「セビーチェ(セビチェ)」は、ペルーやメキシコ、コロンビアやグアテマラなど、ラテンアメリカで食べられている魚介のマリネ料理。セビチェやセビッチェなどとも呼ばれます。
近年、東京や近郊にも「セビーチェ」を食べられるお店が少しずつ増えてきました。
東京都内・近郊・現地で食べた「セビーチェ」、絶品!19皿をご紹介します。
- セビーチェ(セビチェ)とは?
- 『エル・セビチェロ』@祐天寺
- 『デスティノ51』@表参道
- 『ペルー料理ALDO』@外苑前
- 『ワンチャコ』@大久保
- 『ミラフローレス』@渋谷
- 『アルコイリスベンボス』@五反田
- 『ベポカ』@明治神宮前
- 『フォンデラマドゥルガーダ』@原宿
- 『レストラン・ティキ』@愛川町
- 『アルコイリス川崎店』@川崎
- 『プエルトナウティコ』@岐阜・各務原
- 【閉店】『荒井商店』@新橋
- 【閉店】『ナスカ』@乃木坂
- 『アズール コンデサ(Azul Condesa)』@メキシコ・メキシコシティ
- 『バー・トラディショナル・ルナ』@メキシコ・グアナファト
- 『ホセ・ピングイーノス(Jose Pinguino’s)』@グアテマラ・パナハッチェル
- 『La Casa de Enrico Restaurante』@グアテマラ・フローレス
- 『ロス・トレス・ティエンポス(Los Tres Tiempos)』@グアテマラ・アンティグア
- 『セビーチェス&セビーチェス(Cebiches&Seviches)』@コロンビア・カルタヘナ
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セビーチェ(セビチェ)とは?
「セビーチェ」は、ペルーの国民食とも言われる魚介のマリネ。
1、2センチ角くらいに切った生の白身魚やタコ、イカなどの魚介に玉ねぎやトマトを加え、レモンを絞り、コリアンダーやオレガノなどの香草を加え、付け合せにトウモロコシやサツマイモなどを添えて作ります。
レアな食感の白身魚にシャキシャキの玉ねぎとレモンの酸味が効いていて美味♪
ちなみに、ペルーでは近年、魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁「レチェ・デ・ディーグレ」を使ったセビーチェの人気が高まっているのだとのこと。
なお、「セビーチェ」は、ペルーのみならず、コロンビアやメキシコ、グアテマラなど、ラテンアメリカの太平洋に沿った、新鮮な魚介類がとれる地方でも一般的に食べられています。
『エル・セビチェロ』@祐天寺
東急東横線祐天寺駅より徒歩5分。駅の南東の昭和通り商店街沿いに、ペルー料理のお店『エル・セビチェロ』は、あります。
オーナーシェフは、南米でペルー料理と出会い、現地や都内のペルー料理店で修行したという方。店名の「セビチェロ」は、セビチェ(セビーチェ)の料理人の意味なのだそう。
『エル・セビチェロ』の「セビチェ」、これまで食べた中でも1、2を争う、美味なセビチェでした★
レアなオオニベの食感、レモンの酸味、パクチーの風味、唐辛子の辛味のマッチングがたまらない美味しさ♪ 滑らかな食感の黄色いペルージャガイモも、ほど良い柔らかな歯応えのチョクロも、付け合わせとして最高! 奪い合うようにして食べてしまう感じ。
『デスティノ51』@表参道
東京メトロ表参道駅B1出口から徒歩7分。南青山の骨董通りから北に入った路地の一角に、ペルー料理のお店『デスティノ51(DESTINO51)』はあります。
ペルー南部のアンデス山脈の麓にあるアヤクーチョ出身の「マルセリーノ・シェロン」さんが料理長を務め、スタッフも全員ペルー人であるとのこと。
魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁「レチェ・デ・ディーグレ」(虎のミルク)が掛かった「セビーチェ」(真鯛のアヒ・リモ風味マリネ)は、レアな白身魚に玉ねぎの旨味とレモンの酸味、そして、レチェ・デ・ディーグレの旨味が効いていて、たまらない美味しさ★
『ペルー料理ALDO』@外苑前
東京メトロ外苑前駅から徒歩5分、表参道駅から徒歩6分。黄色の外観のビルの地下一階に『ペルー料理 ALDO(アルド)』はあります。
このお店のオーナーシェフは、ペルー北部トルヒーヨ出身の日系三世のアルドさんという方。
『ペルー料理 ALDO(アルド)』の「セビーチェ」は、レアな食感の白身魚にシャキシャキの玉ねぎとレモンの酸味が効いていて美味しい♪ 付け合わせの茹でとうもろこし(チョクロ)やジャガイモも良いアクセント。
『ワンチャコ』@大久保
大久保駅南口より徒歩3分。飲食店がいくつか入った雑居ビルの地下1階に、ペルー料理店『ワンチャコ』は、あります。
オーナーシェフは「チャンチャン遺跡」で知られるペルー北部トルヒーヨの出身の方。
『ワンチャコ』の「セビチェ・ミクスト」は、白身魚、タコ、イカ、エビ、ホタテが使われていて、特に白身魚のレアでほどよく柔らかい食感が最高!
