都営三田線「板橋区役所前」より徒歩3分。大山駅方向へと向かった路地の一角に、インド料理店『パリワル』は、あります。
お店のオープンは2020年4月。お店のメニューを見ると、バターチキンやしずく型のナン、タンドリーチキンなどをメインに提供するよくあるインネパ系のお店といった感じですが、このお店の違うところは、土日限定のスペシャル限定メニューがあること。
ダージリン出身のシェフが提供するスペシャルメニューは、過去にはベンガルやビハールのターリーや、ガチなダルバート、アフガニチキンカレーやハイデラバードダムビリヤニ、チキンチェティナード、チョーレバトゥーレなどを提供したことがあるそう。
今回のスペシャルメニューは、パンジャーブ州の伝統的な料理「サラソンカサグとマッキーカロティ(菜の花のカレーととうもろこし粉のロティ)」。事前予約して訪問しました。
『パリワル』の外観と店内の雰囲気
『パリワル』の外観
こちらが、『パリワル』の外観です。
アパートや零細企業の事務所などが並ぶ路地の一角にお店はあります。
温かみのあるオレンジ色の灯り
昔ながらのインネパ店っぽい風情。温かみのあるオレンジの灯り。外は寒いので、さっそくお店の中へと入って行きましょう〜。
『パリワル』の店内
こちらが、『パリワル』の店内です。
店内は、昔ながらのレストランといった感じの風情。明るくシンプルで居心地の良い雰囲気です。
座席は26席。18時に訪問した時は5割ほどの客入りでしたが、食べている間に満席となり、入れ替わり立ち代わり、お客さんが来店していました。人気店です!
客層も、地元の方らしき日本人のグループや家族連れ、欧米人客、ネパール人のおひとり様、スペシャルメニュー目当てに来店したマニアなど多種多様。
そして、このお店、何と言ってもホールを担当するネパール人の店員さんの接客が素晴らしいです。
日本語が堪能で、料理の説明なども丁寧で、気配りも見事! Xやインスタの投稿もこの方が担当している様子。
さて、案内された座席に座ったところで、さっそくメニュー拝見。
『パリワル』のメニュー
スペシャル限定メニュー「サラソンカサグとマッキーロティセット」
注文するのは、もちろんスペシャル限定メニュー「サラソンカサグとマッキーロティセット」(1,880円)
メニューの説明は↓です。
パンジャブ料理は、インド北西部およびパキスタン東部に広がるパンジャブ地方発祥の料理です。豊かな農業地帯で育まれた食材を活かしたボリューム満点でスパイシーな味わいが特徴で、インド料理の代表的な存在として世界的に知られています。人気の理由はその濃厚な味わいとタンドール料理のユニークさから、海外のインド料理店でもメインメニューとなることが多く、インド食文化の象徴として親しまれています。特にバターチキンやナンは日本でも広く愛される人気メニューです!冬は菜の花がたくさん取れる時で今回の限定メニューしました。。現地でサラソンカサガグとうもろこしから作るパン(マッキーカロティ)でよく食べます。
ここで、サラソンカサグとマッキーロティについて、ちょこっとご説明します。
「サルソン・カ・サーグ」と「マッキッキ・ロティ」とは?
「サルソン・カ・サーグ(Sarson ka saag)」と「マッキッキ・ロティ(Makki ki roti)」は、北インド、特にパンジャーブ州で冬の季節に親しまれている料理です。
サルソン・カ・サーグ(パンジャーブでは、サルソン・ダ・サーグ)は、主にからし菜(サルソン)を使用したカレー料理。ほうれん草やフェヌグリークの葉などを加えることもあり、これらの葉野菜を煮込んでペースト状にし、スパイスやギー(精製バター)で風味付けします。この料理は、からし菜特有のほろ苦さとスパイスの香りが特徴で、寒い季節に体を温める効果があるそう。
マッキッキ・ロティ(パンジャーブでは、マッキッディ・ロティ)は、トウモロコシの粉(マッキ)で作られる無発酵の平たいパン。トウモロコシ粉に水や塩を加えて生地を作り、薄く伸ばしてから鉄板やフライパンで焼き上げます。その素朴な風味と食感が、サルソン・カ・サーグとの相性抜群です。
この組み合わせは、パンジャーブ地方の冬の定番料理として知られ、パンジャーブでは毎年1月〜2月になると、方々の店でサルソン・ダ・サーグの看板が出るのだとのこと。
ちなみに、今回『パリワル』で提供される「サラソンカサグ」は、からし菜ではなく、日本で一般的な菜の花が使われている様子。
スタンダードメニューの一部(カレー)
インド風中華のバリエーションも豊富
こちらは、『パリワル』のスタンダードメニューの一部。
ネットの口コミを見ると、スタンダードメニューも美味しいとのこと。
カラヒチキンやマトンララ、バラエティーに富んだインド風中華が気になります!
