アラビア半島の南東、ペルシャ湾岸にある国「オマーン(Oman:عمان)」への旅。
マスカット滞在3日目。この日は隣国の「アラブ首長国連邦(United Arab Emirates:الإمارات العربية المتحدة)」にある「ドバイ(Dubai:دبي)」にワンデイトリップ!
朝の飛行機に乗ってマスカットからドバイへ。ドバイを一日観光し、深夜の便でマスカットに戻ってくる行程です。
フライトスケジュールは、下記の通り。
- オマーンエア WY603 08:40 MCT 09:50 DXB
- オマーンエア WY612 22:45 DXB 23:55 MCT
チケットは、スカイスキャナー経由でエクスペディアで申し込み。料金は往復22,140円でした。
マスカットからドバイへ
早朝4時起きし、前日にホテルのフロントで頼んでおいたタクシーに乗車。マスカット国際空港へと向かいます。
タクシー料金は、15オマーン・リヤル(4,354円)、路線バスが0.5オマーン・リヤル(145円)。
約30倍です!!
タクシーは40分ほどで空港に到着。
チェックイン、出国審査、荷物検査を済ませ、出発ロビーへ。
ドバイ行きオマーンエアWY603便は8:45分発
マスカット国際空港、出発ロビー内の免税店
空港内のカフェ
2018年3月にリニューアルオープンしたばかりのマスカット国際空港。
モダンでピカピカで広々としていて、とっても綺麗です。
ただし、ひとつだけ大問題な点が・・・。
トイレの数が少ないんです。
空港の規模に比べてトイレの絶対数がかなり少ないため、必ず並ぶ羽目になるのが困りもの。
広々としたカフェスペース
お洒落なフードコート店「スパイス・キッチン」
お洒落なフードコートがあったので、ここでブレックファストをいただくことに。
軽食やスイーツがかなり充実した「スパイス・キッチン」というお店。
種類豊富なピザ
サモサ、グラブジャムン、ファラフェル、バクラバ
ショーケースの中には、ピザやサラダ、パスタなどの洋食。サモサやファラフェルなどアラブやインドのスナック。グラブジャムンやバクラバなどのスイーツが売られていて、品揃えも豊富!
美味しそうです♪
ファラフェルとバクラバを購入(4.2オマーン・リヤル:1,220円)
「バクラバ」
「ファラフェル」
チョイスしたのは、アラブのコロッケ「ファラフェル」と、アラビアンスイーツ「バクラバ」(4.2オマーン・リヤル:1,220円)。
お飲み物は、アメリカンコーヒーとカフェラテ(4.1オマーン・リヤル:1,190円)
合計2,410円(2人分)。お値段は結構高めでしたが、美味しかったです。
オマーンエアWY603便ドバイ行き、ゲートオープン!
さてさて、ボーディングタイムのアナウンスが流れました。
さあ、ドバイへ向けて出発です!
マスカット〜フライトMAP
オマーンエアの軽食
ドバイまでのフライト時間は、1時間10分。あっという間です。
ちなみに、マスカット〜ドバイ間は、国際バスも走っているそうで、話によると所要時間は6~7時間。料金は1,700円くらいであるとのこと。
バスに比べて飛行機は所要時間は6分の1ですが、お値段は13倍です。
ドバイ到着!ドバイってどんなところ?
ドバイ到着!Welcome to Dubai
10,000円を270UAEディルハムに両替
9時50分、飛行機はドバイに到着!