そして、魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁「レチェ・デ・ディーグレ」のピリッとした酸味が特にGood!
かなり美味しい「セビチェ」でした★
『ミラフローレス』@渋谷
渋谷南口。桜丘の裏路地に、ペルー大使館の職員が足繁く通うというペルー料理店『ミラフローレス 渋谷 桜ヶ丘店』はあります。
『ミラフローレス』の「セビチェミクスト」は、白身魚にイカ、エビ、タコなどが入ったセビーチェ。チョクロや甘味のあるジャガイモ、シャキシャキの紫玉ねぎとのマッチングが最高! 本場さながらの美味しさでした。
『アルコイリスベンボス』@五反田
五反田駅東口から徒歩3分、歓楽街の入り口の一画にある雑居ビルの2階に、ペルー料理店『アルコ イリス ベンボス』はあります。
シェフもペルー人で、調味料はペルーから取り寄せており、現地の味を楽しめるということで、在日ペルー人の方もよく訪れるお店なのだとか。
「セビチェ」(白身魚たこイカレモン和え)は、レモンの酸味が白身魚やタコ、イカ、玉ねぎなどの野菜とマッチしていて美味な一品。
さっぱり爽やかなお味で、コリアンダーやオレガノなどのハーブのアクセントもいい感じ。付け合わせのカンチャも良いアクセントとなってくれます。
『ベポカ』@明治神宮前
JR山手線原宿駅、東京メトロ千代田線明治神宮前駅から徒歩8分ほど。神宮前一丁目の交差点を神宮外苑方向に進んだ左手に、ペルー料理のお店『ベポカ』はあります。
このお店、ミシュランガイド東京2019に「ビブ・グルマン」として3年連続で掲載された都内屈指のペルー料理店。
本場ペルー出身のシェフが日本ならではの素材を使い、手間暇かけて調理した本格的ペルー料理をいただけるお店です。
コースの一品「本日の鮮魚のセビチェ」。本日のお魚は真鯛。程よく締まった白身と紫玉ねぎ、コリアンダー、レモンの酸味の爽やかさ。付け合わせのトウモロコシやサツマイモとのマッチングもGood♪
洗練されたお味の美味しいセビチェです。量が少ないのがちょっと残念なところ。
『フォンデラマドゥルガーダ』@原宿
明治通り沿いにある『フォンダ・デ・ラ・マドゥルガーダ(FONDA DE LA MADRUGADA)』は、本場メキシコの雰囲気たっぷりで、3人組楽団”マリアッチ”の演奏も聴けるメキシコ料理のお店。
メニューには「セビーチェ」もあります。ぶつ切りの白身魚に、アボカド、ブラックオリーブ、オレンジ、トマトなどが乗ったワイルドなセビーチェ。
搾り掛けたレモンで爽やかに。クラッカーと一緒にいただくのもGood!
