トリニダーからバスで12時間、キューバ伝統音楽「ソン」のふるさと、サンティアゴ・デ・クーバ」(Santiago de Cuba)へと向かいます。
サンティアゴ・デ・クーバでは、伝説的なライブハウス「カサ・デ・ラ・トローバ」で本場の「ソン」を鑑賞しました♪
トリニダーからバスで12時間、「サンティアゴ・デ・クーバ」へ
サンティアゴ・デ・クーバ行きのビアスール社のバス
7時に宿泊していたカサ「Hostel Glenda」で朝食を済ませ、宿を発ちます。
最後にカサのファミリーのみんなとハグしてさよなら。
みんな宿を出て、手を振って見送ってくれました〜(涙)
バスはトリニダーを8時の出発しました。
目的地の「サンティアゴ・デ・クーバ」までは12時間の行程。
かなりの長旅です。
昼食に立ち寄ったレストラン
バスはビアスール社のバスです。
車内は結構空いていました。
バスは結構綺麗で、快適に車窓を楽しんでいましたが、乗っているうちにクーラーが異常に効きすぎていて寒いとわかります。
途中でこれは我慢できないと思い、運転手さんにトランクを開けてもらって荷物から上着を取り出しました。
けれども、服を着込んでも寒いです・・・。
昼食は街道沿いのレストランでポテトフライを食べました(2CUC:200円)。
車窓から見えた野球場
立ち寄った町にあった看板
東に行くにつれて黒人系の姿が目立つようになります。
東に行くにつれてクラシックカーの姿が減っていきます。
サンティアゴ・デ・クーバまでの車窓は、ハバナからトリニダーへの道中と同じで、これといって特徴のない、あまり変化がない風景が続きます。
ただ、ちょっと面白いなと思ったのは、通り過ぎる町や村の、どの集落にも必ずベースボールのグラウンドがあるということです。
アルゼンチンにはどの村にもサッカー場が、フィリピンにはバスケットコートがありました。
キューバは野球の国なのです!
バスはキューバ東部、オリエンテ(Oriente)地方を南東へと進んでいきます。
サンクティ・スピリティス(Sancti Spiritus)→シエゴ・デ・アビラ(Ciego de Avila)→カマグエイ(Camaguey)→ラス・トゥナス(Las Tunas)→オルギン(Holguin)→バヤモ(Bayamo)
と立ち寄りながらバスは走ります。
そして、トリニダーを出発してから12時間後、夜の20:00に、バスはキューバ第二の都市「サンティアゴ・デ・クーバ」(Santiago de Cuba)に到着しました。
「サンティアゴ・デ・クーバ」(Santiago de Cuba)到着!
サンティアゴ・デ・クーバの街並み
バスターミナルに到着すると、私の名前が書かれたプラカードを持った黒人の男性が待っていました。
トリニダーで宿泊したカサの女主人「グレンダ」が、サンティアゴの友人のカサに泊まれるよう手配してくれると言っていたのですが、無事に話が伝わっていたようです。
黒人男性の運転するクラシックカーに乗り、夜のサンティアゴの旧市街を走ります。
しばらくして、車は宿に到着。
黒人ドライバーからは、5CUC(500円)請求されました。
サンティアゴのカサの部屋
サンティアゴのカサの外観
緑色の外観をしたサンティアゴのカサ。
カサの名前は、「Alquiler de Habitaciones」です。
ちょっと読みづらい名前。
カサに入ると白人のおばちゃんが出てきました。
おばちゃんにはは、英語もカタコトのスペイン語もあまりよく通じてないようでしたが、なんとかチェックイン!
とりあえず、ひと安心。
このカサは、トリニダーの「Hostel Glenda」に比べて、あまりフレンドリーではない感じでしたが、部屋はまずまず。
ホットシャワーとトイレ、エアコン、朝食付きで25CUC(2,500円)です。
さてさて、荷を置いた後、夕食を食べに街へと繰り出します。
セスペデス広場付近にあるファーストフード店
ピザとチキン、ビールでの夕食
夕食は、旧市街の中心「セスペデス広場」(Parque Cespedes)付近にあったファーストフード店でピザとチキン、そして、ビールを注文しました(6.4CUC:640円)。
ピザはまあまあ、チキンは結構美味しかったです。
映画館のネオン「CINE CUBA」(サンティアゴ・デ・クーバ)
バーのネオン「Club300」(サンティアゴ・デ・クーバ)
食後、夜のサンティアゴ・デ・クーバ(通称サンティアゴ)の街を歩きます。
サンティアゴは、人口約40万人を擁するキューバ第二の町。
16世紀初頭にスペイン植民地キューバの首都として栄えたこの町は、結構な都会です。
街にはオシャレなネオンサインがいくつも点滅し、夜遅くだというのに多くの人が通りを行き交っていました!
