小田急江ノ島線南林間駅西口から徒歩1分。駅前ロータリーから北西に50mほど進んだ通りの角に、タイ料理のお店『イーサン食堂』があります。
お店のオープンは1993年と、かなりの老舗。タイ人の奥さんと日本人の旦那さんのご夫婦で切り盛りしているお店で、本場タイ現地の味を提供する、神奈川県内でも特に美味しいと評判のタイ料理店。
タイ国政府認定の「タイセレクト」や、食べログ100名店にも選ばれています。
『イーサン食堂』の外観と店内の雰囲気
こちらが、『イーサン食堂』の外観です。
落ち着いた茶色の外観。正面の「イーサン食堂」の文字が渋くていい感じ♪
店頭にはお料理がズラリと掲載されたメニューが貼られていました。
こちらは、ソムタムを撞く臼「クロック」でしょうか?
扉を開けて、さっそく店内へ。
こちらが、『イーサン食堂』の店内です。
店内空間は細長い形をしており、3つの部屋が縦に繋がっているような感じ。
奥行きがあって、意外と広いです。座席はテーブル席のみで合計40席。
訪問したのは遅めのディナータイム。お客さんは自分たち以外に、家族連れや年齢高めのカップルなど4組ほど来店していました。
地元の方が多い様子。
スタッフは、厨房で調理をしているタイ人の奥さんと、ホールで接客を担当している日本人のご主人のツーオペ。
Googleや食べログのクチコミには、ご主人の接客があまり良くないとの声がありましたが、言葉足らずだというだけで、普通に良い方でした。
ごちゃごちゃとした店内の風情。壁にはタイの写真もいくつか飾られていますが、登山好きだというご夫妻が登った山の風景写真や、登頂で撮った記念写真などがたくさん!
夫婦仲の良さが窺えます。
さて、座席に座ったところで、そろそろメニューを見てお料理を選びましょうか〜♪
『イーサン食堂』のメニュー
こちらが、『イーサン食堂』のメニューです。
メニューはかなり豊富。店名の通り、ラープやソムタム、トムセーブやガイヤーン、サイコーイサーンなど、イーサン(イサーン)地方の料理が多く並びますが、トムヤムやカオマンガイ、カオソイやプーパッポンカレーなど、タイ料理の有名どころはひと通り揃っている感じ。
それでもって、今回注文したのは↓のお料理。
- 「イサーンの腸詰(サイコーイサーン)」(1,100円)
- 「タイのもち米(カオニャオ)」(330円)
- 「牛モツ煮込みスープ(トムサーブ)」(1,100円)
- 「鶏ひき肉とモツの香草和え(ラープガイ)」(1,100円)
- 「激辛パパイヤサラダ(ソムタムイサーン)」(1,100円)
- 「揚げ春巻き(ポピアトー)」(770円)
イサーンのお店ということで、イサーン料理メインでのチョイス。
いずれも、名前を見ただけで美味しいと確信できる料理の数々です。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
「シンハービール」と「チャンビール」
まずは、お飲み物。
タイ王室に認められた唯一のビール「シンハービール」と、タイのシェアナンバーワンビール「チャーンビール」です。
すっきりとして飲みやすい。安定の美味しさ♪
ちなみに、メニューにはラオスのビール「ビアラオ」もあったのですが、この日は切らしているとのこと。
グビグビとビールを飲みながらお料理を待っていると、すぐに運ばれてきました。
イサーンの腸詰(サイコーイサーン)
「イサーンの腸詰(サイコーイサーン)」
豚ひき肉ともち米にニンニクや香辛料を加えたものを、こねて詰め、発酵させて作られる、タイ東北部イサーン地方発祥のソーセージです。
大好物の「サイコーイサーン」ですが、『イーサン食堂』の「サイコーイサーン」、めちゃくちゃ美味しい!
