トリヴァンドラム観光 | ピンクと臙脂のレンガ造りのネイピア博物館【南インド・ケララ州】

トリヴァンドラム観光 | ピンクと臙脂のレンガ造りのネイピア博物館【南インド・ケララ州】

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12) 南インドの旅
記事内に広告が含まれています。

南インドケララ州(Kerala:കേരള)の旅。

南インド随一のビーチコヴァーラム」(Kovalam:കോവളം)でリゾートライフを満喫した後、ケララ州の州都「トリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)」(Thiruvananthapuram:തിരുവനന്തപുരം)へ。

この日は、トリヴァンドラムの町をぐるりと観光します。

そして、夜の飛行機でトリヴァンドラムを出発!

ケララともお別れ(涙)。日本へと帰国します。

スポンサーリンク

●リキシャでコヴァーラムからトリヴァンドラムへ

ケララ州の州都「トリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)」は、18世紀に「トラヴァンコール藩王国」の王都として栄え、現在ではケララ州の州都として繁栄しています。

町の人口は約75万人。インド最大のITパークがあるケララ州のIT産業のメッカで、インド宇宙開発発祥の地としても知られています。

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム

 

コヴァーラムでリキシャを捕まえ、トリヴァンドラムへと向かいました。

トリヴァンドラムまではおよそ30分料金はRs.300(¥540)です。

リキシャの運ちゃんは、ちょっとコワモテのおじさん。出発直後は快調に走っていたのですが、途中の交差点でエンジンを止めたところ、再びかけようとしてもエンジンが掛からず!

コワモテのおじさん、何度もエンジンを掛けるのを繰り返し、焦りの様相が深くなってきました。

「大丈夫か?」という感じでしたが、結局再びエンジンは掛かることはなく、コワモテおじさん泣く泣く他のリキシャに自分たちを託すことになりました。

おじさんに料金のRs.300を渡すと、別のリキシャにそのうちのRs.50を渡します。

Rs.300ゲットできるはずだったのに、エンジントラブルのせいでRs.250のみの売り上げ。

コワモテおじさん、相当ながっかりモードになっていました・・・。

とにもかくにも、別のリキシャに乗り換えて、トリヴァンドラム駅へと向かいます。

スポンサーリンク

①トリヴァンドラム駅で荷物預け

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅

 

トリヴァンドラム駅へは、ほどなくして到着しました。

この駅に来た理由は、荷物を預けるため。

今晩搭乗予定のシンガポール航空SQ5491便の出発は、22:45分。

2時間前にチェックインするとして、それまではトリヴァンドラムを観光するつもりなのですが、荷物が邪魔なのです。

そこで、駅のクロークルームに荷物を預けようと思ったというわけです。

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅のクロークルームはあちら→

 

トリヴァンドラム駅に着いて、駅員にクロークルームの場所を聞きます。

すると、「あっち→」との答えが!

言われた“あっち”へと行ってみると、「CLOAK ROOM→」の看板がありました!

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)ありました!クロークルーム

 

矢印の方に向かって歩いて行くと、ありました!クロークルーム。

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅のクロークルーム

 

ここが、トリヴァンドラム駅のクロークルーム

さっそく、係員に値段を聞くと、荷物1つRs.15(¥27)とのこと。

荷物を3つ預けてRs.45(¥81)。荷物の引換証をもらいます。

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅の様子

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅の跨線橋から。列車がずらり!

 

さて、身軽になりました!

さっそく、トリヴァンドラムの町を歩いて周りましょう〜!

スポンサーリンク

●歩いてバドマナー・バスワミー寺院へ

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅から歩いて「バドマナー・バスワミー寺院」へ

 

まずは、駅から歩いて「バドマナー・バスワミー寺院」へと向かいます。

「バドマナー・バスワミー寺院」は、駅から線路を渡った反対側にあって、距離は2㎞ほどあります。

荷物を預けて身軽になったと言えども、この暑さ。

2㎞は結構遠く感じます(汗)

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)映画館。映画の宣伝パネルがかなり巨大!

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)女性ばかりが集った集会。女性の権利向上などを訴えているのでしょうか。

トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ベジタリアン・レストラン

トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ミールス用のバナナの葉っぱがたくさん!

