クアラルンプールから東へ20kmほど。スランゴール州の州都「シャー・アラム」に、マレーシア最大のモスク「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz)」があります。
メインのドームや内部のステンドグラス、タイルなどが青い色をしていることから、通称「ブルーモスク」とも呼ばれており、その美しいフォルムと内装は見事で、クアラルンプールを訪れたら、ぜひ、見ておきたい見どころのひとつ。
今回、その「ブルーモスク」に行ってきましたので、外観や内部の様子、アクセス方法について、ご紹介します★
『シャー・アラム』へのアクセス・行き方
「ブルーモスク」へのアクセス方法は、鉄道、バス、Grabがあります(所要時間は大きな違いはなく、40分〜1時間程度)。
交通手段 | 料金 | KLでの乗り場 | 運行間隔 | 備考 |
鉄道 | RM13 | KLセントラル駅 | 60分間隔 | 到着駅からブルーモスクまで徒歩30分 |
バス | RM3 | パサール・スニ駅 | 15〜30分間隔 | 到着バス停からブルーモスクまで徒歩15分 |
Grab | RM40 | どこでも | – | ダイレクトで到着 |
利便性と金額を考えると、バス1択! バス乗り場の「パサール・スニ駅」も、チャイナタウンの最寄駅、KLセントラルの隣駅なので便利です。
ただし、バスは、現金支払いが不可で、クアラルンプールの交通ICカード(Touch’n Goカード)を事前に購入する必要があります。
Touch’n Goカードは、LRTやMRTの乗車にも使えるし、パサール・スニ駅の窓口で買えるので、用意しておきましょう(カード発行代金:RM10+初回チャージ料金)。
シャー・アラム行きのバス
こちらが、シャー・アラム行きのバス。
LRTのパサール・スニ駅を出て右手。高架下の「Platform B」の750番のバスが、シャー・アラム行きです。
日曜の9時くらいのバスに乗りましたが、乗客はマレーシアの人が数人。日本人の観光客が2組いました。
バスは、日本のバスと遜色のない快適なバス。車窓は大都会から郊外の風景へ。
50分ほどで、シャー・アラムのバス停「Hentian Pasat Bandar Shah Alam」に到着。
シャー・アラムのバスターミナル
こちらが、シャー・アラムのバス停「Hentian Pasat Bandar Shah Alam」です。
ちなみに、750番のバスは、ここが終点ではないので、ぼんやりしていると乗り過ごす羽目になるので注意が必要です(車内の案内板をチェック! 近づくとモスクの姿も見えてきます)。
I❤︎SHAH ALAM
「シャー・アラム」到着!
バス停からは、歩いて15分ほど。案内板などもないので分かりづらいですが、他の日本人の後をついていくことにしました。
もちろん、今は、Google Mapがあるので、位置情報を確認しながら行けば問題ありません(徒歩ルートは↓)。
マレーシア最大のモスク「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク」(ブルーモスク)
ブルーモスクが見えて来ました!
しばらく歩いていくと、ブルーモスクの姿が見えてきました!
「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク」(ブルーモスク)
こちらが、ブルーモスク「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz)」
マレーシア最大、東南アジアでも、インドネシアのジャカルタにあるイスティクラル・モスクの次いで2番目の大きさのモスクです。
美しい青いタイルのドーム
青と白の格子模様のデザインが美しいドームの直径は51.2m、高さは106.7m。世界最大の宗教ドームのひとつです。
周りに立つ4つのミナレットの高さは142.3m。世界第3位の高さであるとのこと。
モスクの建設は、1982年に始まり、完成したのは1988年です。
「ブルーモスク」の開館時間・入場料金・見学方法
入り口の青いタイル
開館時間・休館日
ブルーモスクの開館時間・休館日は下記になります。
- 開館時間:
- 月曜日~木曜日 10:00~12:00/13:00~16:00
- 土曜日・日曜日 10:00~12:00/13:00~16:00/17:00~18:30
- 休館日:金曜日
金曜日は、金曜礼拝が行われるため、イスラム教徒以外は入場することができません。
入場料金・見学方法
ブルーモスクの見学は、ボランティアガイドによるガイドツアーへの参加が必須となっています(英語によるガイド)。時間は45分程度。
入場料金・ガイド料とも無料です。
拝観用のローブ
モスクの内部は、露出の多い服は禁じられており、女性は髪の毛を隠す必要があります。
自前のものがあれば、それを着用。ない場合は、ブルーの色をした「アバヤ」(全身を覆う服)や、「ヒジャブ」(髪の毛を隠すスカーフ)をレンタルすることができます。
男性も、短パンなどは不可で、短パンの場合は、ガウンを借りて入場することになります。
お清めの洗い場
こちらは、お清め(ウドゥ)を行う洗い場。
イスラム教では、コーランを読むときは清浄な体でなければならないとされており、モスクには必ず、足や手、顔などを清める洗い場があります。
手、口、鼻、顔、腕、髪の毛、耳、足の順に身体の部位を洗い、またその回数は各々3回と決められており、手や腕、耳や足などは右から先に洗うのが決まりだそう。
礼拝堂へと向かいます。
ピカピカの大理石の回廊
モダンなデザイン
近未来感もあります。
お清めを済ませた後、参拝者は礼拝堂へと向かいます。
礼拝堂へと向かう回廊は、ピカピカの真っ白な大理石で作られた回廊。
デザインはかなりモダンな感じ。
ブルーモスクの礼拝堂
礼拝堂の入り口
こちらが、礼拝堂の入り口。
扉の幾何学的な装飾が見事です。
中に入ってみましょう〜♪
礼拝堂の内部
礼拝堂の内部です。
礼拝堂は2階建てで、床は全面に深い青色をベースにした絨毯が敷き詰められています。
堂内はエアコンが完備されており、礼拝堂の空間としては世界最大級の広さだそうです。
礼拝堂で祈りを捧げる、ではなく、スマホを見る人
礼拝堂の収容人数は、25,000人。
金曜日には、この空間が参拝者で埋め尽くされるのでしょう。
天井のドーム
直径51.2mのドームの装飾も素晴らしいです★
ドームを取り囲んで描かれているのは、アラビア書道で書かれたコーランの文句。
エジプトの書道家シーク・アブデル・モネイム・モハメド・アリ・エル・シャーカウィによって描かれたものだそう。
レンタルのアバヤとヒジャブを着た観光客。
ステンドグラスが綺麗
青と緑の光が差し込んできます。
ステンドグラスとコーランのアラビア文字
無数にある礼拝堂の窓には、青をベースとしたステンドグラスが嵌め込まれており、青いステンドグラスを通して差し込む光によって、堂内は青みを帯びた神秘的な色合いに包まれています。
メッカの方角「ミフラーブ」
こちらは、メッカの方角(キブラ)を示す「ミフラーブ」。
参拝者は、こちらの方角に向かって礼拝を行います。
収容人数は最大で25,000人
東南アジアで2番目の大きさとのこと
ブルーモスクの外観
クアラルンプール近郊の町「シャー・アラム」にある、マレーシア最大のモスク「スルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスク(Masjid Sultan Salahuddin Abdul Aziz)」(通称:ブルーモスク)
マレーシアいち、東南アジアでも2番目に大きいという、その建物の存在感は圧倒的!
天井や壁面に描かれた精緻な装飾や、幻想的な内部空間も見応えあります。
プトラジャヤの「ピンクモスク」も美しいですが、「ブルーモスク」もまた違った魅力のあるモスクです。
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