南インド、ケララ州最大の都市「コーチン(コチ)」(Kochi:കൊച്ചി)
前日は、コーチンの歴史地区である「フォート・コーチン」や「マッタンチェリー」などの半島部を巡りましたが、この日は、内陸部の繁華街である「エルナクラム地区(Ernakulam)」を歩いて回ることにしました。
まずは、乗り合いボートに乗って、エルナクラムへと出発です!
早朝のフォート・コーチン、No. 18 Hotel前
宿泊していたホテル『No.18 ホテル』の早朝の様子です。
日中は賑やかなホテル前の界隈も、早朝はまだ静か。
●Qissa Cafe
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』
朝食はホテルのビュッフェではなく、ホテルに併設されたカフェ『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』でいただくことにしました。
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』の外観
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』の入り口
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』の店内
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』は、オムレツやサンドイッチ、パンケーキなど欧米風の軽食をいただけるカフェ。
店内はナチュラル&レトロ感のある内装で、インドとは思えないようなヨーロピアンな雰囲気。
トマトチーズオムレツ(160ルピー:288円)
バニラパンケーキ(190ルピー:342円)
お値段はちょっとお高めで、お料理が出てくるのがちょっと遅いけど、お料理のお味もビジュアルも良いし、スタッフのサービスもなかなか。
コーヒーも、しっかり豆を挽いて作ってます★
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』、フォート・コーチンではオススメのカフェのひとつです。
『キッサ・カフェ(Qissa Cafe)』の記事はこちら↓
朝食を食べ終えた後、さっそく「エルナクラム」に向けて出発!
まずは、エルナクラム行きのボートが発着する乗り場(ジェッティー:Jetty)へと向かいます。
①ジェッティーでエルナクラムへ
「リキシャ・ラン」参加のリキシャがいました!
ホテルの近くの「フォート・コーチン・バススタンド」から東へと歩いて行くと、カラフルにペイントされたリキシャがたくさん並んでいるのに出くわしました。
これは、インド各地をオートリキシャでレースするイベント「リキシャ・ラン(Rickshaw Run)」に参加するリキシャたちです。
リキシャ・ランの参加者たち
今年(2017年)のルートは、コーチンからラジャスターン州のジャイサルメールまでのルートであるとのこと。
「リキシャ・ラン」の参加者たちです。この場所がスタート地点なのでしょうか。
ボート乗り場(ジェッティー:Jetty)の近くにたむろするリキシャ
こちらは、普通のリキシャ。
エルナクラム行きのボート乗り場(ジェッティー:Jetty)の近くにたくさんたむろしていました。
船から降りたお客を客待ちしているリキシャたちです。
エルナクラム行きのボート乗り場(ジェッティー:Jetty)
ここが、エルナクラム行きのボート乗り場。
”ジェッティー:Jetty”とは、乗り場の意味。内陸部と半島部、そして、いくつもの島で構成されているコーチンの町は、乗り合いボートが路線バスのように、それぞれの陸地を縦横に結んでいます。
ジェッティーのチケット売り場
さっそく、ジェッティーのチケット売り場へ。
チケット売り場には、結構行列ができていましたが、ほどなくして窓口でチケットをゲット!
ボートのチケット
こちらが、ボートのチケット。
フォート・コーチンからエルナクラムまでのボートの運賃は、4ルピー(7円)
安いです!
船着き場にボートが到着!
さあ、出発です!
船着き場にボートが到着しました。
さあ、出発です!
ボートに乗ってフォート・コーチンからエルナクラムへ
フォート・コーチンのジェッティーを出航した乗り合いボートは、軽快なスピードで海を航行していきます。
船内からは、ウィリンドン島とその海岸に建つ超高級ホテル「タージ・マラバール」の建物、埠頭に横付けにされた貨物船、往来する船舶の姿が見えます。
エルナクラム行きボートの船内
エルナクラム行きボートの船内です。
船内は、金属製の長ベンチが並ぶ簡素なつくり。
乗客はほぼ、地元のインドの方で、老若男女、様々な人で満席状態。
まさに、市民の足です★
巨大な貨物船が見えます。
乗り合いボートもたくさん往来しています。
ちょうど、前の座席に家族連れが座っていて、女の子と男の子2人の兄弟がずっとふざけ合っていました。
船から見える海と港の風景と、子供たちの様子を眺めること約15分。
乗り合いボートは、エルナクラムのジェッティーに到着しました!
エルナクラム到着!