入国審査、両替を済ませ、市内へのアクセスであるメトロの乗り場へと向かいます。
マスカットへの戻りのフライトの出発時間は、22時45分発。
ドバイの滞在時間は13時間、実質10時間ほど。
あまり多くの場所には行けないので、訪問場所は、下記に絞ることにしました。
- オールド・ドバイ
- ゴールド・スーク
- スパイス・スーク
- テキスタイル・スーク
- アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)
- ダウンタウン・ドバイ
- ドバイ・モール
- ブルジュ・ハリファ
- ドバイ・ファウンテン
ドバイについて
ところで、ドバイってどんなところなの?ってことで、ここでちょっとドバイについてご説明します。
7つの首長国からなる連邦国家「アラブ首長国連邦(United Arab Emirates:الإمارات العربية المتحدة)」
その構成国のひとつである「ドバイ首長国」の首都が「ドバイ(Dubai:دبي)」です。
建国は1971年。元々石油埋蔵量の少なかったドバイは、1980年代中頃から産業の多角化を積極的に進め、国を挙げて中東における金融、流通、観光の一大拠点となるべく、ハード、ソフトのインフラの充実化に努めました。
そして、現在では「中東のシンガポール」と呼ばれる中東最大の金融センターとなり、中東の一大流通拠点としての地位を獲得しています。
また、観光面でも、世界一高い高層ビル「ブルジュ・ハリファ」や、世界最高級のホテル「ブルジュ・アル・アラブ」、世界最大規模のショッピングセンター「ドバイ・モール」や砂漠の人工スキー場「スキー・ドバイ」など、インパクトのある観光資源の開発に力を入れ、世界有数の観光都市に成長しています。
ドバイの位置関係
ドバイの人口は244万人。
その約75%をインドやパキスタン、バングラデシュなどの南アジアからの出稼ぎ労働者が占めており、社会のあらゆる業種でインド系の人々が働いています。
また、イスラム教を国教とするアラブ首長国連邦に属するものの、人口の7割以上を非イスラム教徒が占めることから、宗教的な制約は他のアラブの国に比べて厳しくはありません。
気候は夏冬の二季で、夏は気温が50℃近くになることも珍しくなく、しかも、雨がほとんど降らないのにも関わらず湿度が100%近くに達するため不快指数は世界屈指のレベルだそう。
観光に適しているシーズンは、12月から2月までの冬季で、平均気温20℃前後と過ごしやすく、快適に観光することができます。
メトロに乗ってデイラ地区へ
空港を出てメトロの乗り場へ
ドバイ・メトロのホーム
さて、空港を出てメトロの乗り場へと向かいます。
ドバイには、メトロが2路線(レッドラインとグリーンライン)あります。ドバイ・メトロは快適でわかりやすく、料金もリーズナブルなので、とても使いやすい交通手段です。
今回は、「エアポート・ターミナル1(Airport Terminal1)」駅からレッドラインに乗車し、4つ目の「ユニオン・スクエア(Union Square)」駅でグリーンラインに乗り換え、1つ目の「バニヤス・スクエア(Baniyas Square)」で下車。運賃は2UAEディルハム(61円)です。
メトロのグリーンライン「バニヤス・スクエア」駅で下車
デイラ地区の中心「バニヤス・スクエア(Baniyas Sq.)」周辺の街並み
20分ほどで「バニヤス・スクエア」駅に到着。
エスカレーターを使って地上に出てみると、そこには、高層ビルが建ち並ぶ、ドバイの街並みが広がっていました!
この公園が「バニヤス・スクエア」
オールド・ドバイの玄関口である「バニヤス・スクエア(Baniyas Sq.)」
並木が植えられた芝生広場で人々が寛いでいます。
この界隈を歩いているのは、インド系の人々が多く、男性率がかなり高かったです。
ここから西に歩いて「ゴールド・スーク」へと向かいます。
西に歩いて「ゴールド・スーク」へと向かいます。
ローカルな軽食スタンド
「バニヤス・スクエア」から「ゴールド・スーク」までは1㎞ほど。
界隈は、あらゆる業種の雑多な商店が並ぶ下町的なエリアです。
通り沿いの商店の人たちに、「ゴールド・スークはどこ?」と聞きながら進みます。
皆さん、親切に「ゴールド・スーク」の方向を教えてくれました。
ゴールド・スーク(Gold Souq)
「ゴールド・スーク」の入り口
こちらが、「ゴールド・スーク(Gold Souk: سوق الذهب)」の入り口。
「ゴールド・スーク」は、1940年頃にインドやイランから来た商人が、この地区に金を扱う店を開いたことが起源なのだとか。
現在では何百もの貴金属店が軒を連ねていて、展示されている金の総量は10トンを超えるという話もあるそう。
「ゴールド・スーク」のアーケード
「ゴールド・スーク」のお店
マネキンも黄金だらけ!
世界一大きなゴールドリング
全長270mの歩行者専用のアーケードの両側には、ショーウィンドウに黄金が飾られたお店がズラリ!マネキンの体も黄金だらけです!!
スークの入り口には、ギネスブックに認定された世界一大きなゴールドリングも飾られています。
スパイス・スーク(デイラ・オールド・スーク:Deira Old Souq)
「スパイス・スーク」の入り口
「ゴールド・スーク」を南西に100mほど進むと、「スパイス・スーク」があります。
「スパイス・スーク(Spice Souk:سوق التوابل)」は、別名「ディラ・オールド・スーク(Deira Old Souk)」とも呼ばれる全長約140mのアーケード商店街。
1850年代に作られたスークで、アーケードにはスパイスや香料、ドライフルーツ、ナッツなどを売る店が軒を連ねています。
「スパイス・スーク」のアーケード
スパイスや香料、ナッツ、お茶などを販売するお店
スパイスや干物などの品揃えがすごい!