さて、注文を済ませ、お料理が運ばれてくるのを待ちます。
実食レビュー:限定スペシャルメニュー。サラソンカサグとマッキーカロティのセット
セットのサラダ
まずは、セットのサラダ。
ごまドレッシングが掛かったサラダです。シンプルで美味しい♪
サラダをポリポリと食べていると、ほどなくしてメインのお料理が運ばれてきました。
スペシャル限定メニュー「サラソンカサグとマッキーロティセット」(1,880円)
こちらが、スペシャル限定メニュー、パンジャーブ州の伝統的な料理「サラソンカサグとマッキーカロティ(菜の花のカレーととうもろこし粉のロティ)」です。
セット内容は↓
- サラダ
- 千切り赤玉ねぎ
- ミクスピクルス
- バターチキンカレー
- ダルマカニ
- サラソンカサグ(菜の花のカレー)
- マッキーカロティ1p(とうもろこしのパン)
- ジーラライス(クミン入りバスマティライス)
- ガザルカハルワ(人参おろしのデザート)
- チャス(ハーブ入りヨーグルトドリンク)
ネパール人店員さんの話によると、現地パンジャーブでは、「サラソンカサグ(サルソン・カ・サーグ」と「マッキーカロティ(マッキッキ・ロティ)」と千切り赤玉ねぎのみで提供されるのだそう。
『パリワル』でも昨年、その3品で提供したそうなのですが、あまり受けがよくなかったようで、今年は日本人が食べやすいように、ライスやダルマカニ、バターチキンもセットにしたのだとか。
さっそく、いただいてみましょう〜!
「ダルマカニ」「ジーラライス」
まず、美味しかったのが「ダルマカニ」
皮付きのウラド豆に、バターやクリームをたっぷりと使った濃厚なカレーですが、スパイス感や塩味もほど良く、バターやクリームのしつこさもなく、豆の旨味がしっかり味わえる美味しい「ダルマカニ」でした。クミン入りの「ジーラライス」との相性も抜群。
一方、もうひとつの追加カレー「バターチキン」は、インネパ店によくあるクリーミーで甘いお味で、個人的には好みじゃない感じ。
「サラソンカサグ(菜の花のカレー)」
「マッキーカロティ1p(とうもろこしのパン)」
そして、メインの「サラソンカサグ(菜の花のカレー)」と「マッキーカロティ1p(とうもろこしのパン)」をいただきます!
「サラソンカサグ(サルソン・カ・サーグ」は、からし菜ではないので辛味は無いものの、菜の花特有の風味が感じられ、ほうれん草のみのサグとは違った深みのあるお味
「マッキーカロティ(マッキッキ・ロティ)」は、かなり分厚くて硬めの食感。とうもろこしの香ばしい風味が美味! サルソン・カ・サーグとマッチします。
メインで推しているだけあって、この2品は美味しかったです★
マッキーカロティは、+200円でもう一枚注文できるとのこと。
パンジャーブの冬の風物詩
「ガザルカハルワ(人参おろしのデザート)」
デザートは、「ガザルカハルワ(ガジャルハルワ)」
ミルクや砂糖などで煮込んだ人参に、カシューナッツやカルダモンなどを和えた、インド定番のデザートのひとつ。
インドらしい甘さと、ほど良い歯応えのある人参のの食感がGood!
「チャス(ハーブ入りヨーグルトドリンク)」
こちらは、セットのお飲み物「チャス(ハーブ入りヨーグルトドリンク)」
クミンの風味、パクチーの爽やかさ。ほど良い塩気とヨーグルトの酸味。
さっぱりとしたお味で、ずっしり目の胃の中を優しく癒してくれる感じ。
「マサラチャイ」(450円)
食後は、「マサラチャイ」をいただきました。
砂糖控えめですっきりとした甘さ。茶葉の風味もある美味しいチャイ。
よいお口直しとなりました♪
『パリワル』
板橋にあるインド料理店『パリワル』
このお店では、土日限定でインド各地方やネパールの料理をテーマにした「スペシャル限定メニュー」をいただくことができます。
今回いただいた、パンジャーブ州の冬の定番料理「サルソン・カ・サーグ」と「マッキッキ・ロティ」。菜の花を使った深みのあるサグと、とうもろこしの香ばしさがたまらない黄色いロティ。どちらも、満足のお味でした♪
ダルバートやベンガルターリーなど、過去のスペシャルメニューも好評版なので、気になる回があったら、再訪したいと思います。
『パリワル』の地図・アクセス・営業時間
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