下船する乗客たち
エルナクラムのジェッティーで下船する乗客たち。
前の座席にいた女の子も下船しています。
エルナクラムのジェッティー(ボート乗り場)
フォート・コーチン行きボートに乗る人々
乗客の下船がひと通り終わり、乗客たちがあらかた捌けると、乗船ゲートが開き、フォート・コーチン行きの乗客たちが一斉にボートへと向かって歩いてきます。
フォート・コーチンからエルナクラムへ。
乗り合いボートは、一日中、その往来を繰り返していくのです。
ジェッティー内の売店
さて、エルナクラムに到着したところで、さっそく、コーチンの町の中心「エルナクラム地区」を歩き始めます★
●スパイス・バザールへ
エルナクラムの街並み
ボート・ジェッティーを出てすぐの大通り「パーク・アベニュー(Park Avenue)」の様子。
車道を車が引っ切り無しに往来し、クラクションの音がそこかしこから聞こえてきます。
静かなフォート・コーチンとは別世界の様相。賑やかで混沌としたインドの雰囲気です!
さて、「エルナクラム」に来て、まず行きたいと思っていたのは”市場”です。
エルナクラムには、スパイスを扱う大きな市場「スパイス・バザール」があると聞いていたので、そこを目指します。
スプライトならぬ”スプリント”の看板(エルナクラム界隈)
チャイと軽食のスタンド
なぜか、キューバの革命家「チェ・ゲバラ」の肖像が!
事前に地図で大体のマーケットの場所を調べていたのですが、しばらく歩き回ってもわからず(汗)
そこで、その辺の建物の前で掃除をしていたおじさんに、「スパイス・バザールはどこ?」と、聞いてみることにしました。
すると、おじさん、「この道を真っ直ぐ行って・・・」などと、ご親切に説明。
さらに、スパイス・バザールまでのリキシャの相場を聞くと、20ルピー(36円)であると、教えてくれました。
おじさんに感謝です★
リキシャに乗ってスパイス・バザールへ
さっそく、リキシャを捕まえ、スパイス・バザールまで行きたい旨を伝え、教えてもらった20 ルピーで行けるかと聞くと、OKとの返事。
すぐさまリキシャに乗り込み、目的地の「スパイス・バザール」を目指します。
リキシャは、10分ほどで到着。
到着した場所は衣料品のお店が軒を連ねるストリートでしたが、リキシャの運ちゃんによると、この道を真っ直ぐ進めば、スパイスの問屋が並ぶ界隈に出るのだとのこと。
了解!
さっそく、「スパイス・バザール」へ向かって歩き始めましょう〜!
②スパイス・バザール(エルナクラム・マーケット)
麻袋に詰まったスパイス、お米、豆類など
衣料品の問屋が並ぶ界隈を過ぎると、通りの両側にスパイスの入った麻袋がズラリと並ぶお店が軒を連ねる地域に差し掛かりました。
スパイス・バザールです!
クローブやカルダモン、ブラックペッパーなど
コーチンのあるアラビア海沿岸「マラバール地方」は、スパイスの産地として有名。
「コショウ」「ターメリック」「カレーリーフ」「カルダモン」「クローブ」「ナツメグ」「フェンネル」「フェネグリーク」「シナモン」「コリアンダー」「スターアニス」「チリペッパー」などなど、様々なスパイスが売られていました。
これぞ、ケララ州・マラバール地方って感じのスパイス・バザールを楽しんだ後、野菜や果物が売られる青物市場「エルナクラム・マーケット」へと向かいます。
バナナがいっぱい!「エルナクラム・マーケット」
「エルナクラム・マーケット」の中に入ると、狭い場内には野菜や果物を扱う小さなお店がひしめき合っている様子に出くわします。
色とりどりの新鮮な野菜や果物。その種類もたくさん!
特に、バナナが盛りだくさん!
ケララ州には、椰子の木と同様、バナナの木がたくさん生えています。
新鮮な生カレーリーフ
こちらは、南インド料理の必需品、「カレーリーフ(curry leaf)」です。
「カレーリーフ」は、カレーと柑橘類を足したようなスパイシーな香味があり、南インド料理やスリランカ料理の香り付けとして利用されています。
日本では栽培が難しく貴重な「カレーリーフ」が盛りだくさん!
市場内は「カレーリーフ」の香りが充満していました★
色とりどりの野菜
市場を出た向かいの通りにも、野菜や果物のお店がずらりと並んでいました。
地元のコーチンの人たちは、これらの野菜を使って、サンバルやラッサム、ポリヤルなどを調理しているんでしょうね〜★
「エルナクラム・マーケット」の記事はこちら↓
「エルナクラム・マーケット」を出た後、エルナクラムの町をぶらぶらと歩き始めます。
●エルナクラムを歩く
映画館で上映されていた「ダンガル(DANGAL)」
こちらは、映画館。
「きっと、うまくいく」や「PK」で有名な「アーミル・カーン」主演の新作「ダンガル(DANGAL)」が上映されていました。
チケット売り場には長蛇の列が!
