セネガルの才人、「シェイク・ロー」来日公演♪(in 渋谷WWW)

セネガルの才人、「シェイク・ロー」来日公演♪(in 渋谷WWW)

シェイク・ロー、ライブ(渋谷WWW) エスニック音楽
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西アフリカ、セネガルの才人、「シェイク・ロー」(Cheikh N’Digel Lô)

セネガル生まれのポップス「ンバラ」をベースとしつつ、ブラジルやコンゴ、キューバの音楽のエッセンスを取り入れ、独自の音楽世界を作り続けてきたワールドミュージック界のカリスマのひとりです。

今年は、彼のデビュー40周年にあたります。

 

そんな彼が、40年目にして初めて来日を果たしましたー!

8月25日火曜日、渋谷WWWで行われた「シェイク・ロー」来日公演の模様をお伝えします♪

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セネガル人たちが集う熱狂の会場WWW

会場の渋谷WWWは、渋谷のスペイン坂の頂上左手、シネマライズの地下にあります。

もう入り口からアフリカ系の黒人が数人たむろっていて、ここが会場だとすぐわかる感じでした。

 

会場はオールスタンディングになっていて、後ろにDJブース、ステージの脇の部屋にはラウンジバーがあります。

入場したのは、19時半前。

すでにピーター・バラカン氏のDJが終わり、19:30から始まる次のプログラムを待つ人で会場はごった返していました。

 

客層は、エスニック系ファッションの女子とか、エスニック系の音楽が好きそうなコアな感じの音楽フリークなど若い人が多いですが、年配の老婦人とか50代くらいの夫婦なんかもいます。

たぶん、アフリカと関わりのある人なのでしょう。

それと、アフリカ系の黒人がかなりたくさん来ていました!

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少数民族「ガリフナ」のミュージシャン「アウレリオ・マルティネス」

アウレリオ・マルティネス(渋谷WWW)アウレリオ・マルティネス

 

まず、19:30から始まったのが、「アウレリオ・マルティネス」のライブ。

「アウレリオ・マルティネス」は、中米のホンジュラスのカリブ海沿岸に暮らす民族「ガリフナ」コミュニティー出身のミュージシャン。

「ガリフナ」とは、アフリカと中央アメリカ先住民の混血の民族です。

「アウレリオ・マルティネス」は、それぞれの民族の要素を合わせた「ガリフナ音楽」を作り続け、世界に発信しているミュージシャン。

ホンジュラス初の黒人国会議員でもあるそうです。

 

「アウレリオ・マルティネス」、初めて聴きましたが、かなりよかったです。

カリブのメロウなメロディーとアフリカのリズムがうまく融合し、聴いていて心地いい。

ノリもかなりいいです!

それと、ラテンの気質でしょうか。

アウレリオ、観客を乗せるのがうまいです!

会場はかなり盛り上がりました♪

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セネガルのカリスマ「シェイク・ロー」登場!

50分ほどで「アウレリオ・マルティネス」のライブが終わり、再び、ピーター・バラカン氏のDJが入ります。

だけど、バラカン氏、盛り上げるタイプのDJじゃないので、あまりちゃんと聴いている人はいない感じでした。

 

20:40分頃、再び会場が暗くなります。

ミュージシャンたちを招聘した実行委員会の方の挨拶の後、バックミュージシャンたちが配置に着いて、会場がざわざわ。

シェイク・ロー登場!

 

ついに「シェイク・ロー」が登場!

会場にいたアフリカ人たちが大拍手、大盛り上がりです!

派手なジャケットを纏い、サングラスを掛け、長い髪を揺らすその佇まい。

大御所感が漂っています。

 

ジャジーでメロウなメロディーにコブシを揺らしながら静かに歌い始め、そのシニア然とした外観からは想像もつかないような強烈なシャウトを会場全体に響かせます。

う〜ん、シェイク・ローの生歌、感動です。

シェイク・ロー、ライブ(渋谷WWW)シェイク・ロー

リード曲「Degg Gui」

 

数曲演奏した後、新曲「Degg Gui」が始まりました。

この曲は、今年5年ぶりにリリースされた新作アルバム「バルバロウ(Balbalou)」に収められたリード曲で、レコーディング版では、パリのアコーディオン奏者「フィクシー」の弾くアコーディオンと、ブラジル人女性歌手「フラヴィア・コエーリョ」の歌声との絡みが素晴らしい佳曲です。

個人的にかなりお気に入りの曲。

フィクシーもフラヴィア・コエーリョもいませんが、シェイク・ローの歌声、いいです。

サックスやギターの音色も最高!

