東中野駅から徒歩2分。東中野ギンザ通りを少し歩いた右手の建物の2階に、ミャンマー料理のお店『Chin Town Restaurant』があります。
お店は2026年6月にオープン。日本では珍しいミャンマー・チン族の料理を提供しているお店です。
チン族の代表的な料理とされる「サーブティ(サブチ)」をいただけるということで、行ってみることにしました。
『Chin Town Restaurant』の外観と店内の雰囲気

『Chin Town Restaurant』は建物の2階

路面のメニュー看板
『Chin Town Restaurant』は建物の2階にあります。
入り口のメニュー看板には、チン族の料理である「サーブティ」のほか、ビルマ料理の「モヒンガー」やシャン料理の「シャンヌードル」もあり。
さっそく、階段を上って2階へ。

『Chin Town Restaurant』の入り口

『Chin Town Restaurant』の店内
こちらが、『Chin Town Restaurant』の店内。
簡素で狭めな店内には、テーブル席が5卓20席ほど。
訪問したのは平日のディナータイム。食べている間に座席は埋まりました。
お客さんは、女性2人組や男性2人組、おひとり様男性など。全員ミャンマー人の若者です。
スタッフは、厨房の中は分かりませんでしたが、接客をしてくれた若い男性はチン族の方。

店内ではミャンマーポップスが流れています。

店内でミャンマー食材も販売
店内には大きなテレビモニターがあり、ミャンマーポップスのPVが流れていました。
ミャンマー食材も販売されています。
さて、今回いただく「チン料理」。
ミャンマー料理店には数多く行っていますが、チン族の料理を食べるのは初めて。
チン族とはどんな民族なのか。チン料理とはどんな料理なのか。ちょこっと調べてみました。
チン族とは?チン族の料理とは?
チン族はミャンマー西部のチン州を中心に、インド北東部のミゾラム州・マニプール州との国境をまたいで暮らす民族集団。「チン族」と一括りにされますが、実際には多数の民族集団を含んでいます。
山岳地帯であるチン州は山と谷によって村と村が隔てられているため、それぞれの地域・村落で言語や衣服、儀礼、食文化などが異なっています。
現代チン社会の大きな特徴がキリスト教。19世紀末から20世紀にかけて、アメリカ系バプテスト宣教師の活動によってキリスト教が急速に広がり、現在、チン族の9割ほどの人がキリスト教を信仰しているのだそう。そのため、豚肉や牛肉も食べられており、食材に対する禁忌はありません。
チン族の料理は、険しい山岳地帯という地理的条件から、保存性を高めた燻製肉や、米よりも栽培しやすいトウモロコシ・雑穀を多用し、スパイスの使用も控えめで素朴な味わいが特徴。
代表的な料理は、とうもろこしを肉と煮込んだお粥的な「サーブティ」、発酵させた野菜や豆の煮込み、燻製させた豚肉や鹿肉などがよく食べられています。

ミャンマー・チン州の風景
こちらは、お店の壁に貼られていたミャンマー・チン州の風景写真。
チン族のスタッフによると、チン州はミャンマーの中でも貧しい州で、米は栽培されているもののほとんどが売り物で、地元の人は主にトウモロコシを主食として食べているとのこと。
山岳地帯のため交通は不便で、スタッフは家から大学に行くために2日間も歩いたのだそう。
さて、チン族とチン料理の話はこれくらいにして、そろそろメニューを見てお料理を選びましょう〜。
『Chin Town Restaurant』のメニュー

料理の注文はスマホから
料理の注文はスタッフから手渡されるQRコードから注文サイトにアクセスして行います。
料理の品数はそれほど多くなく、チン料理だけでなく、ビルマ料理のモヒンガー、シャン料理のシャンヌードル、タイ料理のガパオやソムタムもあります。
チン料理としては、サーブティのほか、豚肉のフライ、鹿肉や牛ハチノスの和え物、魚の煮込み、チンタウンドーナツというのもあります。
それでもって、今回頼んだのはチン族を代表する料理「サーブティセット」(1,290円)
注文を済ませ、お料理が運ばれて来るのを待ちます。
サーブティセット

「サーブティセット」(1,290円)
ほどなくしてお料理が運ばれて来ました。
「サーブティセット」です。
左の大きな器に入っているのがチン族の代表料理「サーブティ」。付け合わせは、干し肉と練り物系、辛い漬け物と生野菜です。
さっそく、いただきましょう〜♪

トウモロコシ+牛肉+牛モツ
「サーブティ(Sabuti/サブチ)」は、肉(Sa)とトウモロコシ(Bu)を煮込んだスープ(Ti)。トウモロコシを煮込む「ブチ(Buti)」という料理群のひとつで最も代表的なもの。ブチには他に、小豆やかぼちゃや青菜などが入った「Anbuti」や、発酵させた白インゲン豆が入った「Labuti」などがあるそう。
スープを啜ってみると、牛肉の風味とパクチーの香りのするコーンスープという感じ。トウモロコシは乾燥トウモロコシが使われているせいか、ひよこ豆に近いほくほくとした味と食感がしました。
スープの味付けは塩のみ。淡白で穏やかな味ですが、唐辛子を使った調味料や和え物、肉の揚げ物や干物など、強い味の薬味や副菜と一緒に食べるのがスタンダードな食べ方とのこと。

干し肉、揚げたはんぺんのようなもの

辛い漬け物、生野菜
こちらが、4種の副菜。
干し肉は何の肉かはわかりませんでしたが、かなり硬めの食感。噛むと肉の味が沁みてきます。揚げたはんぺんのような副菜はスープに入れて味を沁み込ませて食感を楽しみます。
オレンジ色をした漬け物は、唐辛子が効いていてかなりの激辛。生野菜と合わせたり、スープに入れたりして食べましたが、あまりに辛いので食べ切れませんでした。

テーブル上の「バラチャウン」
スープに入れて一番良い味変だと感じたのが、テーブル上に置かれた「バラチャウン」
「バラチャウン」は、干しエビやフライドオニオン、フライドガーリック、唐辛子などを細かく砕いたミャンマーのふりかけで、これを加えると、唐辛子の辛味、干し海老の旨味、ニンニクの旨味が加わって、美味しさが一気に増し増し♪
穏やかで滋味深いコーンスープとの相性抜群です!

『Chin Town Restaurant』
東中野にあるミャンマー料理のお店『Chin Town Restaurant』
日本では珍しいミャンマー・チン族の料理を提供しているお店です。
いただいたのは、チン族の代表料理「サーブティ」。乾燥トウモロコシと牛肉を煮込んだ素朴なスープで、乾燥トウモロコシのほくほくした食感とスープに沁み込んだ牛肉が滋味深いお味。干しエビや唐辛子を使った辛味調味料を加えると美味しさが増します♪
隣接したミゾラムやマニプルなど北東インド料理ともつながるチン族の料理。興味津々です。
『Chin Town Restaurant』の地図・アクセス・営業時間
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