南インド、タミル・ナードゥ州の州都「チェンナイ」
街の中心部にあるR. A. Puram地区の賑やかなRamakrishna Mutt Rd沿いに、ノンベジ料理のお店『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』はあります。
このお店、狭いローカルな食堂でありながら、多数のメディアに紹介されているチェンナイでも有名なノンベジレストランで、遠方から多くの食通が訪れる人気店なのだそう。
渋すぎる佇まいのノンベジ食堂
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の外観
こちらが、『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の外観。
道路脇に立て看板がありますが、建物には店名も書かれていないので、お店の存在を事前に知らないと中に入るのが躊躇われる外観です。
それにしても、燻んだ黄色の壁と青い扉、黒光りした焼き器、無骨な換気扇、蛍光灯の滲んだ光。渋すぎる風情がたまりません。
店頭でドーサやパロタを焼くスタッフ
見るからに美味しそうなドーサとパロタ
店頭に置かれた焼き器で、スタッフがドーサとパロタを焼いていました。
薄くてサクッとして酸味のあるタミルのドーサ。美味しそうです♪
動画もご覧ください↓
さて、さっそくお店の中へと入っていきましょう〜。
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の店内
こちらが、『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の店内です。
店内空間は狭く、座席は10席程度しかありません。
訪問した時間は20時頃。お客さんは数人来店し、全て男性のおひとり様か2人組で、地元の常連っぽいおじさんもいれば、フーディーらしき今風の男性もいました。
壁の色や汚れ具合、壁に貼られた様々なもの等、いちいち味があります。
味わい深い、使い込まれた調理器具
外観だけでなく、店内の雰囲気も渋くていいです。
壁の色や汚れ具合、壁に貼られた様々なもの、棚に置かれた使い込まれた調理器具等、いちいち味があります。
上半身裸の店主と、薪を使う土製のかまど
手洗い場があり、奥には厨房が見えます。
手洗い場に手を洗いに行くと、奥に厨房が見えました。
上半身裸の店主が伝統的なかまどで調理をしているという有名な厨房。
少し見せてもらうことにしました。
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の厨房
店主R・ラジェンドランさん
こちらが、『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の厨房。
厨房に立っているのは、上半身裸、ズボンのみを着た店主R・ラジェンドランさんです。
The NEWS Minute の記事によると、1977年にラジェンドランさんが開いたこのお店、当初は「Arunagiri Hotel」という名前で呼ばれていましたが、そのうち、上半身裸ズボンのみを着た店主のいでたちが店の象徴であると人々に捉えられるようになり、最終的にお店は、現在の「Trouser Kadai(ズボン カダイ)」へと改名されたのだとのこと。
伝統的な土製のかまどで、薪の炎によって調理しています。
店主ラジェンドランさんが調理をしています。
正面に見えるのは土製のかまど。オレンジ色の炎が見えます。燃料には薪が使われているのだそう。
昔ながらの調理法で料理を作り続けている貴重なお店です。
動画もご覧ください↓
さて、店名の由来ともなっている店主さんの姿と、昔ながらの土製のかまどを見た後、座席に戻って料理の注文です。
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』のメニュー
上の写真は、タミル語で書かれた店頭看板のメニューを英語に自動翻訳したもの。
ランチタイムは、ミールスが提供されていて、他にコーラ(肉団子)や、(羊の?)脳みそ、エビやサメなどの料理もあり。
ディナータイムは、ドーサやバンパロタがメインです。
それでもって、今回は「Chicken Bun Parotta」と「Mutton Bun Parotta」を頼むことにしました。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
チキン、マトン、鯖のグレイビーと硬めのバンパロタの相性が抜群!
テーブルの上に敷かれるバナナリーフ
注文を済ませると、すぐにテーブルの上にバナナリーフが敷かれました。
水を掛けて葉の上を洗い、お料理の到着を今か今かと待ちます。
焼きたての「パロタ」
いかにも美味しそうな焼き色
ほどなくして、「パロタ」が登場!
店頭の鉄板で焼かれていたものです。焼き立てで熱々ホカホカ♪
チキンとマトン。グレイビーも
続いて、チキンとマトンのカレーとグレイビーも運ばれてきました。
食欲をそそるビジュアル。見るからに美味しそうです♪
さっそく、いただきましょう〜!
「チキングレイビー」
「チキングレイビー」は、水分多めのオレンジ色のグレイビーの中に、骨付きのチキンがゴロゴロ。
詳細な味は忘れてしまったのですが、チキンが柔らかく、グレイビーは濃厚で辛さも効いていました。パロタとの相性は抜群!
「マトンスッカ」
「マトンスッカ」も美味しい♪
少し歯応えのある肉質とほど良いマトンの臭み。辛さも結構あり。後ろに見えるグレイビーも深みのある風味で美味。
めちゃくちゃ美味しい♪
チキンとマトンのバンパロタセット
硬めの「バンパロタ」がグレイビーと相性抜群
そして、硬めの「バンパロタ」がグレイビーとの相性抜群!
めちゃくちゃ美味しいです♪
魚のカレー
店員さんが、魚のカレーもあると言うので、追加でもらうことにしました。
ゴロっと入った魚の身。これはたぶん鯖です。
ずっしりと肉厚の鯖の食感。鯖特有の風味がスパイシーで酸味のあるグレイビーと絡んで、得も言われぬ美味しさ♪
鯖の出汁の効いたグレイビーをバンパロタに付けていただくのも最高!
バンパロタを1枚お代わり
「バンパロタ」が無くなってしまったので、1枚お代わり。
バンパロタを千切って3種のグレイビーを付けて、肉や魚を包みつつ賞味。
あっという間に完食!
ラッサム
食後は、コップに入った「ラッサム」がサーブされました。
さっぱりとした酸味と適度な辛さ。カレーリーフの香り。ノンベジ料理で脂ぎったお口の中をスッキリとさせてくれます。
グレイビー入りのバケツ
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』
チェンナイにあるノンベジ料理の名店『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』
渋すぎるお店の雰囲気や、薪を使った竈門で調理する上半身裸の店主さんの姿がインパクトのあるお店です。
いただいたチキングレイビーやマトンスッカ、鯖のカレーも美味しく、硬めのバンパロタと一緒にいただくとたまらない美味しさでした♪
ランチタイムのミールスも食べてみたいです。
『Trouser Kadai Restaurant(トロウザー・カーダイ)』の地図・営業時間
- 住所:107, 56, Ramakrishna Mutt Rd, Jeth Nagar, Raja Annamalai Puram, Chennai, Tamil Nadu 600028 インド
- 電話:+919884380470
- 営業時間:12:30~15:30 19:30~23:00
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