ドライレモン、ウコン、八角、メース、サフラン、その他見たことないスパイスがたくさん!
スークのお店には、ドライレモン、ウコン、八角、メース、サフラン、その他、インドのバザールでは見たことないスパイスもたくさん!
スパイス屋さんでは、スパイスや香料の匂いを嗅がせてくれたり、お茶やナッツ、ドライフルーツなどの味見をさせてくれたりしました。
ドバイのスークについてはこちら↓
アブラに乗って「バール・ドバイ(Bur Dubai)」へ
クリーク(入江)と渡し船の「アブラ」
「スパイス・スーク」を見た後は、クリーク(入江)の対岸にある「バール・ドバイ(Bur Dubai:بر دبي)」地区に、「アブラ(Abra:عبرة)」と呼ばれる渡し舟に乗って渡ります。
広々としたクリークとその対岸に広がる「バール・ドバイ」の街並み。視界が開けて気持ちがいいです♪
「アブラ」に乗って対岸のバール・ドバイへと渡ります。
こちらが、渡し船の「アブラ」
ドバイには2路線の「アブラ」が運行していて、舟の総数は148隻。年間2000万人の乗客を運んでいるのだとのこと。
定員は20名ほど。料金は1UAEディルハム(30円)です。
アブラから見た風景(デイラ・オールドスーク〜バール・ドバイ)
クリークの上をアブラは軽快なエンジン音を響かせ進んでいき、約5分ほどで対岸の「バール・ドバイ」に到着。
短いですが、なかなか気持ちの良い船旅でした★
今回は日中の乗船でしたが、夕方から夜にかけての街の灯りが点り始める時刻は、雰囲気が最高なのだとか。
次にドバイに訪れる機会があれば、ぜひ、夕刻のアブラに乗船してみたいです。
「バール・ドバイ」側からデイラ地区を眺める。
クリークとアブラ、その向こうに広がるデイラ地区の風景
「バール・ドバイ」の船着場に到着すると、そのすぐ目の前に「ドバイ・オールド・スーク(テキスタイル・スーク)」があります。
さっそく、「テキスタイル・スーク」を歩いてみましょう〜♪
テキスタイル・スーク(ドバイ・オールド・スーク:Dubai Old Souq)
「テキスタイル・スーク」の入り口
「テキスタイル・スーク(Textile Souk:سوق الغزل والنسيج)」は、別名「オールド・スーク(Old Souk)」とも呼ばれるスークで、各国から輸入した生地を扱うお店が多いことからその名が付けられています。
売られている品物は、布製品だけでなく、日用雑貨や靴、土産物など様々。
「テキスタイル・スーク」のアーケード
布製品や食器、壺などが売られています。
観光客向けの土産物屋さんも多いです。
この「テキスタイル・スーク」、カラフルな布がたくさん並んでいて華やかなのは良いんですが、客引きがかなりしつこいです(汗)
毅然とした態度を取らないと、腕を引っ張られて強引にお店に引き込まれてしまいます。
それも、声を掛けてくる客引きがみんなそういう感じ。
マスカットの「マトラ・スーク」ののんびりさ加減とは雲泥の差。
かなりうざいです!!
オレンジとオレンジジュース、ココナッツジュースのお店
インド風の花飾りがたくさん!
「テキスタイル・スーク」の界隈にはインド人の姿がかなり目立ちました。
界隈にヒンドゥー教のお寺でもあるのでしょうか?