たくさん貼られている「ダンガル(DANGAL)」のポスター
かなり観てみたかったですが、時間もないし、字幕もないだろうからやめておきました。
そのうち、日本でも公開されることを期待します。
「シャンマアム・ロード(Shangmham Rd)」
「シャンマアム・ロード(Shangmham Rd)」から続く「パーク・アベニュー(Park Avenue)」を南下していきます。
大きなショッピングモールやホテルなどが建ち並ぶ繁華な通り。交通量も多いです。
日差しが結構強く暑いですが、歩いていきましょう〜!
引っ切り無しに往来する市バス
バス停で待つ人々
ミールスを提供しているお店も至る所に
白亜の教会。コーチンはキリスト教会が目立ちます。
ここにも「チェ・ゲバラ」の肖像。ケララ州は共産党の力が強い州でもあります。
ここは薬屋さん。人がすごい並んでいます。
大通りを1㎞ほど歩いたでしょうか。
最初に到着したボート・ジェッティーの辺りまで戻ってきました。
ちょっと疲れてきました。
そろそろ、喫茶店でひと休みでもしましょうか〜。
③インディアン・コーヒーハウス
「インディアン・コーヒーハウス(Indian coffee house)」
ボート・ジェッティーから直進した通り「キャノン・シェッド・ロード(Cannon Shed Rd)」に入って、すぐ左手にあるお店「インディアン・コーヒーハウス(Indian coffee house)」で休憩することにします。
「インディアン・コーヒーハウス」の店内
「インディアン・コーヒーハウス」は、インドのコーヒー労働者協同組合(Coffee Workers ‘Co-Operatives)が運営するコーヒーハウスチェーン。
運営母体の本部は南インドにあり、ケララ州では51店舗が営業しているのだとか。
ちなみに、第1号店はデリーにあり、オープンは1957年なのだそうです。
コーチンのお店は2階建て。お店に入るとスタッフに2階席へと案内されました。
「インディアン・コーヒーハウス」のメニューとピンク色の水
案内された2階席はガラガラ状態でちょっと寂しい感じ。
12時前頃の訪問でしたが、インドのランチタイムにはまだ早いみたいです。
メニューと一緒にお水が運ばれてきましたが、このお水の色がピンク色なのでちょっとびっくり!
後で調べてみると、これは、「パッティンガム(Pathimugam)」という植物の芯材を水と一緒に煮出した飲み物で、飲むと血液がサラサラになり、アーユルヴェーダ的に良い飲み物だということで、南インドでは食堂でも一般の家庭でもよく飲まれているのだとか。
ピンクウォーター自体にはお味は特にありません。
コーヒー(10ルピー:18円)
お食事は別のところで食べようと思っていたので、ここで注文したのはコーヒー(10ルピー:18円)のみ。
南インドならではの、泡立った甘いミルクコーヒーです。
疲れた体に染み渡る美味しさです★
ミネラルウォーターのボトル(20ルピー:36円)
ミネラルウォーターのボトルもここで調達。
インドで売られているミネラルウォーターは大きなボトルのものがほとんど。
量が多くてお得ですが、持ち運ぶのは不便です。
「インディアン・コーヒーハウス」のスタッフたち
こちらは、「インディアン・コーヒーハウス」のスタッフたち
一番後ろにいる方は、グリーンの帯や胸当て、飾りの付いたターバンを巻いています。
この衣装は、1957年の創業当時からの衣装だそうで、この衣装を着ることができるのは、チーフクラスのスタッフだけなのだそうです。
「インディアン・コーヒーハウス」でちょっと休憩した後、ランチを食べに向かいます。
④カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)
『カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)』
ランチは、『カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)』というお店でいただきました。
このお店は、地元の人に絶大な人気を誇り、ビリヤニが美味しいと評判のレストラン。
リキシャを使って行きましたが(20ルピー:36円)、ドライバーにお店の名前を伝えただけで、すぐに了解し連れて行ってくれたので、かなり有名なお店のようです。
「チキン・ビリヤニ」(150ルピー:270円)
「ペッパー・チキン」(150ルピー:270円)
注文したのは、「チキン・ビリヤニ」と「ペッパー・チキン」
パラパラのバスマティライスの中に柔らかくほぐれるチキンが埋まっていて、各種スパイスの香りが華やかな「チキン・ビリヤニ」
食べ応えのあるチキンに、ブラックペッパーのビターな旨み、青唐辛子の辛み、カレーリーフの香りが効いた「ペッパー・チキン」
どちらも抜群の美味しさ★
『カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)』の店内
ほとんどのお客さんが注文していたのは、やっぱりビリヤニ!
美味しいですもんね、頷けます。
お客さんが引っ切り無しに訪れる『カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)』、地元の人に大人気の有名店です。
このお店のビリヤニは、本当に絶品!
間違いのない美味しさです★
『カイーズ・ホテル(Kayees Hotel)』の記事はこちら↓
満足の食事をいただいた後は、市バスに乗って「エルナクラム地区」の北へ。
インド最大のショッピングモール「ルル・モール(Lulu Mall)」へと向かいます。
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