上海は夜景がきれいです。
特に、外灘(バンド)のコロニアル建築群の落ち着いたライトアップと、対岸に光り輝く浦東地区の近未来的なビル群との対比は見事です。
今回は、上海の夜をご紹介します。
夜の上海「中山東一路」
写真は、外灘の黄浦江沿いを走る大通り「中山東一路」の風景。
20世紀初頭に建てられた、52棟もの西洋式建築が建ち並んでいて、夜になるとそのどれもがライトアップされます。
その様子は、うっとりするほど雰囲気満点です!
ジャズの似合う上海の夜
夜のバンドと黄浦江
人々で賑わう夜の南京路
夜の上海の繁華街
上海の夜はジャズの音色が似合います。
ジャズは、1920年代にここ上海にもたらされたのだそうです。
以後、現代に至るまで上海のジャズの灯は灯り続けてきました。
黄浦江と浦東新区の高層ビル群
光り輝く「東方明珠塔」
上海で一番有名だったジャズバンド「上海老年爵士楽団」は、現在休業中とのことですが、
外灘中心の50階にあるシガーとワインを楽しめるジャズバー「Ciggar Jazz Wine」、復興西路にある若手中国人ジャズミュージシャンの熱いセッションを楽しめる「Jz Club」、フォーシーズンズホテル上海の37階にあるモダンなジャズバー「爵士37 Jazz37」、茂名南路にある洋館を改装して造られたアメリカ南部風の「House of Blues&Jazz」
などなど、様々なスタイルのジャズバーが上海にはあります。
煌びやかな夜の「豫園商城」
ライトアップされた「豫園商城」
明代の城下町を再現した「豫園商城」もライトアップされます。
まるで、「千と千尋の神隠し」みたいな街の灯りに度肝を抜かれます。
夜の豫園商城は、赤い提灯の明かりがたくさん!
ライトアップされた「豫園商城」と高層ビル群
そして、「豫園商城」のお祭りのような灯りの向こうには、近未来的高層ビル群が。
まるで、映画「ブレードランナー」のような世界です。
1864年に建てられた歴史あるホテル「浦江飯店」
趣のある、夜の「浦江飯店」
上海のメイン、外灘(バンド)から北へ、外白渡橋をを渡った所に「浦江飯店(プージャンホテル)」はあります。
1846年の租界時代(植民地時代)に建てられたこのホテルは、当時「魔都」と呼ばれた上海の雰囲気を味わうにはぴったりのホテルです。
現在はなくなってしまいましたが、当時このホテルには、シングルやツインルームの他にドミトリー(大部屋)がありました。
そのため、世界中からやってきた若者たちがこの宿に宿泊していました。
2002年当時、ツインは330元(4,950円)。ドミトリーは55元(825円)でした。
シングルやツインは租界時代のコロニアル様式で造られた雰囲気のある部屋。ドミトリーは屋根裏のタコ部屋です。
浦江飯店の木造の廊下
浦江飯店の部屋
左はホテルの廊下。
木製の渡り廊下や扉、灯りの感じもレトロで雰囲気抜群です。
右はツインの部屋。リッチな感じですね。
部屋にはトイレとバスタブが付いています。テレビもあって中国のテレビをはじめ、スターテレビなんかも見れます。
一方、ドミトリーはトイレ共同。バスはなく、共同シャワーでした。
浦江飯店の部屋からの眺め
部屋から見える風景も雰囲気あります。
部屋から見える上海の風景。魔都の夜です。
ここから北へ、フェリーターミナルの方へ歩くと、戦前の古い風情が少し残っています。
浦東新区の「金茂大廈」からの眺め
浦東新区の「金茂大廈」からの眺め
外灘(バンド)の夜
アヘン戦争後の19世紀半ばから列強各国によって管理され始めた「租界」。
世紀末の混沌とした時代背景の中、上海には、世界中の様々な諜報機関や裏組織が暗躍したといわれます。
そんな歴史的背景に思いを馳せながらこの夜景を眺めると、街のネオンの煌びやかさと闇の深さが際立ち、上海という町がよりいっそう魅惑的なものに思えてきます。
旅行時期:2003年1月
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