老若男女のインド人が、かなり長い行列を作っていました。
バール・ドバイ地区でランチ
バール・ドバイ地区のグランド・モスク
「テキスタイル・スーク」を抜け、「バール・ドバイ(Bur Dubai:بر دبي)」地区を東へ。
「バール・ドバイ」は、1830年代、アブダビから移住したマクトゥーム家がドバイ首長国を建国した最初の地。ドバイで最も歴史的な地区です。
ドバイ博物館
ドバイ博物館前に飾られた伝統的なダウ船
「バール・ドバイ」には、テキスタイル・スークの他、グランドモスクやドバイ博物館、歴史的なドバイの街並みが保存された「アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)」などがあります。
バール・ドバイの街に響き渡るアザーン
「バスタキヤ」に向かって歩いて行くと、ちょうどお昼の礼拝の呼び掛け「アザーン」の朗唱が聴こえてきました。
さすが、先進都市国家「ドバイ」、マスカットに比べてアザーンも何だか洗練されています。
「アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)」入り口の「アラビアン・ティーハウス・カフェ」
テキスタイル・スークから東に5分ほど歩いたところに、「アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)」があります。
その入り口にあるカフェ「アラビアン・ティーハウス・レストラン」でランチをと考えていたのですが、かなりの人気店のようで、入口の外まで行列が出来ていました。
「ローカル・ハウス・レストラン」入り口
残念ながら「アラビアン・ティーハウス・レストラン」は諦め、お隣にあった「ローカル・ハウス・レストラン」に入ることに。
「ローカル・ハウス・レストラン」の店内
「ローカル・ハウス・レストラン」の店内です。
こちらも、かなりお客さんが入っていましたが、運良く席が空いていたので、並ばずに座ることができました。
さて、メニューを見てお料理を選びます。
「タブーレ・サラダ」35UAEディルハム(1,066円)
「カレー/フィッシュ」37UAEディルハム(1,127円)
「ストロベリージュース」35UAEディルハム(1,066円)
「ミントレモネード」35UAEディルハム(1,066円)
お料理は、アラブの定番サラダ「タブーレ・サラダ」と、酸味のあるカレー料理「カレー/フィッシュ」をチョイス!
カレーのスープは、ザンジバルでいただいたタコカレーに味が似ていました。
ザンジバルとオマーンは同じ国だった時代があるので、お料理も共通したものがあります。
サラダもカレーもとても美味しい★
暑いドバイ、フレッシュジュースが体を生き返らせてくれます♪
アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)
「アル・ファヒディ歴史地区(バスタキヤ)」
食後は、「アル・ファヒディ歴史地区(Al Fahidi Historical District:حي الفهيدي التاريخي)(バスタキヤ:البستكية)」を散策。
「バスタキヤ」は、ドバイの伝統的建築物を保存した歴史地区。
19世紀中頃から1970年代まで使われていた60棟の建物が保存されています。
バスタキヤの路地を歩く
所々にアート作品が飾られています。
「バスタキヤ」は歴史建造物を保護している遺産地区です。
「バスタキヤ」の建物は、現在はリノベーションされ、レストランやカフェ、ホテル、土産物屋、アートギャラリーなどとして使われています。
地区の建物や通りには、方々にオブジェが飾られていて、なかなかアーティスティックな雰囲気。
昔のアラブの街に迷い込んだ気分になれます。
至る所に緑があるのが美しいです。
古い建物を改装したレストランやショップもたくさんあります。
風通しを良くするためのウインドタワー
こちらは、「風の塔(ウインド・タワー:バラジール)」と呼ばれる建造物。
強い直射日光のため大きな窓を作れない砂漠地方において、効率的に風を取り入れるための自然通気塔です。
ペルシャ湾岸のアラビア半島やイランで伝統的に用いられており、イランでは「バードギール」と呼ばれています。
このバスタキヤにある「バラジール」は、ドバイに残る唯一のバラジールです。
騒々しいドバイの街の喧騒から隔絶された静かな場所です。
「バスタキヤ」内のモスク
ウインドタワーが方々にあります。
シェイク・モハメッド文化センター
敷地内には、アラブやイスラムの文化を紹介する施設「シェイク・モハメッド文化センター(SMCCU)」もあり、旅行者向けに様々なカルチャー体験が用意されていて、アラブやイスラムについての理解を深めることができます。
ドバイの街の喧騒とは打って変わって落ち着いた風情の「バスタキヤ」
ゆったりまったりと、古のアラブを感じることができました★
メトロに乗ってダウンタウン・ドバイへ
メトロの「アル・ファヒディ」駅まで歩き、ダウンタウンへと向かいます。
「バスタキヤ」で伝統的なアラブの街並みを楽しんだ後、ドバイの発展の象徴である世界最高層ビル「ブルジュ・ハリファ」のあるダウンタウン地区へと向かいます。
バスタキヤから歩いてメトロの「アル・ファヒディ」駅へ。
バール・ドバイ地区南の繁華街
メトロの「アル・ファヒディ」駅
こちらが、メトロのグリーンライン「アル・ファヒディ」駅の入り口。
ここからグリーンラインで1駅目の「ユニオン・スクエア」でレッドラインに乗り換え。
7駅目の「ブルジュ・ハリファ/ドバイ・モール」駅へと向かいます。
ドバイMAP
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