ハイデラバードと言えば「ビリヤニ」
マリネした生肉の上に、バスマティライスを何層にも分けて重ねて炊き込む「カッチ式」の「ハイデラバーディー・ビリヤーニー」は、ビリヤニの代名詞的な存在として、世界中で知られています。
そんな、「ハイデラバーディー・ビリヤーニー」の人気を生み出したのが、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』
ハイデラバードには、パラダイス・ビリヤニの本店と支店がいくつもありますが、その1店舗に訪問してきました。
ハイデラバードでビリヤニと言えば、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の外観
訪れたお店は、ハイデラバードの双子都市「シカンドラーバード(Secunderabad)」にある店舗。この店舗は、巨大なビリヤニコンプレックスになっていて、パラダイス・ビリヤニをいただける食堂がいくつもあります。
ホームページで確認したところ、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のシカンドラーバード店には、下記の施設があり、今回訪れたのは、そのうちの「Cafe」である様子。
- Persis Gold One
- Persis Gold Two
- Roof Garden
- Persis Heights
- Persis Minigold
- Persis Platinum
- Takeaway
- Cafe
- Bakery
お昼どき、多くのお客さんがお店に訪れます。
今回は、Uberを使って訪問しましたが、お店の名前を冠したメトロの駅「Paradise」が徒歩5分の場所にあるし、特に夕方のディナータイムは、ハイデラバード中の道が渋滞し、Uber(もしくはOla)がなかなか捕まらないので、メトロでアクセスした方が行きやすいかもしれません。
お昼どき、多くのお客さんがお店を訪れていました。
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の店内
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の店内です。
店頭にはたくさんのお客さんが居たはずでしたが、店内には数人のお客さんがいる程度。
おそらく、テイクアウトのお客さんが多いものと思われます。
ちなみに、店内にいたお客さんは、全員、ビリヤニを食べていました。
さて、ここでちょっと、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のお店について、ご説明したいと思います。
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』とは?
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の創業は、1953年9月。
同月に「シカンドラーバード(Secunderabad)」にオープンした映画館「パラダイス・シネマ」の訪問者にお料理を提供する目的で作られました。
創業者は、ムンバイから移ってきたイラーニー(イラン系移民)のフセイン・ヘマティで、1978年にはその息子のアリ・ヘマティが店の経営を引き継ぎ、1983年には、ツインシティ(ハイデラバード&シカンドラーバード)初のエアコン完備のノンアルコール客向けファミリーレストランとして、お店を改装リニューアルオープン!
お料理のメインは、もちろん創業当初から提供している「ハイデラバーディー・ビリヤーニー」ですが、リニューアル時にメニュー数を増やして、顧客ターゲットをファミリー層へと拡大。2009年には2号店をオープンさせ、現在ではインド全土に36以上の支店、3,500人以上の従業員を抱えるハイデラバード随一のレストランにまで成長。
Restaurant Awards 2022、Hyderabad Editionで2022年のベストレストランに選ばれたり、リムカの「年間最多ビリヤニ販売数」の記録簿に登録されたり(2017年:700万食分)、ウォール・ストリート・ジャーナルに「最高のハイデラバード・ビリヤニ」と評価されたりと、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』は、インド国内外で高い評価を得ています。
さてさて、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のお店の説明については、このくらいにして、そろそろメニューを見てお料理の注文です!
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のメニュー
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のメニュー
こちらが、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』のメニューです。
メインのビリヤニは、チキン、マトン、エッグ、ベジタブル、アルー(ジャガイモ)の5種類。カレーも6種類提供しています。
ちなみに、こちらは、シカンドラーバードの「Cafe」店でのランチメニューなので、他の店舗、もしくは時間帯によっては、違うお料理も提供されているのかもしれません。
兎にも角にも、お目当てはビリヤニなので、今回はマトンを食べたいと思い、「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」(319ルピー:572円)を注文。
お飲み物として、定番のコーラも頼みました♪
注文を済ませ、ほどなくしたところで、お目当ての「ハイデラバーディー・ビリヤーニー」が運ばれてきました♪ いよいよです!
ふわふわパラパラの「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」
「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」319ルピー(572円)
こちらが、「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」
ちなみに、「Nizami(ニザミ)」とは、ムガル帝国の宰相カマルッディーン・ハーンにより創始された「ニザーム王国」(1724〜1948年)のこと。
ハイデラバードに首都が置かれたのが1763年。支配者のニザーム家の下、華やかなイスラム宮廷文化が花開き、「ハイデラバーディー・ビリヤーニー」をはじめとした豊かな「ハイデラバード料理(ニザーム料理)」が生み出されました。
そんな、「ニザーム王国」の名を冠した「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」、期待しないわけにはいきません!
付け合わせに、ライタ、ミルチ・カ・サーラン、オニオンスライス&レモン
「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」には、付け合わせとして、ライタ、ミルチ・カ・サーラン、オニオンスライス&レモンが付いていました。
「ライタ」は、インドのヨーグルトサラダで、コリアンダーやローストしたクミンシード、ミント、カイエンペッパーなどをみじん切りにした野菜とヨーグルトに加え、混ぜたもの。
「ミルチ・カ・サラン」は、ビリヤニのお供として添えられるカレーで、ターメリック、クミンシード、コリアンダーシード、ポピーシード、唐辛子、胡麻、ピーナッツ、ココナッツ、タマリンド、ショウガ、ニンニク、玉ねぎなどで作られる豪華なソース。
「ビリヤニ」と言えば、のお飲み物、コーラも頼みました♪
店員さんが、こんもりと盛られた銀のプレートの上のビリヤニを白いお皿の上に盛り付けてくれます。かなりのボリューム!
さっそく、いただきましょう〜!
ふわふわ、パラパラのバスマティライス
本場の本場、『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」、想像に違わぬ美味しさでした★
香り高いバスマティライスは、本当にふわふわのパラパラ!
ライスの中にゴロゴロ入った骨付きのマトンは、お肉の旨味とスパイスの風味、何かの酸味が合わさった濃いめのお味。このマトンがめちゃ旨! マトンの臭みはほとんどありません。
全体的にチリが結構効いていて、辛さはそこそこありました。
「ライタ」と「ミルチ・カ・サーラン」
そして、さっぱりとした「ライタ」と、日本では食べたことがない深みのある味付けの「ミルチ・カ・サーラン」、そして、スライス玉ねぎとレモンの味変も、かなりGood!
結構なボリュームでしたが、全く飽きずにサクサクと食が進み、あっという間に完食!
美味しかったです。『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』
壁に飾られた古のハイデラバードの写真
ハイデラバードで一番有名なビリヤニの専門店『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』
本場の本場、「ニザーム王国」の名を冠した「Nizami Mutton Biryani(ニザミ・マトン・ビリヤニ)」は、ふわふわパラパラのバスマティライスと、濃いめのお味の旨味が詰まった骨付きマトンが、さすが、本場と思わせる美味しさ♪
「ライタ」や「ミルチ・カ・サーラン」などの付け合わせとの相性も抜群!
ハイデラバードを訪れたら、是非とも食べたい一品です★
『Paradise Biryani(パラダイス・ビリヤニ)』の地図・アクセス
- 住所:SD Road, Sappu Bagh Apaprtment, Jogani, Ramgopalpet, Secunderabad, Hyderabad, Telangana 500003 インド
- 電話:+914067408400
- 営業時間:11:00~23:00
インド・ハイデラバードのレストラン・カフェ
https://search-ethnic.com/gourmet/paradise-biryani
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