『レストラン・ティキ』@愛川町
ペルー人が多く住む神奈川県北部に位置する愛甲郡愛川町。
町の南東部にある『ペルーレストラン・ティキ』は、工業団地で働くペルー人ご用達のレストラン。本場ペルーのお料理をいただける食堂です。
「セヴィーチェ・ミクスト(魚介類のペルー風マリネ)Ceviche Mixto」は、白身魚、タコ、エビ、ホタテ、ムール貝など、たくさんの種類の魚介が乗った意外にも豪華なセビーチェ。
酸味のある魚介のお味と、玉ねぎのシャキシャキ感。柔らかいチョクロとカリッとしたカンチャの食感などが、爽やかかつバラエティ溢れるお味&食感で美味しい★
『アルコイリス川崎店』@川崎
JR川崎駅中央西口から徒歩3分。ラゾーナ川崎を過ぎた西口通り沿いの右手に、ペルー料理のお店『アルコイリス 川崎店』は、あります。
1992年4月にオープンしたこのお店、話によると、日本で初めて生まれたペルー料理店なのだそう。在住日系ペルー人御用達のお店です。
「セビーチェ(Small)」は、白身魚メイン(タコ、イカもあり)のセビーチェ。
レアな食感の白身魚にシャキシャキの玉ねぎ。ほくほくしたサツマイモとカリッとしたカンチャコーン。上に乗った海藻のサラダ。爽やかなレモンの酸味と、チリが効いていてピリ辛なのも美味♪
『プエルトナウティコ』@岐阜・各務原
岐阜県各務原市。JR高山本線那加駅から徒歩3分。旧中山道から北へ少し入った住宅街の中に、ペルー料理のお店『プエルトナウティコ』はあります。
岐阜県では唯一と言っていいペルー料理専門のお店です。
『プエルトナウティコ』の「セビーチェ」は、カジキマグロのマリネと魚介フライが乗り、絞り立てのライムやアヒ・リモ(ペルー産レッドペッパー)、秘伝の魚介スープで味付けされた、手の込んだセビーチェ。言わずもがな美味しい♪
付け合わせのコリアンダーとレッドオニオン。さつまいもと2種のコーン(ジャイアントコーン&アンデスコーン)も名脇役。
【閉店】『荒井商店』@新橋
新橋にあったペルー料理店『荒井商店』。
ミシュラン・ビブグルマンにも掲載された有名店ですが、2023年2月末で閉店。神奈川県湯河原町に移転してしまいました。
『荒井商店』の『セビーチェ』(魚介のマリネ)は、白身魚のマリネに、魚介やタマネギをマリネした際に出る出汁汁「レチェ・デ・ディーグレ」を使ったセビーチェ。
ほど良く柔らかく、フレッシュな白身魚に、酸味と旨味が沁み込んだ「レチェ・デ・ディーグレ」が絡んで、たまらない美味しさ♪
【閉店】『ナスカ』@乃木坂
乃木坂にあったペルー料理店『ナスカ』。大使館のお墨付きをもらったというお店でしたが、タイ料理&ペルー料理店に形態を変えた後、残念ながら閉店してしまいました。
いただいた「セビチェ」(唐辛子が利く、スパイシーな魚介マリネ)は、柔らかい白身魚とシャキシャキの紫タマネギ、カリッとしたカンチャとソフトな茹でトウモロコシの食感のバリエーション、そして、レモンの酸味とコリアンダーなどのスパイスさ加減が絶妙のセビーチェ。
『アズール コンデサ(Azul Condesa)』@メキシコ・メキシコシティ
メキシコシティの代官山と言われる「ローマ&コンデサ地区」のコンデサ地区に、おしゃれメキシコ料理のお店『Azul Condesa(アズール コンデサ)』はあります。
メニューでは見つけられなかったのですが、セビーチェ好きなので聞いてみたところ、「あります。」ってことで、注文!
こんなオシャレな感じで出てきました~☆
プリップリのエビに、ペースト状になったアボカドが載っていて、トルティーヤチップスが刺さった、今まで食べたセビーチェとは装いが全然違う「CEVICHE(セビーチェ)」。ライムが効いていて、さっぱりとしてホントに美味しい!
