く、人も多く、かなりの賑わいなのですが、同じく賑やかだったオールドデリーの雑踏と比べると、どことなく落ち着いているように感じられるのです。
人の違いでしょうか?


屋台の中で特にインパクトがあったのが、写真の「ハルワ・パラタ」の屋台。
「ハルワ・パラタ」とは、揚げた巨大なパラタの中に甘いハルワを包んだ屋台スイーツ。
大きな鍋で揚げる様子が面白い。
後日、食べたので後ほどご紹介します。
「Sarah city centre」で休憩

さらに西へと進むと、大通り沿いに「Sarah city centre」というモールがあったので、ここでトイレに立ち寄りがてらカフェ休憩。

「Sarah city centre」は、昔ながらの少し古びたローカルなモール。
館内は吹き抜けになっています。


モールの1階のロビー部分にカフェがあったので、ここでひと休み。
建物の中に小さな建物があるような、面白い形のカフェです。


コーヒーは一杯100ルピー。味はパッとしませんでしたが、ひと息つけました。
店内では地元のおじさんたちが談笑。
ジャマー・マスジッド(Jamia Masjid)

さて、ひと休みした後、出発です。
リキシャに乗って、旧市街にあるシュリーナガルを代表するモスク2箇所を見に行きます。

まず、始めに訪れたのが「ジャマー・マスジッド」
「Sarah city centre」からは15分ほど。運賃は150ルピーでした。

シュリーナガル旧市街、ノウハッタ(Nowhatta)地区にある「ジャマー・マスジッド(Jamia Masjid Srinagar) 」は、15世紀初頭に創建されたカシミールを代表する歴史的モスクです。
デリーのジャマー・マスジッドをはじめ、インド各地にあるムガル様式のモスクとは大きく異なり、カシミール独特の木造建築と、中央アジア・ペルシャの影響を受けた建築様式が融合していることが最大の特徴です。
さらに、このモスクは単なる宗教施設ではありません。600年以上にわたり、カシミールのイスラム文化、地域社会、政治運動の中心的な舞台となってきました。

ジャマー・マスジッドは、現在も礼拝に使われている現役のモスクです。
入場は無料でイスラム教徒でなくても自由に入れますが、観光客の立ち入りは礼拝や治安上の規制によって制限される場合があります。
ジャマー・マスジッドは、中央に屋根のない中庭を置き、その四方に屋根付きの礼拝空間を配置する「四イーワーン式」と呼ばれるペルシャ系のモスク建築の構成を採用しています。
敷地の広さは約38,000㎡あり、約33,000人が一度に礼拝できるのだとか。

このモスクを訪れて最も印象に残るのは、礼拝空間に林立する巨大な木製の柱でしょう。その数は 378本。
柱には、ヒマラヤ地域に自生するデオダール(ヒマラヤスギ)が使用されています。
デオダールはカシミールの伝統建築で重要な木材です。耐久性が高く、比較的加工しやすいという特徴があります。
柱の多くは一本の木の幹から作られており、天井の重量を支えています。
内部に入ると、規則正しく並ぶ柱が奥へ奥へと続き、まるで木造の森林のように感じられます。


礼拝空間には、臙脂色をベースとしたカシミール絨毯が敷き詰められています。
この長方形の区割りひとつひとつが個人それぞれの礼拝場所となります。
金曜礼拝の際には、この区割りがすべて人で埋め尽くされるのでしょう。
イスラム教徒でない者はその場に居合わせることはできませんが、そんな光景も見てみたいものです。

ジャマー・マスジッドのもう一つの特徴が、四方に設けられた巨大な屋根付きの塔状構造です。
一般的なインドのモスクに見られる丸いドームや細長いミナレットとは異なり、屋根は何層にも重なるピラミッド状になっています。
これはカシミールの伝統的な木造宗教建築に見られる形式です。
カシミールは雪が多い気候のため、傾斜屋根を持つ建築が発達し、良質な木材が豊富に入手できるため、木造建築が発達したのです。

