マレーシアの首都クアラルンプール。その中心駅である「KLセントラル駅」から徒歩10数分の場所に、インドのビリヤニの本場「ハイデラバード」のビリヤニを提供するお店『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』はあります。
インド人街「ブリックフィールズ」の奥にある本場ハイデラバードのビリヤニ専門店
お店はインド人街「ブリックフィールズ」の奥の方のエリアにあります。
「KLセントラル駅」の南東部は、「ブリックフィールズ」と呼ばれるインド系の人が多く居住している地域。その「ブリックフィールズ」の奥の方は、テルグ系の人々が多く住んでいるエリアのようで、ハイデラバードビリヤニの専門店が数店舗まとまって存在しています。
『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』は、そんな、いくつかあるビリヤニ専門店のひとつ。在住テルグ人御用達のお店です。
『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』の外観
「MY81」のロゴ。テルグ語も書かれています。
下に見えているのは、テルグ映画の案内?
お店は、古びた団地の1階にあり、周辺には「ビリヤニ」や「ハイデラバード」を冠した、似たようなお店が数店舗あります。
この『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』は、その中でも一番立派な外観のお店。
ところで、このお店が提供しているお料理「ハイデラバードダムビリヤニ」とは、どんなお料理なのか、ちょこっとご説明。
「ハイデラバードダムビリヤニ」とは?
「ビリヤニ」(Biryani)とは、インドやパキスタンなどで食べられている炊き込みご飯のこと。
スパイスをふんだんに使い、お米と具材を別々に調理して作る手の込んだお料理で、インドでも高級なお料理として知られています。
もともと、ペルシャを起源とし、ムガル帝国の時代に現在の形にまで洗練され、インド亜大陸全土に広まったと考えられているビリヤニ。
インドのみならず、パキスタン、スリランカ、バングラデシュ、マレーシアやインドネシアまで、様々なビリヤニのバリエーションがありますが、特に知られているのがインドのハイデラバードのビリヤニ。
ハイデラバードのビリヤニは、マリネされた肉と米を一緒に蒸し焼きにする「カッチ」と呼ばれる製法で作られるのが特徴です。
また、「ダム」というのは、ハンディの一種である、特殊なビリヤニ鍋に材料を入れ密封した後、長時間弱火にかけて加熱する調理法のこと。
「ハイデラバードダムビリヤニ」は、ハイデラバード伝統の「カッチ」と呼ばれる製法で、「ダム」と呼ばれる加熱法によって作られるビリヤニのことを言います。
さてさて、「ハイデラバードダムビリヤニ」の説明はこのくらいにして、さっそくお店の中へと入ってみることにしましょう〜♪
『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』の店内
店内は開放的な雰囲気
インドの絵が飾られています。
お客さんは全員インド系の方
店内は結構広めで、シンプルな内装。間口はオープンで、開放的な雰囲気。冷房は無く、天井にはファンが回っていました。
座席は50席くらいはあるでしょうか。テラス席もあります。
訪問したのは、17時頃の早い時間でしたが、お客さんは3,4組いました。全員インド系の男性です。
イートインだけでなく、テイクアウトやデリバリーも行っているようで、店員さん、テイクアウト or デリバリー用のビリヤニをせっせと用意していました。
店員さんにメニューを見せて欲しいと言ったところ、メニューは無いとのことだったので、口頭での注文。
スタンダードに、「チキンビリヤニ」と、お飲み物として、クーラーボックスにあったシュエップスのジンジャーエールを頼むことに。
注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
ふわふわでパラパラ♪ 本場ハイデラバードのダムビリヤニ
シュエップスのジンジャーエール
注文を済ませると、すぐにお飲み物が運ばれてきました。
シュエップスのジンジャーエールです。定番のコーラにしようかと迷ったのですが、さっぱりとしたい気分だったので、今回はこちらをチョイス。
ごくごくと喉を潤していると、程なくしてお料理が運ばれてきました♪
「チキンビリヤニ」
「チキンビリヤニ」です。
生肉の層と米の層を重ね、蒸し焼きすることで、肉汁の沁み具合によって、お米の色が、白、黄色、オレンジ、茶色と色とりどりになっていて、カラフル♪
クミン、ブラックペッパー、クローブ、カルダモン、シナモン、コリアンダー、ミント、ショウガ、ニンニク.etc
様々なスパイスの風味が漂ってきて、めちゃくちゃ美味しそうです♪
「ライタ」と「ミルチ・カ・サラン」付き
もちろん、本場ハイデラバードのビリヤニ。ビリヤニの付け合わせとして、「ライタ」と「ミルチ・カ・サラン」が付いてきました〜♪
「ライタ」は、インドのヨーグルトサラダで、コリアンダーやローストしたクミンシード、ミント、カイエンペッパーなどをみじん切りにした野菜とヨーグルトに加え、混ぜたもの。
「ミルチ・カ・サラン」は、ビリヤニのお供として添えられるカレーで、ターメリック、クミンシード、コリアンダーシード、ポピーシード、唐辛子、胡麻、ピーナッツ、ココナッツ、タマリンド、ショウガ、ニンニク、玉ねぎなどで作られる豪華なソース。
さてさて、さっそくいただきましょう〜♪
パラパラでふわふわのバスマティライス
『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』の「チキンビリヤニ」。まず、ひと口食べてびっくり!