 

映画館の巨大なパネルにびっくりしたり、女性ばかりの集会で声高に女性スピーカーが訴えているのを聞いたり、レストランの軒先に積まれたミールス用のバナナリーフに惹かれたりしながら歩いて行くと・・・。

トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ガナパティ寺院

 

大通りの角に小ぢんまりとした寺院が現れました。

「ガナパティ寺院」です。

トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)象の神様「ガネーシャ」が祀られています。

トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ガナパティ寺院の主祭壇

 

今回のケララ旅では、キリスト教の教会ばかりが目に付いていたので、ヒンドゥー教の寺院を見るのは久々という感じ。

“ガナパティ”とは、ヒンドゥー教の象頭の神様「ガネーシャ」の別名。

この「ガナパティ寺院」は、ガネーシャ神様が祀られた寺院です。

中に入ることはできませんでしたが、祭壇は結構豪華。

通りがかった人が、祭壇に向かって祈りを捧げている姿が印象的でした。

スポンサーリンク

②バドマナー・バスワミー寺院

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院が向こうに見えます。

 

「ガナパティ寺院」から南へ少し歩くと、「バドマナー・バスワミー寺院」への参道入り口が右手に見えてきます。

参道に入ると、正面に巨大な門塔が建っています。

あれが、「バドマナー・バスワミー寺院(Padmanabhaswamy Temple)」です。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院の参道

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院の参道には巡礼者がたくさんいました。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)お供えのお菓子などが売られています。

 

「バドマナー・バスワミー寺院」の参道を歩いていきます。

参道にはお供え用のお花やお菓子などを売る店が軒を連ね、巡礼者たちが行き交っています。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院の参道と寺院の門塔

 

しばらく進むと、左側に木造の建築が並ぶ、車両の通行が規制された通りに入ります。

正面には、「バドマナー・バスワミー寺院」の門塔が建っているのが見えます。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)木造の建物が見事!オレンジ色の揃いの服を着た巡礼者たちがいます。

 

左側に建っている木造の建物は、18世紀以降に栄えた「トラヴァンコール藩王国」時代にマハラジャが住んでいた宮殿「プーテン・マリガ宮殿(Puthen Malliga Palace)」

現在は博物館になっていて、かつてマハラジャが座った玉座や、マハラジャが収集した楽器や陶磁器、武具などが展示されています。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院の入り口(ヒンドゥー教徒以外は入場不可)

 

「バドマナー・バスワミー寺院」の正面まで来ました。

この「バドマナー・バスワミー寺院」は、トリヴァンドラムの町の象徴とも呼べる寺院で、守護神はヴィシュヌ神。

上の写真の東側の門は、タミル様式の石造りの門塔(ゴープラム)。それ以外の門は、ケララ様式の木造の瓦屋根が付いたスタイルとなっています。

この寺院は、ヒンドゥー教徒以外は入場不可。ヒンドゥー教徒であっても正装で入る必要があり、境内の写真撮影は厳しく禁じられていて、どんな書籍にも境内の写真は掲載されていないそうです。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)「バドマナー・バスワミー寺院」の参道

インド トリヴァンドラム20年前の「バドマナー・バスワミー寺院」

インド トリヴァンドラム20年前の「バドマナー・バスワミー寺院」の参道

「バドマナー・バスワミー寺院」へは、20年前も訪れました。

下の2枚がその当時の写真です。

石造りの門塔(ゴープラム)は、かつては灰色にくすぶっていましたが、現在では明るいクリーム色に塗り直されています。

参道の雰囲気はあまり変わっていませんが、入っている店舗が変わっていますね。

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ケララ州独特の木造建築

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バドマナー・バスワミー寺院のクロークルーム

バドマナーバスワーミ寺院 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)参道にはフルーツの屋台が

 

さて、トリヴァンドラムの町の象徴「バドマナー・バスワミー寺院」で、ヒンドゥー教巡礼地の風情を感じた後、次の目的地へと向かいます。

次に訪れたのは、トリヴァンドラムの駅の南に広がる「チャライ・バザール」です。

スポンサーリンク

③チャライ・バザール(Charai Bazar)

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)チャライ・バザール

 

「チャライ・バザール(Charai Bazar)」は、「バドマナー・バスワミー寺院」の参道を直進し、M.G.ロードを渡り、ガンディー・パークを抜けた東側に広がっているバザールです。