やっぱりライブはいいですね♪

シェイク・ロー、ライブ(渋谷WWW)ギターを弾くシェイク・ロー

 

それにしても、シェイク・ローは才人です。

作曲、歌声もさることながら、途中でギターを弾いたり、見事なドラムさばきを見せたり、多彩な音楽的才能を見せつけてくれます。

もちろん、バックミュージシャンたちの演奏も見事でした。

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アフリカ人観客たちがステージに飛び入り参加!

シェイク・ロー、ライブ(渋谷WWW)観客のアフリカ人が飛び入り参加

 

シェイク・ローの曲は、アッパー系というよりも聴かせる曲が多いので、日本人のお客さんたちはガンガンに盛り上がるという感じではありません。

けれども、アフリカ人観客は違いました!

やっぱり、自国の伝説的なミュージシャンが来たということで、嬉しさが違うのでしょう。

大声で歌ったり、自国の言葉(ウォロフ語?)でステージのシェイク・ローに話し掛けたり・・・。

挙げ句の果てには、演奏中にステージに上がっていって、ドラムを叩きだしたり、ダンスしだしたり!

しかも、「俺も俺も」と入れ替わり立ち代りステージに上がって踊り始めるものだから、シェイク・ローもちょこっと苦笑。

でも、彼らがステージを降りる度に、いちいち手を振って応えてました。

シェイク・ロー、ライブ(渋谷WWW)50分の公演が終了

 

6,7曲は演奏したでしょうか。

50分ほどでシェイク・ローのライブが終了。

最後にメンバー紹介をして、一列になってお辞儀し、会場は散会となりました。

 

ダカールで聴いた「ユッスー・ンドゥール」のライブに続き、久々に見たアフリカのトップミュージシャンのライブ。

素晴らしかったです★

ほんと、満足の一夜でしたー♪

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♪アフリカ音楽

♪フェラ・クティ/ベスト・オブ・フェラ・クティ(Fela Anikulapo Kuti)
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♪オーケストラ・バオバブ/スペシャリスト・イン・オール・スタイルズ(Orchestra Baobab)
70年代のセネガルをリードしたアフロ・キューバンバンドが2001年に復活。オーケストラ・バオバブ/スペシャリスト・イン・オール・スタイルズ。オーケストラ・バオバブは、70年代から80年代にかけて西アフリカのセネガルで活躍したアフロ・キューバン・サウンドのバンドです。
♪コノノNo.1/墜落時体勢を取れ!!(Konono No.1)
キンシャサのストリート発!電気親指ピアノによる人力テクノ。コノノNo.1のアルバム「墜落時体勢を取れ!!」です。コノノNo.1は、アフリカ中央部の国、コンゴの首都キンシャサのストリートで生まれた、電気リケンベ(親指ピアノ)をメインとしたグループです。
♪トーマス・マプフーモ/ザ・シングル・コレクション(Thomas Mapfumo)
ジンバブエを代表するミュージシャン、トーマス・マプフーモのベスト盤「ザ・シングル・コレクション」。トーマス・マプフーモの音楽は「チムレンガ・ミュージック」といわれます。「チムレンガ」とはショナ語で「闘争」という意味です。
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遅咲きのすごい歌手、シェイク・ロー。「シェイク・ロー」は、1955年、セネガルの隣国ブルキナファソ第二の都市「ボボ・ディウラッソ」に生まれました。両親はセネガル人です。シェイク・ローの音楽は、ハイブリッドでバラエティーに富んでいるのが特徴です。
♪ランゴ/ザールの花嫁(rango/Bride of the Zar)
スーダン・コミュニティーの伝統楽器「ランゴ」が現代に復活!「ランゴ」は、エジプトの首都カイロで活動するスーダン伝統音楽のグループ。グループ名の「ランゴ」とは、スーダンの伝統鍵盤打楽器「ランゴ」からとられています。
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アフリカ大陸の最深部「イトゥリの森」に住むピグミー族。ピグミー族は即興による複雑なポリフォニーによる高度な声楽で知られています。この「密林のポリフォニー」は、現地の「イトゥリの森」で彼らのリアルなチャントを録音したアルバム。人類学的に見ても貴重なレコードです。
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