かつての線路が残るサンティアゴ旧市街の道
植民地時代の風情が残るサンティアゴの旧市街の通り。
ここには、1952年まで路面電車が走っていたそうで、石畳の道に線路の跡が残っています。
線路の跡が残っているということは、1952年以降、一度も道路が補修されていないということ。
でも、それでも全然問題なく車は走っていました。
サンティアゴ・デ・クーバ、夜のカテドラル
旧市街の中心、セスペデス広場と広場に面して建つ「カテドラル」
広場には石畳が敷き詰められ、オレンジ色の街灯が広場とカテドラルを照らし出しています。
なかなかいい雰囲気♪
キューバ音楽の聖地「カサ・デ・ラ・トローバ」(Casa de la Trova)でモヒートを飲みながら、素敵な音楽を堪能♪
カサ・デ・ラ・トローバで音楽鑑賞
広場の隣のブロックには、1844年に建設された音楽会館「カサ・デ・ラ・トローバ」(Casa de la Trova)があります。
実は、今回の「サンティアゴ」でのお目当ては、ここ!
このお店で音楽を聴くことを楽しみにしていたのです♪
サンティアゴは、キューバの伝統音楽「ソン」発祥の地でもあります。
この地には、スペイン人の入植者やアフリカ人奴隷、隣国ハイチからやってきた黒人やフランス系の人など、様々な人々が集まってきています。
「ソン」という音楽は、そんな様々な文化が混合したことで生み出された音楽、キューバの文化を代表する音楽です。
「カサ・デ・ラ・トローバ」は、サンティアゴで最も有名なライブハウスで、「ソン」を始めとしたキューバ音楽のレベルの高い演奏を聴くことができます。
また、このお店は、映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」のミュージシャンとして有名な、エレディア・オチョアやコンパイ・セグンドを輩出した由緒あるお店としても知られています。
さあ、さっそくお店に入ってみましょうー♪
お店に入って、階段を2階へと上がると・・・、
聴こえてきましたー♪
クラベス(拍子木)のリズミカルな音と、甘いギターの音色が♪
席に座った私は、モヒートを注文します(入場料5CUC:500円、モヒート3CUC:300円)。
そして、ストローでちびちびと飲みながら、ゆったりと音楽を聴き始めます。
演奏は、レベルの高い素晴らしいものでした。
音楽に合わせて人々が踊っています。
とても気持ちよさそうです!
何だか見ているこっちも気持ちが浮き立ってきます。
アメリカのジャズとともに20世紀の大衆音楽に大きな影響を与えたキューバ音楽。
スペインのギターのメロディーとアフリカの太鼓のリズムが組み合わさった「ソン」(Son)や「ルンバ」(Rumba)
ヨーロッパの優雅な舞踊音楽をキューバ風に改良した「ダンソン」(Danzon)、ダンソンやソンをベースにしたビッグバンド・ジャズ「マンボ」(Mambo)、ダンソンのメロディーを強調してよりわかりやすく演奏した「チャチャチャ」(Cha Cha Cha)
様々な世界的な音楽がこの国で生まれました。
キューバは音楽の宝庫なのです♪
動画のこの曲は、メキシコの「Maná」というバンドの「Mariposa traicionera」という曲です。
以前、南米を旅行していた時、よく街角で流れていた曲、お気に入りの曲です♪
メロディーがとても心地よいです♪
キューバ音楽の聖地「カサ・デ・ラ・トローバ」でモヒートを飲みながら、素敵な音楽を堪能する。
ほんと、贅沢なひと時です★
夜のサンティアゴ・デ・クーバの街並み
2時間ほど居たでしょうか。そろそろ12時を回りそうです。
充分満足した私は、お店を出て宿に戻ることにしました。
音楽の余韻を味わいながら、夜の旧市街の道を宿に向かって歩いていきます。
オレンジ色の街灯に照らされた石畳の道、通りの両側には植民地時代から建つ趣のある建物が並んでいます。
雰囲気いいです♪
キューバに来てよかったと感じる瞬間です★
ちなみに、宿に帰る途中、少し道に迷ってしまいました。
けれども、歩いていた人に教えてもらって、なんとか辿り着くことができました。
翌日は、日中の「サンティアゴ・デ・クーバ」の街をぶらぶら散歩の予定です。
旅行時期:2013年4月〜5月
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