『バー・トラディショナル・ルナ』@メキシコ・グアナファト
メキシコにある中世の風景が残る世界遺産都市「グアナファト」
この街の旧市街の目抜き通りに、老舗カンティーナ(酒場)『バー・トラディショナル・ルナ(Bar Tradicional Luna)』はあります。
いただいた「セビーチェ」は、アボカドがたくさん! トマトや玉ねぎなども豊富に乗ったメキシコ風。アボカドの滑らかな食感が、レアな白身魚とライムの酸味に結構合います♪ 重めなお味が多いメキシコ料理の中にある癒し系です★
『ホセ・ピングイーノス(Jose Pinguino’s)』@グアテマラ・パナハッチェル
中米グアテマラのアティトラン湖畔の町「パナハッチェル」
「ホセ・ピングイーノス(Jose Pinguino’s)」は、その目抜き通りにあるレストラン。
いただいた「セビーチェ」は、細かくカットされた白身魚とトマト、紫玉ねぎ、香草などがグラスの中に入った独特なスタイル。
お味は大味な感じでしたが、クラッカーの上にセビーチェを乗せ、ビールのおつまみ的な感じでいただくと、結構美味しい♪
『La Casa de Enrico Restaurante』@グアテマラ・フローレス
中米グアテマラ。ティカル遺跡のゲートシティである町「フローレス」
『La Casa de Enrico Restaurante』は、グアテマラ、西洋、アジア料理などをミックスさせたフュージョン料理のお店です。
いただいた「セビーチェ」は、アジアの風を感じさせるフュージョンセビーチェ。
タイのナンプラーらしき魚醤を使ったソースがかかっていて、それがセビーチェの具材であるレアな魚介や野菜と見事なマッチング♪
『ロス・トレス・ティエンポス(Los Tres Tiempos)』@グアテマラ・アンティグア
グアテマラの古都。世界遺産の町「アンティグア」
旧市街にある「ロス・トレス・ティエンポス(Los Tres Tiempos)」は、地元の人の評価も高い人気レストランです。
魚のマリネ「セビーチェ」は、新鮮なレアフィッシュと生野菜、アボカド、そして、レモンの酸味が爽やかで美味しいセビーチェ。
付け合わせのトルティーヤチップスと一緒に食べるのもGood!
『セビーチェス&セビーチェス(Cebiches&Seviches)』@コロンビア・カルタヘナ
コロンビア最大の観光都市、カリブ海に面した港町「カルタヘナ(Cartagena)」
観光客が多く集まる旧市街の馬車広場前に、15種類のセビーチェを提供するセビーチェの専門店「セビーチェス&セビーチェス(Cebiches&Seviches)」があります。
こちらが、「セビーチェス&セビーチェス」のメニュー。
お店の名前から「セビーチェ」メインのお店だとは思っていたのですが、メニューを見ると見事にセビーチェオンリー!
しかも、セビーチェが見たことないくらいの品数の多さ!
上のメニューに書かれた15品、全てセビーチェです♪
どれを選んだらいいのかわからない感じでしたが、メニュー右下「Champetúo」の「japanese mayonnaise」という言葉が気になったので、これを注文することに。
こちらは、セビーチェを調理するお店のシェフ。
ちょうど、座った席の目の前でシェフが調理をしていて、シェフがセビーチェを手際よく調理する様子を間近に見ることができました!
カルタヘナ旧市街のレストラン「CEBICHES & SEVICHES」での調理の様子
シェフによる調理は見事のひと言。
白身魚やタコ、イカ、エビなどを入れ、アボカドを刻み入れ、ライムを絞り、タマネギやフライドコーンを入れ、各種調味料を振り掛け・・・。
様々な種類のセビーチェを並行して一緒に調理していきます。
次々と出来上がっていく様々な種類のセビーチェ。
しばらくしてシェフの方が、注文したセビーチェ「Champetúo」をカウンター越しにサーブしてくれました!
メニューを見ると、「Champetúo」の素材は、
- Camarones(Shrimp)
- salsa de tamarindo(Tamarind sauce)
- cardamono(cardamon)
- mayonesa japonesa(japanese mayonnaise)
- cebolla(onion)
- limon(lemon)
- cilantro(cilantro)
- aguacate y maiz cancha(avocado and corn)
とのこと。
プリプリで新鮮なエビに、シャキシャキした玉ねぎと、とろっとしたアボカド、クリスピーなコーンの食感のバランスがGood!
レモンやタマリンドの酸味とマヨネーズのまろやかさがいい感じに食材を引き立てています。
フレッシュで洗練されたお味のセビーチェ。美味しいです♪
料金は、ビールと合わせて32,000COP(1,097円)でした。
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