ジャマー・マスジッドが建設されたのは、14世紀末から15世紀初頭にかけてのことです。
当時のカシミールを統治していたのは、イスラム王朝のシャー・ミール朝(Shah Mir Dynasty)でした。
建設を命じたのは、第6代君主にあたるスルタン・シカンダル(在位1389〜1413年)です。1394年頃に着工し、1402年頃に完成したとされています。
この時代、カシミールではペルシャや中央アジアから訪れたスーフィー聖者や宗教学者の影響により、イスラム教が広まっていました。
特に重要な人物が、ペルシャ系のスーフィー聖者ミール・サイイド・アリー・ハマダーニー(Mir Sayyid Ali Hamadani)です。
彼とその後継者たちは、宗教だけでなく、ペルシャ文化、手工芸、建築、学問などにも大きな影響を与えました。
ジャマー・マスジッドの建設には、彼の息子ミール・ムハンマド・ハマダーニーの影響があったと伝えられています。
15世紀半ば、シカンダルの息子であるスルタン・ザイン・ウル・アービディーン(Zain-ul-Abidin、在位1420〜1470年)の時代に、モスクは拡張されました。
彼は「ブドシャー(Budshah=偉大な王)」という愛称で知られ、カシミール史において文化振興や宗教的寛容と結びつけて語られる君主です。
その治世には、絨毯、木工、紙細工、ショールなどの工芸が発展しました。
ジャマー・マスジッドもまた、カシミールの都市文化の中心的な建築物として発展していきます。



現在の建物は、15世紀当時のものが完全に残っているわけではありません。
木材を多用する構造のため、歴史上、幾度も火災に見舞われています。
特筆すべきなのは、繰り返し再建されながらも、当初の建築構成が大きく変更されなかったことです。
そのため、現在でもムガル帝国以前のカシミール建築の特徴を観察できます。

ジャマー・マスジッドの歴史を理解するうえで、避けて通れないのがカシミールの政治問題。
このモスクは、礼拝だけでなく、政治的な集会や抗議活動の舞台にもなってきました。
2019年、インド政府がジャンムー・カシミール州の特別自治権を撤廃して以降、モスク周辺では厳しい治安措置が実施されることがありました。
2026年3月にも、ラマダン期間中の礼拝をめぐって制限が報じられています。
ジャマー・マスジッドは現在も、カシミールにおける宗教的アイデンティティーと政治的緊張を象徴する場所なのです。

シュリーナガルの「ジャマー・マスジッド」。かなり見応えがあり、そして、とても心地良い空間でした。
礼拝堂の絨毯の上に座り、祈る人々の様子を観察したり、中庭を見渡せる石段に腰掛け、モスクの傾斜屋根や遠くに見える「ハリ・パルバット砦」を眺めたり。
ジャマー・マスジッドでゆったりしたひと時を過ごした後、もうひとつの目的のモスク「シャー・ハマダーン・モスク」へと向かいます。
シャー・ハマダーン・モスク(Shah-e-Hamdan Mosque)

「シャー・ハマダーン・モスク」へは、リキシャで10分ほど。
時刻は午後4時過ぎ。午後のアザーン「アスル」が聴こえる時間帯です。

「シャー・ハマダーン・モスク(Shah-e-Hamdan Mosque)」は、シュリーナガル旧市街のジェラム川沿いにあるモスク。創建は1395年。
カシミール地方で最も古く、カシミール独自の伝統的な木造建築の最高傑作として広く知られているモスクです。
正式には「カーンカー・エ・マウラー(Khanqah-e-Moula)」と呼ばれています。
このモスクは単なるモスクではなく、スーフィズム(イスラム神秘主義)の精神的指導者を中心とした宗教施設「カーンカー(Khanqah)」でもあります。