このバザール、トリヴァンドラムでも最も古い市場のひとつであるとのこと。

あらゆるものが安く売られているとあって、いつも大混雑している市場です。

 

バザールの中心は、ガンディー・パークから東に延びる「チャライ・マーケット・ロード」

このマーケットは、たくさんの店舗が軒を連ねる商店街風のスタイルになっていて、衣料品、野菜や果物などの生鮮食料品、食器や調理器具などの台所用品、鏡やサッシなどのガラス製品、アクセサリーや貴金属などの装飾品、プージャに供える花を売るお店などなど、あらゆる商品が並びます。

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)衣料品のお店

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)果物屋さん

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)アクセサリーのお店

 

実は、今回この「チャライ・バザール」で、チャイのグラス(インドでよく見掛けるシンプルでクラシカルなグラス)を買いたいと思っていたのですが、見つけることができず(涙)

ここケララでは、あのグラスは売っていないのかもしれません。

確かに、あのグラス、北インドではよく見掛けたのですが、南では見たことがなかったんですね。

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)お供え用の花屋さん

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)色とりどりの花(お供え用)

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)こちらは、バラの花を売るお店

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)お花がカラフルです。

 

インドのバザールはどこもそうですが、プージャ用のお花を売るお店がとてもカラフルで、見ていて楽しいです。

旅行者向けの雑貨や土産物などはなく、ここはまさに庶民の生活のための市場という感じでした。

チャライ・バザール トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)チャライ・バザールでリキシャを捕まえます。

 

市場を歩いているうちに、お腹が空いてきました。

そろそろお昼時。お食事を食べに行くことにしましょう〜。

その辺を走っていたリキシャを捕まえて、値段交渉。

目的のお店『アリヤ・ニヴァス・ホテル』までRs.30(¥54)で話がまとまり、リキシャに乗り込みます。

スポンサーリンク

④アリヤ・ニヴァス・ホテル(Ariya Nivas Hotel)

Ariya Nivas Hotel(ランチ)トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)「アリヤ・ニヴァス・ホテル」

 

トリヴァンドラム駅前のロータリーから「マノラマ・ロード(Manorama Rd)」を100mほど北へ進んだ右手に『アリヤ・ニヴァス・ホテル(Ariya Nivas Hotel)』はあります。

三つ星ホテルに併設されたレストランですが、お食事が美味しいと評判のお店。

地元のお客さんで常に大盛況のベジタリアン・レストランです★

Ariya Nivas Hotel(ランチ)トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)バナナリーフに載った「ミールス

 

注文したのは、バナナリーフに載った「ミールス」(Rs.110:¥198)

テーブルの上にバナナの葉っぱが敷かれ、トーレンにアヴィヤル、カーラン、ケララ米、ダール、パパダムなどが次々と載せられ、サンバル、ラッサム、パチャディ、アチャール、カード、デザートと銀の器に入ったおかずやデザートなどが用意されていきます。

Ariya Nivas Hotel(ランチ)トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)スタンダードな美味しい「ミールス」

 

お味はもちろん最高!

スタンダードな美味しいミールスで、全部のおかずがお代わり自由なのが嬉しい★

最後は、いつものように全てのおかずをライスにかけて混ぜ混ぜしていただきましたー♪

Ariya Nivas Hotel(ランチ)トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)地元の人で大盛況の人気店

 

トリヴァンドラム駅近にある『アリヤ・ニヴァス・ホテル』

スタッフのサービスも良く、愛想も良く、親切。

店内はほぼ満席。入り口で待っている人も多数。

けれども、お客の回転は速いようで、すぐに席は空きます。

店内では、ほぼ全てのお客さんが「ミールス」を食べていました。

地元のお客さんで常に大盛況の間違いのない美味しさのお店です。

 

『アリヤ・ニヴァス・ホテル』の記事はこちら↓

トリヴァンドラム1(南インド・ケララ州12マップ)トリヴァンドラムMAP①

 

ランチ・ミールスで大満足した後、リキシャを捕まえて、町の北にある「文化公園(Museum&Zoo Complex)」へと向かいます。

文化公園までは、Rs.50(¥90)。10分ほどで到着しました。

スポンサーリンク

⑤文化公園(Museum&Zoo Complex)

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園(Museum&Zoo Complex)入り口

 