ほど良い柔らかさの腸詰は、ビビッドに酸味が効いていて脂分も適度。クリスピーなピーナッツや、シャキッとした生姜、ピリ辛い唐辛子、ザクザクした生キャベツなどと一緒にいただくと、絶品の域♪
ビールとの相性はドンピシャです★
イサーン地方の主食、「タイのもち米(カオニャオ)」もすぐに運ばれてきました。
「ガティップカオ」(カオニャオ容器)からカオニャオを取り分け、サイコーイサーンと共にいただきます♪
合わないわけがない「サイコーイサーン」と「カオニャオ」のマッチング。
ビールを飲みつつ、このコンビだけで延々と食べ続けられそうなほど美味♪
牛モツ煮込みスープ(トムサーブ)
続いて運ばれてきたのが、「牛モツ煮込みスープ(トムサーブ)」
「トムサーブ」は、生姜やレモングラス、パクチーなどのハーブやたっぷりのお野菜とモツを煮込んだ、イサーン地方生まれのスープ。
これがまた、超絶の美味しさ♪
スキッとした酸味のあるスープは、モツの旨味が溶け込んだ深みのあるお味。延々と飲み続けられそうな美味しさです。
ゴロゴロ入ったモツは、適度な柔らかさでスープの味が沁み込んでいます。
レモングラスや生姜、どっさりと盛られたパクチーのハーブ感もGood!
鶏ひき肉とモツの香草和え(ラープガイ)
お次は、「鶏ひき肉とモツの香草和え(ラープガイ)」
「ラープ」は、鶏や豚、牛などの挽肉をミントやこぶみかんの葉などのハーブや野菜、煎り米粉と和え、ナンプラーやライム、唐辛子で味付けしたイサーンを代表するサラダ。「ガイ」は鶏肉を意味します。
タイ料理屋に行ったら必ず注文してしまうラープですが、『イーサン食堂』の「ラープガイ」も抜群に美味でした♪
淡白な鶏ひき肉が煎り米粉の食感、ハーブの風味、ライムの酸味、唐辛子の辛味などによって、驚くほど変化に富んだ味わいに。
『イーサン食堂』の「ラープガイ」は、鶏ひき肉だけでなく、モツも入っていて、さらにバラエティを楽しめます。
もちろん、カオニャオとの相性も、ビールとのマッチングも最高!
激辛パパイヤサラダ(ソムタムイサーン)
最後の一品は、イサーン料理と言えばこれ!
「激辛パパイヤサラダ(ソムタムイサーン)」
パラーというタイ風アンチョビを入れた激辛ソムタム。イサーンでは「ソムタムパラー」と呼ばれるそうです。
ちなみに、イサーン現地では、プーという塩漬けにした沢蟹を入れた「ソムタムプー」や、パラーとプーが両方入った「ソムタムプーパラー」というものもあって人気なのですが、この「プー」、めちゃくちゃ旨いものの、タイ人でもお腹を壊すと恐れられている代物だそう。
『イーサン食堂』の「ソムタムイサーン」には、「プー」は入っていませんが、メニュー名にもある通り、とにかく激辛!
青パパイヤのほどよい硬さの食感に、パラーの発酵の旨味が効いていて美味しいのですが、数口食べるだけでお口の中が火事状態に(汗)
しかしながら美味しいので、ヒーヒー言いながらも賞味。
揚げ春巻き(ポピアトー)
ラストの一品はこちら。
「揚げ春巻き(ポピアトー)」
中国由来、ベトナム風の揚げ春巻きが「ポピアトー(ポピアトート)」。タイでも定番の一品です。
サクサクの皮の小ぶりの春巻きの中には、たくさんのビーフン、挽き肉、野菜が入っていて、酸っぱ辛いタレにつけていただくと、止まらなくなる美味しさ♪
さらに、これを口に含むと、ソムタムイサーンの激辛さが少し和らぐ感じがして、思いがけずに良い助っ人となってくれました★
『イーサン食堂』の絶品イサーン料理の数々。
大満足♪
ココナッツアイスとマンゴーシャーベットの盛り合わせ
食後のデザートは、「ココナッツアイスとマンゴーシャーベットの盛り合わせ」をいただきました。
最初、タイのお汁粉(ボアロイ)を頼んだものの、この日は切らしているとのことだったので、こちらをチョイス。
ココナッツの甘味とマンゴーの酸味。安定の美味しさ♪
激辛プリッキーヌで火照ったお口を優しく癒してくれます。
神奈川県大和市、南林間にあるタイ料理のお店『イーサン食堂』
タイ人と日本人の夫婦が提供するタイ・イサーン料理は、どのお料理も絶品♪
ビビッドに酸味が効いていて脂分も適度な「サイコーイサーン」、スキッとした酸味とモツの旨味が溶け込んだ深みのある「トムサーブ」、激辛だけどクセになる美味しさの「ソムタムイサーン」など、旨い旨いを連発してしまうお味でした★
ぜひ、再訪しほかのお料理もいただいてみたいです。
『イーサン食堂』の地図・アクセス・営業時間
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