モスクの名称の由来は、14世紀生きたイスラム神秘主義の思想家・宗教指導者「ミール・サイイド・アリー・ハマダーニー(Mir Sayyid Ali Hamadani)」
彼は14世紀後半、カシミールを複数回訪れ、イスラム教の布教に大きな役割を果たしました。
ハマダーニーについて特に興味深いのは、宗教だけでなく、カシミールの工芸や産業の発展にも貢献したと伝えられていることです。
伝承では、彼は数百人の学者や職人を伴ってカシミールを訪れ、ショールや織り物の製作、絨毯織り、ペーパーマッシュ、木彫り、書道や装飾芸術などの技術の普及に影響を与えたとされています。


モスクの敷地に入ると、参道にはコーランや数珠、ムスリムの帽子などが並べられていました。
ここが「カーンカー」だということがあるのでしょう。
一般的なモスクが集団礼拝を中心とするのに対し、カーンカーは信仰の教育や宗教的共同体の形成に重点を置いています。

「シャー・ハマダーン・モスク」の正面入り口です。
このモスクは、とても神聖な巡礼地であるため、モスクの内部(お堂の中)に入れるのはイスラム教徒のみに制限されています。
モスク内部は、壁面や天井などに花模様、植物文様、幾何学文様が描かれていて、写真で見ると大変美しいのですが、仕方ありません。





内部には入ることはできないものの、モスクの壁面の装飾も素晴らしいものでした。
モスクの入口を彩るのは、カシミールの伝統工芸ペーパーマッシュにも用いられる「ナカーシー」と呼ばれる細密な彩色装飾。花瓶に生けられた色鮮やかな花々や、幾何学模様、植物文様がアーチや柱、壁面を埋め尽くしています。
木彫りと彩色が一体となった装飾には、ペルシア文化とカシミールの伝統工芸の融合を見ることができます。

ここて、気付いたことが!
モスクの敷地に入る前から午後のアザーン「アスル」が聴こえていたのですが、聴こえてくるアザーンの声の抑揚と、上の写真に写っている入り口横に立っている男性の動きがよく見るとシンクロしている!
あの方が周囲に響き渡っているアザーンを唱えている人「ムアッジン」だったのです!
動画もご覧ください↓
イスラム教では、1日5回(シーア派は3回)、礼拝の呼び掛け「アザーン」が行われます。
- ファジュル(夜明け前の礼拝):夜明けから日の出まで
- ズフル(昼の礼拝):正午を過ぎてから(太陽が真南を過ぎた後)
- アスル(午後の礼拝):ズフルの後、日没までの間
- マグリブ(日没時の礼拝):日没直後
- イシャー(夜の礼拝):空の赤みが消えた夜間
この5回の時間帯に、シュリーナガルの千を超えるモスクから一斉にアザーンの呼び声が発せられるのです。

アザーンを聴きながら、モスクの側面へと回ってみると、側面からは見事な木造のバルコニーの姿が見えました。


見てください。この素晴らしいバルコニー!
「シャー・ハマダーン・モスク」は、釘を一本も使わずに建てられているのだそう。
テラス部分の細かな彫刻も見事。工芸品のようなモスクです。



側面から奥へ。モスクを反時計回りにぐるりと回っていきます。
印象的な深緑色とカラフルな花や草木の模様。



「シャー・ハマダーン・モスク」、外観しか見ることが出来ませんでしたが、見応えのある素晴らしいモスクでした。
開放的で統一されたカラーリングの「ジャマー・マスジッド」と、カーンカーらしい閉じた雰囲気で色彩豊かな「シャー・ハマダーン・モスク」
そのコントラストも面白い。
旧市街を散策

「シャー・ハマダーン・モスク」を見た後は、モスク周辺の界隈を散策。





木造や煉瓦造りの建物が並ぶ渋い街並み。
渋すぎる老人がいる食器工房があったり、たくさんの鶏が檻に入れられて売られていたり、名物の蓮根スナック「ナドゥル・マンジュ」を売る揚げ物屋があったり。