こちらが、「文化公園(Museum&Zoo Complex)」

ピンクと臙脂色の印象的な門をくぐって中に入ります。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園の様子

 

文化公園は、トリヴァンドラム市民の憩いの場。

喧騒に満ちた街中と違って、静かで穏やかな場所です。

リキシャやバスのクラクションから逃れて、ホッとひと息。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園(Museum&Zoo Complex)の地図

 

文化公園(Museum&Zoo Complex)の地図です。

園内には、インドや各国の彫像や工芸品などを展示する「ネイピア博物館(Napier Museum)」、哺乳類や鳥類の剥製が展示されている「自然史博物館(Natural History Museum)」、象やライオン、ベンガルタイガーなどが飼育されている「動物園(Zoological Park)」、トリヴァンドラム出身の画家「ラージャ・ラヴィ・ヴァルマ(Raja Ravi Varma)」の作品が展示されている「シュリー・チトラ美術館(Sree Chithra Art Gallery)」、先史時代から近代までの考古学的な発掘品を展示する「歴史遺産博物館(Museum of History Heritage)」などがあります。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園入り口にあった売店

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)売店では、インドのお洒落な若者たちがアイスを食べてました。

 

入り口の木陰には売店があり、インドのお洒落な若者たちがアイスを食べてました!

見ていたらちょっと食べたくなったので、アイスを買ってみることに。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)マンゴーアイス(Rs.20:¥36)

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)結構美味しかったです。

こちらが、購入したマンゴーアイス(Rs.20:¥36)

結構美味しかったです。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)売店は大盛況

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)アイス食べてます。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園は地元の人たちの憩いの場

 

さて、この文化公園で見たいと思っていたのが「ネイピア博物館(Napier Museum)」

インド・サラセン様式で建てられた建物が素晴らしいことで有名な博物館です。

さっそく、向かっていきましょう〜!

スポンサーリンク

●ネイビア博物館

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ネイピア博物館

 

こちらが、「ネイピア博物館(Napier Museum)」

ピンクと臙脂のレンガ造りの壁と三角の瓦屋根が印象的な建物です。

 

料金はRs.10(¥18)。他の美術館とも共通のチケットになります。

チケットは、博物館の外側にある窓口で販売していますが、公園の入り口の券売機でも買えます。

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)インド・サラセン様式の建物

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ピンクと臙脂の外壁と三角の瓦屋根が印象的

 

建物の設計者は、ロバート・フェローズ・チザム(1840-1915)という建築家。

英領時代の1880年に建設されました。

西洋のコロニアル建築をベースに、インド伝統の様式を取り入れた「インド・サラセン様式」の建物で、チザムの代表作とも言われています。

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ネイピア博物館の側面

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)凝った彫刻が施された出窓

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)行き交うインド人女性もカラフル

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ネイピア博物館の外壁

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)出窓のデザインとカラーリングが素晴らしい

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)ネイピア博物館の正面入り口

 

ケララ風の瓦屋根と西洋ゴシック風のファサードが融合したその外観はなんとも魅力的★

2階の出窓部分は木造で丸い瓦屋根が載せられていて、窓はステンドグラスが嵌め込まれています。

ステンドグラスの下には、地元ケララの工芸家によって造られた「ヤーリ」(ライオンと象が合体した南インドの神獣)の彫刻が彫られています。

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)訪れているのは、ほぼインド人

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)正面から見たネイピア博物館

 

建物の内部は、これまた見事な大天井のホールとなっていて、天井の装飾や内部から見たステンドグラスの様子も見事だったのですが、残念ながら写真撮影は不可。

展示品は、地元ケララを始め、インド各地の工芸品や歴史的遺物、また、スリランカやインドネシアミャンマー、タイの工芸品や彫像。日本の能面なども展示されていました。

文化公園、ネイビア博物館 トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)正面には椰子の木と噴水があります。

 

「ネイピア博物館」の美しい外観にうっとりした後、文化公園の入り口の方へと戻ります。

かなり暑く、疲れてきたので、ちょっと休みたくなったのです。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)文化公園の入り口にあった植木のモニュメント

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)校外学習中の学生たち

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)臙脂とクリーム色の制服を着ています。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)闊歩する女学生たち

 