うわっ、旨っ!
お米がふわふわのパラパラ♪ ほんと軽いんです!
ここまでふわパラなビリヤニは、日本ではなかなかお目にかかったことがありません!
サクサクいけちゃいます。
ふわパラのバスマティライスは、マリネ肉の風味と、各種スパイスの複雑な味と香りが沁み込んでいて、ひと口食べるごとに、新たな風味が広がる感じ。
ほろほろとほぐれるジューシーなチキン
ふわパラのバスマティライスの中には、ほろほろとほぐれるジューシーなチキンがゴロゴロと入っていて、これまた絶品の美味しさ★
スパイスの沁み込んだチキンは柔らかくて、旨味たっぷりだし、バスマティライスとのマッチングも最高!
そして、名脇役の「ライタ」と「ミルチ・カ・サラン」は、複雑な味の「チキンビリヤニ」にさらなる味変をもたらしてくれ、いくら食べても飽きさせません!
美味い美味いと言いつつ、あっという間に完食。そこそこのボリュームはあるものの、サラッといただけて、お腹に重さが残らないのがこれまたGood!
大満足です★
テイクアウト用の「ライタ」と「ミルチ・カ・サラン」
こちらは、テイクアウト用の「ライタ」と「ミルチ・カ・サラン」。たくさん用意しています。テイクアウトやデリバリーの方が主力なのかもしれません。
後ろの厨房には、ダム調理用のビリヤニ鍋が見えます。
お店の隣にあるヒンドゥー寺院
クアラルンプールのインド人街「ブリックフィールズ」にある、ビリヤニの本場「ハイデラバード」のビリヤニを提供するお店『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』
さすが、クアラルンプール在住テルグ人御用達のお店。ハイデラバードに行かずとも、本場さながらの「ダムビリヤニ」をいただけるお店です。
ふわふわパラパラの「チキンビリヤニ」は、本当に絶品★
ハイデラバードに行きたい欲が否応なしに高まってきてしまいました♪
ちなみに、今回いただいたのは、クアラルンプールのインド人街「ブリックフィールズ」のテルグエリアの「ハイデラバードダムビリヤニ」ですが、実は、クアラルンプールは、知られざるビリヤニ天国。
本場インドやパキスタンのビリヤニのみならず、マレーシア風に様々なおかずと一緒に食べる「ナシビリヤニ」や、釜飯風の「クレイポットビリヤニ」。ウズベキスタンのブハラテイストの「ブハラビリヤニ」を食べられるお店もあるそう。
次回、クアラルンプールに行った時は、是非ともそんなビリヤニも食べてみたいです。
『MY 81 Hyderabad Dum Biryani(ハイデラバードダムビリヤニ)』の地図・アクセス
- 住所:4, Jalan Berhala, Brickfields, 50470 Kuala Lumpur, Wilayah Persekutuan Kuala Lumpur, マレーシア
- 電話:+60122274689
- 営業時間:7:00~22:00
マレーシア・クアラルンプールのレストラン
https://search-ethnic.com/gourmet/my-81-hyderabad-dum-biryani
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