こちらは、ベーカリー。
お客さんで賑わっていたので、入ってみました。

写真のパンは「ギルダ(Girda)」と呼ばれるものです。
ギルダは、表面に指先などでくぼみや模様をつけて焼くのが特徴です。外側は香ばしく、中は柔らかく、やや噛み応えがあります。

店内の棚やショーケースには、たくさんのパンやお菓子が並べられていました。

こちらは、カシミールのビスケット「カタイ(Katay)」
小麦粉、ギー、砂糖、カルダモン、アーモンドやピスタチオなどの木の実を使って作られる、サクサクとしたホロホロ食感の伝統的な焼き菓子です。
ひとつ、食べさせてもらいました。


こちらは、「クルチャ(Kulcha)」
クルチャは、ビスケットに似た食感や形をしたカシミール地方の伝統的なパン・焼き菓子です。
街角のチャイハネでよく売られており、朝食やティータイムにカワやヌーン・チャイと一緒に食べられます。ポピーシードやアーモンド、ピーナッツをトッピングしたものや、甘いもの・塩味のものがあります。

こちらは、通り沿いにあったパン屋。
カシミールの伝統的なパン職人は、カンドゥル(Kandur) と呼ばれます。パン屋はカンドゥル・ワーン(Kandur Waan)です。
シュリーナガルには、このようなカンドゥル・ワーンがたくさんあります。
カシミールでは、家庭で毎朝パンを焼くよりも、近所のパン屋で焼きたてを購入する文化が発達しました。
パン職人は早朝からタンドールに火を入れ、生地を窯の内壁に貼り付けて焼き上げます。
パンは様々な種類があり、焼く時間がそれぞれ違っているのだそう。

さて、旧市街を散策した後は一旦ホテルへ。リキシャに乗って向かいます(200ルピー)。
「カフェ・チベット」でチベット料理のディナー

宿泊している「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」
に戻り、ロビーで提供されていたスイカジュースを飲んでホッとひと息。
部屋で少し休んだ後、夕食を食べに出掛けます。

予定では、ラダック出身のチベット系の人々が集まるエリアに行き、チベット料理を食べようと思っていたのですが、夜ということもあるし、街の外れまで行った場合に帰りのアクセスに困る可能性があったので、近場で食べることにしました。
頭の中がチベット料理モードになっていたので、GoogleMapで探したところ、ありました!ホテルから歩いて行ける場所にチベット料理店が。


目的の店は雑居ビルが並ぶこの界隈。
かなりローカルな雰囲気です。


訪問したお店はこのお店。「カフェ・チベット」です。

カフェ・チベットの店内。
スタッフはチベット系と思われる男性が2人。お客さんは地元の若者が2組来店しました。


メニューには、モモやトゥクパ、テントゥク、チョウメン。シャプタ、ティンモなど、チベット系の料理が並びます。

それでもって頼んだのが、「Meat Steamed Momo」(200ルピー)と「Veg Thukpa Half」(170ルピー)の2品。
それほど特筆すべき味ではありませんでしたが、インドに来てからスパイスの効いた料理ばかり食べていたので、久々に食べた東洋風の味は新鮮に感じられました。


翌日は、シュリーナガルにいくつかあるムガル庭園のひとつ「ニシャット・ガーデン」を訪れ、午後は再び旧市街を散策します。

インド・シュリーナガルおすすめのホテル

シュリーナガルの中心部に位置する「ラディソン・シュリーナガル (Radisson Srinagar)」
は、4つ星の高級ホテル。ダル湖や商業の中心地であるラル・チョウクに近く、アクセスは抜群。
エアコン、液晶テレビ、ミニバー、ワークデスク、専用バスルームが備わった快適な部屋。屋外プール、スパ、ウェルネスセンター、スチームサウナなど、設備も充実しており、敷地内の「マアズバーン・ブハラ・レストラン(Maazbaan Bukhara Restaurant)」では、伝統的な郷土料理(カシミール料理)やインド料理をはじめ、多彩なメニューを楽しめます。
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