シリア北部の町「アレッポ」。この町のスーク「アル・マディーナ・スーク」は世界最古の市場のひとつと言われています。
石造りのドームが連なる、迷路のようなスークは雰囲気抜群!
内戦前に訪れたアレッポのスーク「アル・マディーナ・スーク」をご紹介します★
石造りのドームが連なる、迷路のようなアレッポのスーク
アレッポのスーク「アル・マディーナ・スーク」
アレッポのスーク「アル・マディーナ・スーク」の内部です。
ごちゃごちゃと細かい店が並ぶ石畳の路地、その狭苦しい中を人々が歩き、荷車やバイク、ロバ車や軽トラックまでもが行き交っています。
天井には石造りのドームが連なっています。ドームには明り取りの窓が開いており、そこから漏れる陽の光が薄暗い路地をサーチライトのように照射しています。
石畳のスークの路地
観光客の姿はほとんどない
このスークでは、イスタンブールのように旅行者の数が多くないため、日本語で呼びかけられることはありませんでした。
路地を歩いているのは、アラブ風のすその長いローブを着た男性やヴェールを頭に被った女性など地元の人ばかりです。
迷路のようなスークはとても広く、その幅は500メートル、長さは1キロもあります。
スークにあった肉屋
路地の店の種類は多岐に渡っています。
貴金属や水煙草、絨毯や布地、野菜、果物、乾物や香辛料、アレッポ石鹸が山積みにされた店・・・。
写真は肉屋です。肉屋には皮を剥いだ羊が何頭もぶら下げられていて、生臭い匂いを発していました。イスラム教徒がもっとも頻繁に食べる肉がマトン(羊肉)です。
ピデのお店
これは、「ピデ」というシリアやトルコなどでよく食べられているピザです。
シンプルで美味しいです!
朝のアレッポの路地をぶらぶらと歩いていくと、どこからか柔らかな匂いが漂ってきます。
機械のモーター音の聞こえる建物の中を覗いてみると、そこはパン工場でした。
シリアのパンはホブスといいます。 直径30センチはある円形の平べったいパンです。
ホブスの作られる様子を興味深く眺めていると、中で働いているおじさんが、「入って来い!」と手招きしてくれました。
ぐにゃぐにゃと捏ねられたホブスは、形を整えられベルトコンベアで運ばれていきます。
平べったくされたホブスが焼き器の中に吸い込まれていきます。
ふっくらと焼きあがったホブス。うまそうです!
ほかほかのを袋詰め
おじさんは、ほかほかの出来たてのホブスを2枚もくれました。
「シュクラン!(ありがとう)!」
その場でホブスをむしゃむしゃと食べます。
アツアツのそれは信じられないくらいの美味さでした!
アレッポ石鹸のお店
名物、アレッポ石鹸です。
アレッポの街中に石鹸屋があり、こんな風に山積みされています。
ひとつ購入し、旅行中使ってました!
フレッシュジュースのお店
アレッポではフレッシュジュースが美味しいです。
店先にオレンジやグレープフルーツ、バナナや柘榴などが大量にぶら下げられたジュース屋が街の至る所にあります。
フレッシュジュース屋のおじさんにバナナとオレンジのミックスジュースを頼みます。
40SP(シリアポンド)97円。
店のおじさんは小さなナイフで素早くバナナとオレンジの皮を剥き、ミキサーの中に放り込みます。
そして、ちょっと入れすぎなんじゃないの?と思うくらい大量の砂糖を入れます。
最後に紅いシロップのような液体を少し振り掛けると、おじさんはミキサーのスイッチを押しました。
出来上がったのは濃い橙色のジュース。
濃厚でとてもおいしいです!
少し甘すぎる気もしますが、暑いシリアではこのくらいがちょうどいいのです。
アレッポのスーク「アル・マディーナ・スーク」MAP
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