メキシコ中央高原北西部にある、スペイン植民地時代の面影を残すカラフルな町「グアナファト(Guanajuato)」
1546年に銀鉱脈が発見されたこの町は、18世紀には世界の銀の3分の1を産出するほどの鉱山ブームに沸きました。その富によって造られたコロニアル風の美しい街並みは、世界中の観光客を惹きつけて止みません。
人口78,000人ほどの、このグアナファトの人々の胃袋を支えているのが、町の目抜き通り「フアレス通り(Av.Juarez)」沿いにある市場「イダルゴ市場(Mercado Hidalgo)」です。
グアナファト市民の台所。古い駅舎を利用した2階建ての市場
フアレス通りから「イダルゴ市場」へ
グアナファトの中心「ラパス広場」から西へ、バスターミナルの方向へ歩いて行き、右手に「レフォルマ公園」「ベレン教会」を過ぎた左手に「イダルゴ市場」の入り口が見えてきます。
入り口は、木陰のある広場になっていました。
「イダルゴ市場」入り口にあるパン屋さん
入り口には、オープンエアのパン屋さんがありました。
色々な種類のパンが売られていて、美味しそう!
「イダルゴ市場」横にある「MERCADO DE GAVIRA」
木陰のある広場を抜けて進んで行くと、左手にカラフルな建物が見えてきます。
こちらは、「イダルゴ市場」の隣に建つ「MERCADO DE GAVIRA」
食堂がたくさん並んでいます
まさに、大衆食堂
カラフルなメニュー看板
「MERCADO DE GAVIRA」は、食堂がたくさん入った市場。
タコスやエンサラーダ、ポソレなどメキシコのスタンダードなお料理がいただけるお店がいっぱい!
「イダルゴ市場」の内部
こちらが、「イダルゴ市場」の内部です。
「イダルゴ市場」の建物は、独立戦争の開始から100年経ったことを記念して1910年に駅舎として建設されたものだそうです。
建物の全長は70m、幅は35mのドーム状で、正面玄関には華麗な装飾が施されています(写真を撮ってないですが)。
市場は、生鮮食品や日用品が中心に売られる1階部分と、民芸品などが売られるバルコニーになった2階部分からなっています。
でっかいチキンが売られています!
市場を入ったすぐの所に、でっかいチキンを売るお店が並んでいました。
メキシコ でよく食べられている鶏の丸焼き「ポヨ・ロスティサード(Pollo Rostizado)」も、こういうチキンで作るのかもしれません。
市場内でお食事もできます。
市場内には、食堂もたくさんありました。
メキシコは日本と違ってランチがその日一日のメインのお食事となります。
ランチは、「コミーダ(Comida)」といい、14時から16時くらいまでと、結構遅め。
中でも、「コミーダ・コリーダ(Comida Corrida)」と呼ばれる、スープ、主食(トルティーヤかパン)、ドリンク、前菜、メインディッシュ、デザートの6種類がセットになった日替わり定食は、庶民の日常のお食事として人気です。
ギター弾きも登場!
食堂にはギター弾きも現れます。
ギター弾きだけでなく、メキシコでは様々なミュージシャンが路上や交通機関などで現れますが、みんな結構気前よくお金を渡しています。
メキシコは、音楽天国です♪
フレッシュなフルーツジュース
こちらは、フレッシュフルーツジュースやケーキなどの屋台。
う〜ん、美味しそう★
唐辛子や豆などを売るお店
チキンやチョリソの並ぶお肉屋さん
アボカド、トマト、パプリカ、ジャガイモ。カラフルな野菜
果物屋、八百屋もたくさん店舗があります。
イダルゴ市場フルーツが綺麗に並べられています。
八百屋さん。これは何という野菜なのでしょうか?
1階には、生鮮食料品のお店がたくさんあります。
野菜、果物、お肉、お米やお豆、スパイスなどいろいろ。
2階のバルコニーから1階を見下ろします。
2階のバルコニーから1階を見下ろします。
市場内は雑然とした雰囲気
階段を登って、2階のバルコニーから1階を見下ろします。
このごちゃごちゃ感!市場って感じ。
2階のバルコニーは、建物の内周を囲っていて、ぐるりと一周することができます。
民芸品を売るお店
ドクロの人形や刺繍ブラウスなど
マリア像や仮面など
2階には、民芸品や衣料品を売るお店が並んでいます。
売られているものは、ドクロの人形やマリア像、仮面、刺繍ブラウスやテンガロンハット、カラフルなサラッペ布、タラベラ焼きなどの陶器、かご製品、革製品、銀製品、名産の「ミイラ飴」などお菓子、などなど。
お値段は比較的安めなので、ここでお土産物を探してみるのもいいです。
刺繍ブラウスがたくさん!
こちらも刺繍ブラウス
メキシコは、刺繍製品が有名。
花や鳥をあしらったカラフルでかわいい柄が丁寧に縫い込まれたワンピースやチュニックなど。
地域によっても柄やデザイン、色合いも違っているようです。
駅舎だった名残を感じさせるドーム屋根
1910年に駅舎として建設されたという「イダルゴ市場」
100年以上前、ここには駅があって、蒸気機関車が走っていたのでしょう。
1910年はディアス独裁政権の時代、メキシコ革命前夜です。
市場の外にも青空屋台がたくさん!
「イダルゴ市場」を出ると、市場の外にも青空屋台がたくさん並んでいました。
グアナファト市民の台所「イダルゴ市場(Mercado Hidalgo)」
営業時間は、毎日8:00〜21:00
グアナファトの人々の日常生活を垣間見ることができる、グアナファトに来たら必見のスポットです。
お土産屋もたくさん売られているので、ここで交渉して値切って、リーズナブルにお土産をまとめ買いするのもいいかも。
◉イダルゴ市場(Mercado Hidalgo)の地図
- 住所:Zona Centro, Guanajuato, México
- 営業時間:8時00分~21時00分
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