文化公園の入り口に戻ってきました。

入り口のところには、臙脂とクリームの制服を着た学生たちが校外学習をしている様子に出くわしました。

入り口の脇にカフェの案内があったので、行ってみることにします。

しかし、カフェは掃除中で、今は入れないとのこと(汗)

スポンサーリンク

●K.C.S.PANIKER GALLERY

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)K.C.S.PANIKERのギャラリー

 

木陰の石段に座りながら、どうしようかと考えていたところ、目の前にギャラリーがあることに気づきました。

入り口の看板を見ると「K.C.S.PANIKER GALLERY」と書いてあります。

ちょっと、中に入ってみましょうか。

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)K.C.S.PANIKER GALLERYの看板

文化公園、トリヴァンドラム(南インド・ケララ州12)K.C.S.PANIKERギャラリー外観

 

中は、そこそこ広々としたギャラリーになっていて、静かな空間の中、たくさんの作品が展示されていました。

説明によると、「K.C.S.パニカー(Paniker)」という南インド出身の抽象画家の作品を集めたギャラリーのようです。

KCS Paniker: Rhythm of Symbols

 

「K.C.S.パニカー(Paniker)」(1911-1977)は、南インド、タミル・ナードゥ州コインバートル出身の抽象画家。

インドの古代からの形而上学的でスピリチュアルな伝統的な思想を、彼自身で解釈した抽象的な作品を多く残しました。

抽象的な画風は、当時一世を風靡していたサルバドール・ダリなどから影響を受けているのだそうですが、パニカーの作品の特徴は、色彩が明るくカラフルなこと。

これは、彼が生まれ育った南インドの緑豊かな風景が影響を与えていると言われています。

 

カラフルで明るい色彩が魅力的で、かなり魅入ってしまいました。

特に、後期の、シンプルで明るい色彩の中に形而上的学な計算式や図表が細かく書き込まれた一連の作品群がなかなか気に入りました★

スポンサーリンク

⑥トリヴァンドラム駅で荷物受け取り

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)再びトリヴァンドラム駅へ

 

パニカーの絵を見て心を洗われた後、リキシャを捕まえ、トリヴァンドラム駅へと戻ります。

文化公園からトリヴァンドラム駅までは、Rs.50(¥90)

10分ほどで到着。荷物を受け取りにクロークルームへ。

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)トリヴァンドラム駅

トリヴァンドラム駅(南インド・ケララ州12)クロークルームで荷物受け取り

 

クロークルームで荷物を受け取った後、すぐに別のリキシャを捕まえ、トリヴァンドラム国際空港へと向かいます。

空港まではRs.150(¥270)で行ってもらいましたが、距離から考えるとRs.50(¥90)で十分だったかも。

空港でリキシャを降りた時、メガネの運ちゃん、ホクホク顔でした(汗)

スポンサーリンク

⑦リキシャでトリヴァンドラム空港へ

トリヴァンドラム国際空港(南インド・ケララ州14)トリヴァンドラム空港

 

こちらが、トリヴァンドラム国際空港です。

搭乗予定のシンガポール航空SQ5491便の出発は、22:45分。

まだ、6時間近く時間があります。

かなり疲れていたので、早めに空港に行って冷房の効いたカフェで休もうという目論見でしたが、これが大失敗!

カフェなんてありませんでした(涙)

