インドネシアの首都ジャカルタ街歩き。
ジャカルタ北部、オランダ植民地時代の建物が残る「コタ地区」(旧バタビア)とチャイナタウンである「グロドッ地区」を歩きます。
旧バタビアの中心地「ファタヒラ広場」
ジャカルタは17世紀にオランダの統治下に置かれ、町の名は「バタビア」と呼ばれていました。
そのバタビアの中心だったのが、ジャカルタ北部にある「コタ地区」です。
「コタ地区」では、オランダ東インド会社の当時の繁栄の名残を、コロニアルな建築群や運河の流れる街並みから見ることができます。
写真は、コタ駅の北側にある旧バタビアの中心地「ファタヒラ広場」です。
正面に建っているのは、ジャカルタ歴史博物館。この建物は1627年に市庁舎として造られた建物です。
ジャカルタ歴史博物館
広場には樹木が植えられ、砲台が置かれています。
こちらは、ファタヒラ広場の一画にある「カフェ・バタビア」
1805年に建てられたコロニアル様式のカフェです。
1階がバーラウンジで2階がレストランとなっています。
バーラウンジでは、夜にはジャズやピアノの生演奏も聴けるそうです。
広場からは石畳の街路が続いています。
建ち並ぶ建物は、すべて白壁でオレンジ色の屋根をしたコロニアル様式の建物。
南国の緑とのコントラストが綺麗です。
レトロ風な写真屋さん
オランダ風の跳ね橋
ファタヒラ広場のすぐ裏を流れる「カリ・ブサル川」
川の両岸には、コロニアル様式の洋館が並んでいて、雰囲気ある界隈です。
川岸はまだあまり整備されてはおらず、川自体も汚いですが、きちんと整備すればジャカルタいちのオシャレスポットになりそう。
ライトアップされた夜などは、かなりロマンチックになりそうです。
川沿いをしばらく北に歩くとオランダ風の跳ね橋があり、そこを過ぎると1839年に建てられた見張り塔と、海洋博物館が見えてきます。
こちらは、海洋博物館。
1718年に建てられた東インド会社のスパイス倉庫を利用した博物館です。
内部には入ることはできませんでしたが、展示品ではなく雰囲気を楽しむべき場所であるようです。
奥には見張り塔の姿も見えます。
博物館の脇をさらに北に進むと、魚市場「パサール・イカン」があります。
スンダ・クラバ港
こちらは「スンダ・クラバ港」。
見張り塔まで戻り、川を渡った先の道を北へ向かって進むとあります。
バタビア時代に貿易港として栄えた港ですが、現在は鄙びた漁港という印象です。
ズラリと並ぶ木造船
まったりとした空気に包まれています。
遮るもののない炎天下の漁港
とても暑いです。
港を歩いていると、漁師たちに話し掛けられました。
インドネシア語のため、内容はよくわかりませんでしたが、写真を撮らせてくれました。
港を後にして、見張り塔付近で自転車タクシーに乗りました。
「グロドッ地区」(チャイナタウン)へと向かいます。
港から「グロドッ地区」へは2Kmほどです。
グロドッ地区(チャイナタウン)
「グロドッ地区」(チャイナタウン)の街の様子です。
界隈の通りには赤い提灯が吊り下げられ、漢字表記の看板が並んでいます。
ポスターやカレンダーのお店
本屋さんで売られていた糖尿病の本
中華料理の食堂
海南鳥飯を注文
不動産屋さんのセールス
おもちゃ屋さんに集結した下校途中の子供たち
中国寺院
中国寺院内部
中国寺院の祭壇
1968年から1998年までのスハルト体制下において、中国文化は厳しく制限され、漢字の使用も許可されなかったそうです。
そのため、ジャカルタのチャイナタウンは、他の東南アジアの国のチャイナタウンに比べて、どことなく地味な印象でした。
旅行時期:2011年8月
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