メキシコ中央高原にあるコロニアル都市「グアナファト」の朝。
宿泊していたホテル『ホテル デ ラ パス(Hotel de la Paz)』は、歴史地区の中心「ラパス広場」の真ん前にあり、バシリカ聖堂の鐘の音が15分おきに鳴り響きます。
そんな、趣のある鐘の音を微かに聴きながらまどろむ夜も明け、街が薄っすらと光を帯びてきました。
①朝のグアナファト
メキシコの世界遺産、グアナファトの早朝の街
5時頃だったでしょうか。
ホテルを出て、まだ真っ暗だった早朝のグアナファトの街をちょこっと歩いてみました。
誰もいない街並み。ライトアップされたグアナファト大学の姿が綺麗です★
朝のグアナファトの街並み
空が明るくなり始めた頃、身支度を済ませ、町歩きに出掛けることにしました。
歴史地区を見下ろせるという「ピピラの丘」に登り、朝のグアナファトの街並みを眺めたいと思ったからです。
さあ、町歩き出発です!
朝のバシリカ正門
すでに扉が開いています。
内部に見える豪奢な祭壇
まず、ホテルの目の前のラパス広場。
正面に建つ「バシリカ」は、すでに扉が開いていて、内部の豪奢な祭壇がちらりと見えます。
おじさんが掃除中
中に入るのは後回しにしてピピラの丘へ
ちょうど、係員のおじさんが 廊下を清掃中。
中に入りたい衝動を抑えつつ、後回しにしてピピラの丘へと急ぎます。
②マラソン大会
ラウニオン公園には特設アーチが設置されていました。
ラパス広場の三叉路を南東へ、ラウニオン公園へと向かいます。
公園に近づいていくと、昨日はなかった黄色いバルーンアーチが設置されていました。
賑やかな音楽も鳴り響いています♪
なんでしょうか?
フアレス劇場前に集結したランナーたち
ランニングウェアを着たランナーたちが続々と集まってきています。
マラソン大会です!
世界遺産「グアナファト歴史地区」を舞台にマラソン大会が行われるようです★
世界遺産の街並みを眺めながらのランニング、気持ち良さそうですね♪
アップするランナーたち
グアナファトで開催されたマラソン大会(スタート前)
ちょうど、スタート前のようです。
ランナーの皆さん、ウォーミングアップを繰り返しています。
せっかくなので、スタートまで見届けましょうか〜♪
ドローンも飛んでいます
報道機関かネット配信ニュースでしょうか。
ドローンがスタート地点の上空をぐるぐる旋回していました!
さあ、スタートです!
さあ、各選手スタートラインに並びました!
皆さん、緊張の面持ち。
グアナファトで開催されたマラソン大会(スタート!)【メキシコ】
10(diez:ディエス)
9(nueve:ヌエベ)
8(ocho:オチョ)
7(siete:シエテ)
6(seis:セイス)
5(cinco:シンコ)
4(cuatro:クアトロ)
3(tres:トレス)
2(dos:ドス)
1(uno:ウノ)
スタート!!
各選手一斉にスタートいたしましたー!
スタートのピストルの合図とともに、いきなり花火が吹き出してきて、かなりびっくり!
選手たちは、先頭集団はかなり本気モードで走って行きましたが、後続集団はゆるゆるな感じ。
多くの市民ランナーは、この世界遺産の街を走るという楽しみのために参加しているようでした。
●ピピラの丘を登る
「ピピラの丘」への道
マラソンのスタートを見届けた後は、さっそく、グアナファトの歴史地区を見下ろすことができるという「ピピラの丘」へと向かいます。
「ピピラの丘」は、ケーブルカーでも行くことができるのですが、この日(日曜日)は、運行開始が午前10時から。
まだ、動いていないので、歩いて登ることにしました。
「Callejon del Calvario」の路地を登る
「Al Pipila(ピピラへ)」の標識
「ピピラの丘」は、フアレス劇場前の通り「Calle Sopena」から丘の方角の南へ向かい、「Al Pipila(ピピラへ)」の標識が出ている通り「Callejon del Calvario」の路地を15分ほど登ったところにあります。
カラフルな建物を見ながら
階段が続きます。
グアナファトらしいパステルカラーの家並み
細い路地、人通りはまだ少ないです。
「ピピラの丘」への道「Callejon del Calvario」は、延々と階段が続く細い路地。
麓から丘の上までは、そこそこ高低差があり、グアナファトは、標高が2,000mほどもある高地なので、登るのは結構きついです。
早朝のこの時間、路地には歩いている人がほとんどおらず、また、この道は夜間などは強盗が出るという話もあるので、ちょっとおっかなびっくりで登りました。
今回は、何事もなく登ることができましたが、人通りが少ない時間帯は避けた方が無難かもしれません。
かなり登ってきました。歴史地区のカラフルな街並みが見下ろせます。
階段&坂道をかなり登ってきました。
建物の間から、グアナファト歴史地区のカラフルな街並みが見下ろせます。
そして、その向こうには、昇り始めた太陽の姿が!
「ピピラの丘」到着!
そして、15分ほど登ったところで、ようやく「ピピラの丘」に到着!
おー、眼下に見えるカラフルな街並み。
絶景です★
③朝のピピラの丘からの眺め
「ピピラの丘」
「ピピラの丘」は、街並みを見下ろすことができる広場になっていて、階段に座りながら歴史地区のパノラマを楽しむことができます。
テラスには、まだ数人ほどしか人がおりませんでした。
そして、テラスの後ろには・・・。
「ピピラ記念像(Monumento al Pipila)」
「ピピラ記念像(Monumento al Pipila)」がどーんと立っていました!
「ピピラ(Pipila)」は、メキシコ独立戦争の時に、政府軍の立て籠もる穀物倉庫(アロンディガ)に松明を持って決死の突撃をかけたインディヘナの坑夫。
坑夫ピピラは、独立戦争の英雄として、メキシコでは知られています。
「グアナファト歴史地区」
さて、ピピラ像を見上げた後は、眼下に広がるグアナファト歴史地区のパノラマを堪能しましょう〜♪
朝の、まだ日が昇りきっていない時分の、ちょっと沈んだ色合いの街並み。
「バシリカ」と「グアナファト大学」
パノラマの中心に見えるのは、ラパス広場にある黄色と赤の聖堂「バシリカ」
その裏手にある白い建物は「グアナファト大学」、その右手のドームは「ラコンパニーア聖堂」です。
「バシリカ」の左手に見える水色の建物は、宿泊している『ホテル デ ラ パス(Hotel de la Paz)』です。
「ラウニオン公園」と「サンディエゴ教会」
手前に視線を移すと、緑色の樹木に囲まれた「ラウニオン公園」、その手前には「サンディエゴ教会」のドームが見えます。
カラフルなグアナファトの街並み
パステルカラーで色とりどり
こうして街を俯瞰してみると、街全体がとてもカラフルな建物で埋め尽くされているのがわかります。
銀の採掘のために集まった人々が無秩序に家を建設し、結果としてこのようなカラフルな街並みになったようです。
テオティワカン遺跡に行く途中で見かけたメキシコシティのスラム街もカラフルでしたが、成り立ちは同じなのでしょうね。
ピピラの丘からのグアナファトの街のパノラマ(早朝)
グアナファトの街のパノラマ(早朝)
「ピピラの丘」からのグアナファトの街のパノラマをしばし堪能。
時間は8時半過ぎ。
また、お昼にここに再訪することにして、そろそろ、朝食を食べに丘を降りましょうか。
「Callejon del Calvario」の路地を再び降りていきます。
下りの風景
黄色の壁が鮮やか
登ってきた「Callejon del Calvario」の路地を再び降りていきます。
まだ、歩いている人はほとんどいません。
不穏な空気は感じませんでしたが、ちょっと不安なので足早に坂を下っていきました。
マラソン大会のゴールの様子
坂を下りきり、フアレス劇場前の通り「Calle Sopena」にたどり着くと、先ほどのマラソン大会のゴールに到着するランナーたちの姿が見えました。
さて、ラパス広場へと戻り、朝食をいただきに行きましょう〜♪
●「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス(La Casona de Don Lucas)」で朝食
ホテル「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス」入り口
「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス」のレストラン
宿泊しているホテル『ホテル デ ラ パス(Hotel de la Paz)』は、レストランが併設されていないので、朝食は別のホテル内のレストランでいただくスタイルになっています。
チェックインの時にもらった朝食クーポンを持って、別のホテル「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス(La Casona de Don Lucas)」へ。
「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス」は、ラパス広場のすぐ南西のフアレス道路沿い、目と鼻の先にありました。
朝食は「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス」で
カラフルなコロニアル風の内装
天井にはステンドグラスが
バシリカの絵が飾られていました。
「ラ・カソ-ナ・デ・ドン・ルーカス」は、カラフルなコロニアル風の内装をした、なかなか綺麗なホテルです。
壁の装飾や天井のステンドグラスの色合いなど、センス抜群!
レストランも広々としていていい感じ。
赤いテーブルクロスに映えるコーヒーカップ
パンケーキ、スクランブルエッグ、ベーコンなど
お食事は、ビュッフェ形式で、トーストやパンケーキ、スクランブルエッグやベーコンなど、シンプルなコンチネンタルブレックファーストでしたが、十分満足。
一旦、宿泊しているホテル『ホテル・デ・ラパス』に戻ります。
『ホテル・デ・ラパス』への案内表示
『ホテル・デ・ラパス』からの眺め
「バシリカ」と向こうに見える「ピピラ像」
太陽が昇り、街が明るくなってきました。
「ピピラの丘」が向こうに見えます。
食後は、一旦、宿泊しているホテル『ホテル・デ・ラパス』に戻り、しばし休憩。
ちょっと休んだ後、再び街歩きに出発!
先ほど入らなかった「バシリカ」の中を見て、街の西側にある『イダルゴ市場』に行ってみようと思います。
「ピピラの丘」朝散策ルート
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