けれども、冷房はしっかりと効いているので、しかも、綺麗なトイレもあるから安心と言えば安心。

空港のベンチに座り、まったりとチェックイン時間まで待つことになります。

トリヴァンドラム2(南インド・ケララ州12マップ)トリヴァンドラムMAP②

スポンサーリンク

続きの記事・関連記事

続きの記事

関連記事

インドの鉄道でコーチンからアレッピーヘ!※列車を乗り間違える【南インド・ケララ州】
ケララ州最大の都市「コーチン(コチ)」でコロニアル風情満点の街並みを楽しんだ後、列車に乗ってバックウォーターの玄関口「アレッピー(アラップーザ)」へと向かいます。アレッピーヘと向かう列車は、エルナクラム・タウン駅から8:17分の出発。早起きして駅へと向かいます。けれども、ここで、この旅最大のトラブルが!
まさに楽園そのもの!ハウスボートでバックウォーターをクルーズ★【南インド・ケララ州】
「ハウスボート」とは、かつて米やスパイスの運搬に使われていたケララの伝統的な木造船「ケットゥーヴァラム(Kettuvalam)」を利用したクルー付きの貸切ボートのこと。「ハウスボート」は、ケララ州を案内するパンフレットやVTRには必ずと言っていいほど紹介されているケララ観光の目玉のひとつなのです!
南インド・ケララ州「コヴァラムビーチ」★ドーサとプットゥの朝食&灯台からのパノラマ
南インド・ケララ州(Kerala:കേരള)の旅。この日は、ケララ州随一のビーチリゾート「コヴァラム・ビーチ」でリゾートライフを満喫します★朝の浜辺を歩き、漁の様子を眺めた後、プットゥとドーサの朝食をいただき、ビーチの南のヴィリンジャム灯台へ。コヴァラムのパノラマを堪能。そして、アラビア海の海水浴を満喫♪
トリヴァンドラム観光 | ピンクと臙脂のレンガ造りのネイピア博物館【南インド・ケララ州】
ケララ州の州都「トリヴァンドラム(ティルヴァナンタプラム)」。この日は、トリヴァンドラムの町をぐるりと観光します。町の象徴「バドマナー・バスワミー寺院」を眺め、「チャライ・バザール」で品物を物色、「アリヤ・ニヴァス・ホテル」でミールスをいただき、「文化公園」で建物と絵画を鑑賞しました★
南インド料理の定食「ミールス」東京都内《厳選》49皿!
「ミールス」(Meals)とは、南インドの食堂やレストランで出される定食のこと。南インドでは、お昼(または夜)に食べられる食事です。最近人気の南インド料理。「ミールス」を食べることができるお店もどんどん増えてきています。東京都内のおいしい「ミールス」を49選、ご紹介します!
南インド料理の軽食「ティファン」のおすすめメニューとお店をご紹介♪
南インド料理の軽食「ティファン」についてご紹介します。ティファンは現地南インドでは、朝食(モーニング)として、また、朝食だけでなくランチタイム(ミールスが提供される時間)以外でもよく食べられているスタンダードなお料理です。ティファンのおすすめメニューとお店をご紹介します。
激甘だけど美味しい★インドのスイーツ「ミタイ(Mithai)」まとめ
インドのスイーツは、「ミタイ(Mithai)」と呼ばれ、揚げ菓子やプディング、ケーキ風のものやスープ状のものなど、様々な種類があります。インドスイーツの特徴はとにかく甘いこと!世界で最も甘いスイーツであるとの噂もあるほど。初めて食べた人はその超絶な甘さにびっくりしてしまいます!
「響け!情熱のムリダンガム」世界はリズムであふれてる!南インド古典音楽を題材とした感動作【映画】
インド・タミル映画「響け!情熱のムリダンガム」。南インド伝統音楽の打楽器ムリダンガムに魅せられた主人公が、身分の差がありながらも巨匠に弟子入りを果たし、様々な障害と立ち向かいながら、自分の音楽世界を開拓していく物語。インド映画と音楽の魅力が詰まった感動作です★
「チャーリー」”人生はこんなにも美しい” 心が洗われる南インド・ケララ映画の傑作
今回ご紹介する作品『チャーリー』は、南インド・ケララ州で話されているマラヤーラム語の映画。2015年に公開され、南インド中で大ヒットを記録。インド・ケララ州映画賞7冠に輝いた傑作です★物語の主人公「チャーリー」を探してケララを巡る主人公テッサの旅。自由と人生の美しさを描いた、心爽やかになる映画です。
現代アートで巡る南インドから宇宙まで『N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅』を観ました♪
南インド出身の現代美術家「N・S・ハルシャ」の展覧会『N・S・ハルシャ展:チャーミングな旅』が、2月4日から(6月11日まで)東京六本木の森美術館で開催されています。N・S・ハルシャの日本初の大規模展覧会として注目されているこの企画展に行ってきましたのでご紹介致します。
「天上のリズム」グランドフィナーレ鑑賞♪(南インド古典音楽)@西葛西
2016年4月17日(日)、江戸川区西葛西で、南インド古典音楽(カルナータカ音楽)の公演、「天上のリズム」グランドフィナーレが開催されました?南インド音楽で使われる素焼きの壷の楽器「ガタム」、その最高の奏者として世界的に知られている人物が「ヴィックゥジー」こと、「ヴィックゥ・ヴィナーヤクラーム」です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました